音声配信といえば、2021年に入ってstand.fmやSpoon、Clubhouse(クラブハウス)が話題となり、音声SNSの存在が一気に知れ渡ることとなりました。
音声配信の歴史は意外にも古く、Podcast(ポッドキャスト)は2005年頃より普及し始め、iTunes等のプラットフォームを通じ、世界中にポッドキャストリスナーを広げる結果となりました。
その後も音声メディアの数は増え続け、現在では、Voicy(ボイシー)やRadiotalk(ラジオトーク)、REC.(レック)、himalaya(ヒマラヤ)などがあります。
また、最近は3DCGやアニメーションが可能なレイヤー構成で組まれたアバターを利用した音声配信も可能になっており、筆者自身も2つのアプリで匿名ライブ配信しています。
- REALITY
- IRIAM
という、2つのスマホアプリです。
この2つは「バーチャルアバターライブ配信」なので、「音声配信」と変わらない顔出しのない情報発信等が可能です。
下記の記事が参考になれば幸いです。
音声配信にはテキストコンテンツにはない魅力があり、配信者の声が直接リスナーに届くという点など、「訴求力の高さ」を活かすことが可能です。
この記事では【初心者向け】に音声配信の勉強で役立つおすすめの書籍を紹介します。
アバターを活用したバーチャル配信を含め、音声配信を活かし、Webサイト運営やビジネスに役立てましょう。
- 音声配信の勉強に役立つ書籍
- 音声配信運営の勉強方法
- 音声配信運営で役立つレンタルサーバー、WordPressテーマなど
音声配信がおすすめの理由
音声配信がおすすめの理由は、大きく分けて3つあります。
- 親しみを持ってもらえる
- メッセージがダイレクトに伝わる
- 忙しい方にも、受け入れられやすい
まず 音声配信最大の魅力は、「訴求力の高さ」にあります。
テキストコンテンツとは異なり、配信側「生の声」が聞こえることは、リスナー側にとってインパクトが強く、伝えたいメッセージがダイレクトに届くというメリットがあります。
テキストコンテンツとは異なり、特にライブ配信の音声コンテンツは「嘘がつけない」という特性があるからかもしれません。
タイミングによっては、通販商品などが面白いように売れる傾向もあります。
本当に伝えたいメッセージや共感を集めたいコンテンツがあれば、ぜひ音声コンテンツを作って発信してみてください。
音声配信であれば「ながら聴き」ができるので、通勤や通学、家事の合間、仕事の休憩時間等のタイミングで、アナタのコンテンツを聴いてもらえます。
また、現在Googleが「音声広告の開発に力を入れている」というのも、いかに音声コンテンツが重要視されているのかが理解できます。
また、音声配信ライブ配信のもう一つ手法があります。
それは、アバターを被ってライブ配信をするという方法です。
最近のアバターを被って配信が出来るアプリとして下記の2つなどがあります。
IRIAM(イリアム)
IRIAM(イリアム) – 新感覚Vtuberアプリ|提供 IRIAM Inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
REALITY(リアリティ)
REALITY – 顔出しナシのライブ配信アプリ|REALITY, Inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
顔出し無しの必要がなくて、音声配信コンテンツとして発信できる手段の1つになるので、まずはどんな感じで配信されているのが調べてみるのも有りだと考えます。
また動画と違い、撮影道具の用意や編集スキルなども必要なく*1、話す内容さえあればすぐに始められる音声配信のメリットもそのまま活かせます。
音声配信の勉強で役立つおすすめの書籍5選
ここで「音声配信の勉強で役立つおすすめの書籍」を5冊ピックアップして紹介します。
どれも音声配信が初めての方、番組を作るのが初めての方に向けて、やさしく分かりやすく、丁寧にまとめられた書籍ばかりです。
① いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎
いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎 「いちばんやさしい教本」シリーズは、音声配信のすべてをまとめたガイド本です。
どのような音声配信サービスがあり、どのような目的で使われているのか。
音声配信の主要なサービスと特徴、各プラットフォームでの配信方法、ビジネスへの活用法が分かります。
- 音声配信ビジネスとは何か?
- 音声配信のはじめ方、運用法
- 音声事業のマーケティング法
また本書では、ポッドキャストなどの従来からあるサービスを解説するほか、音声広告、プレイリストマーケティングなどの最新情報も取り上げているので参考になります。
参考リンク:いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎 「いちばんやさしい教本」シリーズ
書籍の概要
この書籍の概要をまとめてみました。
本書の概要 |
---|
タイトル |
いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎 |
著者 |
八木太亮/江口立哉 |
電子書籍の有無 |
〇(Kindle) |
出版社 |
インプレス |
発売日 |
2020年12月18日 |
初心者へのオススメ度 |
★★★★★(初心者〜上級者まで対応) |
なおインプレス(出版社)の「いちばんやさしい教本」シリーズには、音声配信以外にも、Webマーケティングの基礎、SEOの基礎、Webデザインの基礎、WordPressの基礎など優れた書籍が多く、初心者の方におすすめできます。
著者について
八木太亮氏
株式会社オトナル 代表取締役。
リコージャパンを経て楽器EC事業で起業。
2013年にWebメディア事業を行う京橋ファクトリー創業。
2018年に事業売却しオトナルに社名変更しました。
同社はデジタル音声事業を展開する音声広告カンパニーであり、現在も音声広告と音声メディア支援事業を展開しています。
江口立哉氏
株式会社オトナル 取締役。
シリコンバレーにてアドテクノロジー企業をを創業。
以降国内外で複数社のマーケティングや事業開発を行った後、2019年オトナル社に入社。
現在もアドテクやデータを活用した商品開発やクライアント支援を行っています。
参考リンク:いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎 「いちばんやさしい教本」シリーズ
② はじめてのClubhouseスタートガイド
はじめてのClubhouseスタートガイドは、Clubhouse(クラブハウス)の仕組みやClubhouseのはじめかた、Clubhouseで知っておきたいルールとマナーなど。Clubhouseのすべてが分かるガイド本です。
Clubhouseを通じて音声配信したい方はもちろん、ClubhouseでSNSを楽しみたいという方にもおすすめの一冊です。
- Clubhouseの使い方(聞き方、配信方法)
- Clubhouseのルールとマナー
- Clubhouseの活用法
Clubhouseはビジネスにも活用できます。
例えば、Clubhouseを通じて自社商品やサービスのメッセージを伝えたり、企業で働く「中の人」にどのような人がいるのか。
音声を通じ「人の魅力」を伝えるのにも役立ちます。
参考リンク:はじめてのClubhouseスタートガイド
書籍の概要
この書籍の概要をまとめてみました。
本書の概要 |
---|
タイトル |
はじめてのClubhouseスタートガイド |
著者 |
吉岡 豊氏 |
電子書籍の有無 |
〇(Kindle) |
出版社 |
秀和システム |
発売日 |
2021年4月16日 |
初心者へのオススメ度 |
★★★★☆(初心者にオススメ) |
Clubhouse(クラブハウス)は、2021年4月頃を境にやや下火になりつつありますが、音声配信を楽しみにしている一部コアユーザーも存在します。
Voicyなどと平行し、Clubhouseで情報発信するのも「ビジネスの可能性」を広げてくれることでしょう。
著者について
吉岡 豊氏
Studio Nomade主催。
ケイエス企画名義で24冊の書籍執筆の実績を積んだ後、2010年 ケイエス企画を退社。
Studio Nomadeを設立。
2011年「facebookデザインブック」がCPU大賞(書籍部門)受賞。
2012年には紅授褒章授章。
2018年には70冊目の単独執筆を達成しています。
参考リンク:はじめてのClubhouseスタートガイド
③ 音声配信の教科書【2022最新】・声のブログをはじめよう: おすすめのアプリから魅力的なチャンネル作り、収益化のしくみまで
音声配信の教科書【2022最新】・声のブログをはじめよう: おすすめのアプリから魅力的なチャンネル作り、収益化のしくみまでは、音声メディアVoicyパーソナリティで活躍する、綾瀬友希(エージェントゆき)氏による「音声配信の教科書」です。
- 音声配信とは何か、音声配信のこれから
- 音声配信のチャンネルづくり、おすすめアプリ
- 音声配信を収益化する方法
本書では音声配信の全体像からはじまり、魅力的なチャンネルのつくり方、音声配信におすすめのアプリ、収益化の仕組みまで詳しく紹介されています。
参考リンク:音声配信の教科書【2022最新】・声のブログをはじめよう: おすすめのアプリから魅力的なチャンネル作り、収益化のしくみまで
書籍の概要
この書籍の概要をまとめてみました。
本書の概要 |
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タイトル |
音声配信の教科書【2022最新】・声のブログをはじめよう: おすすめのアプリから魅力的なチャンネル作り、収益化のしくみまで |
著者 |
綾瀬友希(エージェントゆき) |
電子書籍の有無 |
〇(Kindle)のみ |
出版社 |
Amazon Kindle |
発売日 |
2020年10月27日 |
初心者へのオススメ度 |
★★★★★(初心者に大変オススメ) |
この一冊で音声配信の概要が掴めます。
また音声配信サービスVoicy(ボイシー)に興味がある方にもおすすめの一冊です。
著者について
綾瀬友希(エージェントゆき)氏
音声メディアVoicyパーソナリティ、同時通訳者の音声ドリームラジオで活動中。
北海道大学卒業後、デンマークとオーストリアのウィーンに留学。
日本学術振興会特別研究員を経て、フリーランスの通訳者となる。
日本語、英語、ドイツ語での会議通訳を担当するほか、企業のウェビナーのモデレーター翻訳業でも活躍。
参考リンク:音声配信の教科書【2021最新】・声のブログをはじめよう: おすすめのアプリから魅力的なチャンネル作り、収益化のしくみまで
④ いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則
いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則は、相手の心をつかむ話の聞き方と話し方を分かりやすくまとめています。
音声配信では、インタビューをしたりゲストと話す機会も多くなります。
またリスナーとの会話がはずむよう「伝え方」に工夫する機会もあるでしょう。
- 上手な話の聞き方、伝え方がマスターできる
- 会話で「良い空気」をつくるコツが身につく
- 現役DJの「伝える能力」が習得できる
本書では人気DJが、すぐに役立つ会話やコミュニケーションのコツを「42の法則」にまとめ、初心者の方にも分かりやすく解説しています。
参考リンク:いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則
書籍の概要
書籍の概要をまとめてみました。
本書の概要 |
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タイトル |
いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則 |
著者 |
秀島史香 |
電子書籍の有無 |
〇(Kindle) |
出版社 |
朝日新聞出版 |
発売日 |
2017年3月7日 |
初心者へのオススメ度 |
★★★★★(初心者に大変オススメ) |
話し下手、人と会話をするのが苦手という方はぜひ、本書を参考にコミュニケーションスキルを高めましょう。
会話が弾めば、音声コンテンツのファンも自ずと増えてくれます。
著者について
秀島史香氏
ラジオDJ、ナレーター。慶應義塾大学在学中にラジオDJとしてデビューし、ラジオ番組やテレビ番組で活躍。
テレビ、映画、CM、アニメなどのナレーション、絵本の吹き替え、美術館の音声ガイド、JALの機内放送など、第49回ギャラクシー賞ラジオ賞を受賞・声を活かしたさまざまな分野で活躍しています。
参考リンク:いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則
⑤ ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブック
ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブックは、もともと映像制作者に向けて音声収録のコツや音をキレイに取るノウハウを紹介した本です。
- 音声のキレイに収録する方法
- 音声を整える方法
- 聞きやすい音声を届けるコツ
音声配信者にとって、音声収録や整音のテクニックは「無くてはならない」技術であり、リスナーが心地よく快適に視聴するために、身につけておきたいスキルのひとつです。
参考リンク:ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブック
書籍の概要
この書籍の概要をまとめてみました。
本書の概要 |
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タイトル |
ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブック |
著者 |
池野 一成/大須賀 淳/岡 英史/小林 浩/櫻井 雅裕/須藤 高宏/高木 創/ふるいち やすし/三島 元樹/柳下 隆之 |
電子書籍の有無 |
〇(Kindle) |
出版社 |
玄光社 |
発売日 |
2017年11月16日 |
初心者へのオススメ度 |
★★★★★(初心者に大変オススメ) |
発生する音や声にこわだりを持ち、リスナーに向けて、「質の高いコンテンツ」を提供しましょう。
著者について
本書は過去「月刊ビデオSALON」に掲載された記事を再編集し、出版されたムック本です。
著者は複数名にわたるため、詳細は出版元のデータを参照してください。
参考リンク:ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブック
音声配信の勉強方法における手順について
音声配信の勉強方法について「おすすめの手順」をまとめてみました。
- 書籍で知識を身につける
- 最適化されたレンタルサーバーを申し込む
- CMSにはWordPressを選択してWordPressテーマをインストール
- 音声の収録&編集をする
- 音声コンテンツを編集してアップする
STEP1〜5について説明します。
書籍で知識を身につける
まず今回紹介した書籍で、音声配信の枠組みと、基礎知識を身につけましょう。
どのようなプラットフォームがあり、メッセージを伝えるのにどのような方法が最適なのか。
初めは専門的知識を詰め込むのではなく、広く浅く学んでいきましょう。
また、実際にリスナーとして多くの音声配信アプリを体験するのも重要です。
そして運営するメディアにマッチする配信方法、コンテンツ作りの形が見えたらSTEP2に進んでください。
最適化されたレンタルサーバーを申し込む
配信者側として活動することになったら、最初は音声配信だけで良いのですが、ある程度の固定ファンがついてきたら、Webサイトを軸にして配信以外の展開をしていくことが可能になるように準備していきます。
まずは、初心者が使いやすいレンタルサーバーを選び
- 独自ドメインの取得
- WordPressのインストール
- 素敵なWebサイトデザインができるWordPressテーマを選ぶ
このように進めていきます。
例えば、人気配信者やインフルエンサーなどが、こぞって導入しているサーバーにConoHa WINGがありますが、同サービスはワンクリックでWordPressが設定でき、ブログやWebサイトが短時間で開設できる優れたレンタルサーバーサービスです。
最適化されたレンタルサーバーで、音声コンテンツから展開を広げていくための土台となるWebサイトやブログをつくりましょう。
Webサイトやブログサイトを音声配信に合わせたページ構成にしていく
音声配信に合わせてブログ記事などを更新するようにして、運営するWebサイトをカスタマイズしましょう。
WordPressテーマを使えば、SEO対策や集客などに必要な機能が搭載されており、難しいカスタマイズや調整なしに、音声配信コンテンツと連動させて、Webサイトやブログサイトが作成できます。
音声の収録&編集をする
STEP3でサイトの土台ができたら、いよいよ音声の収録&編集作業に移りましょう。
下の記事では、音声配信の簡単な始め方と、始める前に知っておきたいことを簡潔にまとめましたので、お役に立てば幸いです。
音声コンテンツを編集してアップする
音声コンテンツが編集できたら、STEP3で作ったサイトにアップしましょう。
下の記事ではポッドキャストを例に音声を配信、収益化するまでの「具体的流れ」を説明しています。
関連記事:ポッドキャストとは?音声配信で収益化する5つのコツ
また音声のアップロード、実際に配信までの流れは、以下の記事でも詳しく解説しています。
どのようなツール、アプリ、作業が必要なのかひとつひとつ確認しましょう。
また分からないことがあれば、本記事で紹介した書籍を使って、基礎的な部分をおさらいしてみてください。
音声配信をビジネスで活かす方法
冒頭でも説明しましたが、音声配信は今後テキストや動画に代わる「新しいツール」としてさまざまな場所で導入されるでしょう。
実際にYouTubeの約20%が、動画を視ずに音声だけを聴いているとのこと。
またAmazonでも、オーディオブックの数が少しずつ増えてきているのが分かります。
今から音声配信の勉強をはじめ、未来のビジネスで「勝てるコンテンツ」を少しずつ用意しておきませんか?
音声配信コンテンツが豊富にあれば、Googleの変動にも怯えることなく、盤石な体制が整えられます。
関連記事:起業アイデアを成功させるためのコンテンツビジネスモデルを解説
音声配信でビジネスチャンスを掴む
音声配信には、未来に広がるチャンスがあります。
関連記事:音声配信の簡単な始め方!始める前に知っておきたいこと
テキストコンテンツの検索エンジンやSEOの形も急速に変わってきている中、音声配信という情報発信媒体を持つという選択肢は、「声だけの発信だったら…。」と言う人にとっては強いコンテンツ媒体になります。
情報発信の媒体を増やしておくなどのマルチ展開は長期間の運営に便利です
大きな変化を迎えても慌てずに済むよう、音声配信コンテンツの作り方、収録や編集の仕方を学んでおき「時代の変化に強いスキルとノウハウ」を身につけましょう。
関連記事:ブログ運営に役立つおすすめ書籍の選び方を分かりやすく解説
最後まで読んでいただきありがとうございました。
音声配信の勉強で役立つおすすめの書籍に関する脚注
- リスナーに伝える音声の品質を高めていく場合には、YAMAHAのAG03MK2などの機器が必要になってきます。 ↩︎