LINEクリエイターズマーケットでも「メッセージ」スタンプが登録できるようになりました。
今回はLINEメッセージスタンプを初めて作成する方へ、初心者向けに本記事を作成しました。
今まで販売可能だったカスタムスタンプと違うところは各スタンプのメッセージを変更することができて毎回内容を変えられるという素敵な機能です。
各スタンプのメッセージを変更しても過去のメッセージ済みのスタンプには影響がないので、同じスタンプで様々なメッセージを添えられます。
メッセージスタンプは8、16、24種類での登録が可能です。
最初は無理せず、8種類からでもチャレンジができるので、是非進めてみましょう。
- メッセージスタンプ作成前に気をつけること
- メッセージスタンプの作り方
- テキスト設定の仕方
メッセージスタンプで気をつけること
メッセージスタンプは他のスタンプとの作り方の違いを把握しておくことが重要です。
販売エリア
メッセージスタンプはその特性上キャラクター部分だけのデザインさえできればOKと見えがちですが、まず初めにマイページで「新規登録」→「スタンプ」→「メッセージスタンプ」を確認することが重要です。
「メッセージスタンプ」の場合は世界同時発売ができないことが明記されています。
全世界販売をするためにはいつくかのデザインバリエーションを作成することが必要です。
- 日本のみでの販売
- 台湾/マカオ/香港だけの販売
- タイのみでの販売
- それ以外の国で販売
この4つの区分での販売エリアの切替えが必要になります。
全く同じスタンプデザインを流用できるかについて私たちは現在メッセージスタンプの承認段階なので、「日本」発売版がリリースできたら試して更新を予定しています。
セーフティーエリアがない
メッセージスタンプではセーフティーエリアがありません。したがって指定の解像度である370×320ピクセルの領域を最大限使うようにしましょう。
細かくは後述していきますがメッセージスタンプは1文字から100文字まで入力可能です。
できるだけ意図したメッセージを入れたときの改行や体裁を考慮して大きめにメッセージ領域を設定していきましょう。
タイムラプス方式でLINEメッセージスタンプの制作過程を公開しています。
参考動画:【LINEメッセージスタンプの作り方】みずにゃメイキング映像 | タイムラプス #5
テキストの入力ルール
メッセージスタンプはデザインデータの登録後に
- テキスト表示エリア
- テキスト位置の設定
- テキストの角度
- フォント(文字)の種類
- 最大文字サイズの設定
- 色やアウトライン(飾り付け)
- 文字間や改行などの体裁
が設定できます。
細かく設定できるのでどのように表現をさせるのかが重要になります。
スタンプごとにフォントの種類が全部違ったりすると使いにくくなってしまう場合が出てくるので、様々な部分においてある程度の文字周りノウハウが必要になってきます。
メッセージスタンプの作り方
それではメッセージスタンプの作り方には入っていきます。普通のスタンプ作成と違うところはメッセージが入る領域を意識したデザイン案の設計から始めていきます。
コマ出しの設計
私たちはコマ出しをするときに3種類の設計を出しています。
- セリフ(文字背景に座布団なし)
- ボードに書く感じのメッセージ
- 物などに入力するメッセージ
セリフはメッセージ領域に何もデザインを入れないパターンですが、吹き出しを入れるパターンもあります。
吹き出しをデザインする時は、テキスト領域が四角でしか設定できない点に注意しましょう。
ボードに書く感じのメッセージですが、メッセージ領域を黒板やメモ帳など、何らかのボードを作成してその近くにキャラクターを添えてデザインするパターンがあります。
物(小物)などにテキスト領域を設定するパターンは衣服や貯金箱、お茶のコップなど小物をデザインしてそこをテキストメッセージ領域にしておくパターンです。
メッセージ領域と角度だけ考える
まず、コマ出しをする時は最初にメッセージの領域とメッセージの角度だけを考慮します。
メッセージスタンプは四角領域での範囲とその四角領域の角度だけが変えられます。
テキスト領域の背景色
メッセージスタンプでは申請までのステップでテキストにアウトライン(飾り付け)の設定が可能です。
背景に対しては各スタンプにアウトラインの設定が可能なので、各コマにデザインするテキスト領域の背景を気にする必要はありません。
コマの割当て
コマの割当てについて私たちは3種類に分けています。
- 感情系(喜怒哀楽)
- 情報伝達系
- 自由表現でいいもの
比率は4:2:2くらいにいつもしています。例えば8種類を作成するイメージでしたら
- 喜怒哀楽で4種類
- ボードとメモ系で2種類
- バラエティーに自由に2種類
くらいのバランスにします。
背景はどうしたらいい?
背景はあったほうが良いと考えているほうです。
私たちのメッセージスタンプでは今までの他のスタンプより背景や小物を足しました。
ただ背景を目一杯に描いてしまうと描画する角度によってはのっぺり感が出てしまうので、下記画像のように少しだけ背景を足しています。
テキスト設定の仕方
デザインが完成したらいよいよ画像の登録です。登録前にスタンプの順番を決めてテキスト領域の設定に入っていきます。
メッセージスタンプは設定できる項目がたくさんあるのでひとつ一つきちんと設定していきましょう。
テキストボックスで領域を設定する
テキストボックスの範囲は四角のみでエリアの大きさを決められます。
また、変更要素は角度変更のみです。
行揃えと文章の位置を指定する
- 左から
- 中央揃え
- 右から
の3つが設置できます。
テキストの位置は
- 上から
- 真ん中
- 下から
3つを設定できます。
デフォルトのテキストを入力する
販売時にデフォルトで表示されるメッセージテキストを入力します。
この時に短く入れさせたいのか、それとも長く入れてもいいのかを考慮して文字の最大サイズも決めます。
フォントの種類と色を決める
次にフォントの種類と色を決めます。
この時にテキストに対してアウトライン(飾り付け)も行うことができるので、背景色と同化しないようにテキストのデザインをしていきます。
ここは好みの部分でもあるのですが、全て統一したフォントにするのか、各コマごとにフォントを変えるのかなどいろいろな事ができます。
私たちがフォントについて考えている基本は、ひとつのデザインのかたまりで1つのフォントと考えていますが、自由に設定できるのでいろいろと試してみてください。
文字間と行間の調整
最後に文字間と行間の調整を行います。ここについては使用するフォントや内容によってベストな数値が違うので、プレビュー機能を使用して調整をしてください。
今回の私たちのフォント設定値は
- 文字間:デフォルト
- 行間:1.2で統一
- 文字位置:中央位置
- 行揃え:中央
で設定されています。
どのような感じで使用できるかは、LINESTOREの販売ページにあるプレビュー操作で入力イメージを試すことが可能です。
こちらで確認していただくことも可能です。「みずにゃ 猫のメッセージスタンプ」
販売金額を上げていくために
私たちのスタンプは、LINEクリエイターズマーケットでの販売開始初日にリリースができました。
LINEメッセージスタンプの売上は?
メッセージスタンプの初日の売れ行きは好調でした。
初日に発売した「にゃっこら 猫のメッセージスタンプ」は、カテゴリー人気ランキングで30位〜50位くらいです。
その数日後に発売した「みずにゃ 猫のメッセージスタンプ」は初日、メッセージスタンプのカテゴリーランキングでは13位、ネコカテゴリーで7位になりました。
売り上げについてもかなりの金額になっています。
まだカテゴリー内で販売数が少ないこともあり、今からの制作でもまだまだ当てることも可能だと考えます。
また、メッセージスタンプの場合は、「メッセージボード領域」+「添えもの」のセットで、ボードの種類を豊富に考えて、共通のパーツでデザインをすれば、効率よく複数種類を制作することも可能です。
海外展開がしやすい
LINEメッセージスタンプは海外展開しやすいのが特徴です。
通常のLINEスタンプのように、各言語ごとの文字入れや、再デザインをする必要がないのが大きいです。
縦組みのスタンプデザインがある場合は、横組みのデザインに修正する必要があります。
縦書きは、LINEメッセージスタンプでは日本語と中国語(繁体字)のみで利用できます。
海外販売用のデザインパターン
販売のパターンには3種類あります。
- 24種類全て翻訳し、翻訳した内容をデフォルト文字として入れる
- 「メイン画像」で使用するデザインと、1コマ目に「100文字まで自由にテキスト入力可能です」だけテキストを入れる。
- 「メイン画像」で使用するデザインだけ翻訳して、残りは「*」を入れる
1番丁寧なのは全てのテキストを翻訳して各言語の設定をすることです。
しかし、特にタイ語などは改行位置で意味が変わってしまうことがあるので難しい部分があります。
その場合は、「メイン画像」だけ各言語の挨拶文字を入れて、あとは「*」であらかた埋めてしまうのも一つの手法です。
100文字分近い「*」で埋めているスタンプがありますが、海外ユーザーの評判が悪いです。
テキストを差し替えるときに「いちいち全部消すのが面倒臭い」そうです。
何文字入れれば改行になるかのイメージが付くぐらいのボリュームで大丈夫です。
1コマ目に「100文字まで自由にテキスト入力可能です」という文言を設定して、残りは「*」にするのも一つの手法です。
一度翻訳した文章は使い回しが効くので、この方法が1番いいと考えています。
LINEクリエイターズマーケットでは日本語以外にも、英語、中国語(繁体字)、タイ語、インドネシア語の翻訳済みテキストサンプルがあります。
LINEクリエイターズマーケット制作ガイドライン : テキストサンプル
こちらもご覧いただければ参考になると思います。
海外販売に関する情報
LINEスタンプの海外販売に関する記事はこちらになります。
LINE公式アカウントの開設をする
LINEスタンプの販売を始めたら、たくさんの人に自分のLINEスタンプを知ってもらいたいですね。
LINE公式アカウントは無料で開設することができます。
LINE公式アカウントの開設と運用方法について、実例を交えながら開設に役立つテンプレートを公開していますのでコチラもご覧ください。
まとめ
メッセージスタンプはデザイン上に「文字入れ」を行う必要がないため、これまでのような各言語に合わせて全てのコマにデザインデータとして作り込んでいく必要がありません。
LINEメッセージスタンプは、全世界で売り上げを高めてくれるスタンプです。
これからもメッセージスタンプの作成を進めていきながらノウハウ共有をして随時情報を更新していきます。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。