インターネットを利用していると、稀にブラウザの画面が「404 Not found」として画面に「404エラー」が表示されたり、「500エラー」、「503エラー」といったエラー画面を見ることがあります。
よく、「404 not found」については、そのサイトで独自の404画面が用意されていることは多いのです。
とはいえ、404 not found以外における、実際のエラーで表示される各番号が何を意味しているのか、どのような不具合なのか、事前に知っていないと初心者にとっては、それが「どのようなエラーなのか」、「何が起こっているのかな…」と不安になってしまうことが多いと考えます。
このような数字のエラーは、HTTPステータスコードと呼ばれるものですが、ステータスコード自体にはエラーのような失敗だけでなく、成功したかどうかを示しているステータスコードもあります。
そもそも、HTTPステータスコードは、サーバーとブラウザーの間で情報のやり取りをする際に使用されるのですが、それぞれの数字に意味があり、知っておくと何が起こっているのか、内容や結果が分かる仕組みになっています。
そこで当記事では、HTTPステータスコードについて、その意味や使い方を徹底解説したいと思います。
- HTTPステータスコードとは何か?
- HTTPステータスコードの意味
- 各HTTPステータスコードの対処法
この記事を読むことで、HTTPステータスコードについての理解が深まり、Webサイトの運営や開発に役立つ「基礎知識」をしっかり身につきます。
また、HTTPステータスコードのエラーが発生した際に、最適な方法で問題を解決できます。
最近のレンタルサーバーサービスは、簡単な構造のWebサイトやブログサイト、このほかにもECサイトを運用する上で、初心者が難しい運用や保守をする必要がないように、かなり最適化された状態になっているので、数多くあるHTTPステータスコードの中でも、ひとまず覚えておけばよいHTTPステータスコードも、かなり厳選されるようになりました。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
これからウェブ開発やサイト運営をする方は、ぜひこの記事を参考にスピーディーに対応できる力を付けましょう。
HTTPステータスコードとは?
HTTPステータスコードは、Webサーバーからクライアント(ブラウザ)に対して送信される3桁の数字のことを指します。
Webサイトにアクセスをして何が起こっているのかを示してくれる数字となっています。
エッチティーティーピー‐ステータスコード【HTTPステータスコード】とは?
“《HTTP status code》HTTPにおいて、ウェブサーバーからブラウザーに対して送信されるステータスコード。3桁の数字からなり、サーバーまたはブラウザーの状態やセッションの成功・失敗などを表す。”
出典:デジタル大辞泉(Weblio辞書)
何が起こっているのか、具体的内容は次章以降で詳しく解説しますが、HTTPステータスコードが何番台なのかだけでも、どのような状況なのか簡単に推測することができるので便利です。
また、HTTPステータスコードはWebサイトの正常性を判断する上で重要な情報を提供してくれます。
大きなトラブルを未然に防いだり、トラブルが起きた時にも迅速に対応できるよう必要な情報を与えてくれる心強い仕組みであり、また、それほど多くの数を覚える必要もありません。
Web関連の担当している分野や、自分で全て運用している方、様々な状況があると考えますが、HTTPステータスコード自体は、それほど多い分量ではないので、ぜひ、この機会に把握してしまいましょう。
HTTPステータスコードの種類と意味
HTTPステータスコードの基本的な仕組みですが、冒頭でも解説した通り、Webサーバーがクライアント(ブラウザ)に返す3桁の数字のことを「HTTPステータスコード」と呼んでいます。
ステータスコードは、0番台、100番台、200番台、300番台…と続くのですが、何百番台の数字は、大まかに「どのジャンルの状態」にあるのかが簡単に推測できます。
例えば、100番台の数字は「情報レスポンス」を示しており、クライアント(ブラウザ)のリクエストが受け入れ可能な状態を表しています。
また、200番台の数字は「成功レスポンス」といって、クライアント(ブラウザ)のリクエストが受け入れられた状態を表しています。
この他にも、300番台の数字は「リダイレクトまたはリダイレクション」といい、(ブラウザ)のリクエストを受け入れるのには、追加情報が必要なことを表しています。
関連記事:301リダイレクトの使い方と設定方法やメリットについて解説
ここで0〜500番までのステータスコードについて、大まかな「意味」をまとめておきます。
HTTPステータスコードの大まかな分類 |
---|
0番台(0または000と表示) |
ネットワークライブラリのバグ、認証処理できなかった場合のエラー |
100番台 |
クライアント(ブラウザ)が処理中の状態にある |
200番台 |
クライアント(ブラウザ)からのリクエストが正常に受け付けられた |
300番台 |
リダイレクト(別のページへの自動的な遷移)が発生している |
400番台 |
クライアント(ブラウザ)側の操作や入力などの何らかの不備 |
500番台 |
サーバー側が処理に失敗している |
上に書いた0番台は、基本的にブラウザ画面には出ないステータスコードと考えてください。
私たちが良く見るのが、「503 Service Unavailable」などのステータスコードです。
これは、サーバーに負荷がかかって一時的にサイトが見れない時に使われるのですが、例えばテレビ番組などの影響やバズが起こった記事やサイトなどに、アクセスが集中すると負荷がかかり「503 Service Unavailable」が表示されます。
このほかにも本記事冒頭でも紹介した「404 Not Found」を、よく見かけるのではないでしょうか。
「404 Not Found」は、リクエストをしたサイトが閉鎖されたり削除された際に表示されるステータスコードです。
HTTPステータスコードの一覧表と説明
前章では大まかなステータスコードの内容を紹介しましたが、ここではより詳しく、ステータスコードがどのような状況を示しているのか、代表的なコードと内容を紹介します。
100(正常な状態) |
リクエストの継続が可能な状態 |
200(正常な状態) |
リクエストが成功し、正常に処理できている |
204(正常な状態) |
ヘッダは有効ではあるものの、リクエストに対して、送信するコンテンツはない |
300(正常な状態) |
リクエストに対して複数のレスポンスがある状態 |
400(エラー) |
リクエストパラメーター(クライアント側からのデータ)の不備 |
401(エラー) |
アクセストークンが無効、認証されていない状態 |
403(エラー) |
閲覧できない、閲覧権限がないファイルやフォルダを示している |
404(エラー) |
Webサイトがない、見つからない状態 |
500番台のエラー |
サーバー側で何らかのエラーが起こっている状態、よく表示されるエラーコードとしては「503 service temporarily unavailable」 |
ここで書いた以外にも、膨大な数のHTTPステータスコードが存在しますが、基本的には上記のHTTPステータスコードをおbぽえておくだけでも、状態把握や対応の手がかりを把握する知識が身に付きます。
また各ステータスコードが、Google検索上でどのようなSEOの影響を与えるのか、これらについては、Google検索セントラル内で掲載されている回答が非常に分かりやすく、解説書としても読みやすいので紹介をしておきます。
エラーが発生した時の参考にしてください。
参考リンク:HTTPステータス コード、ネットワーク エラーおよびDNS エラーがGoogle 検索に及ぼす影響|Google検索セントラル
HTTPステータスコードのチェック方法
本来、Webサイトを運営する際には、HTTPステータスコードを理解し、正しく使用する必要がありますが、現在は、例えばレンタルサーバー側で提供する機能が、初心者でも簡単にWeb運営が出来るようになっているので、保守に関する手間がすごく少なくなっています。
HTTPステータスコードは、全てを網羅するとなればやはり膨大な量になります。
これらを、一つ一つを覚えていくのは大変骨の折れる作業です。
このため、HTTPステータスを自動で判定検索してくれる「専用ツール」などを使うのが便利な手段と言えます。
前章で紹介した404ステータスコードは、ページが見つからない場合に表示されるステータスコードと説明しましたが、例えば、Webサイトや本来はコンテンツがあったページを、そのまま404ステータスコードで放っておいたり、また、別切り口になりますが、404ステータスコードのままになっているページへの外部リンクを長期間そのままにしておいたりすると、検索エンジンのランキングにも影響してきます。
このため、エラーや状況に応じて適切に対処しなければいけないことも生じたりします。
HTTPステータスコードを確認する方法には、Webブラウザの開発者ツールを使う方法や、オンラインツールを使う方法などがあります。本章では、HTTPステータスコードをチェックする方法について解説します。
オンラインツールを使う方法
HTTPステータスの専用ツールですが、ネット上に無料で使用できるサービスが多く出回っています。
Googleなどの検索エンジンで「HTTPステータスコードチェッカー」や判定ツールなどのキーワードで調べてみてください。
URLを入力すると、どのようなエラーや状況なのか、一度に把握できるので便利です。
Webブラウザの基本機能として実装しているデベロッパー向け機能を利用することも出来るのですが、初心者向けに役立ちそうな、HTTPステータスの専用ツールを3つ紹介しておきます。
いずれも無料なので、ブックマークをしておけば便利なツールとして活用できます。
Webブラウザのデベロッパーツールを使う方法
Webブラウザのデベロッパーツールを使うと、WebサイトのHTTPステータスコードを直接チェックできます。
また、Chrome、Firefox、SafariなどのWebブラウザには、こうしたデベロッパーツールが組み込まれています。
使い方ですが、例えばGoogle Chromeの場合、Windowsなら[F12]、Macなら[option]+[command]+[I]キーを押すとデベロッパーツールが表示されます。
Networkパネルという部分で、どのようなステータスになっているのかが確認できます。
具体的な使用方法については、Google公式サイトの説明が非常に分かりやすいので紹介しておきます。
Chrome Developers(Google公式サイト)
※ 英文なので、ブラウザの翻訳機能や、拡張機能の翻訳アドオン等で日本語化して、操作方法を確認してみてください。
以上の方法を使って、Web開発者やWebサイト管理者は、HTTPステータスコードを理解し、Webサイトの改善や問題解決に役立てることができます。
それぞれの対処法については、次章以降で詳しく解説します。
HTTPステータスコードの確認と対処法
HTTPステータスコードで正常ではない状況が出ているのにもかかわらず、放置したままにしておいたり、誤った使い方をすると検索エンジンのランキングに悪影響を与えることがあります。
例えば、HTTPステータスコードが最適化されていない場合、検索エンジンのクローラーがページを正しく解釈できず、Googleのインデックスから除外されることがあったり、SEOにとっては、あまり良くない事態が起こってしまうこともあります。
最近よくある事例では、「ソフト404エラー」といって、ユーザーからの見た目には「404 not found」ページが表示されているのですが、システム的にはHTTPステータスコードが「200」として、「成功」してしまっているケースなどが言えます。
上記の場合、ユーザーからの見た目でも、ネットワークシステム的にもHTTPステータスコードは「404」で返されていなければいけません。
このように、HTTPステータスコードを適切に返されるようにすることで、Webサイトの改善につながり、SEOにもトラブル対応にも迅速に対応することが、Webサイトや検索エンジンランキングを向上させる上で欠かせない要素となります。
一般的なHTTPステータスコードの使用方法としては、200番台のステータスコードを使って、正常にアクセスできるページに対して返答するなどの方法があります。
より詳しい使い方は、次の章で解説します。
HTTPステータスコードの利用例
HTTPステータスコードの正しい使い方ですが、実際のエラーコードを元に説明したいと思います。
例えば、リンクのURLが変更された場合の対処法ですが、301リダイレクトを使用して、古いURLから新しいURLにアクセスがリダイレクトされるように設定するといった方法があります。
この設定により、ユーザーは古いURLから新しいURLに自動的に移動ができ、検索エンジンのクローラーも新しいURLを正しく認識することができるので、SEOの影響は少なくなります。
この他にも、サイトのパフォーマンスを改善する際にも、HTTPステータスコードが利用できます。
例えば、304 Not Modifiedのステータスコードを使用することで、ブラウザがキャッシュされたコンテンツを再度ダウンロードする必要がなくなり、ページの読み込み速度が向上します。
HTTPステータスコードの意味を覚えておくと対応もしやすくなる
今T回は、HTTPステータスコードの見方と対処法について解説をしました。
HTTPステータスコードの内容を5つにまとめると以下のようになります。
- HTTPステータスコードは、サーバーがブラウザに返す3桁の数字のこと
- HTTPステータスコードを確認することで何が起こっているのか分かる
- コードでエラーが出ているのを放っておくとSEOで悪影響が出る可能性がある
- HTTPステータスコードを適切に対応すればSEOの改善に繋がる
- 各HTTPステータスコードは専用ツールやブラウザの機能でカンタンに確認できる
HTTPステータスコードの意味を暗記しておけば、対応の仕方について調べることが出来るようになるので、慌てることが少なくなります。
HTTPステータスコードが出た際には、ぜひ当記事を参考に対処してみてください。
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