今回は、初心者向けに「LINE Creators Market」(LINEクリエイターズマーケット)への登録が完了した後のデザイン環境の準備を解説していきます。
LINEスタンプ制作を作る時の制作環境をちょっと紹介
ここで少しだけ、私たちの制作環境を紹介します。
デザイン部門は現在2人体制でお仕事をしています。
少しずつでも仲間が増えていけば嬉しいです。
使用しているPCとOS
MacBookAir2012を使用しています。
正直、今となってはそれほど高いスペックのものではありませんが、古くても十分に使えています。
ペンタブレット
ペンタブレットは必ずしも必要ではないのですが、委託で受ける場合にはやはり効率が良いので導入しました。
ワコムの液晶ペンタブレットでは現在
- Wacom Cintiq Pro 13 TDTH-1320/AK0
- Wacom Intuos Pro PTH-860/K0
という、WACOM|ペンタブレットや液タブを利用しています。
液晶ペンタブレットは高いので購入には勇気がいるのですが…。
デザインプロセスの一部では、液タブの方が制作環境の質は格段に上がります。
【LINEメッセージスタンプの作り方】みずにゃメイキング映像 | タイムラプス #5|YouTube
プリンタ/スキャナ
CANONのTR9530を使用しています。
手書きで書いた下書きのスキャンに使用しています。
A3のプリントもできる割にコンパクトな形なのでとても便利です。(音も静か)
Canon プリンター A3 インクジェット複合機 TR9530 ブラック (黒)
使用ソフト
定番ですが、ADOBECCを使用しています。
Adobe Illustrator
下書きデータをスキャンして、イラストレーターで線を作っていきます。
手書き風を強く出したいときは手書きで下書きを作成して着色のみを行う場合もあります。
Adobe Photoshop
彩色と書き出しはフォトショップで行っています。
アクションのスクリプトを作って書き出し作業の効率化をしたり、将来は影や彩色はキャラクターの学習データを使用して効率化できるかも検証しています。
Adobe Animate
アニメーションスタンプを作成するときはこのソフトを使用しています。
アニメーションスタンプのAPNG書き出し
AdobeCCではそのままAPNGは書き出しができないので、コマンドラインで生成するかフリーソフトで書き出す。
また、最近ではWebブラウザ上で変換もできるようになりました。
APNGの書き出し方法
APNGでの具体的な書き出しソフトについてはこちらの記事で紹介をしています。
LINEアニメーションスタンプの作り方
また、LINEアニメーションスタンプの制作方法については下記の記事で紹介しています。
- LINEアニメーションスタンプの作り方をわかりやすく解説
- 実際にLINEアニメーションスタンプを制作した実例を公開
LINEアニメーションスタンプは、作るのは大変ですが出来上がった時に達成感がかなりあります。
また、他のカテゴリーに比べると圧倒的にリリースされている数が少ないので狙い目です。
筆者もキャラクター物でリリースしているのですが、単純なアニメーションスタンプでも、ちょこちょこ売れ続けてくれています。
Adobe CCのAnimateに慣れると、そこそこ早く作れるようになります。
Adobe CCは結構高いのですが、学習講座を利用するとかなりお得にAdobe CC環境を入手することが出来ます。
LINEスタンプ制作をするには高価な機器を用意しなくても大丈夫
先ほどの環境があれば十分ラインスタンプを制作することができますが、そこまで準備しなくてもスタンプ制作をしていくことは可能です。
使用するPC
今は、フリーソフトでかなり軽いペイントツールなどがありますので、それほど高いスペックは必要ありません。
中古でも2〜3万円で売っていますし、新品でもノートPCはかなり安くなりました。
使用するソフト
予算があればAdobeCCといきたいところですが、他にもたくさんのペイントツールがあります。
検索で「ペイントソフト」と入れるとたくさんソフトが出てきます。まずはフリーソフトで絵を書いてみて体験をしてみてください。
代表的な無料のペインターには下記のものがあります。
スキャン環境
今は、プリンタ機器を持たなくても、コンビニでスキャンすることも可能です。
スマホで撮影してクラウド環境に保存してからダウンロードしたり、私の場合はたまにスマホで撮影したものをチャットワークやSLACKに送ってノートPCにダウンロードしたりしています。
LINEスタンプ制作を作るためにまずは描いてみよう
最初は、最小限の環境でとにかく書いてみましょう。
一度はやってみて体験をしないと始まりません。
いきなり描くと上手くいかない?
そんなことはないのですが、描き始めはだれでも上手く描くのは難しいと思います。
確かに、いきなりデザインを始めると、何を書いて良いのかよくわからなくなります。
そんな時に筆者の場合は、子供や家族とLINEスタンプのアイデア出しをしています。
子供には、楽しく紙に好きに書いてもらってヒントを得ています。
子供に自由に描かせてあげるなどの工夫をすると面白いですよ。
WindowsとMacどちらにすれば良い?
結論としてはどちらでも良いです。
デザインでよく使うAdobeなどのデザインソフトは、WindowsでもMac OSのどちらでも使えるようにサービス提供されています。
ただ、仕事環境においては、デザイン系はMacが使われていることが多いので、Mac環境の中でスキルを身に付けていった方が良いかもしれません。
ただ、会社によってはWin環境のみで提供されるという所もまだまだあるので、難しいところです。
ペンタブレットと液晶タブレットのどちらが良い?
結論としては、これも好みになってしまうと思います。
筆者の場合は、液晶タブレットの方が「紙」に直接描いている感があるので好きです。
液晶タブレットは高いので、あとで相性が悪かったみたいなことが起きると悲しいので、直接試せる環境を見つけて実際に体験してから決めましょう。
仕事環境としては、まだペンタブのほうが多い印象です。
PCのスペックは高い方が良い?
PCのスペックは高い方が、描いているときの反応が良いです。
けれど、最近発売されているPCはもうかなりの高スペックなので、高性能にこだわってカスタマイズするほどでも ないかなと感じます。
筆者の場合は、4K動画なども扱うのでスペックは高めの物になりましたが、サブ環境はMac mini + 液タブの環境でも充分です。
AdobeとCLIP STUDIO PAINTのどっちが良い?
どちらのソフトもあらゆる環境で使われているソフトなので難しいところです。
LINEスタンプ制作を始めるに当たって極力、初期投資の金額を抑えたいのであればCLIP STUDIO PAINTだと、数千円で購入できるのでおすすです。
スキルとしては両方使えた方が良いと思います。
特にAdobeの場合は多くのソフトと連携をとって作品作りをすることも出来るので、使い方と機能を覚えておいて損はしないです。
LINEスタンプ制作を始めるために描き始めることが大事
当たり前のことで恐縮ですが、Lineスタンプ制作は、まずは始めてみることがとても大事です。
最近は、2D,3DをAIが自動生成するようになり、それらで生成された作品がLINEスタンプ(LINEクリエイターズマーケット)で販売されたりしていますが、自分で描いたLINEスタンプを販売した実績は、そのままスキル証明のポートフォリオになります。
実際に始めると分かる事ってたくさんありますし、疑問もより明確になります。
楽しみつつ続けてみましょう。
また、これらの制作過程をブログで制作記録を残しておくと、Webメディア全体をうまく活用した宣伝用メディアとしても活用できます。
筆者の場合は、さらにイラストメイキング動画を作成して、LINEスタンプ販売に活用しています。
少しずつでも良いのでこちらも一緒に進めておくのが良いと考えています。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。