以前に比べると、電子書籍を作成して出版することは難しい事ではなくなりました。
電子書籍は、いちから書いて出版する事も、Webサイトやブログ記事のコンテンツを改めて体系的にまとめ、電子出版と言う形で出版し、著者として自分の書籍を販売することが可能です。
電子出版なら、販売プラットフォームの企画に合わせて自分で登録までやれば、出版費用0円で誰でも手軽に書籍が販売することも可能です。
またKindle出版であれば、Amazonで電子書籍が販売できるので、収益だけでなく大きなプラットフォームで販売しているというブランディングにも大きな効果が期待できます。
この記事では、特にブログサイトのコンテンツを電子書籍にする方法と、Amazonという巨大なプラットフォームで電子出版する方法を分かりやすく解説します。
日記や旅行記など、書きためていた文章を出版してみましょう。
特に、すでにテキストコンテンツのあるブロガーの方にはお役に立てる記事になると思います。
- ブログを電子書籍にするメリット
- Amazonで電子書籍を販売する方法
- 電子書籍をヒットさせるコツ
目次
ブログの電子書籍化がオススメの理由!
今、電子書籍化がオススメの理由は、電子書籍市場の「規模」が急拡大しているからです。
インプレス総合研究所が出した統計(電子書籍ビジネス調査報告書2020)によると、2017年に「2,556億円」だった市場規模は、2018年には「3,122億円」にまで拡大。
さらに2019年になると、電子書籍の市場規模は「3,473億円」にまで拡大しました。
また過去10年を比較してみると、2011年「651億円」だった市場規模が、2019年には「3,473億円」にまで増えているのですから、この10年で「5.7倍」にまで拡大しているのは驚くべきことです。
参考資料:電子書籍ビジネス調査報告書2020 | インプレス総合研究所
2020年度の統計結果はまだ出ていませんが(2021年8月頃発表の予定)、ステイホームや外出自粛などの影響もあり、電子書籍市場の規模は、例年以上に拡大していることが予測されます。
電子書籍で最も人気が高いのは「コミック」で、電子書籍全売り上げの86.1%を占めています。
次いで人気なのは「文字もの」と呼ばれる文芸・実用書・写真集などのジャンルです。
「文字もの」はコミックに比べるとシェアが少ないように見えますが、2017年の市場規模は「396億円」、2018年には「439億円」、2019年には「484億円」にまで拡大しました。
なお 電子書籍で利用されているサービスの一位は Kindle(キンドル)で、全体の約26.2%を占めています。
二位はLINEマンガで全体の約25.0%、三位はピッコマで全体の約15.1%でした。
一位のKindle(キンドル)はコミックや文字ものをはじめ、オーディオブック(音で聞ける書籍)など、幅広いジャンルの書籍を扱っています。
その一方、二位や三位のサービスはコミックに特化したサービスです。
Kindle以外に「文字もの」を扱うサービスとして、楽天kobo、Google Playブックスなどもありますが、楽天koboは市場規模の約13.6%、Google Playブックスは全体の7.3%しか利用者がいません。
このため、ブロガーが電子書籍を発行する場合は、市場規模の大きなKindleで販売するのがオススメです。
このほかにも、ブロガーが電子書籍をリリースする『オススメ理由』をまとめてみました。
- ブロガーのブランディングに役立つ
- 印税が入ってくる
- ヒットすれば書籍化されることも!
1〜3の理由について、順に解説します。
オススメ理由1 ブロガーのブランディングに役立つ
オススメ理由の1つ目は『ブランディングに役立つ』という点です。
書店やAmazonで新刊をチェックすると、ブロガーが執筆した本、インフルエンサーの書いた本が「オススメの書籍」として紹介されています。
実際に人気ブログをチェックすると「書籍化決定!」とか、「好評につき増刷決定!」といった投稿を目にします。
特に書籍化の話題が多く上がっているのは、Ameba(アメーバブログ)です。
Amebaでもブログを書籍化するサービスを行っていますが、こちらは自費出版サービスであり、一般的な書籍化(商業出版)ではありません。
一般的にいう「書籍化」とは、出版社から声がかかり、商業出版することを指しています。
実際にAmebaで読者が多く、反響の大きな人気ブログは出版社から声がかかりやすく、「売れる」と判断された場合は、書籍化が行われます。
ブロガー本が商業出版されるということは「人気ブロガーの証」であり、大変名誉なことです。
もちろん商業出版が全てではありません。
ハリーポッターが発売当初「自費出版」だったように、自費出版から人気が出るケースも多々あります。
自費出版で書籍化する場合は、記事の冒頭で紹介をした市場規模の大きなKindle(キンドル)のようなサービスで出版すると良いでしょう。
Kindleであれば、Amazonの膨大なユーザーをターゲットにしているので「収益拡大」のチャンスは、より大きくなります。
後で詳しく解説しますが、Kindle(キンドル)は無料で発行できます。
自費出版のように200万円〜300万円といった費用をかけずに、誰でもカンタンに出版できるので金銭的にも負担がありません。
オススメ理由2 印税が入ってくる
電子書籍も、紙の書籍と同様に、売れれば売れるほど「印税」が入ってきます。
一般的な書籍の印税は10%ですが、電子書籍の場合は30%〜70%となり、受け取れるロイヤリティは大きいです。
ちなみに Kindle(キンドル)の場合、印税率(=ロイヤリティ)は35%、または70%のいずれかです。
ロイヤリティを70%にするには、KDPセレクトに登録した後、Amazonで「独占販売」としてください。
また70%にするには、書籍の価格は250円〜1,250円の範囲に設定する必要があります。
紙の書籍に慣れている方や、商業出版を経験した方は「電子書籍ではブランディングにならない」と考えがちですが、電子書籍であってもAmazonのように市場が大きければ、ブランディング力も大きくなります。
実際にSNS等で話題になれば、月30万円〜50万円以上をコンスタントに稼ぎ続ける書籍もあり、電子書籍は「収入の柱」として私たちの創作活動を支えてくれます。
オススメ理由3 ヒットすれば書籍化されることも!
電子書籍の中で、ダウンロード数が大きな書籍は「出版社」から声がかかり、商業出版のチャンスが与えられます。
実際にKindleをはじめ、個人で電子書籍を販売していたブロガーが、内容や企画のユニークさによって、商業出版を成功させた例はいくつもあります。
アナタの本もどの出版社がチェックしているか分かりません。
商業出版を狙っている方はベストセラーの第一歩として「電子書籍」に挑戦してみましょう。
電子書籍化で人気のプラットフォーム一覧
電子書籍のプラットフォームは、Kindle以外にも複数あります。
本項では、電子書籍化で人気のプラットフォームを厳選し紹介します。
- Amazon Kindle
- note有料販売
- Brain有料販売
それぞれのプラットフォームが、どのような特徴を持っているのか見てみましょう。
Amazon Kindle
Amazon Kindleは、Amazonの開発した電子書籍プラットフォームです。
Kindleでは、電子書籍閲覧用のアプリをはじめ、Kindle書籍の閲覧・再生ができるクラウドサービスも提供しています。
Amazonはスマートフォンアプリのほか、Kindle専用の「電子書籍リーダー」を販売しており、ポケットサイズのタブレット端末は8,980円とスマートフォンよりもリーズナブルな価格で購入でき、読書好きの間で人気があります。
またKindle向けの書籍は「Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング」と呼ばれるサービスで無料発行できます。
完成した書籍は、Amazonのサイト内で数百万を超えるユーザーに向けて販売されます。
参考リンク:Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング
note有料販売
note(ノート)は文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を配信するサービスです。
noteには自分で自由に価格を決めて、テキストやコンテンツが販売できる『有料 note』とよばれるサービスがあり、書いた文章は記事単位での販売をはじめ、月間有料マガジンとして発行できます。
noteが人気なのは、ブログのように広告が付かないことです。
広告が無いことで(2021年2月時点)検索結果で上位化されやすいといったメリットもあります。
最近ではブログメディアよりも「noteの方が書きやすい」と答えるブロガーも増えており、人気インフルエンサーも多くnoteへ引っ越しをしています。
ただnote単体ではなく、ブログメディア、SNSと連携させるのが【集客】という意味では賢い方法です。
ブログメディアを運営中の方、これからブログメディアを開設する方は、ブログとnoteやSNSを連携させ、より大きな集客を狙いましょう。
なお noteの有料記事は、100円〜10,000円までの価格で設定でき、noteプレミアム会員(月額500円)になれば最高50,000円までの記事が販売できます。
またnoteには、クリエイターを支援する「クリエイターサポート機能」があります。
「クリエイターサポート機能」を設定すれば、アナタが書いたnoteの記事を気に入ったユーザーから、金銭的援助が受けられます(投げ銭のような機能です)。
Brain有料販売
「知識共有プラットフォーム」のBrain(ブレイン)は、自らのスキルやノウハウを有料販売できるプラットフォームです。
noteとの違いは「紹介機能」があることで、コンテンツを紹介した人には、アフィリエイト報酬が支払われます。
アフィリエイト機能があるということは、第三者がアナタのコンテンツを売ろうと、SNSやブログなど、さまざまな媒体で「拡散される」メリットがあります。
コンテンツの販売価格は0円から最高10万円まで。
アフィリエイト紹介料は10%〜50%の間で設定できます。
ブロガー人気No1!Kindleストアのメリット
Kindleストアを利用するメリットは、Amazonの巨大なプラットフォームが利用できるとことです。
実際に知名度の低いプラットフォームで販売するよりも、数百万の顧客を持つAmazonで販売する方がビジネスチャンスは大きくなります。
ただし Amazonで販売する「だけ」では、誰の目にも留まりません。
Amazonで販売していることをブログメディア、SNSで情報発信し、書籍購入者が増える「仕掛け」が必要です。
電子書籍ができたら、コンテンツの拡散に取り組みましょう。
コンテンツを拡散する方法は、以下の記事にて詳しく解説しています。
Amazonで電子書籍を出した後に、取り組んでみてください!
関連記事:コンテンツを拡散する方法!コンテンツマーケティングの成功法則
ブログの電子書籍化で必要なモノ
ブログの電子書籍化には、お金が一切かかりません。
ブログの電子書籍化で必要なモノは、次の通りです。
- テキスト(編集済みのブログ)
- 表紙のデザイン
- 書籍宣伝の媒体(ブログ、WEBサイト、SNS等)
ブログを書籍用に編集し、電子書籍で使用する表紙を作ったら、電子書籍の販売プラットフォームに載せてコンテンツを拡散すればOKです。
ここからは、Kindleで電子書籍を販売する「流れ」を紹介します。
電子書籍の作成方法|AmazonKindleの場合
Kindleで電子書籍を販売するプロセスは、次の通りです。
- STEP1 ブログをまとめる
- STEP2 データをEPUB形式に変換
- STEP3 表紙をデザインする
それぞれの内容を順に解説します。
STEP1 ブログをまとめる
まずはじめに、「ブログの内容」をまとめてください。
ブログの中で、特に人気や反響の高かった記事を集めたり、電子書籍化に際して読みやすく文章をまとめなおしましょう。
ブログをそのまま電子書籍化すると、文字や写真など、レイアウトなどが崩れる場合があります。
ブログの見え方、電子書籍化した際の「見え方」にも工夫をしましょう。
なおブログの内容をブラッシュアップしたり、誤字脱字を確認する方法は、下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:Webライティングで120%読まれる文章とは?稼ぐテクニックを伝授
STEP2 データをEPUB形式に変換
ブログの内容をまとめたら、電子書籍の形式に合うようデータをEPUB形式に変換します。
EPUB(イーパブ)形式とは、国際電子出版フォーラムが策定したフォーマットのことで、Amazon Kindleでは以下二種類のファイル形式を推奨しています。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- EPUB
Kindleの出版ツール「kindle direct publishing」を使えば、WordやEPUB(イーパブ)形式以外にも、PDF、HTMLファイルをそのままKindle 形式に変換できるので便利です。
PDFやMicrosoft Wordを使っても良いですが、Kindle以外のサービスを利用した場合の参考として、電子書籍の形式「EPUB形式」の作り方を紹介します。
「EPUB形式」の作り方(Apple)
EPUB形式は、アップルが開発している、macOS/iOS用のワードプロセッサ Apple Pages(無料)を使って編集できます。
Apple Pagesを開いたら、Apple Pages メニューバーで「共有」、「書き出し」を順にクリックし「ePub」を選択すれば、「EPUB形式」でファイルが作成できます。
※ Mac、iPad、iPhoneで利用できます。
「EPUB形式」の作り方(Google)
マイクロソフトをお使いの方はもちろん、Appleユーザーにもおすすめしたいのが、Googleドキュメントを使った「EPUBファイル作成」の方法です。
Googleドキュメントは、Googleアカウントをお持ちの方なら誰でも「無料」で使える便利なオフィスソフトです。
Googleドキュメントでは、Microsoft Word、Microsoft Excelに似たような機能が使え、保存形式には「EPUBファイル」形式も選択できます。
またGoogleドキュメントを使えば、クラウドに書類を上げてPCはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadでも編集できるので便利です。
Microsoft Wordをお持ちの方
Microsoft Wordをお持ちの方は、保存する際「EPUBファイル」形式が選択できます。
参考リンク:Microsoft Word(無料お試し期間あり)
EPUBは、Apple(Mac、iPhone)、Google(Android)、Adobeほのかにも、各電子書籍のプラットフォームでサポートしている形式です。
パソコンやスマートフォン、各社のタブレット端末にて快適に閲覧できるので「EPUB」の作り方を覚えておくと便利です。
STEP3 表紙をデザインする
最後に「表紙のデザイン」をします。
表紙は書籍の「顔」であり、表紙の良し悪しによって書籍のダウンロード数は大きく変わってきます。
実際に書店では、多くの方が、本の「ジャケット買い」をしています。
また 電子書籍、スマートフォンアプリのダウンロード数は、表紙やカバー画像の完成度によってダウンロード(売上)が変動しています。
例えばタイトルが書かれた「文字だけの表紙」と、書籍の内容を反映した「デザイン性の高い表紙」の二種類があったとしましょう。
アナタなら、どちらの本を「読みたい!」と思うでしょうか…?
多くのユーザーは迷わず、後者の(デザイン性の高い)書籍を手に取るはずです。
書店やAmazonでも、中身をすべて立ち読みすることはできず、表紙で「中身を推測」するしかありません。
このため表紙の作成は、ブログの編集と同じくらい時間をかけ、作り込まれることをオススメします。
とはいえ「デザインは作れない」という方も多いでしょう。
デザインに自信が無い場合は、ココナラなどスキル販売のサイトで、デザイナーにお願いし表紙を作成してもらうと良いでしょう。
デザイナーによって価格は異なりますが、1枚あたり3,000円〜10,000円程で表紙のデザインが依頼できます。
また無料のデザイン作成ツールを使えば、はじめての方でもプロレベルの表紙がカンタンに作成できます。
以下無料で使える「デザイン作成ツール」を集めてみました。
無料で使える「デザイン作成ツール」 |
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GIMP |
無料の画像編集ソフト、Photoshopに近い機能が無料で使える。 |
Pixlr Editor |
初心者用に人気の画像編集ソフト。基本無料で使えるが一部有料プランもあり。 |
MediBang Paint |
無料のイラスト、マンガ作成ツール。初心者でもカンタンに操作可。 |
Canva |
おしゃれなデザインテンプレートが集まった無料の画像編集ソフト(一部機能は有料) |
Shutterstock Editor |
フォトストックサービスShutterStockが提供する無料の画像編集ソフト |
Google Fonts |
Googleが提供するフォント集。Googleドキュメントなどの編集で活用できる。 |
表紙に使用する写真やイラストは、ロイヤリティフリーの画像のなかから「商業利用可能なもの」を使ってください。
他社が著作権を持っている画像や写真を使うのは、著作権侵害になるので注意しましょう。
下の記事では、ブログで安心して使えるおすすめ素材(ロイヤリティフリー)を紹介しています。
表紙を作成する際、ブログで安心して使えるおすすめ素材を使用してください。
関連記事:ブログで安心して使えるおすすめ素材
STEP4 Amazon KDPに申請
Amazon KDPに申請する方法ですが、まず「Amazon KDP」にサインインします。
この時点で、Amazonのアカウントを持っていない方は、下のリンクでページを開き、右側にある「Amazonアカウントがありません」の下のボタンをクリックし、新しいアカウントを取得してください。
参考リンク:Kindle ダイレクト・パブリッシング(Amazon KDP)
ログイン後の手順
「Amazon KDP」にログインできたら、「KDPレポート」を開きます。
次に KDPレポート内「新しい本を作成」と書かれたボタンをクリックしてください。
新しい本の作成をクリックしたあと、以下の項目に必要事項を記入していきます。
Amazon KDP|Kindle本の詳細フォーム |
---|
言語 |
書籍の書かれた言語を選択します(この場合は「日本語」でOK) |
本のタイトル |
本のタイトル、タイトルのフリガナ、タイトルのローマ字表記を入力します |
シリーズ |
シリーズ化の予定があれば、ここに記入します(初版の場合は空欄でOK、後で編集も可能) |
版 |
改訂をした場合、ここに記入します(初版の場合は空欄でOK、後で編集も可能) |
著者 |
著者の名前を記入 |
著者等 |
著者が複数名いる場合は、ここに記入 |
内容紹介 |
書籍の内容をここに記入 |
出版に関して必要な権利 |
「私は著作権者であり、出版に関して必要な権利を保有しています。」と書かれた項目にチェックを入れます。 |
キーワード |
電子書籍のキーワードを設定します(7個まで) |
カテゴリー |
書籍のカテゴリー(ジャンル)を設定してください。 |
年齢と学年の範囲 |
年齢制限のある内容であれば、ここで読者の「年齢と学年範囲」を設定します。 |
本の発売オプション |
その他、オプションがあれば入力します。 |
本の詳細情報が入力できたら、本のデザインの概要(表紙のこと)を入力し、本をアップロードします。
次にデジタル作品を保護する「DRM を有効」を選択します。
保護しない場合は、DRM を有効にしない選択肢もありますが、無断転用されないよう「DRM を有効」にされることをオススメします。
初めて出版される方は、独自の ISBNが設定できます(一度設定をしたら、後で変更できないので注意)。
続いて アップした書籍のプレビューを行います。
ただプレビュー画面では、実際に書いた本がどのように表示されるかチェックできません。
レイアウトなどが崩れていないか、アップロードする前にKindleプレビューアなどのソフトで確認し、読みにくい場所がないかチェックしましょう。
参考リンク:Kindle Preveiwer(Mac、Windowsに対応)
次に 出版地域を選択します。全ての地域(全世界)または特定の地域が選択できます。
またロイヤリティプラン(印税)を「35%」と「70%」のどちらかに選択します。
70%にする場合は、著作権を持っており、Amazonでの独占契約であること、高解像度の写真が多く含まれているかどうか、価格を250円〜1,250円の範囲に設定する必要があります。
※ ロイヤリティプランの条件は、以下のページで確認できます。
この他の細かな設定方法は、「Amazon KDP」の公式サイトで詳しく解説しています。
参考リンク:電子書籍の原稿の書式設定ガイド(Amazon KDP)
STEP5 出版開始!
ここまで準備ができたら、いよいよ「出版開始!」です。
完成した書籍は、登録後72時間以内に詳細ページがAmazon内で表示されます。
また実際の書籍のサムネイル、試し読みの利用は申請後、7〜8日後にスタートします。
「Amazon KDP」で良くある質問は、以下のページにて確認できます。
ブログの電子書籍化、成功事例を紹介!
ここではブログを電子書籍化し、大ヒットした『成功事例』を集めてみました。
MBオフィシャルブログ|今日の服、ユニクロです。
MBさんはもともとバイヤーとして活躍していましたが、ブロガーとしても活躍しており、彼のブログやメールマガジン、noteアカウントは多くのユーザーがフォローをしています。
ブログやメールマガジンの内容をまとめた書籍を始め、mb名義での書籍は、すでに10冊を超えており、漫画「服を着るならこんなふうに」は累計100万部を突破。
ブログメディアと書籍、そして最近ではYouTube、テレビなど幅広いジャンルで活躍をしており「ビジネスのお手本」にしたいインフルエンサーのひとりです。
参考リンク:MBオフィシャルブログ|今日の服、ユニクロです。(Ameba)
めがねとかもめと北欧暮らし|MIさん
Amebaのライフスタイルブログで、常に上位の人気を誇るのが、MIさんの『めがねとかもめと北欧暮らし』です。
ブログでは、北欧風の住まいと暮らし方を提案。
2021年2月上旬の時点ですでに3冊の本が宝島社とKADOKAWAから出版されており、ブログ人気と合わせて書籍も売れています。
ブログ内のテーマは、読者が家庭で取り入れやすいインテリアや収納術、ファッション、料理など。
一見「雑記ブログ」のように見えますが『北欧』というコンセプトで統一されており、北欧好き読者の間で人気です。
イギリス毒舌日記|wiltomoさん
wiltomoさんは、イギリスカンブリア州カーライルに住む日本人ブロガーです。
Amebaの『イギリス毒舌日記』は、彼女の住むカーライルでの生活、wiltomoさんの家族、義母さんとの話、現地での暮らしぶりを大阪弁で記しており、Ameba「ヨーロッパからお届け」ジャンルでは常に1位に輝く人気ブログです。
ブログは2016年6月ワニブックスより書籍化されており、2021年2月時点でも電子書籍・紙の単行本ともに大変人気があります。
電子書籍をヒットさせるコツ!
電子書籍をヒットさせるコツは、シンプルです。「多くの人の目に留まる」よう書籍の情報を拡散することです。
どんなに良い内容、面白い本でも「話題」に上がらなければ、ダウンロードされません。
具体的には、以下三点の行動をすることで、人の目に留まるようになります。
- SNSで拡散をする
- SEO施策で「集客」をする
- 複数のコンテンツをリンクさせる
それぞれの方法について、解説します。
1. SNSで拡散をする
すばやくアクセスを増やすのに役立つのが、SNSで拡散する方法です。
多くの方に見てもらえるよう、電子書籍の発売情報をツイートしてください。
なお拡散する際、書籍に関連するキーワードにハッシュタグ(#)を付けるのも忘れないでください。
最近ではGoogleやYahoo!などの検索を使わず、X(旧Twitter)やInstagramのハッシュタグで検索する方も増えています。
またフォローするだけで無く、書籍に関連する情報を発信しているアカウントやユーザーがいれば、少しずつフォローし「見込み客の獲得」に努めましょう。
フォロワーの数が少しずつ増えれば、アナタのプロフィールや書籍に興味を持ち、ダウンロードしてくれる方も増えていきます。
2. SEO施策で「集客」をする
ブログや書籍のページが、GoogleやYahoo!検索で上位表示されるようSEO施策をしましょう。
例えばあなたが「WordPress初心者におすすめ!WEBサイト作成カンタンガイド」という本を出版した場合、「WordPress作成、初心者 サイト作成方法、WordPress使い方 」などのキーワードで上位表示する必要があります。
SEO施策の具体的方法は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:【保存版】サイト構成の設計完璧ガイド!SEOに強いサイトを作ろう!
3. 複数のコンテンツをリンクさせる
SNSのほか、アナタが運営しているブログメディア、WEBサイトをすべてリンクさせてください。
複数のコンテンツをリンクさせることで、書籍やブログへの「入り口」が増え、
入り口が多ければ、より多くのユーザーが「集客」できます。
アナタの書籍が多くの方の目に留まるよう、1〜3の仕組みを強化&拡大しましょう。
電子書籍販売の注意点
電子書籍販売の注意点をまとめてみました。
- 著作権の侵害
- 高解像度の写真が多いと70%で販売できない(Kindle)
- 他のプラットフォームで販売したものは独占販売できない
まず電子書籍の出版で気をつけたいのが「著作権侵害」についてです。
個人ブログを見ていると、他社の写真やイラスト、文章などを無断引用し掲載している人もいますが、ひとつひとつの著作物には「著作者の権利」があります。
著作権を知らず識らず、侵害していた場合、法人は最高3億円以下の罰金、個人は最高10年以下の懲役又は、1,000万円以下の罰金、またはこれを併科されます。
関連記事:【保存版】ブログ運営で気をつけたい!著作権と注意点を徹底解説
次に電子書籍出版で気をつけたいのが、Kindleのロイヤリティについてです。
書籍の中に高解像度の写真が多く含まれていると、70%のロイヤリティで販売できないルールがあるので注意しましょう。
またKindle販売についてですが、他のプラットフォームで同じ書籍を販売している場合には、Amazonでの独占契約にはあたらず70%のロイヤリティは受けられません。
ただし電子書籍としての販売がなく、初めてAmazonで販売する場合、内容が「ブログと同じ」であっても、「電子書籍の販売は初めて」になるので、独占販売のガイドラインには接触せず、70%のロイヤリティが設定できます。
Kindleのロイヤリティ制度は、やや複雑なので詳細は「Amazon KDP」のページで確認してください。
参考リンク:電子書籍のロイヤリティ オプション(Amazon KDP)
まとめ|ブログ成功の第一歩は「電子書籍」から!
幸いなことに「電子書籍市場」の規模は、今後も拡大することが見込まれています。
ブログを運営しているブロガーの方は、電子書籍化で収益拡大を狙いましょう!
ブログを電子書籍すれば、ブログのブランディングはもちろん、WEBサイトやSNS等の知名度アップにも役立ちます。
Kindle電子書籍の発行はカンタンなので、ぜひ今回の記事をきっかけに、チャレンジしてください。