今回は、DTMで使用する様々なDAW(Digital Audio Workstation:デジタルオーディオワークステーション)で利用が可能なオルゴール音源の紹介をしていきます。
筆者は、楽曲作りのプロではないのですが、映像制作や楽曲制作で利用される多くのツールを利用していて、簡単に音楽コンテンツを作ってみる時や、コンテンツ制作に関わる時に必要に応じて色々なDAWを利用しています。
今回は、様々な音源の中でも、オルゴール音源に絞って書いていきます。
DAW環境に入っていることもあるオルゴールの音源
一般的に利用されているDAWの中には、最初からオルゴールの音源が入っている場合があります。
例えば、筆者の場合はMacOS環境を利用していて、最近よく利用しているDAWの1つにLogic Proがあります。
オルゴールの音源を探すときにはmusic boxと入力する
オルゴール音源は、そのままオルゴールと入力しても出てきてはくれません。
「music」と「box」という2語の単語で、DAW内の音源検索機能などを用いて検索します。
まずは、自分が普段から利用しているDAW環境に、最初からオルゴールの音源などが付属しているか確認してみるのがお薦めです。
無料のオルゴール音源と有料のオルゴール音源
オルゴールに限らず、DAWの音源は無料でも有料でも、多種様々ものすごい数があるので、一通り紹介するには中々大変です。
筆者の場合、Logic Proに標準で付属しているMusic Boxの音源を含めて3種類のオルゴール音源を利用しています。
- Logic Proに標準で付属されているMusic Box音源
- Omnisphere 2(Spectrasonics)に付属されているオルゴール系音源
- Speldosa(Klevgrand )のオルゴール音源
Logic Proに標準で付属されているMusic Box音源
Logic Proの音源ライブラリから「music」と「box」という2語の単語を入れるだけですぐに出てくるので、その音源を利用します。
Omnisphere 2(Spectrasonics)に付属されているオルゴール系音源
Omnisphere 2(Spectrasonics)は、膨大な種類の音源と、それをさらに加工して利用するシンセサイザーです。
Omnisphere自体にもMusic Boxのような音源はありますが、その音源を単に使うだけでオルゴール単体の楽曲を作るには少し手間が多いかもという印象です。
とはいえ、Omnisphereの場合は、オルゴール楽曲の制作だけには留まらない、色々なジャンルでの作曲から編曲まで可能なソフトウェア・シンセサイザーなので、色々と楽しく遊べます。
Speldosa(Klevgrand )のオルゴール音源
最近、筆者が利用しているオルゴール音源はSpeldosa(Klevgrand )です。
2023年にリリースされた音源で、1,000円〜2,000円帯の価格で導入できます。
オルゴール単体の楽曲制作でしたら十分に機能すると考えています。
このSpeldosaは、スウェーデンにあるKlevgrand社と、アーティストのWintergatanさんが共同で開発したオルゴール音源です。
WintergatanさんのYouTubeチャンネル:Wintergatan
この音源のプラグインに関する使い方は、Wintergatanさん自身もYouTubeで紹介する動画を作成しており、とても嬉しそうにSpeldosaの使い方を解説されています。
下記のリンクが、その動画です。
関連動画:Speldosa – Music Box VST/AU – All the Sounds and Easter Eggs|YouTube
収録されている音源の音や、環境設定(Roomモデルの設定など)は、購入前でもSpeldosaのWebページから各OS用にインストーラーが用意されているので、無料のお試しで利用することが出来ます。
Klevgrand社の公式サイトから直接プラグインを購入することも出来ますが、株式会社ハイ・リゾリューションのWebサイトで国内の取扱販売店一覧情報や、そこのWebサイトから購入も出来るので、下記を参照いただければ幸いです。
関連リンク:Speldosa|株式会社ハイ・リゾリューションWebサイト
上記3つ以外に、オルゴール音源ひとつに絞っても膨大な数の音源があるので、実際に使ってみた音源が出てきたら、本記事に追加していきます。
オルゴール音源を購入する時に国内販売店を利用したい場合
筆者の場合もそうなのですが、音源自体をパッケージして販売しているメーカー直での購入も良いのですが、円決済以外となると、それだけで不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
そういう場合、筆者の場合だとサウンドハウスという国内の販売店を利用して決済を行っています。
今回、オルゴール音源として紹介しているSpeldosaは、サウンドハウスで購入が出来るので、国内販売店でも購入できるところが安心です。
今回は、実際にSpeldosaを利用した実例を動画で紹介します。
関連動画:Music box BGM playlist(ユニコチャンネル®)|YouTube
このほかにも、YouTubeリミックスで使ってもらえたらと思い、本記事で紹介しているオルゴールの音源をメインにピアノやBassライン、ドラム等を加えた簡単なBGMなども作ってみました。
関連動画:【オルゴールBGM+α】Free Sound Music.|YouTube
上記のYouTube再生リストにあるオルゴールのBGMは、本記事で紹介しているオルゴール音源のプラグインで制作が可能な楽曲です。
音色やRoom環境をトラックに設定して、簡単に作曲して楽曲をアップしてみました。
最近はLogic Proを利用することが多いので、他のDAWを使うことも少なくなってしまったのですが、Speldosaは
- VST(Virtual Studio Technology)
- AU(AudioUnit)
- AAX(Avid Audio eXtension)
と代表的な3つのプラグイン形式で提供されているので、DAWへのインストールも簡単です。
※プラグインのインストール後は、各ソフトのプラグイン音源を利用する時のマニュアルを参考に設定してください。(DAWを起動させたままインストールした場合は再起動が必要な場合があります。)
無料でダウンロードして試すことが出来るので、是非体験してみてください。
また、Logic Proなどを持っていなくても、MAC OS環境であればGarageBandで利用することも可能です。
iOSのスマホであれば、アプリのSpeldosaを購入して体験することも可能です。
オルゴール音源で楽曲作りや作曲を楽しむ
オルゴール音源は、その音源単体で楽曲を完成させることも出来るため、作曲を楽しむことに向いている音源だと筆者は考えています。
また、WintergatanさんのYouTubeチャンネルで公開されている動画のWintergatan – Sommarfågelでは、オルゴールを使ったスゴく素敵なミュージック・クリップ(ミュージックビデオ)が見られるので是非です。
引き続き、新しくオルゴール音源などを購入して体験したら、またリライトして情報を更新していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
DTMは、Desk Top Music(デスクトップ・ミュージック)の略語として使われていて、PCなどで楽曲制作をする時の事を指します。DAWは、Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の略語として使われる単語で、その時に使用する楽曲制作のワークステーションやアプリケーションのことを言います。