【サーバー移管】DNS変更と反映を速くする方法を徹底解説

【サーバー移管】DNS変更と反映を速くする方法を徹底解説

DNS(ネームサーバー)は、IPアドレスとドメインをつなぐ大切な役割を担っています。

サーバーをお引っ越しする場合、DNSの反映が速ければ速いほど安心です。

なぜならDNSの反映が遅れてしまうと、サイトにアクセスできない時間が生まれてしまうからです。

なおDNSが反映されるまでの期間中もサイトにアクセスできるようにするには、新旧のドメインにホームページを準備する必要があります。

この記事ではWEBサイトやブログメディア運営に欠かせない『サーバー移管』にターゲットを絞り、DNSの変更方法と反映時間を速くする方法を詳しく解説します!

サーバーを移行する際に「DNSの反映を速くしたい」という方のお役に立てば幸いです。

この記事の内容
  • DNSとは?
  • DNSの変更方法
  • DNSの反映を速くする方法

DNS(ネームサーバー)とは?

DNS(ネームサーバー)とは?

DNS(ディーエヌエス)とは、Domain Name Systemの略称で、一般的には「ネームサーバー」と呼ばれています。

DNS = ネームサーバー

DNS(ネームサーバー)は名前の通り、ドメイン名やIPアドレスとの対応を管理・運営したり、メールアドレスの宛先であるホストを指示するのに使われています。

DNS(ネームサーバー)とは?

DNSは、Domain Name Systemの略で、 インターネット上で ドメイン名 を管理・運用するために開発されたシステムです。 現在、インターネットを利用するときに必要不可欠なシステムの一つとなっています。” 

出典元:DNSとは(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)より一部抜粋

例えば、アナタがYahoo!のサイト(https://www.yahoo.co.jp)を開いたとします。

Yahoo!のサイトを開いた場合、実際にはwww.yahoo.co.jpのIPアドレスである 「***.***.*仮数字*.***」に対して通信が行われています。

インターネットのユーザーが、IPアドレスを使って膨大なサイトを管理するのは現実的ではありません。

先程のYahoo!の例であれば、IPアドレス「***.***.*仮数字*.***」で記録するよりも「www.yahoo.co.jp」で記録をする方が管理しやすいです。

またサイトの管理者がIPアドレスを変更した場合や、何らかの事情でIPアドレスが変更された場合、これまで記録されていたIPアドレスが使えなくなる恐れがあります。

こうしたリスクを回避するのが、DNS(ネームサーバー)の役割です。

DNSは、最上部にルートサーバーと呼ばれるサーバを作成し、各サイトのドメイン名がインターネット上のどの位置・場所になるのかを管理しています(下の画像を参照)。

ドメインネームサーバーとはを図表で解説している画像

DNSは膨大なドメインを階層化して整理し、更新作業の集中を防止します。

またデータを複数のホストに分散させて、ファイルの肥大化を抑える効果が得られるなど、インターネット安定した状態で運用するのに欠かせない存在です。

DNSの解説は、以下のサイトが参考になります。より詳しく知りたい方は、チェックしてみてください。
参考資料: DNSとは|一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター

ドメイン移管とDNS変更の違い

ドメイン移管とDNS変更の違いですが、「ドメイン移管」とはドメイン管理業者を他社に変更する手続きのことです。

例えば、ムームードメインでドメイン管理していた方が、お名前.comにドメイン管理を切り替えた場合を「ドメイン移管」といいます。

ドメイン移管とDNS変更の違い

一方のDNS変更とはドメイン名でアクセスした際、データの参照先サーバーを新たなサーバーに変更(切り替え、引っ越しともいう)することです。

先程の例と同じく、ムームードメインでサーバーを使っていた方が、お名前.comや、ConoHa WING(コノハウィング)にDNSを変更した場合を「DNS変更」といいます。

DNSを変更するメリット

DNSを変更するメリットは、大きく分けて4つあります。

DNSを変更するメリット
  1. プライバシー保護
  2. セキュリティ対策
  3. スピードアップ
  4. 信頼性の確保

DNSサーバーを変更すると、過去のアクセス記録を守ることができ、プライバシー保護やセキュリティ対策において一定効果が期待できます。

実際にDNSプロバイダーのなかには、24時間ごとにDNSサーバーの問い合わせ記録を削除するサービスもあります。

このほかDNSサーバーを変更することで、サーバーの応答が速くなりスピードアップが期待できる場合や、安定しているサーバーを使用することで応答速度が上がり、結果アクセスへの信頼度が高まる場合があります。

WEBサイトやブログメディアなど、コンテンツを運営している方であれば「高負荷に強く安定したレンタルサーバーに引っ越ししたい」という想いが強いでしょう。

このような場合、現行のサーバーから新しいレンタルサーバーに切り替え(お引っ越し)をするタイミングといえます。

サーバーのお引っ越しでは、新旧のサーバーにおいて、DNS(ネームサーバー)の設定が必要です。

DNS(ネームサーバー)の変更方法

ホームページやブログを表示させるには、どのネームサーバー(DNS)を使うのか指定する必要があります。

DNSを設定しないままでは、ブラウザにコンテンツは表示されません。

なおレンタルサーバーを契約すると、自動でDNSレコードが設定されますが、サーバーを変更した場合には、サーバー会社が指定する「ネームサーバー情報」に変更してください。

DNS移管とは?

サービスプロバイダーを他社へ変更したり、レジストラ(ドメイン名の登録申請を受付、登録データをレジストリのデータベースに登録する機関のこと)を変更する際、DNSの移管が行われます。

レジストラとは?

レジストラは、各レジストリとレジストリ・レジストラ契約(Registry-Registrar Agreement)を結び、SRSを使用してレジストリデータベースに直接ドメイン情報を登録する事が できます。” 

出典元:レジストリとレジストラ(お名前.com)より一部抜粋

例えば、アナタがA社のDNSサーバーから、B社にDNSサーバーに移管をしたとしましょう。

こうした作業を「DNSサーバー移管」または「DNSサーバーの引っ越し」といいます。

DNS浸透とは?

正確には、DNS浸透というよりかは、古い情報が残ってしまわないように対処がしっかり出来て入ればDNS浸透というのは無いのですが、便宜上、DNS浸透として説明していきます。

DNS浸透とは、ドメイン情報の書き換えを行った際、DNSの情報が世界中のDNSサーバーに反映される状態を指しています。

反映(浸透)までのタイミングは、各DNSサーバーごとに異なります。

DNSのキャッシュ切り替えは、速ければ30分程度、長ければ3日程度の時間が掛かる場合がありますが、平均的では「24時間前後」で反映されることが多いです。

DNSキャッシュ情報の反映が遅くなる原因

DNSキャッシュ情報の反映が遅くなるケースは、大きく分けて3パターンあります。

  1. ネームサーバーの移行を同時に行う場合
  2. Webサーバーのみ引っ越す場合
  3. 移行元のTTL設定が長すぎる

ネームサーバーの移行を同時に行う場合

例えば1つ目の「ネームサーバーの移行を同時に行う場合」とは、

お名前.com(ドメイン取得)

+

お名前.comのレンタルサーバー

を使っていた方が

ムームードメイン(ドメインの移管先)

ロリポップ!レンタルサーバー(サーバの移管先)

の組み合わせに切り替えるようなケース(※)を指します。

サービスの切り替えやサービス通しの組み合わせによっては、DNSキャッシュの切り替わりに時間がかかるので注意しましょう。

DNSのキャッシュ書き換えが遅くなる原因

Webサーバーのみ引っ越す場合

2つ目の「Webサーバーのみ引っ越す場合」とは、ネームサーバーの管理はそのまま変更せず、Webサーバーだけ引っ越しをする場合を指します。

移行元のTTL設定が長すぎる

3つ目のTTLについては(後で詳しく解説しますが)旧サーバーのTTL(キャッシュ時間)が長い場合です。

1〜3のようなケースでは、DNSキャッシュの反映が遅れてしまうので注意しましょう。

なおドメイン情報が反映されるまでの期間は、両方のサーバーにホームページを用意し、ユーザーがいつでもサイトにアクセスできるよう、コンテンツを準備する必要があります。

【これで安心】DNSの反映を速くする方法

DNSの反映を速くする方法ですが、以下の手順で設定できます。

DNSの反映を速くする方法
  1. 変更一週間前までに、TTLの数値を変更する
  2. 新旧でコンテンツを準備
  3. DNS Aレコードを設定する
  4. 旧サーバーのDNSとNSレコードを更新する
  5. DNSキャッシュの切り替わりを待つ、反映確認後、旧サーバーを停止

それでは、1〜5までのプロセスについて、さらに詳しく解説します。

1.変更一週間前までに、TTLの数値を変更する

TTLとはキャッシュ時間のことです。

TTLとは?

ドメイン名を管理するDNS(Domain Name System)では、ドメイン情報のキャッシュを保持する期間をTTLという。” 

出典元:TTL(IT用語辞典 e-Words)より一部抜粋

TTLは一般的に86400が設定されますが、時間にすると「24時間」でありIPアドレスの切り替えやサーバー移管などの際には、これよりも小さな値を設定して反映を速める方法がとられます。

DNSの反映を速くするには、旧サーバーでTTLの数値を短く設定しましょう。

TTLの数値目安は「1時間未満 TTL :3600」にすればOKです。

なおTTLは、移管の一週間前までに設定を終えておく必要があります。

サーバー移管を決めたら、できるだけ時間に余裕をもって「TTLの設定」を行ってください。

2.新旧でコンテンツを準備

次に 新しいサーバーを準備し、新旧でコンテンツが表示されるよう準備をします。

旧いWEBサーバーは借りたままにし、新しいWEBサーバーでドメイン移管、DNSレコード、DNSサーバーの設定を行いましょう。

DNSの反映を速くする方法

DNS反映がされるまでの期間、運営しているサイトが消えてしまっては大変です。

引っ越しが完全に終わるまでは、旧サーバーを削除しないでください。

またDNSキャッシュ切り替えまでの期間も、新旧サイトでメールが受け取れるよう設定を行います。

3.変更前にDNS Aレコードを設定する

変更前の旧サーバーのネームサーバー「DNS設定」を開き、Aサーバーを新しい(移管後の)サーバーのIPに設定してください(下の画像は一例です)。

変更前にDNS Aレコードを設定する

この作業により、旧いネームサーバーが新しいものに変更されて、切替のスピードが速くなります。

4.旧サーバーのDNSとNSレコードを更新する

旧サーバーのDNS、NSレコードを切り替え後の情報に更新すると、切り替えのタイミングが速くなるのでオススメです。

5.DNSキャッシュの切り替わりを待つ、反映確認後、旧サーバーを停止

旧Webサーバーへのアクセスが収束し、DNSの反映が終わるまで一週間程度待ちましょう。

DNSキャッシュ切り替えが終わったら、旧いDNSサーバーを停止してください。

DNS設定の注意点

DNS設定の注意点ですが、実際に新しいサーバーに切り替えができても、別の回線では旧サーバーに繋がっている可能性があります。

新旧のサイトは一週間平行して使用する

お気に入りのサイトが消えていた場合、ユーザーのショックは計り知れません。

ユーザーに心配をかけないよう、まずは新旧のサイトが利用できるようにしておき、DNSの浸透が終わるまでの期間(一週間程度)は、反映されるのを待ちましょう。

DNS設定の注意点

新しいレンタルサーバーに契約したからといって、旧いサーバー会社との契約を打ち切っては、反映されるまでの期間サイトが表示されないリスクがあります。

サーバーの引っ越しが完全に終わるまでは、新旧サーバーの契約は重複させて運用してください。

また、キャッシュの切り替え具合を確認するのに、

ドメイン移管にはあらかじめ移管先のDNSホスティングサービスを準備する

ドメインを新しいサービスに切り替えた場合、旧いサーバーが突然使えなくなるケースがあります。

このようなリスクを避けるためには、あらかじめDNSホスティングサービスを準備しておくと、安全かつスムーズにドメイン移行できます。

ホスティングサービスとは?

DNSホスティングサービスとは、 IP アドレスを変換するサービスのことで、DNSサーバーを動かさずにドメイン移管するのに役だってくれます。

進化し続けるホスティングサービス| ConoHa by GMO 公式サイト

ホスティングサービス内でのDNS(ネームサーバー)情報の見方

ここでは、ConoHa WINGを例にネームサーバー情報の見方を紹介します。

まず下の画像、左側の【ログイン画面】をクリックします。

ConoHaレンタルサーバーのログイン画面

次にアナタのドメイン名が書かれた部分をクリックします(下の画像を参照)。

ConoHaレンタルサーバーのドメイン設定

クリック後、下のようなページが表示されます。

赤い枠で囲った部分が、ConoHaのDNS(ネームサーバー)情報です。

DNS(ネームサーバー)情報の確認

DNSを変更する場合は、アナタが現在契約中のサーバー会社の「ユーザーアカウント」にログインし、ネームサーバー情報を確認してください。

参考サイト:ConoHa WING|公式サイト

DNSの設定は移行一週間前から準備しておく

DNS(ネームサーバー)の移行はカンタンです。

しかし、お引っ越しの途中でサイトやコンテンツが表示されなくなっては大変です。

せっかく作ったコンテンツを無駄にしないよう、この記事で紹介した方法で移行を行い、DNSの反映が速くなるよう作業を進めてください。

TTL値とTTL設定

なお、TTL(キャッシュ)の変更については、移管するときの数値変更であまりに極端に小さな数値を設定しないように注意することが重要です。

最近のレンタルサーバーは600~3600くらいの値で設定されていると思いますので、初心者の方は変更しない方が安全です。

TTL値とTTL設定の間隔

サーバーの引っ越しが決まったら、最低でもお引っ越しの一週間までに、移行準備を進めてくださいね。

また、Webサイトやブログのお引っ越しをする際は、移行先予定のレンタルサーバー会社がWordPress移行代行などを行っている場合があります。

その場合は、多少の費用は掛かりますが、お願いしてしまった方が安全です。

WordPress移行代行を利用する

2021年01月にこのブログはConoHa WINGへ引っ越しましたが、WordPress移行代行サービスを利用してスムーズに移管することが出来ました。

関連記事:ブログの引っ越し方法!WordPressやサーバー移行完全ガイド

Webやネットワーク周りの勉強は、覚える単語とその意味を的確に捉えて理解する必要があり大変ですが、覚えておいて損はしません。

また、DNSの切り替えなどの練習は、別のテスト用のサーバーなどを立ち上げて実践でやってみましょう。

DNSの事を勉強するときのおすすめ書籍

DNSは、それだけで学べる事が多くあります。

また、DNSの事を知ることは、ネットワーク業務での実務を理解することに繋がる有益なテーマです。

DNSについての書籍は、初心者向けにも多くの本が販売されているので下記に3つの書籍を紹介します。

DNSの事が分かると、サイトの引っ越しをした際などの進行管理や設定の確認方法が分かるようになるため、Web運用では大事な知識になります。

時間をかけてゆっくりでもいいので、少しずつ学んでいきましょう。

ABOUT US
ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

当ブログの運営者情報は下記のページから確認できます。

運営者のプロフィール詳細