武経七書(ぶけいしちしょ)とは、孫子、呉子、三略、六韜、司馬法、尉繚子、李衛公問対の7つの書を指し、現代のビジネスにおいて必要な大局観を得るのにとても役に立つ内容が詰まっています。
武経七書は兵法書なので、ビジネスそのものについて何かが書かれているわけではないのですが、国を治めるための考え方から、目的を達成するための考え方からそれぞれの立場としての心構えなど、ビジネスをうまく進めていく上で大切な視点を気づかせてくれる内容がたくさん詰まっています。
いろいろなビジネス書を読む前に武経七書から学んでいくことで、その後の読書で得られる知見にも差が出てくるでしょう。
武経七書とは
武経七書(ぶけいしちしょ)に含まれている兵法書は以下の7つです。
※順番に特に意味はありません。筆者が読んでいった順です。
- 孫子
- 呉子
- 三略
- 六韜
- 司馬法
- 尉繚子
- 李衛公問対
武経七書は、中国における代表的な兵法書とされているものです。
本記事の冒頭でも書いたように、武経七書はビジネスにも役に立つ事例や事象について示唆に富む内容が多く記されています。
武経七書の7つの兵法書は、書店やWebですぐに購入することが可能です。電子書籍にもなっていて、サービスによっては読み放題の中にも入っているものがあります。
7つの兵法書については多くの書籍が出版されており、読みやすく理解しやすいように解説をしてくれている書籍も多くありますが、それぞれ訳者の考え方によって様々な捉え方ができます。
本記事では、筆者が実際に読んだ書籍の中から、「読み始め」に向いているであろう書籍を紹介していきます。
7つ全ての兵法書を読んでビジネスの実践に向かうとき、違う景色が見えていること必至です。
孫子
孫子はとても有名ですね。
孫子については、すでに読まれている方がとても多いと思います。
孫子は中国の春秋戦国時代の孫武が記したといわれる兵法書です。
13篇に分類された戦略戦術論が記されています。
大局観を得るための経営的な視点だけでなく、人間関係などの視点についても得るものが大きい書です。
おすすめの書籍は以下の2つになります。
孫子の兵法についてはとても多くの書籍が発行されています。
筆者の場合は、先ほど紹介した「人生戦略の書」と「生きる知恵」をテーマにした、孫子の兵法がわかる本―“生きる知恵”の最高のバイブルこの2冊をずっと参考にしています。
呉子
呉子も春秋戦国時代に記されたとされる兵法書です。
孫子を読んだことがあるかたは多くいましたが、孫子以外は読んでいる方が少なくなってくる印象がありますが、呉子も読んでいくと得るものがたくさんあります。
呉子は、呉起によって記された書ですが、呉子に書かれていることも重要ですが、筆者の場合は呉起自身の生きた人生についても得るものが多くありました。
呉起は、ビジネスのスタイルで言えば「誰が言ったかでなく何が正しいか?」といった信念で生きていきました。
そんな呉起は、裏切りに次ぐ裏切りの中を生きていく人生でもありました。
最後に使えた国においても、そのスタイルを貫いた代償として恨みを買うことが多かったため、王の死と同時に呉起は王族の反乱で人生の幕を閉じます。
詳細は、紹介する書籍を読んでいただくのが1番ですが、武経七書の中でも筆者が1番好きなのがこの「呉子」になります。
筆者の過ごしてきた人生と、とてもよく似ています。
会社にとって確実に良いことでも、その当事者にとって不都合が発生すると、その当事者はありとあらゆる手で自己防衛/自己保身のために謀略をめぐらしてきます。
あんまりこのあたりを書いてもしょうがないので、お薦めの書籍に移ります。
筆者の場合は、この書籍が1番読みやすかったです。
三略
三略までくると、いよいよ読んだことのある方が減ってくることになるのですが、この三略と続いて紹介する六韜についても、得られる知見はとても多く、「物事に対してどのように考えればいいのか?」について同時且つ、多面的に捉えた考え方を鍛える練習にもなります。
三略のお薦め書籍は以下の書籍になります。
六韜
「虎の巻」や「戦わずして勝つ」、「太公望」などのキーワードで元になるのがこの六韜です。
六韜は、問答方式で文章が描かれているのでとても読みやすい書籍が多いのも特徴です。
六韜の中にある内容をビジネスの局面に変化させて読んでいくと多くの気づきに出会えます。
筆者が読んできた中でも読みやすかった書籍は以下のものになります。
司馬法
司馬法や尉繚子あたりになってくると、手軽に買える感じの書籍が少なくなってきます。
筆者の場合は、[新装版]全訳「武経七書」2 司馬法 尉繚子 李衛公問対だけしか読んでいません。
司馬法になってくると、物事についての考察が細かくなっていく印象です。
また、組織や人とのコミュニケーションに関する距離感について学べる事が多いです。
司馬法、尉繚子、李衛公問対については、下記の1冊で全て読むことができるのでお薦めです。
尉繚子
尉繚子は、多くの兵法書や経書の影響を受けているであろう部分が多くあるので、多く兵法書や諸子百家の事を知った上で読むと、物事の考え方について多くの事を得られると思います。
大きな物事ほど、大義名分が必要という考えについて面白い考察が得られるでしょう。
李衛公問対
李衛公問対となると、ほとんどの人が知らないのではないでしょうか。
李衛公問対は、これまで紹介した兵法書を全て読んでから最後に読むと良い兵法書です。
李衛公問対は、数ある兵法書の中でもかなり後に作成されたとされるものであるため、度々これまで紹介してきた兵法書についての問答が出てきます。
李衛公問対は六韜と同じように読み進めていけます。
武経七書で最後に読む読み物として、兵法書で得てきた知見を自分の中で確かめながら読んでいくと面白いです。
武経七書を読み終わったら
武経七書を読み終わると、これまで自分の身に起きてきた現象などについて、どのようにすれば更に良い結果が得られたのか、考え直す良い機会が巡ってきます。
また、これから起きていく物事に対してはとても冷静に状況を判断しながら思考することができるようになっているでしょう。
武経七書で書かれている内容は、一貫して「人」と「集」に対する対応の仕方について説いています。
時代は大きく変わっても、周りには常に「人」がいますし、他人無しでは生きていくことはできません。
本記事をきっかけに知った武経七書との出会いがあなたの人生にとってプラスになる機会になれば幸いです。
ビジネス書などを読んだら、ブログなどに書評ブログ記事として書いてみたりすると、文章力や思考力が鍛えられてビジネスでとても役立ちます。
武経七書を含めて書評ブログを運営してみるのもあり
また、逆に書評ブログなどでもブログサイトの作り方が分かればそれだけでココナラなどで副業にして月数万円を稼ぐことも可能です。
ブログコンテンツが積み上がっていけば、ブログの内容を再度まとめることで電子書籍を出版することも可能になります。
3番目に紹介しているブログ記事で詳しく解説していますが、ブログ記事の内容を再編集して電子書籍としてリリースすれば、著者/著書としてのステータスが手に入れられます。
これは、会社員としても、起業、副業でも大きなステータスとして会話のタネにすることが可能になります。
何と言っても電子書籍市場が成長中なので、電子書籍カバーもしっかりデザインすれば売上も上がるようになりますので、検討してみてください。
是非、これを機会にブログを始めてみる事をオススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。