Webサイト(ブログ型サイトを含む)制作やWebアプリケーションを開発するときに、サーバーをオンプレミス(自社運用)で運用していないときに必ず調べることになるのがレンタルサーバー選びです。
最近は、簡単にWebサイトやブログサイト、Webアプリケーションまでも、ノーコードで簡単に作れるサービスが増えています。
サーバーの運用に関しては、誰かが物理的にサーバ機器を保全して安全に管理する必要があるため、安定して使えるサーバー環境を簡単に用意することは難しいのが現状です。
まず、WebアプリケーションやWebサイト運営を運営していく上で重要になるのが、レンタルサーバーを利用する場合の運用形態です。
目次
レンタルサーバーの種類には何があるのか?
Webサイトやアプリケーションの運用、この他にも用途は様々ですが、レンタルサーバーでも色々な運用形態があります。
例えば、筆者の場合、自社で運用しているWebメディアやブログサイトの場合は共用レンタルサーバーと専用レンタルサーバーを利用し、Webアプリケーションの運用ではVPSサーバーサービスを利用しています。
この3種類につきましては、実際に筆者が利用実績を基にしたブログ記事が下記にありますので、参考になれば幸いです。
上記以外にも、様々な運営形態があります。
例えば、この他にも、クラウドサーバーやマネージドサーバー、個人の利用では中々無いと思いますが、「コロケーション」と言って、自社のサーバー機器を設置するレンタルスペース的なサービスを利用するなどの方式もありますが、このあたりは、目的や内容に沿ったレンタルサーバーを選んでいくことが重要です。
- 共有(共用)レンタルサーバー
- 専用サーバー
- VPSサーバー
- マネージドサーバー
- クラウドサーバー
- コロケーションサービスの利用
下記の記事も、レンタルサーバーに関する記事になっていますので、お役に立てば幸いです。
以前は、大手企業が提供している無料ブログ系のサービスでしたら、レンタルサーバーは必要ないと考えることも出来ました。
しかし、近年はまとめサイトや大手の無料ブログサービス終了が続き、少なからず、せっかく育てたWebコンテンツを上手く移管できず、積み上げてきたコンテンツでのWeb集客を諦めた小規模事業者や、大変な時間をかけて、積み上げたコンテンツを移管する中小企業を、筆者自身も多く手伝ってきました。
筆者の場合は
- ブログサイトを含む情報発信系のWebサイトは共用レンタルサーバー
- 会社のデータなどは法人向けのセキュアなクラウド系サービス
- Webアプリケーションの開発や運営にはVPS
を利用しています。
長期でWebサイトを運営する事を前提にして、また、Webサイト内コンテンツの利用方法や収益化で自由度を高く保っていくためには、WordPressのようにコンテンツを管理するCMS(Contents Management System)を利用するのが、経験上ベストな選択[1]だと考えています。
特に初心者が独自ドメインを取得してブログを始める場合、その後にレンタルサーバーを借りてWordPressなどのインストールをする必要があります。
けれど、ブログを始めようと思った時の知識では、レンタルサーバーやオリジナルのカスタムドメインを取得する方法など、Webサイト制作までの用語の意味や仕組みがいまいち分かりにくいものです。
しかし、最近のレンタルサーバーサービスは、個人向けでも法人向けでもスゴく簡単にサイト開設をすることが可能なように最適化されています。
本記事では、当ブログ(ユニコブログ®)やテーマ特化型のミニサイトなどを含めて、数十サイトの様々なwebサイトを運営している筆者が、初心者向けにレンタルサーバーのことについて
- レンタルサーバーとは?
- レンタルサーバーのタイプは何があるの?
- 初心者は何を選べば良い?
について解説していきます。
ブログの開設におすすめのレンタルサーバーは?
別記事にて、おすすめレンタルサーバー記事の公開もしていますが、結論としては、始めてブログを始めるのであれば、下記に紹介する5つのレンタルサーバーサービスを利用すれば、Webサイト運用が初心者の方でも、実際に業務をしている経験から、ブログサイトの立ち上げをしやすいと考えています。
現在、筆者自身も100種類を超えるドメインを取得して、その内の数十種類のドメインを公開用Webサイトで利用しています。
そして多くのレンタルサーバーでの運用によってWebサイトの公開をしているなかで、だんだんと使いやすいレンタルサーバーサービスに集客されていっているのも事実です。
その中でも特に、ブログサポートをする時のブログサイト開設の手間を考えると
の5つのレンタルサーバーサービスが、価格も手頃で使いやすいです。
特に、お名前ドットコムについては、現在10台以上のレンタルサーバーを借りて運用しています。
また、当ブログ(ユニコブログ®)で利用しているConoHa WINGも、4台のレンタルサーバーを借りて運用していて増えていっています。
その他、テーマ特化型のWebサイトについてはエックスサーバーも使い勝手が良いなと感じています。
シン・レンタルサーバーは今回紹介している中でも新しいレンタルサーバーサービスなので、現在コツコツと書いている新しいテーマ特化型ブログで利用しています。
(出来上がったら追記してサイト公開します。)
ColorfulBox(カラフルボックス)も、幅広いジャンルでレンタルサーバーを利用できるのでオススメのレンタルサーバーといえます。
ブログサイトで利用するWordPressでは、素敵なブログデザインを簡単に実現できるWordPressテーマもあります。
それらの組み合わせも考慮したブログが簡単に作れる組み合わせ3選などの記事もありますので、参考になれば幸いです。
本記事でも、先ほど紹介した上記の記事で紹介している3つレンタルサーバーサービスのメリットを要約して解説します。
1.お名前.comレンタルサーバーのメリット
- 1ヶ月1,000円台/月で借りることが出来る(契約期間によって1,000円/月未満になる可能性もある)
- ドメイン取得からワードプレスインストールまでとにかく簡単
- 選べるドメイン[2]が豊富にある
とにかく簡単にレンタルサーバーの契約からワードプレスのインストール、SSLの設定などが簡単に行えます。
2.ConoHa WINGレンタルサーバーのメリット
- サイト表示スピードが速い
- ドメイン取得からワードプレスインストールまでとにかく簡単
- サーバーのパフォーマンスを維持する安定稼働プランがある
最近は、このブログも含めてほとんどConoHa WINGに移転しました。
3.エックスサーバーのメリット
- サイト表示スピードが速い
- ドメインの取得からサイト開設までの工程がシンプルで初心者向け
- 最近技術への取り組みが早い
どのサービスもセキュアでサポートも万全の体制
どのレンタルサーバーサービスもサポートが充実しているので、初めて立ち上げたブログのレンタルサーバーをお引っ越しをしたい場合も安心です。
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは、サーバの構築や設置場所の確保、常時可動の監視などの大変な業務を、サービス会社側が行ってくれる素敵なサービスです。
レンタルサーバーの種類
ここで改めて、レンタルサーバーの種類について解説していきます。
ブログサイトの開設や運用で借りる分には、あまり気にしなくて大丈夫な分野も多いのですが、Webサイトが大きく成長したり、Webアプリケーションの開発をするときなどに役立つ知識になるので、レンタルサーバーの種類について紹介します。
共用(共有)サーバー
1台のサーバーを複数のユーザーで共用するタイプのレンタルサーバーです。
1台のサーバーを共有するので、低価格で借りることがメリットです。
ただし、複数のユーザーで利用するので、自分以外のユーザーが割り当てられているリソースに高負荷をかけたり、アクセスが急増したりすると他のユーザーも影響を受けるのがデメリットです。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
専用サーバー
専用サーバーは、1台のサーバーを1ユーザーが独占して利用することが可能な方式です。
他のユーザーの影響を全く受けない点はとても魅力があります。
その代わり、VPSと同様、高いシステム管理スキルを必要とすることや、価格面でもレンタルサーバーは非にならないくらいの運用コストがかかるのがデメリットです。
種類 | 他ユーザからの影響 | メリット | デメリット |
共用サーバ | 有り | 価格が安い | アクセス過多でスピード減 |
VPS | 少ない | カスタマイズ性が高い | システムを自分で管理する必要がある |
専用サーバ | 無い | 他ユーザの影響を受けない | 価格が高く、管理面についても高いスキルが必要 |
VPS(バーチャルプライベートサーバー)
VPSも1台のサーバを複数のユーザーが借りる形になりますが、仮想で専用サーバーが割り当てられてるように設計されているので、インストールされるソフトウェアやシステム、OSなどを独立させることが出来るので汎用性が高い方式になっています。
ただ、自分で使用するソフトウェアやツールを自分でインストールしてシステムを構築する必要があるので、アプリケーションの保守・管理を含め、諸々のスキルを必要とします。
筆者の場合、運用しているWebアプリは、全てVPSを利用して運用しています。
関連Webアプリ:アイコンメーカーWebアプリ|リンクリングミー®
最近は、ノーコード開発環境を利用して、開発したアプリをそのまま運用できるサービスも増えてきていますが、筆者の場合はVPSを選択することが多いです。
マネージドサーバー
マネージドサーバーは、専用サーバー的な利用の仕方をしながらも、サーバーの保守や管理に関しては代行して行ってもらえる便利なレンタルサーバーの利用方式です。
筆者の場合は、VPSと同じく、Webアプリケーションを運用するときに利用するサービスです。
クラウドサーバー
クラウドサーバーで1番のメリットは、状況に応じて柔軟にサーバーの機能やスペックを設計して、大きく可用性の高いスケールアップやスケールダウンを可能にする便利なレンタルサーバーの運用形態です。
ただ、運用する範囲の中で想定されるWebサイトやシステム、アプリケーションの情報量や経路をしっかり把握しておかないと、特に個人や小規模事業者の場合には、他のレンタルサーバー形態に比べて運用コストが割高になる場合があります。
上手く活用できればメリットがすごく大きい反面、しっかりと仕様を仕上げて設計し、各クラウドサービス内で設計出来る機能をつなぎ合わせていかないと、後にビックリするようなコスト増に直面する可能性があるので注意してください。
コロケーションサービスの利用
コロケーションサービスとは、精密なサーバー関連機器を自社で所有はするのですが、サーバーを物理的に設置する場所を借りて、安全に機器を保全できるようにするためのサービスになります。
会社員時代は利用することがありましたが、起業して、今の運用形態になってからは利用していないので、現在は、より便利に環境やサービス内容が変わっているかも知れません。
運用するWebコンテンツのジャンル、扱う情報の内容や、預かる情報管理の契約条件によっては、個人でも利用する場合が出てくると考えますので、そういうサービスがあるということを紹介します。
ドメインとレンタルサーバーの関係
ドメインの取得とレンタルサーバーの契約は、元々は別々の作業でしたが、最近はレンタルサーバーを借りる時に、一緒にドメインの取得も出来てしまうので、ドメインとレンタルサーバーを紐付けるための知識も意識しなくてよい状態になっています。
しかも、取得したドメインでそのままレンタルサーバーを借りれば、ドメイン維持費が無料になるサービスなども出てきたりしています。
20年以上前からWeb関連の仕事をしてきていますが、当時からしたら本当にサイト開設は楽になりました。
ブログのお引っ越し代行を、レンタルサーバー会社が請け負っていることも多いため、ユーザーは簡単にレンタルサーバー乗り換えが出来るようにもなりました。
なので、より新しい技術、より使いやすいサービスなど、新しいレンタルサーバーサービスが出てくれば、すぐに最新のサーバー環境を手に入れることが可能になっています。
例えば、筆者の場合は当ブログ(ユニコブログ®)のサイト移管をした時はConoHa WINGのエンジニアの方にブログのお引っ越し代行をしていただきました。
レンタルサーバーはマルチドメインの利用が可能
レンタルサーバーサービスを提供しているの多く起業は、ひとつのレンタルサーバーでマルチドメインの利用を可能にできる構成をしています。
マルチドメインでの運用にはメリットとデメリットがあります。
マルチドメインのメリット
- レンタルサーバー費用が安くなる
- 複数サイトを一括管理できる
マルチドメインのデメリット
- 多くのサイトを動かすとスピードが遅くなる
- 同一の1台のサーバーに何かがあれば全てのサイトが止まる
全てのサイトが止まる…は超怖いですね。
費用は掛かりますが、収益とリスクの分散を考慮しつつ、複数サイトを運営する場合は、月数百円〜千円は保険だと思って別のレンタルサーバにしたほうが良いかもです。
とはいえ、1つのレンタルサーバーで複数サイトを運営できるメリットも大きいので、活かせる方法はたくさんあります。
筆者の場合は、1つのレンタルサーバーを1つのサイトに見立てて、複数サイトを繋いで見たりしてサイト成長を観察したりしています。
この他にも、サブドメインやサブディレクトリでドメインを運用して複数サイトを運営する方法もあります。
レンタルサーバーのスペック
レンタルサーバーには、スペックや基本機能などが公開されています。
ですが、最近はどのレンタルサーバーもかなり良いスペックになっているので、あまり気にしなくても良い所です。
容量(SSD)
レンタルサーバーのSSDに収まる総データ容量です。
最近は動画コンテンツもYouTubeの埋め込みが多いと思うのであまり気にする部分ではないですが、自社コンテンツを自社サーバーから配信する場合は、動画の圧縮コーデックや総容量などを予め計算して検討した方が良い項目です。
動画を利用しないWebメディアの場合は、相当大きなWebメディア出ない限りはもうあまり気にしなくてもよいスペックになっています。
関連記事:アフィリエイトで必要なレンタルサーバーの容量ってどれくらいあればいい?実例を用いて解説
転送量
サイトスピードは検索順位への影響があるので、画像などの圧縮を忘れないようにすれば大丈夫です。
例えば、当サイトの場合は35万PV/月で100GBいかないくらいです。
最近のレンタルサーバは数TB(数千GB)の転送量が確保できるので、ほとんど気にする必要がありません。
さらに、リライト時点(2022年03月17日)では、主要なレンタルサーバーサービス会社では、転送容量無制限という状況になってきています。
関連記事:レンタルサーバーの転送量ってどれくらいあればいい?実際の運用事例を用いて解説
SSL(https)
SSLは今は必須の機能です。
SSLを適用すると、httpからhttpsにドメインの最初が切り替わります。
セキュリティがないと検索結果にも影響が出るので、必ずSSLの設定を行いましょう。
本記事で紹介した2者は、クリックベースで簡単にSSLを設定することが可能です。
WordPress簡単インストール
これも多くのレンタルサーバー会社でセットになっている機能です。
クリックひとつで最新版のWordPressがインストールされるので、とても便利になりました。
WordPressのお引っ越し
これも、レンタルサーバー会社によってはプロのエンジニアの方がお引っ越しをやってくれるというサービスもあります。
新しいレンタルサーバーを検討したいときにこのサービスがあるかは重要ですね。
関連記事:ブログの引っ越し方法!WordPressやサーバー移行完全ガイド
バックアップ
この機能も重要です。
自動バックアップがあれば、WordPressの運用で何かあっても戻すことが出来るので素敵です。
ただ、あまりバックアップ機能を使うことがないように運用していき、お世話にならないようにしていく意識もしながら、いざというときには力強い味方となる機能でもあります。
このほか、レンタルサーバーには様々な機能がありますが、かなり専門的な部分になるので、あまり気にする必要は無いかなというところです。
レンタルサーバーを借りてサイトデザインをする
ドメインを取得してレンタルサーバーまで準備が出来たら、最初にWordPressのテーマを導入しましょう。
WordPress向けのテーマでも、充分に法人サイトにも使えるWordPressテーマは数多くあります。
プロが作成したテーマデザインに頼って、時間短縮できるメリットは価格よりも大きいと考えます。
関連記事:WordPressテーマでおすすめできる有料版と無料版を比較して実例を基に紹介
無料のテーマでも素敵な物が多くありますが、有料テーマはSEO対策も整っており、サイトデザインもほぼ完成しているので、すぐにWordPressの初期設定に移れます。
レンタルサーバーの利用は難しくない
今はブログサイトの解説がとても簡単になりました。
ドメインの取得からレンタルサーバーの契約、WordPressのインストールまでクリックひとつで行えます。
これからはブログでの発信がさらに強い影響力を持つようになります。
SNSと連動して長く運用していけば、かなりの拡散力を自分で持つことが出来るようになります。
始めてブログを開設するのであれば、
の3社を選んでおけば、とても簡単にブログサイトを立ち上げることができます。
ブログサイトの運営はWebスキルを習得することにも繋がるので、是非ブログを運用してみましょう。
まとめ | レンタルサーバーを借りてブログの継続に役立つリンク
当ブログの中からブログの運営に役立つ記事を集めてみました。
ブログの運営に必要な、WEBの基礎知識、文章術、SEO、収益化について、参考になる記事を集めています。
Webの基礎知識
ブログの開設
記事の書き方
記事の構成
画像素材
SEO
- SEOの基礎知識を徹底解説!ブログやサイト運営でSEOを活用しよう
- 検索エンジンにブログを見つけてもらいやすくする方法を分かりやすく解説
- SNSでシェアされた時のOGP設定や更新方法をわかりやすく解説
収益化
ブログ運営
ブログ運営はたくさんの知識やノウハウが必要になりますが、ブログ記事を書いていきながら少しずつ学んでいきましょう。
レンタルサーバーに関する脚注
- とはいえ、文章生成AIがここまで広がってしまうと、ごついサーバーを用意してIPアドレスを変えながら自動、しかも高速で無制限にコンテンツページを作る事もできるようになってしまったので、悩ましい時代になってしまいました。 ↩︎
- 選んだドメイン名そのものが「文字商標」で登録されていないか特許情報プラットフォームの商標検索サービスで調べることをお薦めします。 ↩︎