一次情報・二次情報・三次情報の意味を分かりやすく解説

一次情報・二次情報・三次情報の意味を分かりやすく解説

インターネット上の情報を扱う上で、知っておきたいのが一次情報と二次情報の違いです。

一次情報とは、自分が体験したり調査をして得た情報のこと。

二次情報は、一次情報を持つ第三者から得た情報を指しています。

このほか、三次情報というものもあるのですが、三次情報は情報源が定かではない、実名公表していない、あるいは、本人か分からないSNSアカウントからや、噂話などの不確実な情報のことを指しています。

インターネット上の情報は、ほとんどが二次情報と三次情報で占められています。

その一方で、一次情報を発信するブロガーやサイト運営主、インフルエンサーなど一部の人は自分の体験したことや調査した内容に基づき、希少性の高いオリジナルの情報を発信しています。

この記事では、こうした【一次情報・二次情報・三次情報】の違いを分かりやすく解説します。

この記事の内容
  1. 一次情報とは何か?
  2. 二次情報や三次情報の違い
  3. インターネット情報の正しい扱い方

この記事を読むことで、情報の種類や情報の正しい扱い方がわかります。

一次情報や二次情報の意味を正しく理解して、自ら「正しい情報」が発信できるように備えましょう。

関連記事:【保存版】サイト構成の設計完璧ガイド!SEOに強いサイトを作ろう!

情報の種類

情報の種類

私たちは日々、さまざまな情報に囲まれ、情報によって学んだり行動したり、考えたりしていますが、こうした「情報」とは、大きく3つのレベルに分けることができます。

  1. 一次情報
  2. 二次情報
  3. 三次情報

一次情報とは、私たちが実際に体験したり調査をして得た情報のことで、それ以外の第三者によってもたらされる情報については、二次情報や三次情報と呼んで区別をしています。

それぞれの違いをさらに分かりやすく解説しましょう。

一次情報とは?

一次情報とは?

一次情報とは、全ての情報の元となるものです。

以下のように、自らが直接集めて得た情報のことを一次情報というのですが、これは「オリジナルの情報」を意味します。

一次情報とは?

いちじじょうほう【一次情報】

実態調査・アンケート調査・実験などにより直接集めた情報。図書情報では、論文や資料集など研究活動から生み出されたそのままの情報。

出典:「広辞苑」より一部抜粋

例えば、自分で海外旅行に出かけたとします。

現地で名物の料理を楽しみ、そして観光旅行をして、さまざまな体験を通して、多くの情報を得たとします。

これらを記録した、場合の情報は、自分で得たものなので、一次情報になります。

ここで紹介したような例のほかにも、特許、研究の新しい成果や独創的な知見の記録、学術論文、学会発表要旨、書籍、各種研究報告書なども一次情報に含まれます。

二次情報とは?

二次情報とは?

二次情報とは一次情報を持つ相手から得た、二次的な情報を意味しており、学術的には「二次資料」と呼ぶこともあります。

こうした二次情報は人だけでなく、書籍やWeb情報の場合も同じで、間接的に得た情報のことを二次情報と呼んで区別しています。

二次資料とは?

一次資料を対象として,それを編集,加工した資料.大きく〈1〉一次資料を見付け出すための検索ツール(書誌,目録,抄録誌,索引誌など),〈2〉一次資料を編集,整理したり,その内容を取捨選択し,評価を加えたりした資料(百科事典,ハンドブックなど)とに分けられる

出典:コトバンク「二次資料」より一部抜粋

例えば、旅行ブロガーが海外旅行に出て現地で名物の料理を楽しみ、そして観光旅行など、さまざまな体験を通して、多くの情報を得たことをブログで情報発信したとします。

このブログによって、私たちは情報を得るのですが、ここでの情報はブロガーという第三者からもたらされたものなので、私たちが得た情報は「二次情報」として分類されます。

これらの情報を決める「視点」ですが、私達からみた情報という立ち位置で考える必要があります。

オリジナルの情報を発信しているメディアや情報発信者(=一次情報の発信者)がいて、それに対して私たちは情報を受け取っているということから、受け取った情報は二次情報になるという図式になります。

最近では、新聞や雑誌、テレビなどのメディアにおいても、自らの足で取材を行わず、SNSなどの情報など二次情報を参考に記事やコンテンツを作るケースが増えており、ここ数年で情報を扱う業務プロセスに大きな変容がみられています。

三次情報とは?

三次情報とは?

三次情報とは、情報源が定かではない情報のことで、これには噂話のようなレベルも含まれています。

インターネット上には三次情報が氾濫していますが、SNSやインターネット上ではこうした「三次情報に惑わされない」姿勢とリテラシーが求められています。

リテラシーとは?

1 読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。

2 特定の分野に関する知識や、活用する能力。「コンピューター―」「情報―」

出典:Goo辞書「リテラシー」より一部抜粋

三次情報は、出どころが分からない情報のことですが、一部の本や雑誌、新聞なども三次情報にあたる情報になるものがあります。

こうした三次情報は、希少性と信憑性が非常に低くみられやすく、先ほど紹介した二次情報とほぼ、同じ意味や枠組みで捉えられることが多い場合があります。

一次・二次・三次情報の特徴

一次・二次・三次情報の特徴

一次情報とそれ以外の情報には「希少性」という部分で大きな隔たりがありますが、本章では一次情報と二次、三次情報の違いやそれぞれの「特徴」について、さらに詳しく掘り下げてみます。

一次情報の特徴

先ほども説明をしましたが、一次情報は自らの体験を通して得た情報のことです。

一次情報の特徴は以下の通りです。

  1. 自分自身の情報
  2.  オリジナルの情報
  3. 希少性が高い

自分で体験したり、取材をしたり、リアルに得た情報なので、オリジナリティに溢れ、希少性が高いのが一次情報最大の特徴です。

Googleなどの検索エンジンにおいても、このように希少性の高い記事は高く評価されるため、SEO施策の中でも積極的に一次情報を取り入れたいところです。

実際にGoogleの「検索品質評価ガイドライン」には、E-E-A-Tと呼ばれる指標があります。

これはExperience(Experience)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を示しているのですが、Webページの品質評価において、E-E-A-Tは重要な要素と考えられており、一次情報のような希少性の高い情報はこれらの条件を満たしています。

参考リンク:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google検索セントラル

二次情報の特徴

本や論文、ニュースなども二次情報に分類されます。

オリジナルの情報を発信しているものであっても、受け取った側は二次情報を受けていることになるからです。

なお、この後紹介する、二次情報と三次情報は「同じもの」として一括りにする考え方もあります。

二次情報の特徴は以下の通りです。

  1. 人から得た情報
  2. オリジナルではない情報
  3. 希少性が低い

二次情報は一次情報と比較して、信憑性が低くなるのですが、三次情報に比べるとまだまだ「信頼度」の担保はあります。

しかし一部の書籍や雑誌などは噂レベルの情報を掲載していたり、裏付けのない情報を扱っていることがあり、この場合は二次情報ではなく三次情報になってしまいます。

三次情報の特徴

三次情報の特徴は以下の通りです。

三次情報は出自が分からない、不確かな情報を指しており、一次情報に比べると希少性が非常に低く「噂話」の域を出ません。

  1. 出どころが分からない不確かな情報
  2. オリジナルではない情報
  3. 希少性が非常に低い

このような三次情報は、日常の中に溢れていますが私たちは、三次情報をどのように解釈し判断するのか、この部分については、一人一人の「理解力」や捉え方の価値観が問われています。

情報を使用する場合のルール

情報を使用する場合のルール

情報を使用する場合のルールですが、一次情報は自らの体験した情報、二次情報は第三者が発信した情報であり、引用する場合には必ず「引用元」を明らかにする必要があります。

無断で情報を掲載した場合には、無断掲載になってしまうからです。

インターネット上で引用をする場合には、以下のようなルールで引用元を明らかにします。

ウェブサイトからの引用の場合は、ウェブサイトのURLと名称、タイトルなどを記載します。

最近は、URLが外部リンクとして機能するように埋め込む場合もあります。

なお、無断引用禁止や無断転載禁止の表示があるWebサイトからの引用はできないので注意してください。

文献の場合は、また異なったルールを使用します。

論文で二次情報を扱う場合には必ず、引用であることを明確にするというルールがあります。

例えば論文を書く時にはMLA、APA、シカゴマニュアル(CMOS)などのスタイルで引用を行います。

代表的な引用のスタイル
MLA
米国近代語学会による書式。本文内で、直接文章を引用する。
APA
アメリカ心理学会による書式。作者の苗字と発行年、ページ番号などを書く。
シカゴマニュアル(CMOS)
シカゴ大学出版局による書式。著者名と日付、注釈と文献目録の参照を記す。

こうしたルールで記述をする場合には、正しい引用の書式を自動で生成してくれる便利なサイトがあります。

Googleなどで「引用・参考文献自動作成」というキーワードを使って検索をすることで、該当するサイトがいくつかヒットするので、無料で引用文が作成できます。

情報を扱う上での注意点

情報を扱う上での注意点

情報を扱う上での注意点ですが、当ブログ(ユニコブログ®)では、ブログ運営で知っておきたい、著作権や注意点について詳しく解説しています。

関連記事:【保存版】ブログ運営で気をつけたい!著作権と注意点を徹底解説

ブログやWebサイトの引用ルールなども、分かりやすく説明しているので、ぜひチェックしてみてください。

一次情報や二次情報でよくある質問

一次情報や二次情報でよくある質問

最後に、一次情報や二次情報について、コレまでによくあった質問を集めてみました。

質問1:キュレーションであれば無断転載は許されるのですか?

いいえ。

キュレーションという名であっても、無断転載をすることは認められていません。

引用についても同様です。

引用は元の内容がオリジナルである場合のみ可能です。

二次情報、三次情報で見つけた資料についても必ず一次情報に沿って、直接引用の許可を得てください。

質問2:転載と引用の違いを教えてください。

引用は、自らの著作物の範囲を超えて、他人の著作物を複製または公開すること です。

一方の引用とは、自らの著作物の範囲内で、他人の著作物を複製または公表すること であり両者には明確な違いがあります。

質問3:引用はどの範囲まで法律で認められていますか?

引用のルールで参考になるのが、著作権法32条です。

引用(著作権法 第32条第1項)

引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

ちなみに上のような法令を引用する場合ですが、「題名に加え法令番号を添える」というルールがあります。

参考リンク:レファレンス事例詳細(Detail of reference example) レファレンス共同データベース

質問4:国や行政の刊行物は自由に引用できるのですか?

文化庁のホームページには、以下のように引用のルールが記されています。

“国等が行政のPRのために発行した資料等は,説明の材料として新聞,雑誌等に転載することができる。ただし,転載を禁ずる旨の表示がされている場合はこの例外規定は適用されない。”

出典:著作物が自由に使える場合(文化庁)

基本的に転載を禁ずる旨の表示がなければ、説明の材料としての転載が許可されています。

一次情報や二次情報と三次情報の種類を使い分けてコンテンツ作りの役に立てる

一次情報や二次情報と三次情報の種類を使い分けてコンテンツ作りの役に立てる

今回は、「情報」を一次情報・二次情報・三次情報のレベル別に分解し、それぞれの特徴について解説しました。

一次情報・二次情報まとめ
  1. 一次情報はオリジナルで希少性が高い
  2. 二次情報や三次情報は、第三者からもたらされた情報なので事実確認をする必要がある
  3. 二次情報や三次情報で引用する場合には、引用ルールを守る必要がある

ネット上には、信頼できる情報もあれば、出どころの分からない三次情報も混じっています。

一次情報や二次情報を含め、情報を扱う際には著作権法なども関わってくるため、細心の注意を払い扱ってコンテンツ作りをしていきたいです。

一次情報や二次情報に関連する記事

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当ブログ(ユニコブログ®)では、Webに関する情報や、情報発信に関する多くの情報をブログ記事形式で公開しています。

一次情報や二次情報に合わせて著作権や引用の扱い方を知る

一次情報から二次情報、三次情報を扱う中で、その種類においても気をつけなければいけないのが、著作物や引用などの扱い方です。

また、商標について知ることも大切になります。

関連記事:登録商標マークやトレードマークと著作権マーク等の特殊文字を表示する方法【HTMLメモ】

コンテンツを扱うために必要な知識が多くあり大変ですが、これらのスキルは幅広く使えます。

文章などを書いていく上でも役立つ情報を下記の記事でも特集しているので、これらの記事がお役に立てば幸いです。

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ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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