Webサイト制作で「エルピー」とは、LP(ランディングページ)のことを指しており、決してレコードのことではありません。
LPとは、訪問者が最初に着地するページのことをいいます。
多くの場合、購入やお問合せ、資料請求などをしてもらうために作成された、縦長のWebページを指しています。
Webマーケティングを行う上で、LPの仕組みや役割を正しく理解する必要があります。
そこで、この記事では、LP(ランディングページ)とは何か、ドメインの使い分けまで含めて分かりやすく解説します。
- LP(ランディングページ)とは何か
- LP(ランディングページ)の目的
- LP(ランディングページ)にふさわしいドメイン
この記事を読むことで、LP(ランディングページ)の仕組みや効果的な使い方が分かります。
LP(ランディングページ)を理解して、自社製品やサービスのWebマーケティングに活かしてください。
関連記事:ドメインとは?これからブログを始める初心者向けに分かりやすく解説
目次
1.LP(ランディングページ)とは?
LP(ランディングページ)は、広い意味と狭い意味の両方があり、広義では「最初にアクセスして、着地(landing)するページ(page)」を意味しています。
ランディング‐ページ【landing page】とは?
“《ランディングは着地の意》ウェブサイトで、利用者がサーチエンジンやインターネット広告などを通じて最初に閲覧するページ。LP。→エル‐ピー‐オー(LPO)”
出典:Goo辞書 ランディング‐ページ【landing page】より一部抜粋
狭い意味では、LPをみている人がサービスや商品などを申し込んだり、購入をしてくれるように導くことを目的とした、商品やサービスの販売色が強いLP(ランディングページ)を示しています。
実際のところ、インターネット上では、どちらかといえば狭い意味のLP(ランディングページ)を使用することが多く、集客であったりサービスや商品、コンテンツの「入口となるページ」として語られることも多いです。
2.LP(ランディングページ)の特徴
LP(ランディングページ)の特徴ですが、前の章で紹介した狭義でのLPについて、その特徴を解説します。
LPには以下のように、3つの特徴があります。
- 縦長のデザインが多い
- インパクトを重視したデザイン
- 他のページへのリンクが少ない
それぞれの特徴を順に見てみましょう。
2-1. 縦長のデザインが多い
LPの多くが、縦長のデザインを採用しています。
なぜ、縦長が多いかというと、企業などが、これまでの経験に基づき「縦長の方が売れる」と判断したからです。
実際に、過去から現在にわたって蓄積したデータなどを紐解くと、スマホ利用が増えてきたという要素も大きいのですが、インターネット上で売れたLPは縦長のものが多いことが分かっています。
このため、現在においても1P(単一ページ)で全ての情報を盛り込むことができる、縦長のLP需要が高くなっています。
2-2. インパクトを重視したデザイン
LPには、商品やサービスのお問合せという「ゴール」や着地点が決まっており、CV(コンバージョン)を高めるために、インパクトを重視したデザインを主流としています。
この理由ですが、非常に分かりやすく、誘導する側はユーザーに自社サービスや商品を、何とか申し込んで欲しい(または買って欲しい)という想いを持っています。
このため、少しでも競合に勝ちたいと、デザイン面や情報の視認性でインパクトを持たせるなど、視覚的効果やクリエイティブ部分に力を注いでいます。
2-3. 他のページへのリンクが少ない
LPは一般的なWebサイトと比べても、他のページへのリンクが少ないのが特徴です。
これは、1つのLP内で自分達が伝えたい想いやメッセージ、情報をまとめて紹介して、目的を達成することをゴールにしている情報発信側のが想いがあります。
3.LP(ランディングページ)の目的
LP(ランディングページ)を制作する目的には、LPの目的は、ユーザーや訪問者に購入や申し込み、問い合わせ、資料請求などをしてもらう意味もあります。
つまり、LPは成約を目的としたページであることが多いことも分かります。
コーポレートサイトの場合であれば、企業情報や自社製品の紹介、ブランディングなどの認知拡大など、目的は様々ですが、ランディングページ(LP)の場合は、どの企業のLPもコンバージョン(成約)を達成することに目標を置くことが多いです。
4.LP(ランディングページ)を利用するメリットとデメリット
LP(ランディングページ)を利用することは、メリットだけでなく一定のデメリットも生じます。
LP(ランディングページ)には、どのような利点や注意すべき点があるのか、本章で詳しくみておきましょう。
4-1. LPのメリット
LP(ランディングページ)を利用するメリットですが、多くのLPが示しているように、LPはデザイン的にもインパクトが強く訴求力の高いWebページが設計しやすいです。
またLPには訪問者が知りたい情報が、1ページに集約されているほか、訪問者に対して意図する順番で情報を伝えることができます。
このため、上手くWebサイトのLPデザインを設計すれば、訪問者の離脱が少ないので、LPで紹介したいサービスや商品の高倍率や成約率を高めるという特徴があります。
4-2. LPのデメリット
LP(ランディングページ)を使うデメリットは、直帰率が高いということです。
純粋にキーワードを検索していたにも関わらず、Webサイトデザインの雰囲気から広告色がすごく強いWebページと感じてしまうと、ほとんどのユーザーがページをすぐに閉じてしまうというデータもあります。
また、LPの制作を第三者に依頼した場合は、制作コストが高く、運用代行を依頼する場合についても、それなりのランニングコストがかかってしまうので「費用対効果」を慎重に精査する必要があります。
5.LP(ランディングページ)の作り方
LP(ランディングページ)の作り方ですが、まずランディングページの目的を決めます。
商品を購入してもらうというアクションと、単に資料をダウンロードするというアクションでは、コンバージョンに至るまでの心理的な障壁も違ってきます。
LP(ランディングページ)に欠かせない「ペルソナ」とは、実際にランディングページを訪れるユーザーを具体的にイメージしたものです。
ターゲットグループが、年齢や性別で大まかに定義されるのに対し、ペルソナは「職業」「悩み」など細かく定義し、架空の具体的な人物像として構築していきます。
ペルソナを定義することで、LPの訴求ポイントなどが明確になっていきます。
なお、ペルソナをどのような行動に移せるかを考える際には、綿密なストーリー設定が必要です。
実際に広告などの分野では、ペルソナ設定に時間をかけますし、だれに訴求するかの選定をかなり重視しています。
また、コンテンツの説得力を高めるためには、情報を伝える順番が重要です。
LPのフレームワークに沿って、どの場所にどのような情報を盛り込むのか、コンテンツの構成組み立てていきましょう。
良いLP(ランディングページ)とは、全ての要素を盛り込むのではなく、どの要素がどこに必要なのか。
また、どの要素が不要なのかを考え、フレームを構築する必要があります。
ここまでの流れで、LPの構造ができたら、次にコンテンツの作成に取りかかります。
特にLP冒頭のコピーライティングは重要で、一目でユーザーの心をつかむことができるよう文章を練る必要があります。
そしてLPのデザインですが、ここでもペルソナを意識することが大切です。
配色やデザインなどを決定する際にも、文章と同じく細かなデザイン設計が必要ですし、PCだけでなく、スマートフォンで見た場合の見え方や、文章の情報量についても考慮する必要があります。
また、LP用のレンタルサーバーやURL、問い合わせ先なども決めておく必要があります。
LPのプログラミングは、コンテンツ制作を管理するWebディレクターをはじめ、フロントを担当してくれるプログラマーやバックエンド部分をサポートしてくれるエンジニア達がいる、Web制作会社が行うのが一般的ですが、最近は、LP作成ツールを使って自分で作成することも可能です。
ただし、自分で作成する場合には、Webデザインに必要なUI/UXや、ウェブマーケティングなどの専門知識がなければ、複雑なデザインのLPを作成するのは難しいかもしれません。
関連記事:Webとは?初心者向けにWebの基礎知識を効率よく勉強する方法を5つ紹介
6.LP(ランディングページ)とドメインの使い分け
LP(ランディングページ)を作成する際、まず考えなければならないのは「どのURLを使用するか」ということです。
実際に使用するURLは、LPの効果に大きな影響を与えます。
LPにふさわしいURLを選択することで、アクセス数の増加や目標達成率の向上につながり、またLPの管理もしやすくなります。
これからLP(ランディングページ)を作ろうという場合には、すでにWebサイトを持っているケースがほとんどだと思いますが、LPのURLには、サブドメインとサブディレクトリといった、2つの選択肢と、完全にオリジナルの独自ドメインを利用する方法があります。
- サブドメイン
- サブディレクトリ
- 新しい独自ドメイン
当ブログ(ユニコブログ®)では、以下の関連記事にてサブドメインとサブディレクトリの違いについて詳しく解説しているので、こちらもお役に立てば幸いです。
関連記事:サブドメインとサブディレクトリの違いを分かりやすく解説
LP(ランディングページ)をどのようにして認知させるかによって、どのようなドメインを運用する方が良いのかはケースバイケースです。
例えば、アドアフィ(アドアフィリエイト)だったら、商品やサービスの内容がURLからも推測出来るように、独自ドメインを取得し直すことも重要です。
内容によって、無理してプレミアムドメインで無くても全く問題ないので、わかりやすい独自ドメインを取得しましょう。
先ほどの、サブドメインやサブディレクトリに関する上記の記事では、その一例も書いたりしているので、参考になれば幸いです。
7.LP(ランディングページ)制作にかかる費用
LP(ランディングページ)制作にかかる費用ですが、自分で作る場合は当然ですが、それほどコストをかけずに制作できます。
実際に必要なのはコンテンツとして、画像編集ソフトやLPに使用する画像などの素材、LPに使用する文章だけで組み立てができるからです。
しかし、LPは自分で作っても、すぐに優れたものができることは少なく、特に商品やサービスの販売を目的としたLPを作る場合、実際に成果の出るLP制作をして行くには、専門家やエキスパートに依頼するケースがほとんどです。
また、デザインだけ重視しても効果の大きいLPが作れるという訳ではなく、集客をするためユーザーの心理を捉えた構成にしたり、売り上げが出るような設計にするなどの、LP以外の導線を考慮した専門的なプロセスも必要になります。
例えば、実際に書店に行くと、デザインやインターネット関連の本棚には、たくさんのLPを中心とした、Webマーケティングの書籍が並んでいますが、効果の高い実績を出せるLPを作れるようになるまでには、ある程度の練習や経験が繰り返し必要になります。
専門家やデザイナーにLP作成を依頼した場合、LP制作会社によってかかる費用には、すごく大きな差があります。
スキル販売サイトで、1Pあたり5万円前後で販売する場合もあれば、デザインのプロに依頼した場合、10万円〜30万円以上、もしくは、それ以上に費用が掛かることも珍しくありません。
なお、最近ではCanvaのような、多くの媒体やメディア仕様に対応したデザインアプリを使い、ものすごく数のデザインテンプレートの中から選んでLPを作成するなど、プロ顔負けの本格的なLPを作る方も増えてきました。
Canvaとは、世界中のユーザーが自由にデザインを作成し、印刷からWebサイトの公開まで、幅広いデザイン作業に貢献することを目的とした、初心者でも簡単に素敵なデザインができるオンラインアプリです。
Webブラウザ上で制作作業が進められますし、各OSに対応したアプリも提供されており、規模によってはチームでデザインを進行していくことも可能なアプリケーションです。
実際に、筆者の場合だと最近はnote(筆者のアカウント)でも使うようになってきたりしていますし、また、50~100記事規模のミニサイトを新しく作成するときにも利用しています。
8.効果の高いLPを制作するためにできることのまとめ
今回紹介したとおり、LP(ランディングページ)には、訪問者にサービスや製品、問い合わせや資料請求をしてもらうという「目的」がありました。
このため、LPの設計にはペルソナ設定やデザイン設計など、専門的で細かな分析や調整が必要になります。
- LPは訪問者が最初に着地するページ
- LPは訪問者に購入や問い合わせなどの成果を促す
- LP作成には、デザインやペルソナ設計などが重視される
- ドメインはサブドメインまたはサブディレクトリを使う
- LP作成はCanvaのようなアプリを使うと便利
コンバージョンを上げるために、ドメインの使い分けも含めてLP(ランディングページ)の設計に時間を割きましょう。
9.LP(ランディングページ)に関連した記事の紹介
当ブログ(ユニコブログ®)では、Web関連の基礎的な知識やノウハウを含めて、様々な情報発信メディアに関する情報を、ブログ記事方式で公開しています。
これらの記事が、お役に立てば幸いです。