複数のドメインを1つのWebサイトにリダイレクトする方法

複数のドメインを1つのWebサイトにリダイレクトする方法

ブログサポートをしている方から下記の質問をいただきました。

質問の内容としては、複数のドメインを1つのWebサイトで利用したい。

という趣旨のものです。

最初にWebサイトを作る時に選んだのが日本語ドメインでした。しかし、他の面で都合が悪い面が多くて結果的に英語だけのドメインを取得して、それをメインで利用しています。しかし、初めて取得した日本語ドメインなので、そのまま放置ではなく、今のWebサイトでも使えるようにしたいのですが可能でしょうか?

初めて取得したその日本語ドメインを、現在運用しているWebサイトへリダイレクトするように設定すれば可能です。

日本語ドメインは、内部処理としてピュニコードに変換されているため、メールアドレスを作成するときなど、Webサイト運営以外にドメインを利用する時に不便が生じやすいという側面を持っています。

筆者も日本語ドメイン自体は、参考事例で紹介する時などに利用することが多いので、数多くの事例を用いるために日本語ドメイン自体を多く所有しています。*1

また、多く利用されている半角英数字で構成された独自ドメインで運営している筆者の副サイトでも、日本語ドメインを取得して、半角英数字で構成されたドメインへリダイレクトしているものもあります。

リダイレクトの方法はシンプルです

リダイレクトの方法はシンプルです

日本において、レンタルサーバーサービスを運営する多くの企業は、Webサイトのコンテンツを管理するために使用するCMS(コンテンツマネジメントシステム)にWordPress*2を採用し、クリック感覚で簡単にインストールできるようになっています。

実際に利用しているレンタルサーバーを徹底比較してオススメできるサービスを解説

筆者の場合、下記のレンタルサーバーをよく利用しています。

よく利用しているレンタルサーバー

上記のレンタルサーバーサービスでは、簡単にWordPressによるWebサイト運営ができるので、オススメできるレンタルサーバーなのですが、今回のように、複数のドメインを一つのサイトにリダイレクトする作業についても、とても簡単に行うことができます。

多くのレンタルサーバーサービスでは、取得したドメインをレンタルサーバーと繋げてリダイレクトだけさせることが簡単にできるようになっています。

複数のドメインを1つのサイトにリダイレクトさせた具体事例

今回のブログ記事を書くにあたり、このユニコブログ®︎に対して

ユニコブログ.jp

という日本語ドメインをリダイレクトさせて、複数のドメインに対応するWebサイトにさせてあります。

実際に、上記の日本語ドメインをWebブラウザに入力するとリダイレクトで半角英数字で構成されたメインのドメインに遷移するようになっています。

複数のドメインを1つのサイトにリダイレクトさせる方法

ここでは、多くの独自ドメイン取得に利用されているお名前.comでの事例を解説していきます。

解説の前に前提として下記の3つに当てはまっているとします。

  1. 日本語ドメインと半角英数字(基本的に英語で構成)のドメインの2つを所有
  2. 独自ドメインを取得してレンタルサーバーをすでに借りている
  3. 運営しているメインのWebサイトは1つ

それでは解説していきます。

STEP

お名前.comにログイン

STEP

利用しているレンタルサーバーのコントロールパネルに移動

STEP

利用しているレンタルサーバーにリダイレクトさせたいドメインを追加する

STEP

追加ドメインに無料で使えるSSLを適用する

STEP

「高度な設定」を選択し選択中のドメインを、リダイレクトさせる予定のドメインにする

STEP

.htaccess編集を選択する

STEP

下記のコマンドを入力する

Redirect permanent / h**p://リダイレクト先のドメイン

各工程で、レンタルサーバーにドメインを登録する処理の時間やSSLの設定時間などが入るので、多少の待ち時間があったりしますが、これだけで完了します。

レンタルサーバーの実行環境によってはリダイレクト方法に違いが出る

レンタルサーバーサービスの実行環境によっては「.htaccess編集」という形ではなくて、単に「リダイレクト設定」など、機能の呼び方に変化があったりします。

その理由は、Webサーバの実行環境によっては「.htaccess」をそのまま扱えなかったり、方法も変わってくるからです。

とはいえ、何か難しい作業になるようなこともないので、「リダイレクト」という単語を頼りに設定していけば大丈夫です。

複数ドメインをリダイレクトさせることに関して

複数ドメインをリダイレクトさせることに関して

ここまで解説してきたように、レンタルサーバーで用意されているコントロールパネルを用いて、基本的にはリダイレクト機能が簡単に行えるようには用意されていますが、多用するには注意が必要です。

あくまでも、ユーザーにとって便利であるか?を念頭に、リダイレクトは活用していきましょう。

複数ドメインを1つのWebサイトに向ける良い事例

例えば、本記事の解説で出てきた「お名前.com」などは良いパターンのリダイレクトを活用した機能の実例といえます。

検索で、「お名前.com」とWebブラウザの検索で入力すると、正規の「お名前.com」のドメインへリダイレクトされます。*3

*日本語名*.com

などのブランド名やブログ、サービス名などを利用している場合、半角英数字のドメインと、日本語ドメインをリダイレクト機能で正規のドメインへ遷移させるのは良い事例だと考えています。

複数ドメインを1つのWebサイトに向ける良くない事例

数多くの関係ないドメインを繋ぎ合わせてメインサイトへリダイレクトしたり、リダイレクトを利用して多くのドメインや何やらを、全然関係のない人や企業が運営しているWebサイトへ向けるなどの行為は絶対にやらないようにしましょう。

※ あるいは、他者/他社のWebサイトへ過剰なリダイレクトを繋げるなどの行為を第三者にお願いするなど…。

このあたりは技術的に掘り下げていくと色々あるので、ここまでですが、第三者に迷惑がかかる行為なので行わないようにしましょう。

検索エンジンとリダイレクトについて

Webサイトを運営していて、そのWebサイトが検索流入によるアクセスの大半を占めている場合、頼りにしている検索エンジンのリダイレクトに関する考え方を知ることはとても重要です。

筆者の場合、ほとんどがGoogle検索関連からのアクセスなので、下記に

Google検索セントラルのリダイレクトに関するWebページを紹介しておきます。

リダイレクトと Google 検索|Google検索セントラル

複数ドメインを1つのWebサイトへリダイレクトすることに関する脚注や出典および参考情報の一覧

  1. 事例として『禅.jp』などを所有しています。 ↩︎
  2. 別記事で、WordPressとは?について詳細解説記事を作成しています。 ↩︎
  3. 例として、WebブラウザにGoogle Chromeを利用している場合は拡張機能でリダイレクトの経路を調べたりするツールRe direct Path等があります。 ↩︎
ABOUT US
ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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