ミニサイトの大きさというのは、厳密には定義されていないのですが、筆者がブログサポートをするときや、本記事では数十ページくらいの規模で構成されたWebサイトのことをミニサイトと読んでいます。
また、例外的な使い方として、ページ単位でのコンテンツボリュームがほぼ固定化されている特化型のWebサイトなども含めてミニサイトって呼び方をしたりしています。
筆者が検証や月5,000円~5万円くらいの収益規模で運営している数十サイトのほとんどはミニサイトで、当ブログのように数百ページ規模のサイトは3つだけです。
筆者自身が丸2年間運用してきた感覚の結論としては、ずっと運用を続けて行くブログサイトもすごくオススメです。
しかし、小さい金額と言えど、サイト1つ1つが少しずつ収益化出来ていると、毎月の土台になる基本売上がかなり安定するようになります。
そんなことから、もし、調べても苦にならない好きな分野があるとか、すでに専門的な分野の知識を持っているなどがあれば、都度、分野ごとにミニサイトを作っておくのも結構アリだったりします。
なので、Webサイトの運営だけで、独立して生活していくことまでを視野に入れていくなら
- メインのブログサイト
- 複数の収益化用ミニサイト
- 自己紹介専用のポートフォリオサイト
の3つの構成で積み上げ運用するのが良いのかなと考えています。
上記3つの構成は、借りるレンタルサーバーは1つにして、マルチドメインで複数のサイトを運用すればランニングコストも抑えられます。
独自ドメインを同じレンタルサーバーサービス内で取得して管理すれば、複数サイトの運用も可能になってきます。
筆者の場合は、ブログテーマの性質上、多くのレンタルサーバーサービス会社と契約してたくさんのWebサイトを運営してしまっているので、ランニングコストは高めになってしまっていますが、通常は毎月1,000円前後でレンタルサーバーを借りることが出来るので、是非チャレンジしてみてください。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバー10選
それでは、具体的なミニサイトの事例も含めて解説していきます。
ミニサイトの作り方で重要なのはサイト設計、キーワード群からの選定、リライトの3つ
前提として、これから作成するミニサイトは基本、収益化する予定にすることを前提として解説して行きます。
収益化できるミニサイトを作るためには、3つのポイントを押さえておく必要があります。
重要な順から紹介すると
- ミニサイトの設計図
- 選定するキーワード群の構成
- 定期的なリライトや更新
になっていきます。
ミニサイトの設計図
コンスタントにミニサイトで収益化していく場合には、先に必ずサイトの設計図を作る事をオススメします。
理想の形として筆者がよく使う言葉として、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)というのがあります。
意味自体はスゴくシンプルで、漏れなくダブり無く、ミニサイトのテーマに対してサイト設計を考えて行く作業になります。
なので、初めてのWebサイト運営でいきなりテーマ特化型のミニサイト制作は、少し難しめかもしれません。
なので、筆者の場合はまずブログサイトを始めて一通り、なんとなくサイト運営の感覚が掴める2サイト目以降の運営から、収益化用のミニサイト制作をしていく方が良いかなと考えています。
ミニサイトで選定するキーワード群の構成
先ほど、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)という言葉を紹介したのですが、ミニサイトで選定するキーワード群は、サイトの収益性に大きく影響する部分になるので、スゴク慎重に、時間を掛けて細かい見出しレベルまで組み立てていきます。
ミニサイトは、基本的に数十ページで構成するので、お役立ち情報を漏れなくダブりも無いように、サイト内の内部リンクを駆使して以下にして少ないボリュームでコンテンツの質を高められるかに集中します。
筆者の場合、ブログで気軽に書いて運用していくのが好きなタイプなので、この作業は正直かなり辛いです…。
けれど、ミニサイトを開設するときはこの部分はスゴク重要なので、スゴク慎重にキーワードの抽出と組みあわせを慎重に選んで構成していきます。
おそらく、今はXMindとEvernoteの連携がスゴク楽だと思うので、そのセットで設計を進めていくのが良いかもしれないです。
筆者の場合、会社員時代からずっと使って慣れてしまっているマインドマップを利用してサイトの設計と各ページのキーワード設計を行っています。
ミニサイトの定期的なリライトや更新
ミニサイトを何年間も運用すると分かってくるのですが、傾向として検索エンジンのコアアップデートを経る度に、検索順位であがったり、下がったりをゆるいカーブで繰り返していきます。
ミニサイトはリライトなどのサイトコンテンツ更新が重要
現在も多くのミニサイトを運営していますが、その中でも、サイト成長とは別に上下の変動幅が少ないのは、リライトをしてサイトコンテンツを更新しているミニサイトです。
ミニサイト内全てのサイトコンテンツを更新する必要はない
とはいえ、ミニサイトと言えど、数十ページ全てをリライトして更新するのはかなり大変です。
なので、筆者の場合は恐縮なのですが、あまり情報更新が多くないテーマやジャンルを選択してミニサイトを作り続けています。
たまに斜め読みのようにページを確認しつつ、情報の更新制がありそうな部分に気付いたら、調べたたり聞いたりして、都度、細かく更新している間隔です。
構成要素にブログ部分を入れておくとやりやすい
メインブログとは別に、ミニサイト内にブログコンテンツ要素をいれておき、そのミニサイト内でブログカテゴリーを作っている場合もあります。
これだと、気が向いたときにサイトコンテンツのサブコンテンツとして、Webサイトコンテンツのボリュームを少しずつ増やすことが出来るし、ブログコンテンツの中で、そのミニサイトに関連するキーワードがあれば、それを内部リンクで繋げることが出来るので、筆者が個人的に好きなブログカテゴリーでもあります。
ミニサイトを収益化する時の設計方法
Webマーケターや著名なブロガーの方々と、やり方がかなり違うかもしれませんが、筆者なりの今までの経験を踏まえて、実際の設計するときにおこなっている方法を解説していきます。
ミニサイトが扱うテーマの範囲をかなり限定する
筆者がミニサイトを作成するときは、扱うテーマをかなり限定します。
いわゆる特化ブログ的なWebサイトです。
コツとしては、何かを作る時のフローをテーマしたりするとやりやすかったりします。
- 珈琲の淹れ方
- ゲームの実況配信をする方法
- 起業して法人化するまで
上記のような感じで、何かを完遂するまでのフローを骨子となる中心の記事にするようにして、そこからフローのなかで発生するプロセスを分けていき、それらを小記事としてコンテンツを付けていくイメージです。
この時、範囲を絞れるようになるべく内容をスゴク特化させていきます。
なので、必然的にキーワードボリュームもそれほど大きなモノを狙えるわけではないので、PV数に関してはあまり考慮しません。
ミニサイトで扱うテーマに沿ったキーワードを抽出する
ミニサイトで扱うテーマが決まったら、ひたすらそのテーマと、テーマ内で発生するプロセスに関連するキーワードを、ものすごく洗い出して抽出しまくります。
これらのキーワードを抽出するツールは、有料ツールも含めて筆者の場合は
などを利用しています。
まずは、関連しそうなキーワードを多く拾い集めて、マインドマップ上に展開していくイメージです。
ミニサイトのテーマをプロセスで切り分けてキーワードを繋いでいく
ミニサイトのテーマに関連したキーワードをとにかく抽出したら、次は、そのキーワードを分類して行く作業に入ります。
そのために、テーマをプロセスで切り分けて、続けてサイトコンテンツのページ分けもする必要があります。
例えば、かなりベタですが「美味しいコーヒーの淹れ方ブログ」だと仮定した場合
「美味しいコーヒーの淹れ方ブログ」構成の一例
- 美味しい珈琲の淹れ方(骨子となる1番ボリュームが大きくなる中心の記事)
- コーヒー豆の選び方
- コーヒー豆の焙煎方法
- コーヒー豆の挽き方
- 美味しいコーヒーを淹れるための水選び
- コーヒーを美味しく淹れるための機器
- 美味しくコーヒーを飲む雰囲気作り(食器)
このような感じで、テーマをプロセスで切り分けていきます。
ミニサイトの各ページは3語くらいのキーワードを組み合わせていく
先ほどのように、テーマをプロセスで切り分けたら、次はそのプロセスに関連するキーワードをマインドマップ等のツールで関連付けていきます。
特に
- タイトル
- 見出し
を、3語くらいのキーワード群で作り出していきます。
例えば、「美味しいコーヒーを淹れるための水選び」の場合だったら、見出しは
- コーヒー 水 超軟水
- コーヒー 水 軟水
- コーヒー 水 硬水
のような感じで、1記事単位でも良いし、見出し単位でも良いので、3語くらいのキーワードを組み合わせて、骨子になる記事と、個記事となる記事に、キーワードの組み合わせを関連付けていきます。
この作業をひたすら繰り返していくと、割と色んなテーマに応用が利くようになるので、最初は辛いかもしれませんが、筆者は少しだけ…慣れてきてちょっとだけ早くできるようになってきました。
ミニサイトの構成がピラミッド構成で設計できたらほぼ完成
抽出したキーワード群をひたすら関連付けしていくと、自然とサイト内のページ設計もピラミッド型に成ってくると思います。
骨子となる記事から小記事、そして更に必要に応じて関連記事を作って行くと、最終的にピラミッドのようなモデルになっていきます。
イメージとしては
- 骨子記事(美味しい珈琲の淹れ方)
- 小記事(主に骨子記事と繋がる記事)
- 関連記事(主に小記事と繋がる記事)
上記のような感じで数十ページの構成が出来上がってきます。
この時点で、サイトコンテンツのほとんどのタイトルと各ページの見出しレベルまでを制作して行く感じになります。
ミニサイトの本文作成は外部のWebライターパートナーに書いてもらうのもアリ
筆者の場合、全てのミニサイトを自分では書いていません。
サイトテーマ、各ページのタイトル、見出しまでを設計したら、その分野のWebライターパートナーにお願いをして書いてもらっているモノもあります。
けっこう恥ずかしいのですが、自分が書いた場合と、専門分野のWebライターパートナーが書いた場合の、2サイト展開をしてサイト成長を検証したりもしています。
これは費用が大きく掛かるパターンになるので、他サイトの収益化で充分に予算がとれるようになってから選ぶ手法かと考えています。
(学び方の1つとして、「最初にプロの文章を学んで覚えてやる!」というのもアリですが…まず、自分と相性の良いWebライターパートナーを探すのが難しいです。)
ミニサイトの収益化に必要な広告をASPが管理している案件から探しておく
次に、ミニサイトのサイトコンテンツで紹介する広告選びを行います。
例えば、本記事で一例として紹介した「美味しいコーヒーの淹れ方」の場合で、収益化出来るポイントは
- コーヒー豆を販売している会社の広告案件
- サイトコンテンツ内で紹介できる機器の広告案件
- コーヒーに利用する水(ウォーターサーバーなども含む)
最低でも、上記3つの部分の広告案件と多く提携しておくことで、多くの商品やサービスを紹介することが可能になります。
コレと合わせて、オススメの書籍があれば、AMAZONアソシエイトなどで書籍紹介を出来るようにしたり、自分が利用している食器や機器などがあれば、これらも物販アフィリエイトで紹介できるように準備をします。
収益化用のミニサイトを作ろうと考えている方は、おそらく、すでに複数のASPと提携してWebサイトを収益化して運営されている方もいると思うので、あまり意味がないかもしれないのですが、お役に立てれば幸いなので、ASP特集記事の紹介をします。
関連記事:アフィリエイトとは?収益化できるおすすめASPと運営方法を解説【独自AFPの紹介付き】
収益化できるミニサイトには方法があるのでチャレンジしてみるのも良いかも
収益化が前提のミニサイト制作は、提供する情報範囲や目的が、ある特定の範囲においてプロセス化されて体系的に解説されているモノになっている場合が多いので、検索してきたユーザーに、解決策とか方法、やり方と言う形で役立てる内容になっている事が多いです。
なので、具体的な事例を元に、商品やサービスを紹介することが可能です。
そのような意味では、通常のブログサイト運営よりも収益化しやすいと言えると考えています。
ただ、それには最初からサイト設計とキーワード選定にスゴく時間を掛ける必要があるので、ブログサイト運営とはまた違った部分のノウハウやスキルも必要になってきます。
筆者が運営管理しているWebサイトの実例としては、猫の柄ブログ®などがあります。
あわせて、選ぶテーマの範囲によって、マーケット(市場)の大きさもすごく差があります。
どれくらいの収益性があるかも、自分で経験してみないと正直分かりません。
なので、どれくらいの売上や収益化に出来るかは、筆者のミニサイトでもそうですが、月に5,000円前後のミニサイトもあれば、月に5万円近くになっているミニサイトもあります。
筆者自身のミニサイトは、逐次、公開して行く予定なので、それらのミニサイトがサイト設計やサイト企画のお役に立てれば幸いと考えております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
関連記事:WordPressおすすめブログテーマ10選!有料版と無料版を比較
↑経験上、ミニサイトをいくつも作っていく場合は、有料のWordPressテーマを利用してサイト制作すると、ものすごく効率が良くなるのでオススメします。