レンタルサーバーの転送量ってどれくらいあればいい?実際の運用事例を用いて解説

レンタルサーバーの転送量ってどれくらいあればいい?実際の運用事例を用いて解説

Webサイトの運営サポートをするとき、Webサイト(特にブログサイト)を初めて開設される方によく聞かれる事が

  1. どこの(Webサイト)ブログ運営サービスを利用すれば良いのか?
  2. レンタルサーバーを何にすれば良いのか?
  3. Webサイトのデザインをどうすれば良いのか?

等々の質問です。

その時に、合わせて利用するレンタルサーバーサービスなどの転送量の意味について質問されることがあります。

上記の質問に対して、筆者が運営しているWebサイトの中で、転送量が1番多いWebサイトが当ブログ(ユニコブログ®)だったので、転送量について回答させてもらったあとに、今は自分のWebサイトに高解像度の動画配信データを埋め込むのでもない限り、気にする必要はない項目だとお答えしています。

簡単に、当ブログ(ユニコブログ®︎)の概要を紹介します。

ブログサイト名ユニコブログ®︎
ブログサイトの開設日2020年01月
利用しているレンタルサーバーConoHa WING
利用しているCMSWordPress
WordPressテーマSTORK19
最高月間PV数56.5万PV(2023年01月)|Webサイト運営を本業にすることも可能になる より
最高月間収益1,217,403円(2021年05月)|ブログ収益の公開記事
収益化の方式ASP経由のアフィリエイト広告及び直接広告
記事数ブログ記事数は600記事
登録商標ユニコブログ 登録商標第6335150号
2024年04月時点

レンタルサーバーサービスの転送量は無制限が多くなってきている

レンタルサーバーサービスの転送量は無制限が多くなってきている

現状、YouTubeの動画URL埋め込みではなく、動画コンテンツ直接を埋め込んでいる当ブログサイトでは、毎月10万PV以上のアクセスがあっても、レンタルサーバーの転送量について転送量が多すぎるなど、レンタルサーバーのサービス会社から確認やプラン変更についての連絡などは来たことはありません。

Webサイト(ブログサイト)を、同じレンタルサーバーで複数サイトを運営したり、サブドメインやサブディレクトリも用いて多くのWebサイトを運営していますが、それでも転送量について問題が起きたことはないです。

サブドメインとサブディレクトリの違いを分かりやすく解説

きっと今だと、毎月数百万PV〜数千万PVとかそれくらいのアクセス規模になって、1PV当たりにユーザーが利用するサイトコンテンツの転送量が多かったりすると、レンタルサーバーサービス会社との調整があるのかもしれません。

また、見出しのとおり、最近のレンタルサーバーサービス会社は以前と違って転送量については「無制限」という内容になっており、急激な同時接続に加えて相当な量のデータ転送が発生するなどの状況が起こらない限り、特に連絡は来ないと考えています。

筆者がよく利用しているレンタルサーバーで、転送量が無制限と表記されているレンタルサーバーサービス会社には以下5つになります。

  1. ConoHa WING
  2. お名前.com
  3. エックスサーバー
  4. シン・レンタルサーバー
  5. mixhost

上記のレンタルサーバーサービスは、転送量についての表記が「無制限」となっているので、相当大規模なWebサービスの運用でなければ大丈夫と考えています。

実際に利用しているレンタルサーバーを徹底比較してオススメできるサービスを解説

レンタルサーバーサービスの転送量が無制限でも注意が必要な場合

レンタルサーバーサービスの転送量が無制限でも注意が必要な場合

以前は、転送量については「月間●●TBまで」などの表記がありましたが、毎月TB(テラバイト)級の転送量が発生するサイトは、中々の規模を想定するWebサイトやサービス、またはブログサイトだったりすると考えます。

転送量について気にするジャンルとしては、学習系動画であったり、エンタメ系動画配信サービスを提供するWebサービスだと考えています。YouTubeなどに動画本編の全尺をアップすることはないと思うので、この場合は通常、動画配信用のサーバーを別途組んだりします。

その時に、共用サーバーを用いて大容量の全尺本編コンテンツを一気にマルチキャストで配信して試す場合など注意が必要です。

動画配信ベースの時は、単純に動画のアスペクト比や解像度だけでなく、映像と音声の品質を安定させるためのビットレートやコーデックを管理し制御する必要があります。

例えば、筆者がHDの画像を直接配信するときに扱ったコンテンツの事例で

  1. 1920 x1080 pixel(フルHD 16:9)
  2. 動画のフレームレートは30p
  3. H.264/AVC(コーデック)8Mbps(1秒で1MBの転送量)

という仕様があります。

実際には音声も同時に流れるので容量はもっと大きくなるのですが、例えば、上記の場合だと1秒間に1ユーザーに対して1MBの容量を転送することになります。

これが、例えばアクティブで1,000人に映像コンテンツを同時配信とかになると、1時間でも3.6TBの転送量になります。

※ちょっとここでは、同時接続数についてや提供される帯域幅などについては無視して書いています。

これを1ヶ月間、多くの種類になる映像コンテンツを、ほぼ変わらずアクティブな状態で続けたりしていたら、もしかしたらレンタルサーバーの利用状況について連絡が来て、利用プランについての相談などがあるかもしれません…。

静止画やテキスト中心にして動画URLを埋め込む運用であれば転送量は気にしなくて大丈夫です

静止画やテキスト中心にして動画URLを埋め込む運用であれば転送量は気にしなくて大丈夫です

筆者の場合、1台のレンタルサーバーの中に、かなり多くのWebサイトを格納して運営しているのもあり、PV数についても全て合わせると月間50万PV位の事例になりますが

  1. 画像データ
  2. テキストデータ
  3. メールやFTPの利用も数百MB程度

上記のようなデータの取り扱い方で、特化型ブログサイトやWebサイト全体で50ページ程度のミニサイトを複数運用しても、月間の転送容量は800GB(約1TB)程度です。

※Webサイト表示の高速化などに利用されるブラウザキャッシュやCDNを利用すると、上記の転送量についてもかなり減ります。

なので、画像やテキストで構成され、SNSや動画のコンテンツもYouTubeなどの動画URLの埋め込みで済むWebサイトやブログサイトであれば、現在はレンタルサーバーの転送量について気にする必要はありません。

画像もそこそこ大きなデータの容量になりますが、現在は無料で使える画像圧縮やリサイズの調整が出来る画像加工Webツールも多くあります。

突き詰めていけば、テキストの容量についても、Webフォントを使っている場合であれば利用している文字だけに圧縮するテキストのサブセット化などがありますが、技術的にちょっと難しい部分もあります。

Webサイトを利用するユーザーにとっても、転送されてくる容量の削減はメリットがあるので、このあたりまで踏み込んで、フォントコンプレッションの世界で挑戦する方は、副サイトなどで別途検証してから本サイトで実装するなど、いろいろ試すステップで良いと考えています。

筆者自身、20年以上レンタルサーバーを利用してきていますが、現在のサーバースペックは十分すぎるくらいのサービス内容になりました。

これからも、この内容でずっと使えていけたら嬉しいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT US
ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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