海外では、主にファッションモデルとしての起用で2019年から2020年にかけて少しずつ話題になり、日本でもついに2023年でAIモデル、AIタレントと言っても良いかもしれないです。
日本ではCM起用をきっかけにAIタレントの存在が大きくメディアに取り上げられて話題になってきており、このAIタレントの今後が期待され、動向が注目されています。
しかし、実際のところ、このAIタレント的なコンテンツは、ずっと昔からCG合成とVFXによる映像技術で普通に使われていました。
おそらく、映像を制作するその過程自体においては、映像制作業界ではそれほどインパクトはなかったと考えています。
ただ、これらの技術を、簡単に誰もが、それこそスマホでも扱えてしまうことに衝撃があると考えています。
- AIタレントやAIモデルのことが分かる
- AIタレント市場の大きさや事例
- AIタレントの活用方法
AIタレントやAIモデルについて
AIといっても、その学習方法は多岐にわたっていて、このAIタレントに関しても例外ではありません。
例えば、膨大な学習データから様々な処理方法を駆使して、本物の人間とコミュニケーションを取ることが可能になっています。
このあたりの、AIから生成される行動や動き、コミュニケーションの内容に関する性格や人格などについては、ここでは深く書いていかないのです。
本記事で伝えたいのは、このような専門技術を持つ企業やコンテンツ制作チームしかできなかったことが、現在は、個人でも簡単にコンテンツの完成(例えば、映像コンテンツで言えばフィニッシング)が可能ということです。
AIタレントを生み出す(生成する)ことができるWebサービスを紹介
すでに多くのプラットフォームでAIタレントを作り出す方法や、それらを簡単に行う方法が詳しく解説されています。
筆者の場合、イラストメイキングまで収録しながら、生み出していったキャラクターがたくさんあるので、正直、一瞬でキャラクターやコンテンツとして問題なく使えるAIキャラクターやAIタレントが作れてしまうのは衝撃な部分もありますが、こういうのは技術の進歩に対して自分のコンテンツをどう発展させられるか。
こんなふうに考えていくしかない部分もあります。
筆者の場合だと、猫のキャラクターをAIタレント的に朗読する猫というのをYouTube上の再生リストで作ってあり、それが参考になると考えています。
下記のAIタレントやAIモデルを生み出す技術を提供するサービスについては、日本でも商用利用したりSNSにアップできるのか、学習元データ等はどこを利用しているのか、AI生成技術における著作権については世界中で議論が進んでいて国によって解釈が変わっている状況なので、都度、サービス利用時に確認してください。
また、業務用で使っている驚くべきクオリティーのBtoB向けAIタレント生成サービスもあるのですが、今回は、個人でも気軽に無料で体験できるサービスを選ぶようにしています。
具体的には下記の3つです。
- AIタレントの元となる画像を生成することができる
- 生成した画像を用いてテキストで喋らせることができる
- 話すことのできるところまで完成したAIタレントを映像編集して組み込むことができる
下記の3つのWebサービスの3つを駆使すれば、夢でしか体験できないファンタジーな世界を現実に具現化して、それを表現しながら映像コンテンツを繋ぎ合わせ、完パケまで仕上げることが可能になります。
ハプティクス技術や空中ディスプレイなどの応用技術と組み合わせる
筆者の場合、これらのWebサービスを用いて、それらのコンテンツを空中結像させ、空中ディスプレイ上に表示して遊んだりもしていました。
ハプティクス技術で触覚をつけることもできるので、これらのような応用技術と組み合わせると面白いです。
空中ディスプレイ動画の再生リスト|ユニコチャンネル®️ YouTube
近い将来はAI生成された理想のコンシェルジェと話して暮らすことの可能
これは、既存の3DCGデータにChatGPTから提供されている言語モデルのAPIを使うともうできていますのですが、この先、AI生成技術の方向性によっては完璧に自分が考える理想のコンシェルジェを作り出し、スマホから無線で連携されているスマートグラスを(AR/拡張現実かMR/複合現実のほう)を付けながら生活する日々が生まれるんだなと予想しています。
今でも、HoloLens等があれば自分の部屋にVTuberを召喚して一緒に話したりもできるし、Apple Vision Proなども出てきています。
すでに、VTuber関連のプラットフォームやサービスを運営している会社にとって、それほど実装は難しくないので、遠くない未来だなと感じています。
具体的には、単に一緒の空間で反したりとかするだけなら、VTuber側の背景を透過の設定にするか、背景モデルが何もない状態でそのままHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に投影させれば良いだけです。
個人でも使いこなせばAIタレント事務所が無限生成されていく
当然に学習元データによって著作権が大きく絡んでくる市場なので、生成したコンテンツの活用方法については慎重に議論を進めるべきところではあります。
ただ、方向性、現実問題として、ある一定ルールの下にAI生成によって生み出されたAIタレントが個人でも商用利用できるとなれば、これは、ビジネス的には参入検討をするべき部分になります。
日本の場合、AIタレントだと、Webサービスの学習元開示を明記するとか、完成品ん入り用されたデータの解析が可能なことにすることなど、何か紐づいてきたら中々の事態になる場合も想定されるので、筆者は様子見ですが、それでも、事業機会としては、そういうチャンスがあるということも事実です。
AIタレントがエンタテイメントで起用されていくトレンドは来るのか
これについても、筆者の見解は、本当にこれからのAI生成コンテンツに関するルールがどうなっていくかだと考えています。
例えば、スタートアップのプレショートを手伝うときにもそうだったのですが、資金調達してWebサービルを開発する際に、超巨大プラットフォームの機能追加だけで会社が吹っ飛んでしまうような内容の事業はが、かなりあったのも事実です。
つまり、どこか大きな力持つところのさじ加減1つというところを常に注視しておく必要があります。
超スピードダッシュで売り抜ける方法もありますが、AIタレントの場合は実績を積んでいく市場なので、スレですり抜けていくには、これはなかなか難しいというところが現状だと考えています。
タレントさんの管理はすごく楽になってしまうかも
この辺りの影響は大きいと考えています。
実際、ウィンドウになるところが雑誌やWebサイトでのショームービーなどであれば、3DCGの完成品フルモデルがなくても生成プロンプトの管理さえ可能であれば、モデルやタレントの同一性は保持できるので、
必要な時に必要なコンテンツをすぐに生成して納品
みたいなことができてしまいます。
臨場感まで汲み取れるリアルなコミュニケーションに勝てる時は来るのか
とはいえ、リアルタイムでとなれば、やはり業界の既存モデルやVtuberなどのアバターモデルの需要も無視はできません。
この辺りが、個人から大手企業まで含めて、どこにポジショニングしていくかというところが重要になってくると考えます。
ただ、それらもYouTubettというだけでは難しいかも知れません。
すでにレッドオーシャン状態の中、YouTubeの売り上げはずっと追いかけていますが、個人の情報発信が増えている現状と、AI生成によって生み出されるコンテンツ増加スピードを考えると、さらに競争が激しくなっていきます。
ToC向け、ToB向け然り、色々な市場、事業、分野、この辺りは果てしなくアイデアが生み出されて、それらAI生成コンテンツによって生み出されたAIタレントが活躍していくだろうなと感じています。
この辺りはどんどん変わっていくので、また、書き足していきます。