YouTubeのVSEO対策で検索上位表示の可能性を高める方法

YouTubeのVSEO対策で検索上位表示の可能性を高める方法

YouTubeで検索の上位表示を出来るようにするためには、VSEO対策がかかせません。

動画の投稿をするときに必要な場所へしっかりと情報を盛り込むことで、検索結果での上位表示の可能性を高められる可能性を高めることが可能になります。

この記事の内容
  1. YouTube用の検索エンジン対策(VSEO)が分かる
  2. VSEO対策を施すことが出来る場所
  3. VSEO対策の具体的な作業手順

VSEOとは?

VSEOとは「Video Search Engine Optimization」の略で、Video SEOとも呼ばれています。

特に、YouTubeの動画は検索サービスの上位に動画コンテンツとして検索結果に表示されるため、しっかりとしたVSEO対策を行う事によって多くの検索流入を得ることも可能になっています。

検索エンジンからのアクセス流入を期待する場合、そして、それがGoogle検索からの場合、2023年に動画コンテンツの検索表示に関して下記のようなガイドラインも明記されるようになりました。

参考リンク:動画モードでは、動画がメイン コンテンツであるページのみが表示されるようになりました|Google検索セントラル

上記は、YouTubeプラットフォーム自体のVSEOというよりは、動画がメインコンテンツである場合のガイドラインではありますが、検索での上位表示を目指すとともに、Webサイトからの再生回数を上げるためための最適化において重要なポイントの一つにもなります。

YouTubeで可能なVSEO対策は多くありますが、本記事では初心者向けに簡単な作業で行えるVSEO対策をいくつか紹介していきます。

YouTubeで可能な簡単VSEO対策

  1. タイトル
  2. タグ
  3. ハッシュタグ
  4. 説明文
  5. チャプター(タイムスタンプ)
  6. 字幕
  7. 翻訳
  8. サムネイル
  9. アイコン
  10. チャンネルアート
  11. チャンネル設定
  12. チャンネル登録ボタン
  13. ショートリミックス

この13のポイントは、検索で上位表示を目指すためにきちんと設定しておきたいところです。

特に⑨〜⑬については、1度設定をしてしまえば、それほど頻繁に変更するものではないです。

①~⑧までは、動画コンテンツごとに準備をしていく大事な部分になるので、しっかり入力していきましょう。

タイトルのVSEO対策

タイトルは最も重要な部分です。

ユーザーが検索したときに、この部分が検索キーワードと一致しないと、なかなか検索結果で表示されません。

また、検索されるボリュームが多いキーワードと紐付いていないと再生数は伸びていかないので注意が必要です。

そうは言っても、検索ボリュームが大きいところは多くの有名YouTuberやクリエイター、企業がコンテンツを投稿しているので中々難しいものがあります。

タイトルのキーワードを選定する

なので、メインキーワード+サブキーワード+アクセントキーワードの3つのキーワード設定を意識します。

特にメインキーワード+サブキーワードの2語には力を入れていきましょう。

タイトルのキーワードボリュームを調べる

キーワードの選定をするなら、キーワードボリュームを知りたいですよね。

YouTubeで検索されているキーワードのボリュームを無料で調べられる素敵なWebツールがあります。

参考リンク : Ahrefs YouTube Keyword Tool

ここで大体の検索ボリュームを知ることが出来ます。

例えば検索キーワードが「猫」だと

検索ボリューム

猫 110,000件/月

猫 かわいい 20,000件/月

猫 おもしろ 6,400件/月

のような感じで大体の検索ボリュームが分かります。

バズってしまえばあまり関係無いのかもしれないですが、有名なYouTuberでしたり、トレンドでうまく乗っかれでもしないと、好きなタイトル付けで多くの再生を得るのは中々難しいですよね。

タイトルの文字数

タイトルの文字数も結構重要です。

特に、検索エンジンで表示された時にはタイトルも表示されます。

その時に、タイトルが切れてしまって何の動画だか分からないと、クリックしてもらえる可能性が低くなってしまいます。

検索で表示されるタイトルの文字数はPCブラウザとスマホのブラウザで大きく違います。

タイトルの中身が分かるテキストは最初の20文字にもってきて工夫をしましょう。

タグのVSEO対策

動画をアップする際に、「タグ」を設定することが可能です。

YouTubeのヘルプではこのタグについて

動画にタグを追加する

“ 動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします。”

YouTubeヘルプ | 動画にタグを追加する

と記載されていますが、まったく意味が無いということではないので、動画に関連するタグを必ず入力しておきましょう。

また、このタグの重要性についてYouTubeヘルプでは

タグについて

“ タグは、スペルを間違えられやすいものが動画のコンテンツである場合に役に立つことがあります。その場合を除けば、動画の検索時にタグが果たす役割はごく小さなものです。”

YouTubeヘルプ | 動画にタグを追加する

これって結構重要ですよね。

少しでも検索エンジンの助けになるキーワードヒントは入れておきましょう。

ハッシュタグのVSEO対策

ハッシュタグもキーワード対策をしておくことによって検索で視聴者から見つけてもらいやすくなる要素です。

視聴者は、ハッシュタグを用いて特定のキーワードを入れて検索することもあります。

ハッシュタグの詳細の詳細については、下記の記事で詳しく解説をしています。

YouTubeでのハッシュタグの付け方

説明文のVSEO対策

YouTubeに動画をアップするときに、動画の詳細で入力できる項目に「説明」という、動画の説明文を入力するのですが、これも結構重要です。

YouTubeの検索でタイトルにそのキーワードがないのに表示されることありませんか?

この場合は、説明文に検索したキーワードが入っています。

YouTubeクリエイターアカデミーの中で

検索されやすい説明を書く

“ 視聴者が検索結果から動画を見つけ、その内容が把握できるような、わかりやすい説明を書きましょう。自分の動画が検索結果に表示されるよう、適切なキーワードを盛り込んで説明を書くと、視聴回数や総再生時間を増やすことができます。”

YouTubeクリエイターアカデミー | わかりやすい説明を書く

と記載されています。

先ほど、タグについての引用の中にも検索のメタデータについて「説明」が入っていましたね。

検索エンジンに優しくできるように、十分な説明をテキストで入れて、検索で表示されるようにしておきましょう。

タイムスタンプのVSEO対策

映像業界用語で言うとこのタイムスタンプは「チャプター」とも呼ばれますが、このチャプターで設定するテキスト情報(チャプタータイトル)も検索の中で重要な位置を持つようになってきました。

キーモーメントで表示される

Googleの検索結果で、このタイムスタンプにある情報をキーモーメントとして表示されるようになっています。

とてもリッチな表示になって大きく表示されますね。

タイムスタンプの表記ルール

タイムスタンプの表記には厳格な表示ルールはありません。

割と柔軟な表記方法に対応しています。

参考までに下記の記事でタイムスタンプを入力して、動画でチャプターポイントが表示されるようにする方法をまとめてあるので、参考になれば幸いです。

YouTubeにチャプターポイントを設定するやり方を解説する

タイムスタンプテキストの文字数

タイムスタンプに紐付くチャプター名の文字は、あまり長くない方が良いです。

また、検索結果に表示されるときに「文字の折り返し」が結構あるので、注意が必要です。

結構短い文字数で折り返されます。

字幕のVSEO対策

YouTubeにアップされる動画のほとんどは、動画に直接テロップとしてテキスト情報が入っているものが多いのです。

ジャンルによっては字幕が再生回数を上げる

ジャンルによっては映像にテロップを焼き付けて字幕を付けないのは、とてももったいないです。

とくにVlogや実験系、タイムラプス系のジャンルなどは、世界中で見てもらえる可能性が高いです。

日本語以外の字幕を入れる

テロップとは別に他言語の字幕も入れておきましょう。

YouTubeクリエイターアカデミーでは

コンテンツを世界中の視聴者が見られるようにする

“ チャンネルの視聴回数のうち、平均で 3 分の 2 がクリエイターの拠点とは違う国から獲得されています。自分が海外の視聴者を獲得しようと思っていなくても、チャンネルの視聴者の多くが他の言語を話すユーザーであったり、国外からアクセスしていたりすることがあります。国外の視聴者を意識したチャンネルにすることで、総再生時間やアクセス数の増大、新しい市場の開拓の可能性が広がります。

YouTubeクリエイターアカデミー | 翻訳ツールを利用して世界中の視聴者にアプローチする

投稿する内容やジャンルによっては、世界中をターゲットにすることも可能ですね。

翻訳ツールを使用する

翻訳には、Webで公開されている翻訳ツールがとても役に立ちます。

Google翻訳やDeepL翻訳が役に立つので、積極的に使っていきましょう。

翻訳ツールを利用しつつ、タイムコード付きの字幕データを簡単に作る方法を別記事で作成しました。

字幕は少々手間がかかりますが、内容によっては字幕コンテンツを付けて世界中の人が動画を理解できるようにすることで再生回数が上がる可能性を高めることが可能になるので、積極的に利用していきましょう。

また、例えば、YouTubeの動画の内容が環境音や自然音の動画コンテンツのように、動画自体に話している言葉がない場合があります。

そんな場合でも、次章で解説しているように、翻訳機能を使って字幕部分に動画のタイトルや情景を入れるということだけでもやっておきましょう。

翻訳のVSEO対策

先ほども字幕データの作成と翻訳について触れましたが、「翻訳」は各動画やチャンネルの様々なところで有効に作用します。

  1. チャンネルの基本情報
  2. 動画のタイトル
  3. 説明
  4. 動画内の字幕
  5. 再生リスト

チャンネルと動画を多言語化して対応することで、チャンネルを世界中の人達に知ってもらえる機会を作ることが可能になります。

下記の記事で、チャンネルを多言語化対応する方法をまとめてありますので、そちらが参考になれば幸いです。

  1. YouTubeの動画で多言語の字幕データを簡単に作る方法を分かりやすく解説
  2. YouTubeのチャンネルや動画を多言語化して設定する方法

サムネイルのVSEO対策

YouTubeにアップロードした動画の1コマからサムネイルを設定することも可能ですが、魅力的なサムネイルを準備することでクリック率を上げることも可能です。

サムネイルの作成方法については、下記の記事で詳しく解説していますので、そちらが参考になれば幸いです。

YouTube動画の効果的なサムネイルの作り方

アイコンのVSEO対策

チャンネルアイコンは、YouTubeチャンネルの大事なブランド要素になります。

チャンネルアイコンはしっかりと作り込んでおきましょう。

YouTubeでのチャンネルアイコンの作り方

チャンネルアートのVSEO対策

チャンネルアートは、PCでは自分のチャンネルが表示された時に最も大きく表示されるデザイン部分です。

また、チャンネルアートはデバイス環境によって表示領域に大きな違いが生じます。

全てのデバイスできちんと表示されるようにデザインをして、自分のチャンネルに設定しておきましょう。

YouTubeのチャンネルアートを制作するノウハウ

チャンネル設定のVSEO対策

YouTubeのチャンネルは、多くの場所にテキスト情報やリンクを設定することが可能です。

訪問者別に表示させるチャンネルメインの動画を設定したりと、意外とやっていなかった項目もあると思います。

チャンネル設定やカスタマイズについては、下記の記事でまとめてありますので、そちらが参考になれば幸いです。

Youtubeのチャンネルカスタマイズ設定

チャンネル登録ボタンのVSEO対策

チャンネル登録ボタンも力を入れてデザインしたいところですね。

チャンネルテーマに合ったチャンネル登録ボタンを用意することで、チャンネル登録してもらえる可能性を上げることが可能になります。

チャンネル登録ボタンについても、下記の記事でまとめてありますので、そちらが参考になれば幸いです。

YouTubeのチャンネル登録透かしボタンを設定する

ショートリミックスを活用したVSEO対策

完全に自分でコントロール出来る著作物で動画コンテンツを作成できている場合には、ショートリミックスの設定でリミックスコンテンツに使用されることを許可しておきましょう。

YouTubeのリミックスコンテンツに利用されることで、他者の動画情報に関する表示領域に、リミックスされたコンテンツ元として表記されます。

チャンネルやコンテンツの認知度を上げていくためには重要な施策となるので、リミックスで活用されるコンテンツ制作も積極的に活用していきましょう。

関連記事:YouTubeのリミックスとは?コンテンツの作り方など実例で解説

YouTubeで設定できる項目は全て内容や意味を押さえておく

YouTubeは気軽にアップする事ができる一方、設定でVSEO対策として設定出来る項目が多くあります。

チャンネル登録者や固定の視聴者が多いチャンネルを観察すると、このあたりをしっかり押さえている方が多いです。

YouTubeチャンネルを成長させるのは容易ではないですが、しっかりと検索に対する対策を行って、発信力を積み上げていきましょう。

また、YouTubeチャンネル内の収益化については、ASPに登録することで動画に関連した商品などのテキストリンクを貼ることによっても収入を得ることが可能です。

  1. A8.net
  2. afb(アフィb)
  3. もしもアフィリエイト

とりあえずは、この3つだけでも、YouTube動画の制作でアフィリエイトをすることが可能です。

登録時間はそれほどかからないので、収益化を考えているのであれば登録しておくと選択肢が広がります。

YouTubeチャンネルの動画の付加価値をブログ型サイト運営で高める

例えば、YouTubeの動画の内容を、Webサイト(ブログ型Webサイト)の開設をして、動画の中では伝えきれなかった内容や、もう少し説明を付け加えておきたいことなどを、Webサイト上の1つのページと、YouTube上の1つの動画を連動させて付加価値を高める方法もあります。

筆者が実際に取り組んでいる事例としては、「ブログの一問一答」という、YouTube上で質問に対して回答した内容を、ブログサイトでより詳しく解説したり、説明したりしているWebサイト(一問一答ブログ)もあります。

そして、YouTube動画とWebサイト両方を連動させれば、YouTubeでもWebサイトも、両方で収益化が可能になります。

YouTubeの動画を完成させて動画をアップロードした後に、すぐにWebサイトのほうでもコンテンツを制作しておけば、一連の流れで制作していけるので、ワークフローに組み込みやすいと考えます。

動画と音声だけなく、Webサイトのテキストコンテンツとしても情報発信しておくことで、幅広くリーチさせていくことが可能になるので、是非やってみることをおすすめします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT US
ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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