スマホ決済サービスをビジネス利用するメリットとスマホ決済3社を解説

ワークショップとスマホ決済サービスを利用する人

キャッシュレスの時代になりつつある今、個人間送金が可能な「スマホ決済サービス」が注目されています。スマホ決済サービスは、個人事業主やフリーランスの方でも気軽に導入できることが特徴です。

そこで今回は、スマホ決済サービスを取り入れることのメリットとともに「PayPay」「楽天ペイ」「LINE Pay」の3社にスポットをあてて解説いたします。

1.スマホ決済サービスとは

スマホ決済サービスとは、現金の代わりにスマホで支払いができるサービスのことで、キャッシュレス決済方法の1つです。

QRコード(またはバーコード)を自分のスマホで読み取るか、自分のスマホに表示したQRコードを店側で読み取ることで支払いが完了することを「QRコード決済」とも言います。

今回解説する「PayPay」「楽天ペイ」「LINE Pay」は、いずれもQRコード決済が可能なサービスとなっています。

2.スマホ決済をビジネス利用するメリット

2-1.導入しやすい

申請方法はさまざまですが、インターネット上で申請し、数週間で利用開始できる場合がほとんどです。法人以外の個人事業主やフリーランスでも導入できます。

また、初期費用や手数料などが安かったり、キャンペーンを行っていたりする場合も多く、手間やコストの負担も少ないため、導入しやすいと言えます。

2-2.集客が期待できる

現在、多くのスマホ決済サービスで「ポイント還元サービス」や「加盟店一覧」の情報が分かりやすく表示されています。

これらの機能やサービスによって、新たな顧客を取り入れたり、購入を促したりすることが期待できます。

2-3.管理がしやすくなる

現金を扱うことが減るため、レジ締め作業や釣り銭を用意する手間を削減することができます。

また会計履歴がデータ化されるため、売上管理や分析作業が行いやすくなります。

3.PayPay

3-1.PayPayの費用

【初期費用】0円

【決済システム利用料】0%(※2021年9月30日まで無料。2020年4月1日以降新たに加盟店になる年商10億円以上の法人の場合は有料。)

【入金手数料】0円(※入金手数料はジャパンネット銀行の場合のみ永年無料。その他の場合は2020年6月30日まで無料。他条件あり)

PayPay Webサイト

3-2.PayPayの特徴

入金サイクルが早いことが特徴です。ジャパンネット銀行の場合は翌日入金となり、そのほかの金融機関の場合は、最短翌々営業日に入金となっています。(※1)

また、PayPayが使えるお店を検索できる地図機能があることで、PayPayユーザーの集客が期待できます。

PayPAy Webサイト : お店検索

3-3.PayPayのはじめ方

  1. PayPayサイトを開き、「無料でお店に導入する」をクリックします。
  2. 申込みフォームに事業形態や名前・メールアドレスなど必要事項を入力し、「確認する」をクリックします。
  3. 入力したメールアドレスにメールが届きます。本文内のURLをクリックし、手続きを進めます。申込みが完了したら再度メールが届きます。
  4. 審査書類のアップロードが必要なため、書類の準備をします。個人事業主か法人かによって必要書類は異なります。また業種によっては許可証などが必要となる場合もあります。
  5. 申込み後、約2営業日で審査結果がメールにて届きます。
  6. 審査が完了したら、登録住所にPayPayコードキットが送られます。これらを設置し、初期設定を行えば利用を開始することができます。

PayPay Webサイト : 利用開始までの流れ

4.楽天ペイ

4-1. 楽天ペイの費用

4-1-1.実店舗決済の場合

【初期費用】0円(※キャッシュバックキャンペーン適用による)

【決済手数料率】3.24%(※楽天銀行以外の金融機関の場合、振込手数料がかかります。他条件あり)

楽天ペイWebサイト : 導入検討中の店舗様へ

4-1-2.オンライン決済の場合

【初期費用】0円

【月額費用】0円

【データ処理手数料】デジタルコンテンツ以外:受注5円/1件・確定5円/1件・取消5円/1件
デジタルコンテンツ:受注5円/1件・確定0円/1件・取消5円/1件

【サービス利用手数料】デジタルコンテンツ以外:決済手数料4.0%+楽天ポイント原資負担分1.0%
デジタルコンテンツ:決済手数料8.0%~(商材による)+楽天ポイント原資負担分1.0%

4-2.楽天ペイの特徴

楽天ペイでの支払い時に楽天ポイントが利用できるため、楽天ユーザーの購入を促すことが期待できます。また楽天会員向けにキャンペーンやメールマガジンなどを送り、アプローチすることも可能です。

楽天ペイWebサイト : オンライン決済とは

4-3.楽天ペイのはじめ方

  1. 楽天ペイサイトの「導入検討中の店舗様へ」をクリックし、「お申し込みはこちら」をクリックします。
  2. フォームに名前や電話番号など、必要事項を入力します。
  3. 申し込みに必要な書類を用意します。個人事業主か法人かによって必要書類は異なります。また業種によっては許可証などが必要となる場合もあります。
  4. 審査完了の連絡が来たら、アプリのダウンロードとカードリーダーの購入をします。設定が完了したら、利用を開始することができます。

楽天ペイWebサイト : 導入検討中の店舗様へ

5.LINE Pay

5-1. LINE Payの費用

【初期費用】0円

【決済手数料】0円(※LINE Pay据置端末・プリントQR・LINE Pay店舗用アプリをお申込みの場合、2021年7月まで無料。)

LINE Pay : 導入をご検討の店舗様へ

5-2. LINE Payの特徴

LINEユーザーにアプローチすることができます。LINE公式アカウントと連携させることで、決済時に「友だち登録」を促せるため、リピートにつなげることが期待できます。

LINE Pay : 導入のメリット

5-3. LINE Payのはじめ方

  1. LINE Payサイトの「加盟店お申し込み」をクリックします。
  2. 必要項目を入力します。事業内容により、別途書類が必要になる場合があります。
  3. 審査が承認されると後日ステッカーなどが入った「スターターキット」が送られてきます。用意ができたら利用を開始することができます。

LINE Pay : 申し込みサポート

6.まとめ

今回はスマホ決済のメリットと「PayPay」「楽天ペイ」「LINE Pay」の3社を解説しました。

ほかに「PayPal」もフリーランスや個人事業主が導入でき、ECサイトやコンテンツ・サービス業など幅広い業種に対応しているため、利用しやすいようです。

スマホ決済サービスは、今後もより発展していくことが見込まれます。こうした動向に注目しつつご自身に合ったサービスをご選択くださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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