YouTubeで8Kの動画をアップロードする方法を分かりやすく解説

YouTubeで8Kの動画をアップロードする方法を分かりやすく解説

最近、8Kや12Kの解像度で撮影をする機会があり、その過程でYouTubeに8Kの動画をアップロードしたいのだけれど、8Kで認識されなくて困っているという悩みを聞きました。

本記事では、筆者が実際に8Kの動画をアップロードした実例も紹介しつつ、YouTubeで8K動画を認識してもらえるようにする方法について解説していきます。

YouTubeにアップロードできる動画の最大解像度は8K

YouTubeにアップロードできる動画の最大解像度は8K

本記事の執筆時点(2023年05月12日時点)において、YouTubeにアップロードできる最大の動画解像度は、8Kになっています。

8Kの最大フレームレートは60p

また、下記のYouTubeヘルプにあるガイドラインの一覧表を確認すると、8Kに対応した最大フレームレートは60pになっています。

参考リンク:YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定|YouTubeヘルプ

ところが、実際に内容を見てみると、8K動画についてのコンテナについては「MP4」と記載があるものの、コーデックやプロファイルなどについての詳細は、H.264までのガイド記載があるだけで、8Kが扱えるコーデックやフォーマットについては記載がありません。

8K60pの動画を作成してアップロードしました

ガイドラインに記載がないものの、8K60pまで対応しているとガイドラインに記載があるので、実際に8Kに対応しているコーデックを一通り試してみました。

8K(4320p60)の動画|YouTube

デスクトップブラウザ(PCブラウザ)で、YouTubeにアップした上記の動画を見ていただき、「設定」から「画質」と進んでいただくと、「4320p60 8K」と表示されて、8Kで動画を視聴できるようになっています。

8K動画は24pや30pでも大丈夫です

8K動画は、24pや30pのフレームレートでアップロードしても大丈夫です。

関連記事:動画品質を落とさない制作をする3つのポイントを初心者向けに解説

なので、撮影、収録した映像のフレームレート設定が24pだったり30pだったりしても、無理矢理60pにフレームレート変換をする必要はありません。

YouTubeに8K動画をアップロードするための書き出し準備

YouTubeに8K動画をアップロードするための書き出し準備

8Kの解像度で編集やグレーディングが終わり、フィニッシング工程でYouTubeにアップロードするためのデータ書き出しプロセスまで行きましたら、8Kの解像度に対応したコンテナでコーデックに関する細かい設定をしていきましょう。

今回、本記事では一般的に利用できる編集ツールで書き出せるコンテナやフォーマットを選んでいます。

8Kの解像度で書き出せるアプリやソフト

今回、動画編集で一般的に使われている、よく知られたソフトやアプリケーションを紹介します。

  1. Adobe CC( Adobe Premiere Pro )
  2. Final Cut Pro
  3. DaVinci Resolve

ひとつ注意点として、DaVinci Resolveで8K編集をして動画を書き出す場合は無償版ではなく有償版が必要になります。

上記以外にも、無料の編集ソフトで8K60pの動画を出力してYouTubeにアップロードすることも出来るのですが、フォーマットやプロファイルの設定が細かいので、ここでは省略します。

YouTube用の8K動画を書き出す設定

YouTubeで8K動画を書き出す設定はすごくシンプルです。

ここでは、下記の2つのコンテナを紹介します。

  1. MOV
  2. MP4

各ソフトでは、上記のコンテナを指定します。

そして、フォーマットですが

  1. MOVコンテナの場合は非圧縮
  2. MP4コンテナの場合はH.265/HEVCを指定する

このような内容にします。

ここで注意点ですが、画像品質を最高の状態でアップロードをしたくても、YouTube側でアップロードが出来る最大容量が256GBまでとあります。

参考リンク:アップロード サイズの上限|YouTubeヘルプ

なので今回、筆者が作成した8K60pの動画は、MP4コンテナにH.265/HEVCコーデックを指定してエンコードしました。

それでも、ビットレートは120Mbpsなので、1分換算で約300MB以上の容量にはくらいになります。

H.265/HEVCでエンコードした場合でも、可変ビットレートでターゲットレートがより大きい場合には、動画の内容によってファイルサイズが大きく変わるので、長時間動画を書き出す場合には注意が必要です。

YouTubeに8K動画をアップロードする

書き出した8Kの動画をアップロードすると、以下のようなエンコード済みアイコンが表示されます。

  1. SD
  2. HD
  3. 4K

ここがポイントになる部分で、本記事執筆時点では、「8K」のエンコード済みマークは出てきません。

なので、最初はアップロードした動画が4Kまでしか認識されていないのではないか?と感じてしまいます。

しかし、問題はありません。

エンコードの表記では4Kまでしか表示されないのですが、アップロードしたら「非公開」状態にしておいて、しばらく待ちましょう。

この「しばらく待ちましょう。」というのは、動画の尺(動画の分数)や細かいビットレートの設定や、動画の再生画面によって、かなり時間差があります。

4320pの8K動画はアップロードしてからしばらく待つと表示されるようになります

実例として、筆者の場合は今回、8K60pの90秒ループ動画を参考動画としてアップロードしました。

この時、YouTubeの再生設定で「4320p」まで表示されて選べるようになるまでに掛かった時間は、およそ15分くらいです。

おそらく、もっと長時間の動画をアップロードした場合は、4320pが表示されて選べるようになるまでに多くの時間が必要と考えます。

YouTubeに8K動画をアップロードしたときは待ち時間に注意

8K動画の場合は、再生の設定から「4320p」が表示されて視聴者が選択できるようになるまで、長い時間「非公開」状態にする必要があります。

なので、YouTubeへ8K動画をアップロードする納期が短い場合、この「4320p」が表示されて選べるようになるまでの時間を見積もるのは難しいので注意が必要になります。

8K60pの動画を読み込んでくれるYouTube

とはいえ、YouTubeのガイドラインどおり、8K60pまでの動画を取り込んで再生することは可能です。

今のところ、この8K動画をYouTubeにアップした場合の挙動について情報が少ないと聞いたので解説してみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

関連記事:YouTubeの始め方を基本から応用まで初心者用にわかりやすく解説

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小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

起業して法人化した初期の頃は、自分と同じく起業する人や、スタートアップ企業に対して出資や資金調達などのサポートを中心に事業を行っていました。

現在は、主に自社のブログサイトを中心としたWebメディア運営、Webアプリの開発、LINEスタンプやLINE絵文字等の、2Dイラスト制作を中心にキャラクターデザインをして、そこから3DCGによるコンテンツ制作事業としてAR(拡張現実)やVR(仮想現実)向けのプラットフォームへコンテンツ提供を行っています。

公式ブログサイトのユニコブログ®では、「会社の収入だけに依存しない生活を手に入れる」ことをテーマにブログ記事を書いたり、ブログ運営を始める人のサポートを無償で行っています。

主な経歴としては、2003年から放送及び映像業界向けの様々な新規事業立ち上げを15年以上担当していました。

2014年からは、会社員として働きながら経営/メディアコンサルティング業を開始して、2020年01月に法人化し、ユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。

現在、ユニコブログ®以外にも、数十サイト以上の特化ブログを立ち上げて運用しています。

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WordPress用のシンプルなプラグインやブログパーツの開発にもチャレンジしています。

所有資格や認定ライセンスとしては、SMPTE Professional Engineer Member、一般社団法人 日本ポストプロダクション協会認定 映像音響処理技術者などを所有しています。

著書 : 『保存版 売上を向上させるためのYouTube活用術』

教育関連では複数の教育機関で定期的に講演を行っており、主な活動実績としては、2020年度と2021年度の 学校法人調布学園 田園調布学園 中等部・高等部「豊かな教養を培う 未来へつなぐ土曜コアプログラム『探究』」にて空中ディスプレイコンテンツ制作及びWebサイト制作の特別講師を担当。2022年度は土曜プログラム(マイプログラム)『仕事最前線』で講演しました。

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