ブログ型のWebサイトを含むWebメディアを運営していて、よりWebサイトの成長をさせるために調べモノをしたりしていると、「キーワード」と「検索クエリ」という2つの用語を見かけることが多くあります。
一見、同じ意味に感じる2つのWeb用語ですが、厳密には違いがあります。
そして、この2つのWeb用語の違いを知り、それぞれの用語を活用方法を知ることで、サイトコンテンツの改善に役立てることが出来るようになります。
本記事では、下記の
- キーワード
- 検索クエリ
の違いについて解説していきます。
それほど難しくない内容ではありますが、この2つの用語に関する違いや活用方法を覚えて理解すると、自分が運営しているWebサイトの成長に大きく貢献する知識になってくれます。
これらの情報がお役に立てば幸いです。
検索クエリとキーワードの違いとは?
検索クエリとは、検索エンジンを利用するユーザーが、検索サービスを利用するユーザーが「検索ボックス」等の利用をしたときに入力した単語や文章の文字列の事を指します。
そして、キーワードとは、検索クエリとして様々な入力に共通する概念に対応した単体の単語、または単語の組み合わせからなる「単語」の事を指します。
検索クエリとキーワードの違いに関する具体的な事例
具体的な事例として、例えば検索クエリの視点となる検索ユーザー側の視点で「ブログの始め方」を考えた場合
- ブログを始めたい
- ブログを始める
- ブログの始め方
など、ユーザーは様々な単語や文章の繋がりで検索ボックスに入力をします。
この時、情報を提供するWebサイト運営者の視点で、コンテンツ制作をする時に、以下の単語をメインのキーワードにして文章や解説画像を作成していきます。
例えば、例として「ブログ」と「始め方」の2つの単語です。
詳細は、本記事後半の「検索クエリを分析してWebサイトのコンテンツを改善する方法」にて解説していますが、検索クエリを基にして、新しいブログ記事やサイトコンテンツを作成する場合は、Web上にある程度のコンテンツを公開していることに加えて、同じく、ある程度のサイト運営期間が必要になります。
検索クエリを分析しながら、新しいサイトコンテンツが必要なのか、既存のコンテンツを改善する方が良いのか判断するための貴重な情報になるのが検索クエリです。
メインとなるキーワードをWebページのタイトルや見出しに利用する
多種多様な検索クエリから、共通する検索意図を見出して整理し、ブログ記事などの文章に組み込んでいきます。
例えば、実際に文章の構成を考えて行くときに「ブログ」、「始め方」以外にも、多くの関連情報を含めることが可能で、「ブログ」、「始め方」に関してユーザーに役立つ情報を組み込んで行く際に、例えば
- ブログ、有料、無料
- ブログ、雑記、日記、特化
- ブログ、始める、簡単
など、「ブログ」、「始め方」という2つの単語をブログ記事のタイトルに入れて、そこから、検索したユーザーが知りたいであろう基本的な内容や、追加で考えられる疑問などを網羅的に、そして情報に抜けがないように見出し構成を組んでいきます。
関連記事:【無料版もあり】キーワードの検索ボリュームを知りたい時に役立つツールを紹介
広告に関するキーワードと検索クエリの違い
また、Webマーケティングで広告を扱う際のキーワードと検索クエリの違いとしては、ユーザーが検索に利用した多種多様な検索クエリに対して、広告効果が高まる可能性が高いキーワードを選定していくイメージです。
どれくらいの検索クエリに対して、広告に関するキーワードの設定をしていくかは、広告の内容や広告の目的によって様々です。
キーワードや検索クエリの分類には何があるのか?
検索行動をするユーザーに役立つ情報を提供するために、情報発信者側が提供するキーワードと、検索サービスを利用するユーザーが入力した多くの検索クエリを分析することは、ブログ記事等のコンテンツ制作をする前の工程としてすごく重要です。
筆者の場合も含めて、主に個人の方のブログサポートなどをする場合に、あまりこの辺り(キーワードや検索クエリ)は深掘りせず、初めのうちはまず、ブログ記事を書く習慣を優先して、文章を書くという事自体に集中しています。
しかし、ブログを収益化する段階に入る場合は、キーワードや検索クエリの分析をして、コンテンツの内容をどの分類に充てていくのか、ひとつひとつ、ブログ記事の内容を分析結果に基づいて設計をしていって、テキストコンテンツや図解などの画像データなどを作成しています。
検索クエリに関する3つの分類と活用方法
検索クエリに関して、分かりやすく分類された構造として、3種類に分けた検索クエリの分類があります。
- ナビゲーション検索クエリ
- 情報検索クエリ
- トランザクション検索クエリ
より細かく、また、検索ユーザーから取得する情報を付加することを前提にしたクエリ分類もあるのですが、今回は大まかに3つに分類して解説します。
ナビゲーション検索クエリ
この分類に当てはまるのが、主に特定のWebサイトにアクセスするために入力される検索クエリの事を指します。
例えば、AmazonであったりYouTubeなどが当てはまります。
例えば、この検索クエリをコンテンツ制作に活かす場合には、特定のWebサイトに関連した検索クエリを分析してコンテンツ制作で利用するキーワードを選定していくというような方法があります。
情報検索クエリ
情報検索クエリに分類されるような単語は、検索で入力された単語の数によって、検索意図が広範囲に及びます。
検索ユーザーは、特定のWebサイトから検索意図にたいする答えが欲しいというよりは、どこか簡潔で明確な回答を公開しているWebサイトであったり、検索結果の表示を期待しています。
この場合、コンテンツ制作者側で多くの検索クエリから共通する検索意図を模索して、その意図に適応した回答などの役立つコンテンツを提供ように、時には複数のブログ記事構成などにしてコンテンツを構築していきます。
トランザクション検索クエリ
トランザクション検索クエリは、検索行動をするユーザーが、検索結果から何らかの明確な行動を起こ意図や意思を含んだ検索クエリです。
具体的な製品やサービスの名称、明確な行動に関する単語などが該当するため、このクエリ分類は、収益に繋がるコンテンツを制作しやすい分野になります。
ただし、収益化しやすい反面、コンテンツ制作に関する品質や内容の充実度、ユーザーにとって役立つコンテンツ作りの競争が激しいため、この検索クエリに関する分野で成功するのはとても難しいというのが現状です。
他にも色々あるキーワードや検索クエリの分類
先ほど3つの分け方をする以外にも、キーワードや検索クエリを4つに分類してコンテンツ制作に活かしていく方法もあります。
- knowクエリ
- goクエリ
- doクエリ
- buyクエリ
の4分類です。
筆者としては、この上記4つの分類方法でコンテンツを考えるほうが、文章や図表を作りやすいかなと感じています。
knowクエリ
knowクエリには、特定の内容に対して調べていたり、詳しく情報を知りたいという検索意図を持った単語や文章が利用されます。
例えば
- ブログ、書き方
- ブログネタ、探し方
- ブログ記事、タイトルの付け方
などがあるので、それらに対応したキーワードを選別してコンテンツの構成を作っていきます。
knowクエリの活用方法として、その検索意図に対応するコンテンツが網羅的に作りやすいので、幅広い検索クエリに対してコツコツと積み上げてきたブログ記事をまとめた記事を作る時に役立ちます。
goクエリ
goクエリは、特定のWebサイトや、物理的にそこに向かいたいという検索意図を持った単語や文章が利用されます。
先ほどのナビゲーション検索クエリと近くて、特定の固有名詞や地名、店舗名など、具体的な固有名詞が入ります。
goクエリの活用方法としては、自社で公式WebサイトやWebサービスを運営している場合、重要な検索クエリの分類になるので、うまく活用すれば固有名詞以外の関連キーワードなども包括的にカバーするためのキーワード選定に役立ちます。
doクエリ
doクエリは、検索意図が何か具体的な行動に紐付いた検索クエリの事を指します。
例えば、
- 〇〇の作り方
- 〇〇の修理
- 〇〇の資料請求
など、検索意図が行動のゴールに近い言葉で構成されたモノを指します。
doクエリの活用方法としては、検索意図から行動のゴールが読み取りやすいので、最終的に同じアクションになる行動のゴールに繋がる検索クエリ情報を調査することで、リライトもしやすく収益加もしやすいので、こまめに把握しておきたい分野の検索クエリになります。
buyクエリ
buyクエリは、doクエリと同じ意味合いを持つ分類になりますが、検索意図が、より具体的な購買意欲に繋がるものとして考えることが出来ます。
食事会などでしたら、「〇〇の予約」となりますし、就職や転職などでしたら「〇〇(業種)、転職サイト」、業種によっては商品やサービスの固有名詞や型番が直接入力されて、そのまま購買活動に繋がる検索クエリになるものを指します。
buyクエリの活用方法として、自社で商品やサービスを提供している場合は、該当する検索クエリから、ユーザーにとっても自社にとっても理想の販売方法に繋がるような形になるように導線を設計して、そのために必要なWebサイトやコンテンツページを用意しておくことが重要になってきます。
検索クエリを分析してWebサイトのコンテンツを改善する方法
キーワードは、情報提供者側で選定した「単語」などを基にしてコンテンツ制作をするイメージが強いのですが、例えばブログ記事を公開してしばらく経ったら、自分のWebサイトやブログサイトに、どんな検索クエリで訪問してきてくれたのかを調査するとコンテンツ改善の役に立ちます。
Webサイトコンテンツと検索クエリ、選定したキーワードとの一致や結果を調査するのに、すぐに準備が出来て役立つモノと言えば、Google Search Consoleが該当します。
検索クエリを調べるためにGoogle Search Consoleを導入する
Google Search Consoleを利用するのに必要な作業はそれほど多くありませんので、是非、機能するようにサイト登録をしておく事をお薦めします。
Google Search Consoleが機能するように設定をしてからしばらく経つと、自分が運営しているWebサイトに、どんな検索クエリで訪問してきてくれたのか重要な情報が蓄積されています。
具体的には、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」から個別のページやWebサイト全体の検索クエリを調査、確認することが可能です。
例えば、個別のページごとに検索クエリを確認したい場合、「検索結果」画面から「+新規」ボタンを押して、「ページ」を選択し、個別のページURLを入力します。
すると、同一画面に表示されている「クエリタブ」から、
- 検索クエリ(単語や文章)
- 該当する検索クエリの掲載順位
- クリック数やクリック率
などの重要な情報を調べることが可能になります。
検索クエリから得られる情報をコンテンツ改善に役立てる
自分で調査して設定したキーワードと検索クエリが一致していて掲載順位が高く、且つクリック率が高いのかなど、webサイトやページ単体のコンテンツ改善に役立つ情報が豊富にあるので、Google Search Consoleを使いこなせるようになるのは結構重要だったりします。
今まで、ブログ記事などを新規公開し終わった後に、インデックスを促すために個別のURLやサイトマップを更新するためだけに利用していた場合は、これを機会に個別ページの検索クエリを把握出来るように使ってみると良いのではと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。