最近は、XRの中でもVR(仮想現実)はメタバースと呼ばれて、それが馴染んできているのを感じます。
筆者自身、特にAR(拡張現実)とVR(仮想現実)に関するプロダクト開発を15年以上、映像/放送業界で続けていて、主にプラットフォーム側の事業立ち上げなどに関わっていました。
2020年に起業してからは、主にBlenderという3DCGモデルやアニメーション制作アプリケーションを利用して、プラットフォームで利用できるコンテンツ制作をする側になっています。
今回、本記事のタイトル通り、色々なメタバースプラットフォーム内に自分のワールドや会議室などを作ったりして実際に公開していつものもあります。
また、本記事で紹介したメタバースプラットフォームを、オリジナルのアバターで体験出来るように3DCGコンテンツも用意してみました。
メタバース、VR(仮想現実)だからといって、必ずしもヘッドマウントディスプレイ(HMD)が必要になるということはありません。
本記事では、それらも含めて、メタバースプラットフォームの紹介や解説をしていき、お役に立てればと考えています。
メタバース(仮想空間)とは?
本記事で紹介するメタバースとは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用して没入型の仮想空間を体験することも出来ますし、WebブラウザやOSに応じたアプリケーションの利用で、仮想空間を体験できるプラットフォームの事も指しています。
メタバース(仮想空間)は何十年も前から体験環境が提供されている
VR(仮想空間)でコンテンツを楽しむ環境は、もう何十年も前からプラットフォームサービスとして提供されており、それほど新しい技術ではありません。
Meta社によるメタバースの提唱で再注目されることになったVR(仮想現実)
しかし、Facebookを運営しているMETA社(旧Facebook社)がメタバースというコンセプトで、VR(仮想現実)系のサービスが一気に再注目されることになり、昨今のメタバースブースで多くのサービスが生まれているという状況です。
メタバースに応用できる関連技術の進化が進む
これまでは、単に360度没入型の世界感として考えられることの多かったメタバース(仮想現実)ですが、現在は触覚フィードバック技術や、その他にも感覚フィードバックに関連した技術が進み、それらの技術に必ずしもヘッドマウントディスプレイ(HMD)が必須でなくてもメタバースを様々な形で体験できる環境も整ってきました。
また、それら感覚フィードバックなどの機器等を使用しなくても、Webブラウザやアプリケーションの利用だけでメタバースは体験することが出来ます。
メタバース空間の体験を始める
ということで、この辺りのXR(クロスリアリティー)技術の体験は、実際に遊んでみないと分からないのが正直なところです。
今回、実際に筆者がメタバース空間に自分で作ったワールドや、メタバース会議室をオープンにしたりして、実際に体験出来るようにしてみました。
また、本記事で紹介しているメタバース空間を体験してもらう際に、デフォルトのアバターで体験することも出来るのですが、オリジナルのカスタムアバターで体験してもらうことも出来るように、無料でオリジナル3DCGアバター(.VRM)をユニコスタンプ®ストア|SUZURIからダウンロード出来るように準備してみました。
関連記事:メタバースで使えるVRM形式のアバターを無料で配布しています
メタバースプラットフォームは、基本的に無料で体験出来るので、これを機会に色々なプラットフォームのサービスを体験してもらえれば幸いです。
メタバースプラットフォームはたくさんある
本記事の執筆時点(2023年07月14日)で、すでに多くのメタバース空間提供サービスが次々とローンチされている状況で、日々新しいプラットフォームやサービスが生まれている状態です。
例えば、REALITYのように運営会社(グリー株式会社の子会社:REALITY株式会社)から、予め素敵なカスタムアバターラインナップが用意されて、すぐにVTuber配信者として参加できるプラットフォームもあります。
また、メタバースを提唱したMeta社のHorizon Worlds。
それ以外にも、VRChat Inc.が運営しているVRChatなど、メタバースプラットフォームを提供して運営する企業は次々と増えています。
今回、筆者が実際に体験して紹介するのは
の3つです。
上記3つのメタバース空間プラットフォームは、ブログ記事タイトルにもあるメタバース会議室としての使い方も出来るし、自身がクリエイター、或いは、会社の事業として収益化することも出来るメタバースプラットフォームです。
1 メタバース空間のRobloxを始める
Robloxの始め方はとても簡単です。
上記のリンク先からアカウントを作れば、すぐにRoblox内の仮想空間を体験することができます。
実際に筆者がRoblox内でコツコツと作り始めているワールドとして、ユニコチャンネル®のRoblox Worldがあるので、アカウントを作ったら、試しに遊びに来てもらえれば嬉しいです。
とりあえず、今はでっかい猫のオブジェクトを置いたり、適当なワールドになっていますが、コツコツとワールド作成しているので、もし偶然に出会うことがあったらお声がけください。
2 メタバース空間のclusterを始める
メタバースプラットフォームとしてclusterというサービスもあります。
クラスター株式会社という、日本の会社が運営しています。
ここでは、ワールドクラフトで自分のルーム(ホーム)が作れます。
また、基本的にどこのメタバース空間でも、オリジナルの3DCGアバターをインポートして仮想空間に入れるので、3DCGアバターを買ったり、自分で作成した3DCGアバターで、仮想空間内を動き回れます。
本記事の冒頭で書いたように、オリジナルアバターに着替えて仮想空間を体験出来るように、筆者が作成したオリジナルの3DCGアバターを無償で提供しているので、ちょっとした練習の感じで使ってみてもらえれば幸いです。
3DCGアバター(.VRM)をユニコスタンプ®ストア|SUZURI
3 メタバース空間のSpatialを始める
Spatialも、メタバース(仮想空間)を体験するのに適したプラットフォームと言えます。
おそらくなのですが、こちらは商用利用も柔軟に出来て、ブロックチェーン技術を活用した事業展開にも対応しています。
イベントブースやNFT展示会場などを作成して公開できるので、その分野の事業を検証しながら事業展開を進めている企業にとっては、ここでの展開の方が良いかもと考えています。
ここでのメタバース会議室は、現在制作中なので、出来上がったらリライトして公開します。
アカウントを作らなくても、とりあえず感覚で仮想空間内にダイブできるので、体験してもらえれば幸いです。
メタバース会議室に特化したサービスもたくさんあります
先ほどまでに紹介した様々なメタバースプラットフォームは、打ち合わせや会議室利用だけではなく、自由度がかなり広いサービスとして紹介しました。
これから紹介する仮想空間サービスは、仮想空間オフィスや仮想空間会議室、それ以外には、スポットのイベントやカンファレンス利用、ワークショップなどの運営に使える仮想空間スペースを提供することに特化したサービスです。
利用分野を特化させて使いやすくした、このメタバース会議室やメタバースオフィスの分野については、実際に筆者が利用して、また、無料で利用出来るプランが用意されているプラットフォームを紹介します。
無料で利用できるプランが用意されているovice
メタバース会議室の利用を無料で体験できるプランが用意されているのが、このoviceというサービスです。
仮想空間スペースを作って、オフィス利用したりスポット会議室にしたり、イベントに利用することも可能です。
実際の会議室、オフィスやイベント会場の臨場感を感じてもらえるような工夫が多く施されており、仮想空間スペースの距離などで聞こえる音声を変えたり、仮想空間スペース内でもコンタクトとる相手を選ぶことが出来たりと、物理空間と変わらないように他者とコミュニケーションをとることが可能です。
大規模なイベントで仮想空間スペースを活用するならRemo
Remoは、大規模なイベントでもスペースが常時開放可能できるダイナミックなメタバース空間を作ることが出来るサービスです。
個人的に、Remoの仮想オフィスデザインが好きで、以前、ハンドメイドのワークショップや、食事を兼ねたWebミーティングなどで利用していました。
最近は、Roblox、cluster、Spatialにかける時間が多くなってしまったので頻度はすごく減ってしまいましたが、またワークショップやちょっとしたイベントを運営する時に利用したい仮想空間サービスです。
こちらも、無料トライアルが出来るので、可能であれば2人以上で使ってみると、その便利さがより具体的に感じられると考えています。
メタバース空間に会議室やオフィスを作る
これら、メタバースと言われる仮想空間を体験して、自社のコミュニケーションスペースとして活用したり、ワークショップの運用などで活用する事によって、多くのメリットを享受することが可能になります。
単にWeb会議用のサービスを利用するよりも、これらの仮想空間スペースを提供するサービスや、前章にあったようなメタバースプラットフォームを利用することで、物理的な場所による制約を受けない形で、どのように活用できるのか、それぞれの環境で得られる具体的なメリットが見えてきます。
筆者自身も、ハンドメイドのワークショップ運営による安定した収益化を実現したり、企業でリモートワークを継続するためのコミュニケーション手段として、本記事で紹介したプラットフォームを活用する手伝いをして上手く運営してもらっています。
本当にこれらの技術は、体験しないと分からないことが多いので、是非、色々試してみてください。
また、これらのプラットフォームを利用して、柔軟な働き方を実現しているイメージを企業ブログなどでコンテンツとして積み上げていくと、良い方向で認知度を上げていく事が可能になっていきます。
関連記事:企業ブログの運営でオウンドメディアを成功させる3つのポイント
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。