2025年末に、主にOBS Studioでのライブ配信をメインとしたサポートサービスを始めてから、4K60pでのライブ配信に関する機器準備や配信設定に関する共通案件が複数あったのでブログ記事にしてみました。
筆者の場合、Vlogチャンネルやゲーム実況のチャンネルサポートが増えてきているので、そういう需要が多いのかもしれません。
また、4K60pのライブ配信に関して、WIN環境での配信方法はWebで調べると比較的情報量が多いので、今回はmacOS環境で4K60pのライブ配信を行うにはどうしたらいいのか?
上記のことについてを中心に解説していきます。
本記事の内容はWIN環境での4K60pライブ配信の方法にも共通して活用できる内容が記載されています。
本記事で、4k60pのライブ配信をする上での前提環境を下記に記載します。
主にゲーム実況のライブ配信について書いていきます。
- 配信プラットフォームは YouTube
- 配信に使用するOBSは OBS Studio
- ライブ配信の映像出力仕様は 4K60p
- ゲーム実況の場合については外部キャプチャボードを使用する
- 使用しているOSはmacOS
になります。
尚、マイクなどの音声設定については、映像出力解像度とは別になるので、下記の関連記事がお役に立てば幸いです。
ライブ配信に使うPCにキャプチャボートを繋げる
YouTubeなどで4K60p配信をする場合に便利なキャプチャボードの型番はAVerMedia Live Gamer ULTRA S GC553Proです。
これは筆者自身も利用しているし、4K60p配信に限らず、最近行う配信チャンネルのサポートで積極的に利用しているキャプチャー機器になります。
今回、この機器をつなげた事例として使用しているPCは、M4チップを搭載したiMacになります。
利用しているiMacには、USB-Cの端子が4つ付いているのですが、 AVerMedia Live Gamer ULTRA S GC553Proに付属しているケーブルのPC接続側はUSB-A端子になっているため、そのままでは物理的に接続部分の形状が違うため接続できません。
そこで、キャプチャ機器とPCを接続するために筆者の場合は以下の変換アダプタを利用しています。
どちらを選択しても4K60pのライブ配信は可能ですが、筆者の場合はApple Thunderbolt Proケーブルをappleの公式サイトから直接購入して、アダプタを介さずに直接、機器同士を接続しています。
4K60pでライブ配信するためにOBS Studioを設定する
キャプチャ機器とPCが接続できたら、次はOBS Studioの設定を行います。
4K60pでの配信に切り替える前の、基本的なOBS Studioの設定方法については、下記の関連記事などがありますのでお役に立てば幸いです。
また、これは営業トークになるので恐縮ですが、自分で配信設定をするのが不安な場合などはサポートサービスを行っているので、お気軽に相談ください。
OBS Studioで変更する必要性が出てくる設定項目としては
- 配信の接続方法
- OBS Studioのシーンなどの解像度とフレームレート
- ライブ配信を出力時する時の映像ビットレート設定
この3つになります。
OBS Studioからの配信を接続方法を変更する
現在、OBS Studioの場合には、
- YouTubeアカウントと紐付けをする
- 自分が運営しているYouTubeチャンネルのライブ配信用ストリームキーを直接入力する
この二種類が選択できます。
4K60pでライブ配信をする際には、「自分が運営しているYouTubeチャンネルのライブ配信用ストリームキーを直接入力する」ほうを選択する必要があります。
YouTubeライブ配信用のストリームキーを取得する
まずはYouTube Studioにアクセスします。
「ライブ配信を開始」ボタンをクリックしてストリームキーが取得できる画面に移動します。
ストリームキーは「カスタム」で4K60pでの配信を可能にするストリームキーの取得が可能が可能なので、カスタム内容に従って設定していき、新規のカスタムストリームキーを発行します。
OBS Studioにもどり、「配信設定」から「ストリームキーを使用する」を選択し、新規に作成したカスタムストリームキーを入力します。
この手順だけで、OBS StudioからYouTubeへ4K60p使用でライブ配信をする配信要求が伝わるようになります。
OBS Studioのシーンなどの解像度とフレームレートを設定変更する
先ほどの設定で、4K60pでのライブ配信をする仕様としてYouTube側に伝わるので、OBS Studioもそれに合わせた仕様に変更しなければいけません。
OBS Studio側で以下の設定にします。
変更時には、全て4K60pでの配信が前提の解像度設定になるので、もともと配信に利用していた素材などが4Kに対応していない場合には、個別に設定し直すことになります。
設定変更前に、プロファイルやシーンのエクスポートを行いバックアップを必ず行なっておいてください。
OBS Studioのメインシーン画面から「設定」をクリック
「映像」を選択して基本(キャンバス)解像度と出力(スケーリング)解像度を3840×2160に変更。フレームレートは60の整数に変更
「出力」に移動し、映像エンコーダは、PCのスペックに合わせた適切なコーデックを選択する。(macOSの場合は、M4以上のハイスペックなものでない限りはハードウェアエンコーダーでH.264を選択する)
ビットレートの設定値についてはYouTube公式の配信ビットレート表を参考にする
ライブ配信を出力時する時の映像ビットレート設定
簡易的な説明になってしまい恐縮なのですが、ビットレートの設定値についてはYouTube公式の配信ビットレート表を参考にします。
というのは、これはライブ配信するときに自分が利用できる配信速度によってかなり変わってくるので、Fast.comなどの通信速度確認サービスを利用して適切なビットレートの設定を行う必要があるからです。
限定配信設定などでライブ配信のテストをする
ここまできたら、あとはライブ配信のテストを行います。
例えば、OBS StudioとYouTubeライブ配信の組み合わせであれば、ライブ配信の公開範囲を「限定配信」に設定し、実際に配信を行います。
ちゃんと配信できているかを判断するのに、以下の内容が役立ちます。
- YouTubeのライブ配信管理画面や、OBS Studioに何らかのエラーや通知が出ていないか確認する
- YouTubeを視聴者側の視点でWebブラウザから視聴し、視聴解像度を選ぶ選択肢から「2160p」が表示されているかを確認する
- OBS Studioのシーンおよび、YouTubeの実際に配信されている画像を確認して、フレーム落ちなどが発生していないか目視確認をする
上記3つの確認で検証をすることが可能です。
4K60p配信でのメリット
例えば、HD以上のライブ配信(1080p以上)をYouTubeで行うと、YouTube側での配信コーデックがavcからVP09に変更されることがほとんどです。
この場合、映像内の暗い場所や、中間フレーム(Bフレーム)の圧縮方法が変わるので、パカパカしたような描写や、ブロックノイズがかなり軽減されるので、視聴者が見やすい映像になるというのが最大のメリットになります。
1080pのライブ配信設定でVP09のコーデックでYouTubeに配信してもらう裏技的なやり方もあるのですが、できれば、公開されている仕様でVP09コーデックを扱えるようにするのがベストだと考えます。
4K60p配信でのデメリット
大きなデメリットとしては2026年1月末の時点では、「低遅延配信が出来ない」というところが大きいです。
YouTubeライブ配信の場合、通常遅延だと、コメントはリアルタイムに配信者に届きますが、配信者の反応が約30秒の遅れで視聴者に届く仕様になります。
この場合、遅延がないようなコミュニケーションをとりたい場合にはかなりのデメリットになってしまいます。
この場合、回避策として、OBS Studioの配信設定をYouTube側で1440pという、QHD仕様(4KとHDの中間)に設定することも可能です。
そうすれば、低遅延設定でHD以上の配信によるVP09コーデックの恩恵を受けることが可能になります。
実際に4K60p配信を行っての実体験
筆者自身、VTuberとして、主にゲーム実況を中心にしたYouTubeチャンネルを運営してライブ配信を行っているのですが、特にゲーム実況の場合、映像内の暗部も細かいディティールが出るようになるので、YouTubeライブ配信を大画面で見ても高品質なゲーム実況のライブ配信を提供できています。
実際、4K60pの高品質を活かせる大画面で視聴している比率はそれほど絞めてはいないのですが、昨今はスマホの大きさでも画面解像度は4Kサイズだったりするので、かなり高精細な配信映像を届けられています。
ライブ配信を4K60pで行っている配信者は、まだそれほど多くないので、特定の検索キーワードやタグでの新規視聴者獲得ができる恩恵は大きいと感じています。
ぜひ、本記事をきっかけに4k60p配信をしてみていただければ幸いです。