LINEクリエイターズマーケットでもポップアップスタンプが登録できるようになりました。
本記事は、LINEクリエイターズマーケットで初めて制作する人向けに作成しています。
ポップアップスタンプは画面全体にアニメーションが表示されるインパクトの強いLINEスタンプです。
POPアップスタンプは8種類から販売が出来るので、アニメーションスタンプを作ったことがなくてもチャレンジしてると良いかもです。
- ポップアップスタンプの仕様
- ポップアップスタンプの作り方
- ポップアップスタンプ制作の効率化
目次
ポップアップスタンプの仕様
ポップアップスタンプの制作をするために仕様を確認しましょう。
| 必要な画像データの種類 | 必要数 | サイズ（pixel） | ファイル形式 |
| メイン画像 | 1個 | 横240px × 縦240px | .png |
| ポップアップメイン画像 | 1個 | 横480px × 縦480px | .png(APNG) |
| スタンプ画像 | 8個/16個/24個 | 横370px × 縦320px（最大） | .png |
| ポップアップ画像 | 8個/16個/24個 | 横480px × 縦480px（最大） | .png(APNG) |
| トークルームタブ画像 | 1個 | 横96px × 縦74px | .png |
- ポップアップ画像/ポップアップメイン画像はAPNG作成ツール(APNG Assembler等)を使用して作成する
- ポップアップ画像は、以下の条件を満たしている必要がある
横480px × 縦480px以内
横/縦のどちらかが480px
横が480pxの場合は、縦が320px以上
縦が480pxの場合は、横が200px以上 - ループ数:スタンプあたり1〜3回(再生時間3秒を超えない範囲内)。
- 最大再生時間: 1スタンプあたり3秒以内
- 1個あたりのフレーム（イラスト）数は、5～20フレーム
- APNG作成ツール（APNG Assemblerなど）でAPNGデータをつくる場合、同じ画像を連続して使うと1フレームとしてつくられることがある。
- すべてのフレームが同じ画像の場合は、アニメーションとして動作しないため、アップロードのときにエラーになります。
- カラーモードはRGB
- 画像は1個あたり500KB以下にする。
- すべての画像をZIPファイルにまとめてアップロードするには、ZIPファイルを20MB以下にする
- アニメーションの動作を必ずチェック
（APNGの動きをチェックするには、Firefoxの最新バージョンがお薦め） - 画像の背景は透過にする
スタンプ画像とポップアップスタンプの2種類を用意する
ポップアップスタンプは、通常のLINEスタンプとポップアップ表示される2種類のスタンプを用意する必要があります。
アニメーションスタンプのように、アニメーションの1コマ目が通常のスタンプとして表示されることはないので注意が必要です。
画像サイズ
ポップアップスタンプの画像サイズにはルールがあります。
- 横が480pxの場合は、縦が320px以上
- 縦が480pxの場合は、横が200px以上
- 最大サイズは、横480px × 縦480px
ポップアップ画像は、画像が見切れない範囲でトークルームの画面いっぱいに拡大されて表示されます。
表示位置
ポップアップスタンプは垂直方法の表示位置を変更することが出来ます。
- Top
- Center
- Bottom
表示位置が変更できるので、デザインやアニメーションを工夫して演出することが出来ますね。
ポップアップスタンプの制作
ここまで基本的な仕様を確認しましたが、アニメーションスタンプより、さらにちょっと複雑ですね…。
アニメーション部分の作り方については、下記の記事で解説しています。
ポップアップの制作負荷を軽減する
制作負荷はかなり大きいですが、アイデア次第では制作負荷を軽減しつつポップアップスタンプを制作することも出来そうです。
- 垂れ幕系のアニメーションにする
- 花や星などの装飾系アニメーションにする
- 固定アニメーションと変化部分を分ける
- 擬音をカットインさせる
- 一枚絵をカットインさせる
固定アニメーションと変化部分を分ける
基本的な制作負荷の軽減方法としては、アニメーションで稼働する部分を以下に減らしながらリッチにすることができるかに尽きます。
このあたりはAdobe Animateが得意な部分だと思うので、制作環境はAdobe Animate CCを推奨します。
Adobe CCのライセンスは高いですが、講座受講の中でライセンスを取得すればかなりお得になります。
Adobe（アドビ）マスター講座 ｜通信講座デジタルハリウッドのAdobeマスター講座
垂れ幕系のアニメーションにする
上から落ちてくるようにシンプルに垂れ幕とテキストのデザインにすれば、垂れ幕は共通で使えるので、テキストのコピペで何とかなりそうです。
花や星などの装飾系アニメーションにする
花や星、花火全体のフェードインなど、装飾系のデザインをちりばめる形にして、キャラクターなどがいたらワンポーズにする。
杖やステッキを持つキャラクターであれば手持ちの部分だけを動かすなどの工夫をすれば、制作負荷が少し軽減されそうです。
装飾は、Adobe CCの光彩エフェクトで自動的にアニメーション化しておきたいところです。
擬音をカットインさせる
擬音だけをデザインして、カットインやエフェクトを書けて演出するという方法もあります。
バン!!とはんこを押す感じでもやりやすいと思います。
一枚絵をカットインさせる
よくゲームなどで、1枚絵のアニメカット全体を移動させて、カットインさせたり、アニメを主題にしたゲームなどではよくある演出です。
- 背景絵
- 演出デザイン
- 主役（文字やキャラクターなど）
- 装飾
の4レイヤーで構成して動きを付けておけば、けっこうリッチな演出になります。
NGなスタンプ規約に注意
デザインや演出を削りすぎたりすると、NG判定されることがあるので注意です。
- 日常会話で使用しにくいもの(例：物体、景色など)
- 視認性が悪いもの
- スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの
(例：淡色ばかりのもの、単なる数字の羅列など) - 公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの
マルチクリエイターのスキルが身につく
ポップアップスタンプを作成できたら、マルチクリエイターになれそうですね。
ポップアップスタンプを作るための技術要素として
- ビジュアルデザイナー
- エフェクトデザイナー
- アニメーター
のスキルが必要だと思うので、今後アニメーションや映像コンテンツ業界に興味があるのなら、めっちゃやりがいがあるスタンプ制作になりますね。
販売できたら宣伝をする
ポップアップスタンプが販売できたら、売上を最大化させるためになるべく認知度を広めていく活動をしていきましょう。
ポップアップスタンプは、かなり制作負荷がかかるので、おそらくリリース数はそれほど多くならないと予想しています。
ということは、リリースさえ出来れば目立つということなので頑張っていきたいですね。
まとめ｜LINEスタンプの作り方まとめ
LINEスタンプの作り方をまとめた記事を日々更新しています。
これらの記事が制作や販売売上に貢献できれば幸いです。
