APNGとはAnimated Portable Network Graphicsの略で、静止画連番ファイルをひとつのファイルに格納してパラパラ漫画のようにアニメーション再生を可能にするフォーマットです。
よく聞く代替フォーマットとしてGIFやWebPフォーマットもありますが、私たちはLINEスタンプの作成で馴染みのあるフォーマットなので今回はAPNGを紹介します。
- 静止画連番ファイルの仕組みがわかる
- APNGに変換できるソフトを紹介
- 各ソフトの出力結果を検証
静止画連番ファイルの仕組み
APNGについて簡単にそのファイルの仕組みを説明します。APNGなどの静止画連番ファイルは、見た目はひとつのファイルにみえていてもその中身には、連番ファイルから変換した時の何十フレーム(何十枚もの静止画ファイル)が格納されています。実は、現在のデジタルシネマの映像もこの静止画連番ファルを再生する方式です。
APNGに変換できるソフトを紹介
現在、容易にAPNGファイルに変換できるアプリケーションは2種類あります。ひとつは「アニメ画像に変換する君」です。もう一つは「APNGb」というソフトです。
LINEでアニメーションスタンプを制作しているクリエイターの方々には馴染みの深いソフトです。
私たちが使用した実感としては、「アニメ画像に変換する君」はデフォルトの設定で素早くLINEアニメーションスタンプに適合したファイルが書き出せるのでとても便利です。
「APNGb」は、いろんな設定が細かくできる分だけ少々扱うのに負荷がかかります。
どちらのソフトもWin版、Mac版が用意されているので、これは好みというところです。
1点あげるとすれば、「アニメ画像に変換する君」はデフォルトで「容量最適化」にチェックが入っており、その圧縮率が決まっています。書き出したPNGファイルをそのままAPNGまで一気通貫で変換できるのでとても作業がはかどります。
例えば、「APNGb」はPNGファイル圧縮ソフトの「Pngyu」とセットでLINEアニメーションスタンプの容量規定ギリギリまで調整することができるので、最良画質を目指して調整をしていきたい時の選択肢になります。
各ソフトの出力結果を検証する
同じ元ファイルから「アニメ画像に変換する君」と「APNGb」で書き出した比較ファイルを添付しておきます。
ただし、APNGは可逆圧縮方式なので本来違いは出ないのですが、今回は「デフォルト設定」で出力した場合という前提での検証結果になります。
どちらのファイルもAPNGのフォーマットでアップロードされているので、ダウンロードして確認すると違いがわかります。
アニメ画像に変換する君
APNGb
30KBの圧縮容量分、若干ノイズの具体などの違いを確認することができます。
「アニメ画像に変換する君」はAPNGとWebP両方の書き出しに対応しており、その操作方法も物凄く簡単に扱えるソフトなので、次回はコチラのソフトでLINEアニメーションスタンプを作成してみます。
当ブログでは、本記事で紹介したソフトを用いてLINEアニメーションスタンプを作成しています。
また、下記の記事ではLINEスタンプの作り方をまとめていますのでご覧いただければ幸いです。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。