今回は、上手くスピーチが出来るようになるために、効率良く上達する方法やコツについて解説していきます。
中学生くらいから自己紹介の時に行うスピーチに始まり、社会人となって会社員になったり、起業して資金調達をするとき、社内、社外のパートナーと共同で何かプロジェクトを進めるときなど、プレゼンテーションを行う前のスピーチは第一印象を大きく左右する一面を持っています。
冠婚葬祭で何か話すときなど、大人になってからは特に、あらゆるシチュエーションでスピーチすることを求められます。
本記事では、事前に用意するスピーチに関する事に加えて、突然スピーチをお願いされた時でも乗り切ることが出来る方法を解説していきます。
目次
スピーチを上達させる3つの参考情報
筆者自身、放送・映画関連の業界で16年以上、新規事業を中心に仕事をすることが多かったため、スピーチやプレゼンテーションをする機会はとても多かったです。
起業した今でも、会社員時代ほどではないにしても、大小、オンラインでのイベントなども含めて毎年それなりのスピーチや講演を行っています。
加えて、特に新規事業の場合は、まだ浸透していない言葉や単語を使う場面も多くなりがちなので、プレゼンテーションやスピーチの際には、特にその辺りに気を遣って話すことが多かったです。
スピーチを上達させるために、専門の講師から指導してもらったり、話し方に関する多くの教材などを揃えて勉強するのも良いと考えているのですが、実際に筆者自身が学んできたモノとして、以下3つのシンプルな参考情報から学ぶだけでもスピーチのコツを掴むことが可能だと考えています。
1 スピーチの参考になる動画
スピーチで参考になる動画として、筆者の場合、極端に言えば下記の1つでも十分にスピーチ及びプレゼンテーションのコツを掴めるコンテンツがあります。
TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣 | ウィル・スティーブン | TEDxNewYork(YouTube)
1000万回以上再生されている動画なので、ご存じの方も多いかもしれません。
もし、まだ見たことがなければ、6分程度なので、是非、話し手の内容とそのテクニックを体験して見てください。
筆者の場合、定期的に何回も見ている動画で、特にスピーチや講演の前日に見たりしています。
2 スピーチを上達させるために参考になる書籍
筆者がスピーチや講演をするときに、話す内容の構成を組み立てるための学びとして、いつも読み返している書籍です。
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則という書籍で、話す内容を構造化して、その場で話す内容や要素の順番を入れ替えたりするときの練習にスゴく役立つ書籍です。
書籍の内容としては、文章の書き方について示唆に富むだけでなく、演繹法と帰納法という、結論から理由を述べていく方法と、各現象や要素から結論を導いていくための、文章の組み立てプロセスについて具体的なスキルを身につけることが可能になっている書籍です。
文章の書き方や、スピーチ、プレゼンテーションについては、長い間、かなりの時間を費やして勉強してきましたが、上記の書籍から得られる思考プロセスの基礎は、多くの場面で役立てることが出来ます。
3 言葉の「ひげ」と言われる、「えー、あー、うー」などを無くす
スピーチをする時の仕草や動き、話す内容の組み立て方が分かれば、スピーチ上達の達成までもう少しです。
次に習得したい内容としては、言葉の「ひげ」をなくしていく練習です。
よく、話ながら「えっと、あー、うー、ん〜っと」など、言葉の間に声で「間」を作って繋げてしまうことがありませんか?
このことを、よく言葉の「ひげ」というのですが、これを無くす練習を重ねます。
具体的な方法ですが
- 暗記カードなど何でも良いのでランダムにテーマを書く
- 1分間(または予定している分数)テーマについて言葉の「ひげ」が出ないように話す
- 可能であればスマホなどで録画して話した内容を聞き直す
この1から3までをひたすら繰り返して、言葉の「ひげ」をなくして話せるようになると、言葉の説得力や締まりが良くなってきます。
言葉の「ひげ」が無くなってきたら「間」を身につけていく
スピーチの練習で言葉の「ひげ」が出なくなるように話せるようになるだけでも、スピーチの上達を実感できるはずです。
正確には、言葉の「ひげ」を完璧に無くすというよりは、言葉の「ひげ」を使う場所をコントロール出来るようにする。という表現が良いかもしれません。
これらの使い分けスキルを身につけて上達するために手っ取り早い方法としては、U-NEXTの「落語」カテゴリーコンテンツを見まくったり
このほかにも今でしたら、VOD(ビデオオンデマンド)で言えば
などで、「すべらない話」を見て、ひたすら楽しみながらスピーチを練習する方法です。
やはり、話し方が上手い人の「言葉の間」は絶妙です。
才能もあるのかもしれないのですが、きっと、ものすごい努力の結果とも考えています。
実際、この「言葉のひげ」をコントロールするのに、筆者の場合は数年かかったと記憶しています。
スピーチを上達させる方法として文章量と話す速さを知る
先ほどまでの練習で
- 話すときの仕草や雰囲気の作り方
- 言葉の組み立て方
- 言葉の「ひげ」をなくして「間」を掴む
ことが学べます。
ここで、次に練習しておきたいこととして、スピーチをするときの文章量と話す速さについて解説していきます。
筆者の場合、15年以上、放送・映画関連の業界で様々なコンテンツを制作してきました。
この時、製品やサービスの紹介動画などを制作する機会もよくあり、言葉で伝えるときにどれくらいの文章量を設定することが多いのかについて話を聞く機会が多かったです。
具体的には、1分間で300文字から、多くても400文字程度の文章量を設定することが多かったです。
実際に、1分間で300文字から400文字が、どれくらいの話す速さになるのか、筆者が文章を書いて動画コンテンツにしているので、下記から確認可能です。
1分間のんびり300文字朗読|YouTube(再生リスト)
※個別の動画へ直接ではなく、再生リストにリンクしています。
上記の動画から、話す速度をどれくらいにすれば良いのか参考になると考えています。
アドリブに対応したスピーチの練習をする方法
スピーチは、例文などを利用するよりも、アドリブで話せるように練習を重ねていく方が何かとメリットが多いです。
冠婚葬祭などは、文章を準備する期間がありますが、実際には突然にスピーチ的な状況になる方が多いからです。
とはいえ、簡単に他の人にアドリブでのスピーチに付き合ってもらうのは中々出来ません。
でした。今まではです。
現在は、匿名+顔出し無しでもVtuberなどになってライブ配信したり、多くの音声配信によって、実際にスピーチをする状況を想定した練習をすることが可能です。
配信タイトルで、例えば「何かお題をちょうだいな」みたいなタイトルで配信を始めれば、多くはなくても何人かは面白がってお題を出してくれたりします。
また、お題に失敗しても、匿名+顔出し無しなので気にすることはありません。
筆者がお勧めするプラットフォームとしては3Dアバターが用意されているREALITYなどが良いと考えています。
また、あまりに失敗が多くてリスナーが来なくなってきたら、アカウント切り替えて仕切り直したって問題ありません。
ライブ感のある中でスピーチを練習すれば、実践に近い環境でのスピーチ練習が可能です。
是非、最終的な練習の場として、ライブ配信での仕上げを試してみてください。
スピーチの練習に慣れて、ライブ配信も続けていきたくなったら、ミキサーなどで音声収録環境を整えてみるのもありです。
スピーチ以外のトーク能力も向上していく機会は結構貴重だったりします。
練習して上達したスピーチであれば例文の使用はしない方が面白い
ここまでのやり方で練習を重ねたら、改めて、何かテーマを設定してアドリブで1分間のスピーチを行ってみてください。
練習を積み重ねておけば、録音なりをして再度聞いてみると、アドリブでもスピーチは、かなり上達している実感が持てると考えています。
アドリブでスピーチできるくらいまで練習を重ねてみる
プレゼンテーションよりも短いスピーチの場合は、例文を参考に作って話すよりも、アドリブで話した方がオリジナリティが出て、結果的に印象に残りやすい言葉で話すことが出来るようになります。
実際、スピーチをする人が重なる状況の時に、言い方は多少変われど、皆、同じ言葉を用いて同じような内容を繰り返し聞いているような感覚になった経験はないでしょうか?
アドリブが苦手な人でも克服する手段はある
アドリブは苦手という方もいらっしゃいます。
けれど、先ほど紹介した考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則という書籍で、話す内容の構成をイメージできるようになれば、ずいぶんと心持ちを変えることが出来ます。
あとは、失敗しても良いくらいの気持ちで、知人や同僚に、スピーチの練習を手伝ってもらったりするのも良いと考えています。
スピーチの練習は1人でも何とかなる
筆者の場合は、当時、ライブ配信が簡単にできなかったの時なので、ランダムなお題を自分で出して、アドリブでスピーチを行い、それを録音しておいて、聞き直しながら改善していくということをひたすら繰り返していました。
今は簡単にライブ配信や音声配信で練習に付き合ってもらえるので、すごく素敵な環境になりました。
実際に、今でもたまに、いくつかのSNSやライブ配信プラットフォームで「お題」配信をしたりもしています。
スピーチに関しては、用意した紙などを見ながら話すよりも、聴衆のほうを向いて話した方が、その場の空気感や様子を観察して話す内容をアレンジしたりすることが出来るようになるのでかなりのメリットがあります。
最初に紹介した、TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣 | ウィル・スティーブン | TEDxNewYork|YouTubeは、聴衆に対してどのような感じで話すれば良いのか、本当に参考になるので、ぜひ見てみてください。
本記事の内容にある練習方法で、スピーチが上達すれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。