ブログの開設を決意して、いざ準備を始めようと次々と出てくるのが、Webメディア運営の初心者を置いてけぼりにしていく膨大な量のネットワーク用語の数々です。
数多くのネットワーク用語から単語を選び、検索すれば更に次の専門用語が出てきてキリがなくなります。
このような状態だと、ブログを開設する前からどんどんパワーを削られていきます。
Webサイトやブログサイトの運営にネットワーク技術は、単語1つでも詳しく掘り下げていくと膨大な説明の量だったり、関連する技術までを読むことが必要になって、どこまで覚えておけば良いのかよく分からない感じになります。
本記事は、Webサイトやブログサイトの開設をするときに初めてドメインを取得する方向けに解説しています。
なので、厳密な解釈や意味合いについてはかなり端折っている部分がありますが、最小限の、覚えておけば良いことだけを書くようにしていますので、ご了承いただければ幸いです。
ひとつずつ用語を理解していきながら、ブログサイト開設の準備を進めていきましょう。
- ドメインとは?
- どんなドメインにすればいいの?
- ドメインはどこで登録すればいいの?
ドメインとは?
簡単に結論からいうと、ドメインというのはネットワーク上におけるそのWebサイトの「住所」です。
しかしながら、もう少しドメインのことを詳しく理解するには、どうしても最低3つの言葉を知る必要があります。
- IPアドレス
- DNS(ドメインネームシステム)
- ドメイン
ドメインに関する3つの用語の関係
ドメインとは、Webブラウザを利用していると出てきて、皆さんがいつも見ている
https://unicorn-blog.jp
というような、半角英数字の文字列です。
しかし、その裏側ではIPアドレスという
1*3.*23.12*.12*
のような特殊な番号の列でPCと閲覧先のWebサイトが通信をしています。
先ほど、簡単に「ドメイン=住所」と説明しましたが、技術的にもう少し説明すると、ドメインとIPはアドレスの関係は
IPアドレス=住所
ドメイン=その住所に住んでいる住人の名前
のような関係です。
本当は厳密なドメインの定義をもっと詳しく説明したいところですが、今回は初心者向けなのでまずはこれで覚えてください。
Webブラウザに直接数字で住所を打っていくのもいいですが、視認性や利便性を考えると名前必要だよね?というのがドメインです。
そして、それら2つの関係を結ぶのがDNS(ドメインネームシステム)サーバです。
詳細については下記の記事でより詳しく解説しています。
関連記事:【サーバー移管】DNS変更と反映を速くする方法を徹底解説
DNSは先の2つの関係を結ぶ、携帯の連絡先リストの機能みたいなものです。
DNSがこの2つの関係をシステムで結んでいることによってドメインを取得した後にその名前でWebサイトを運用することができるのです。
なので、ドメインは取得しただけでは何もできなくて、取得したドメインとIPをDNSで繋ぐ作業が必要になるのです。
無料のドメインがラクな理由
無料ブログやWeb開設サイトの無料ドメインは、これらの作業を一定の作業手順でオートメーション化しているので、「名前」だけを決めればいいのでとても簡単にスタートできるのです。
独自ドメインの必要性
様々なSNSをブログサイトで繋いで、さらに発信力をつけていくにはブランディングが必要です。
あなたを覚えてもらうための「名前:独自ドメイン」をつけて、自分の発信メディアを覚えてもらいましょう。
ドメインはどんなモノにすればいいの?
ポイントとしては、ドメイン末尾には「.com」か「.net」などの有名なドメインにすることをオススメします。
また、Webサイトの内容が日本向けであれば「.jp」をお薦めします。
他にも素敵なドメインがたくさんあるのですが、この「.com」部分などは、本来はいろんな意味を持っています。
最近の例として「note」というソーシャルサービスが、「note.mu」から「note.com」へドメインを変更したのが有名な話です。
ただ、最近はサービスの業種や地域に特化したドメインもあるので、Webサイトから発信される情報の内容が特化されているのであれば、それに合わせたドメインにするのがベストです。
実際の事例として、知人のが経営する美容室のWebサイトで利用するドメインを取得する機会があったので、独自ドメインは
お店の名前と合わせて
https://sai.salon
と、なるようにしました。
ドメインの名前はなるべく短く簡潔に
ドメイン名はなんとでもつけることが可能なのですが、乱数みたいにつけたり、意味のない文字列で独自ドメインをとっても仕方ありません。
- 自分の育てたいブランド名を
- なるべく短くして
- 「.com」か「.net」または「.jp」や「.org」にする
がベストだと考えています。
独自のオリジナルドメインの取得は、早い者勝ちなので短くなればなるほどすでに取得されている可能性が高くなります。
自分が取得できるか難しいところでもありますが、上記の3つを基準に取得するのがお薦めです。
例えば、当ブログ(ユニコブログ®)で運営している副サイトで、ユニコスタンプ®公式サイトのサイトを構築中なのですが、このサイトのURLは「u2c.jp」というかなり短いドメインです。
スゴく短くて、語呂合わせのように利用できる短いドメインを取得できたので、スゴく嬉しかったです。
もし、あなたが仕事としてドメインを取得使用としている場合は、会社名で「.co.jp」を取得してそのサブドメインで様々なサイトを運用のも1つの手段です。
また、会社名は同じになることがよくありますが、「.co.jp」をとれるのは1社だけなので早めに取得しておきましょう。
※後述しますが。法人自体が持てる「.co.jp」はひとつです。
すでに取得されていないか、お名前.comなどで調べて把握しておくと良いと思います。
ドメインの名前が短いモノはスゴく貴重
ドメインの名前決める時に重要視している「短さ」なのですが、ドメインが短いことには多くのメリットがあります。
- サイト名以外にもURLごと覚えてもらいやすい
- プレミアムドメインとしてスゴく高い値段が付く
- 自分で検索するときに打ち込みやすい(更に主観的)
なので、特に
- .com
- .net
- .org
- .jp
などで3文字で構成されたドメインや、短い文字数で構成された英単語で空いているドメインを見つけたらスゴくラッキーだと思ってください。
例えば、お名前.comで3文字から4文字のドメイン、または短い英単語を入力すると、大抵は誰かに取得された表示がされます。
ドメインのプレミアム価格は、色んなドメイン取得のサービスサイトで確認することが出来ます。
しかし、中には取得はすでにされていても、プレミアムドメインとしてドメインが購入できるようになっているものもあります。
筆者の場合は、最高額は何億円になっているモノも見つけました。
その他、「このドメイン欲しいな」と思うモノは何十万円もするモノだったりします。
なので、短いドメインで自分でも使えそうなモノが見つかったときは、とりあえずは即時購入しておくこともあります。
なので、お名前.comだけで所有しているドメインはかなり多い数になっていますが、売る目的ではなくて、ひとつずつサイト開設を進めています。
日本語で構成された日本向けのブログなら.jpドメインがおすすめ
「.jp」ドメインは、ccTLD(国別コードのドメイン)に分類されます。
日本国内向けのコンテンツ中心であれば、URLが「.jp」になっていることで、訪問したユーザーも直感的に日本向けのサイトだと認識も出来るため、多くのメリットがあります。
また、「.jp」ドメインは、短い独自ドメインが「.com」や「.net」などに比べて取得しやすいため、それらも考慮してお薦めできるドメインの種類になります。
関連記事:JPドメインだと短い独自ドメインが取得しやすいので実例を交えて分かりやすく解説
- ユーザーから見て直感的に分かりやすい
- 短いURLにできる
- 情報発信する国とccTLDが一致していればSEO的に有利になる
ドメインは法人なら『.co.jp』、『.com』、『.jp』、『.net』を同時に取得しておくのも検討する
もし、法人としてドメインを取得するのであれば、一番最初のメインのドメインは『.co.jp』で取得しましょう。
『.co.jp』ドメインは企業で1つしか取得できない
『.co.jp』は、企業ごとに1つしか取得できない貴重なドメインです。
他のドメインに比べて少々高めの費用が掛かりますが、認知度が大きくなってから取得しようとした時に、会社名などに由来するドメインがすでに取られているとやっかいです。
早い段階で取得をしておきましょう。
他のドメインも取得しておく
特に、『.co.jp』を取得した場合は、『.com』、『.jp』、『.net』も、同じ名前で合わせて取得できるとベストです。
関連記事:.co.jpドメインは法人ならすぐに取得したほうが良いという話
ブランディングを重視している企業のWebサイトにアクセスして、
- .co.jp
- .com
- .jp
- .net
を入力してみてください。
まず、全てのドメインを取得しています。
また、マーケティング展開を日本だけに集中させている企業では、301リダイレクトをして、どのドメインでアクセスしても、全て『.co.jp』に集まるようにしているところもあります。
ドメインの理想は、ブログサイトでも『.jp』、『.net』、『.com』は全て押さえておきたい
絶対までとはいかないですが、可能であれば『.jp』、『.net』、『.com』の3つは取得しておきたいところです。
ブログが有名になったときに、同じURLのもので違うドメインを入れた時に、全く別のサービスが動いていたらちょっと嫌なので…。
ドメイン全部となると数百種類になってしまうので、メジャーな数種類を押さえておく感じだと良いです。
『.org』も好みで押さえておくと良いかもです。
ドメインを取得する
それでは、具体的なドメインの取得に入っていきましょう。
ドメインの取得をするには、まずはドメイン自体が、他の誰かに取得されていないかを調べることから始まります。
- 取得したいドメイン名を決める
- ドメインが空いている調査する
- ドメインを取得して決済をする
ドメインの取得自体は、それほど難しい事ではなく、シンプルに3ステップで完了してしまいます。
ドメインは長く付き合う大事な財産になるので、慎重にしっかりと決めましょう。
ドメインの登録
初めてブログを始めることを前提とした場合、筆者のおすすめはお名前.comです。
お名前ドットコムはドメインを取得してレンタルサーバーを借りるまでがとてもスムーズです。
筆者がよく利用しているドメイン取得サービスを、3社ほど簡単にドメイン取得ができるサービスを紹介します。
上記3つのドメイン登録サービスは、独自ドメインを取得したら、そのままレンタルサーバーを借りて簡単にWebサイト開設まで行うことが可能です。
取得したドメインと、レンタルサーバーを分けて運用することも可能ですが、最近はドメインとレンタルサーバーを一緒のサービスにすると得られる特典が多いので、ドメインを取得したサービスと同じところでレンタルサーバーも借りています。
ドメインの登録とは?
ドメインの登録とは、Webサイト開設において1番最初に行う作業です。
先にサイトデザインなどの作り込みなどをしておいて進めていくパターンも希にあると思いますが、サイトを作っていく段階でドメイン登録は初めにやっておく作業ともいえます。
選べるドメインの数がたくさんありますのですがどうすればよいですか?
通常、「.com」や「.jp」、「.net」「org」などのサイトを見かけることが多いと思います。
また、法人の場合であれば「.co.jp」で登録されているものも数多くあります。
これ以外にも、ドメインの種類は数百種類にも及びます。
ただ、どのドメインを選んでもほとんどモノは他と変わらず利用できるモノばかりなので、もし、短い文字数で使えるドメインが見つかったら筆者の場合はちょっと変わったドメインでも取得するようにしています。
例えば、3DCGに関する副サイトを筆者は運営しているのですが、そのURLは3dcg.blogというURLです。
ブログ名もURLも一緒です。
このように、用途に応じてなるべく覚えやくて短いドメイン、サイトの内容をイメージしやすいドメインを取得できるようにしてみましょう。
ドメインの検索には、お名前.comだと一気に多くのドメイン空き状況を検索できる機能が付いていたりするのでかなり便利です。
時間が空いたら、短い名前でドメイン取得できないか、よく探していたりもします。
現在、どんどんWebサイトは増えているので、今後も短い名前のドメインは希少性が上がっていくと考えています。
レンタルサーバーを選ぶ
レンタルサーバーは、費用感によって選別する必要がありますが、なるべくなら独自ドメインとレンタルサーバー会社は同じにしておいた方が管理が楽になります。
筆者の場合、借りているレンタルサーバーが30台以上になっているので、紹介しているサービスごとに管理のしやすさなど比較したりもしています。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
ワードプレスのテーマを選ぶ
ドメインの取得が済んでブログ開設の準備もできたら、デザインやSEO対策が整ったテーマを導入しましょう。
自分でゼロから作り込んでいくのも良いのですが、けっこう難しいです。
ブログはコンテンツ記事を書いていかないと成長してくれないので、個人的にはプロが作成したWordPress専用のブログテーマを導入して、すぐにコンテンツ制作にかける時間を確保する方を選択した方が良いと考えています。
ドメインのことも含めてブログの運用ノウハウを知る
レンタルーサーバーとブログテーマの導入が出来たら、いよいよブログ運用の開始です。
ブログを育てていく方法をまとめた内容を、下記の記事で紹介していますので、是非参考にしてください。
ドメインを取得すればメールアドレスが発行できるようになる
ドメインを取得すれば、そのドメインを基にしたメールアドレスが自分で発行できるようになります。
筆者自身も会社員時代からメールアドレスの管理を担当したりしていた時期もありました。
現在では、サイトや用途、プロジェクト事に細かくメールアドレスを分けて発行し、同じメーラーで一括管理出来るようにしています。
関連記事:メールアドレスの作り方や作成方法を解説!!【独自ドメインを取得して無限に追加して増やしていく】
ドメインの取得は初心者でもスゴく簡単にできるようになりました
以前と比べると、ドメンの取得もサイトの開設も初心者向けに最適化されているので、スゴく簡単に進めていくことが可能になっています。
関連記事:ブログの開設は簡単にできる!サーバー&WordPressテーマ組み合わせ3選!
上記は、筆者が実際にサイト開設をやってきて簡単だったモノの組み合わせを厳選したレンタルサーバーサービスの紹介記事になっています。
この他にも、レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説という特集記事を書いたりしています。
レンタルサーバーの用語集も用意させていただきました。
加えて、サイト開設に関する用語を調べるとよく出てくる、CMSとかWordPressって何?
というような疑問に答えています。
ドメインには絵文字ドメインやENSドメインサービスなどの種類がある
少し、番外編のような情報になってしまいますが、ドメインには絵文字ドメインや、暗号資産によるENSドメイン取得サービスなど、「ドメイン」という言葉が持つ意味も、どんどん広がってきました。
例えば、筆者の場合は暗号資産のENSについてはReona1.ethというENSドメインを持っています。
ドメインは、1つの単語やすごく短い文字列のモノは、プレミアムドメインになる可能性が高いので、Webスキルを少し身につけるくらいの感覚で、最初は独自ドメインの取得から簡単なWebサイトの立ち上げまで体験してみましょう。
関連記事:WordPressの始め方を超初心者向けに解説!無料ブログ&レンタルサーバーの設定方法
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
中古ドメインには注意する必要がある?
中古ドメインは、Webサイトやサービスを始めようとする人がドメインを取得するために、オークションで購入をしたりすることもあるドメイン取得のプロセスです。
意図せずして、長年、何らかのWebサイトトして利用されたドメインを取得してしまうこともありますが注意も必要です。
それは、検索エンジンによっては、ドメインが使われていたコンテンツの内容と、新たにドメインを取得して使用するコンテンツについて、検索エンジンの特性について言及されている情報もあります。
例えば、X(旧Twitter)で、検索エンジンサービスで有名なGoogle社のジョン・ミューラー氏は、中々検索エンジンにインデックスされなかったり、上手くいかないというツイートに対して、以下のように回答しています。
Looking at http://archive.org, that domain has a long and complicated history. I think it’s going to be hard to convince search engines that it’s something very different & unrelated to what was done in the past decades.
ジョン・ミューラー氏のTweetによる長く使用されていたドメインに関する解答|X(旧Twitter)
ざっくりとした翻訳になりますが、ジョン・ミューラー氏は、https://archive.org/を見ると、そのドメインには長く複雑な歴史があります。検索エンジンに、過去数十年間に行われたものとは全く異なる、無関係なものであると納得させるのは難しいだろうと思います。」という内容のことを言っています。
つまり、意図したかどうかは関係なく、思わぬドメインの歴史を取得してしまう場合があるので、ドメインを取得する時には注意が必要になる場合があります。
筆者の場合は、新しいドメインを取得する時には、そのドメイン名の歴史を知るために、マーケティングツールやドメイン年齢を調べるWebツールなどが数多く提供されているので、それらを利用して確認するようにしています。
今の筆者の場合は、昔のペナルティを引き継がないようにする手段も検索エンジンサービスから提供されていますし、ペナルティがあったとしても、欲しい文字列の独自ドメインの場合は取得してしまいます。
とはいえ、初めてのWebサイトでペネルティ付きのドメインを取得してしまうのは残念な場合もあるので、取得を予定しているドメインをInternet Archiveに入力してみて、おかしな運用をされていなかったか調べておくのも良いと考えます。
これらのノウハウがお役に立てば幸いです。