LINEスタンプのデザインがセットできて細かい設定までをこなしてようやく審査。
何日か経ってLINE Creators Marketから審査完了と「承認」のメッセージがあると、毎回感動があります。
しかしながら、時には「リジェクト」という形で返ってきてしまうこともあります。
LINEからのリジェクトは明確な説明あり
他のプラットフォームと違い、LINEからのリジェクト理由は明確にどこがダメだったのか記載されているので対応がしやすいです。
対象スタンプや内容が明記されている
LINEからは明確に申請されたスタンプのリジェクト内容について以下のように審査ガイドラインに沿って回答してくれます。
対象
何がガイドラインに該当しまっているのかが記載されています。
該当スタンプ
何番のスタンプが該当しているのかが明記されています。
該当内容
どのように修正すればいいのか、ある程度の指針を明記してくれます。
指摘が明確なのですぐに対応できる
LINEからのリジェクトは指摘が明確なのですぐに対応できることが多いです。
手間はかかってしまいますが、なんとか頑張りしょう。
描写について
他のスタンプが大丈夫なのに何故「これはダメなのか?」と思うこともありますが、基本的に指示に従って修正はしっかりやりましょう。
販売地域の制限
販売地域を「販売可能な全てのエリア」に選択すると、「世界の異なる文化・習慣の観点より販売国を限定していただく必要がある」という指摘が入ることがあります。
この場合は、指摘された地域の販売エリアを個別に外すだけで対応が可能です。
透過チェックを再度行う
修正をしていると、たまに透過部分の抜けが出てしまうことがありますので注意しましょう。
手間はかかりますが、しっかりと背景との同化チェックをして再度の確認に向かいましょう。
差し替えに要注意
差し替え時ですが、Zip登録に慣れていればいいのですが、スタンプデザインの番号の管理の仕方によっては入れ替え時にテレコ間違いをしたりしてしまう場合があります。
しっかりと差し替える前の素材と差し替え後の素材を確認しながらデータの入れ替えを行いましょう。
ありがちなリジェクト原因
販売の仕方によって、意外と気づかないうちに起きるリジェクト原因もあります。
販売地域
最初は日本だけにしていたけど、やっぱり他の国にも展開したという時に、違うアイテムの「新規登録」としてやってしまうと、「全く同じコンテンツの登録」としてリジェクトされてしまいます。
この場合は、すでに販売が始まっているアイテムの販売地域を開いて、販売地域の選択を行ってください。
追加された販売地域に関して、別途審査がちゃんとされるようになっています。
タグ設定のミス
スタンプのデザインと、設定したタグの意味合いがあまりに違うとリジェクトの原因になります。
もし、この部分に不安があったら、タグ付けをしないでリリース後に再度設定しましょう。
既存のキャラクター商標に該当する
LINEスタンプはリリースされている数がとても多いので、単純なキャラクター程この辺りがシビアになってきますが、あまりに人気キャラクターに近いデザインをするとリジェクトされます。
意識していなくても、世の中にはたくさんのキャラクターがいます。
最低限の調査として、自分のデザインしたキャラクターをGoogle レンズで検索してみて、明らかにそっくりでないか確認をしましょう。
Google レンズは、PC版もスマホ用のアプリとしてもリリースされていますので、確認はとても簡単です。
意味不明な言葉
最近はかなり緩くなりましたが、新しい表現方法を狙いすぎて意味不明すぎる言葉の表現をしたものがデザインの中にあると、これもリジェクトの原因になります。ちょっと例を出すのは難しいですが…
公共機関の名称や形状
この辺りも、明確な線引きが難しい部分がありますが、制服や背景に使う建物のデザインなどでリジェクトの原因になることがあります。
文字だけのデザイン
この辺りも、以前に比べると審査基準は緩和されたと感じていますが、ただの文字だけだとリジェクトの原因となります。
LINEクリエイターズマーケット初期にはこの部分に挑戦したことがあり、アルファベット全ての文字をキャラクターにしてリリースまでやりきったこともあります。
文字が小さい
LINE絵文字のスタンプ制作で起きがちなNG項目です。
絵文字のデザインの中に文字を入れるときはなるべく文字を大きくしないと
「視認性が悪いもの ※文字が小さい」という内容でリジェクトされます。
同じ文字の大きさで文字を変えてみたり、同時に出した物にも同じような物があったのですが、判定が変わっていたので、文字の基準値を出すのは難しいところです。
スタンプや絵文字の複製
日本語用と各言語の海外用に作成したときに気をつけなければいけない項目です。
特に絵文字の場合、文字やセリフがないと全く同じ絵がすでに販売されているとして
「既にスタンプショップ で販売または審査 されている絵文字の複製」
と判定されることがあります。
絵文字の場合は特に起きやすい問題なので注意しましょう。
露骨な性的描写表現
この辺りも以前に比べて緩和はされましたが、あまりに露出が多いとリジェクト対象になります。
絵のタッチによって、結果がまちまちになる部分でもあります。
検証するにはあまりに手間が多くなりますが、ものすごくうまいデザインと、少し簡略化(デフォルメ)したデザインの2種を用意すると、違いがわかります。
誤字や脱字
これはしっかりと確認するしかありません。
デザインしたスタンプの文字に誤字・脱字がある場合はリジェクトされます。
意図があっても、コミュニケーションに適していないと判定されることもあります。
タイトル/説明文の誤字や脱字、英文説明のスペルミスについては、後からでも修正できるとのことで緩和されたようです。
同一タイトルにもならないように
同一タイトルにならないように気をつけましょう。
この場合は、日本語版と英語版などを作って、日本語版でも英語表記登録をするので、英語圏地域販売用のアイテムと名前が重なってしまうとそもそも登録ができません。
文字のないジェスチャーだけのデザインの場合
1種類のLINEスタンプで「販売可能な全てのエリア」にタイプするために、言葉のないLINEスタンプのデザインを制作することがあります。
この場合、かなり多くの文化に対応したポーズやジェスチャーのみで構成をしないと、デザイン自体をやり直すか、結果的に販売地域に制限がかかります。
後から修正をしながらの対応になると、リリースまでにかなりの時間を要することになりますので、このあたりでうまくやっていくには、事前に相当調べる必要があります。
売り上げを少しでもあげたいなら
LINEは世界中で使用されています。LINEは日本と同様に使用比率の高い国があります。
具体的なLINE利用人数などの情報については下記の別記事で紹介しています。
私たちは現在、
- 日本語版
- 英語版
- 中国語(繁体字)
- 中国語(簡体字)
- タイ語
- インドネシア語
- ベトナム語
の最大7言語に分けての展開を進めています。
今後は、現在LINEで言語対応している12言語全ての言語に対応させて、どんな反応が出てくるかを検証していこうと考えています。
このような検証を重ねて、私たちの得た経験をブログで共有していきます。
海外展開に関する記事はこちらで解説をしています。
また、ベトナムはZaloなどがありますし、少し難易度は高いですが、App Store for iMessageを用いたステッカー販売など、別のプラットフォームの登録も慣れてきたら考えていくと面白いです。
また、言葉を使わないデザインにするのもありですが、海外はかなりのオーバーアクションスタンプが売れていて、逆に日本ではあまり受け入れられないです。
また、異なる文化で同じデザインでも真逆の意味になったりと、調整が難しい部分もあります。
販売する地域によって、それぞれの翻訳言語を用意するか、スタンプのリアクションの大きさを変えて販売するなどの工夫も、慣れてきたらチャレンジしてみるのもいいと考えています。
リジェクトの話から販売の仕方にテーマが変わってしまいましたが、是非楽しんでLINEスタンプ制作をしていってもらえれば嬉しいです。
LINEスタンプ制作の作り方については、まとめ記事を作成しております。
こちらもご覧ください。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。