ビジネスは、直接の対面営業だけでは成立しにくくなっています。
特に2020年から色々と状況の変化が大きい中、コンテンツビジネスはネット上で、どのようにして自社のプロダクトやサービスを利用してもらうところまで完結出来るか。
例え対面でも、ビデオチャットなどを通して利用からサポートまでをカバーするビジネス戦略が必須となります。
本記事では、これから起業される方に向けて「コンテンツビジネスモデル」とは何か。
起業して成功するためのコンテンツビジネスモデルについて徹底解説します!
- コンテンツビジネスモデル(コンテンツマーケティング)とは?
- コンテンツマーケティングの事例
- コンテンツマーケティングの種類と活用法
コンテンツビジネスモデルとは?
コンテンツビジネスモデルとは、別名をコンテンツマーケティングと言います。
【英】content marketing, contents marketing
具体的には、ターゲットとするユーザーに高品質かつ良質な「コンテンツ」を提供するマーケティング手法のことで、潜在客を見込み客に育て、ファン層を育てるマーケティング手法を意味します。
コンテンツビジネスモデル(コンテンツマーケティング)
コンテンツマーケティングとは、コンテンツを通じてユーザーに何らかの価値を提供し、最終的には購入へ結びつける(マーケティング上の効果を得る)マーケティング方法である。
出典元:コンテンツマーケティング(weblio辞書)より一部抜粋
例えば、大手保険会社は自社オウンドメディアで「暮らしとマネーのコラム」を執筆しています。
病気や怪我になった場合に備え、どのくらいのお金が必要でどのような保険に加入をすると家族の健康や安心が守られるのか。
お金と保険に関心がある方に向けて、情報発信を行っているのです。
こうしたコンテンツを作ることで、読者との間に「接点」が生まれます。
「接点」からの「導線」は多種、様々な方法があるのですが、本記事では、次の種類のコンテンツビジネスモデルについて解説しています。
- ブログサイトの運営
- 電子書籍の販売
- 動画配信(YouTubeなど)
- 収録及びライブ音声配信
- Webセミナーの開催
- オンラインサロンの運営
私たちの提供するコンテンツが、ユーザーにとって価値のある情報であればある程、読者はオウンドメディアに対し【信頼、親しみ、安心感、興味】等の感情や、ポジティブなイメージを持ってくれます。
ユニークな(オリジナリティーの高い)コンテンツであれば、「再訪したい」と考えるユーザーは増えます。
アクティブなユーザーにもなれば、X(旧Twitter)やInstagram、自身が運営するブログなどで、コンテンツの情報を拡散・情報発信してくれる素敵な方々もいらっしゃいます。
過去のビジネスモデルは、基本的に直接的営業によって顧客や取引先を開拓する必要がありました。
筆者自身も、2000頃の話にはなりますが、新規顧客を獲得するために、1日100件以上のテレアポであったり、クロージングできるまで飛び込み営業をするような事もありました。
しかし現代では、SNSやWEBコンテンツというプラットフォームを使い「コンテンツマーケティングを起点」にビジネスを展開するのが簡単にできるようになり、そしてそれが世界のスタンダードとなっています。
また、英語さえできれば自社の製品をすぐに世界中に展開することだって可能になります。
コンテンツビジネスモデルの成功例
ここで、大手企業がどのようなコンテンツマーケティングを展開しているのか。
コンテンツマーケティングの成功事例を三つ紹介しましょう。
- 北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
- くらしの良品研究所(株式会社良品企画)
- SUUMOタウン、SUUMOジャーナル(株式会社リクルート)
それでは、1〜3を解説していきます。
1.北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)は、コンテンツマーケティング業界で「お手本」にされることが多い有名なWEBメディアです。
2019年末の時点で、月間PV数は1,500万を突破。Instagramのフォロワー数も86万人を超えています。
また、同サイトではコラムを月間100本、その他にもInstagramでの投稿、短編映画や魅力有る動画を自社で作成し、リピートユーザーの数を増やし続けています。
こうしたコンテンツの先には「北欧雑貨」を中心とした、雑貨や衣類などのECサイトがあり、年間売り上げは既に30億円を突破しています。
参考リンク:北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
2.くらしの良品研究所(株式会社良品企画)
くらしの良品研究所(株式会社良品企画)は、無印良品でおなじみ、株式会社良品計画が運営するWEBメディアです。
無印良品の商品紹介だけでなく、日本や海外の「丁寧な暮らし方」やエシカル(環境保全や社会貢献に配慮した活動、考え方)なライフスタイルを紹介し、国内外で多くのファンを獲得しています。
株式会社良品計画は先の「くらしの良品研究所」以外にも、無印良品の家を中心としたコラム(ぜんぶ無印良品で暮らしています)やユニークなコンテンツを制作。
もともと、MUJIは「幸せにつながる生活価値の提供」をモットーとしていますが、これらのコンテンツが「無印良品」のブランディング戦略を効果的に進めている「好例」です。
参考リンク:くらしの良品研究所(株式会社良品企画)
3.SUUMOタウン、SUUMOジャーナル(株式会社リクルート)
SUUMOタウン、SUUMOジャーナル(株式会社リクルート)は、東京を中心とした都心エリアをはじめ、魅力有る地方の紹介、ライフスタイルに合わせた「住まい」や暮らし方を提案する、人気のWEBメディアです。
SUUMOタウン、SUUMOジャーナルがユニークなのは、実際に「住む人」が街の紹介やエリア紹介を行う記事を執筆している点です。
住む人の「リアルな声」が聞けるとあって、賃貸物件、一戸建てやマンション購入を希望するユーザーの間で人気があります。
このほかにも、住宅ローンの紹介、不動産購入で役立つ助成金や補助金制度、国の支援性をなどを紹介し、単身者からファミリー層まで、幅広い層の「ファン」を獲得しています。
参考リンク:SUUMOタウン、SUUMOジャーナル(株式会社リクルート
起業して「コンテンツビジネス」で成功するためのポイント
コンテンツマーケティングには、「ビジネスの総合的能力」が問われます。
とはいえ、難しいことはありません。
ポイントさえ押さえておけば、初めての方でもコンテンツビジネスにて「大きな結果」が出せます。
ここでは、起業する方に向けて「コンテンツビジネス」で成功するためのポイントをまとめてみました。
- ターゲットを明確にする
- ユーザーが求める情報をリサーチ
- 人を集める(集客)
- 無料コンテンツを提供する
- 情報は鮮度が命、コンテンツはこまめに更新!
それぞれの内容を順に解説しましょう。
1.ターゲットを明確にする
どのマーケティングにも共通しますが、コンテンツマーケティングでは先ず、「ターゲットを明確にする」必要があります。
どのような層をファン層にまで育てたいのか。ターゲットを細かくイメージしてみましょう。
2.ユーザーが求める情報をリサーチ
ターゲット像を明確にした後、ターゲット(ユーザー)が求める情報をリサーチします。
例えば、「ブログメディアをはじめたい」ユーザーに対し、情報を提供するのであれば、
- ブログメディアとは何か
- ブログメディアの可能性
- ブログメディアを通じたマーケティング手法
- おすすめのブログメディア
- ブログメディア運営に必要なツール
- ブログメディアの注意点
など、提供すべきテーマが自然と見えてきますね。
このようにユーザー目線でリサーチを行い、情報がある程度集まれば、どのようなコンテンツが必要なのか、ユーザー目線での「企画」が立てられます。
コンテンツの企画だけでなく、記事などを作成する際にも、上の「リサーチの仕方」を参考にしてください。
関連記事:記事の書き方完全ガイド!タイトルや目次、記事構成の作り方を徹底解説
3.人を集める(集客)
どんなに良質なコンテンツを設けても、集客ができなければビジネスは成立しません。
実際にコンテンツビジネスの成功は、人を集める方法(=集客)にかかっています。
自社サイトやブログからの集客だけで無く、検索エンジンからの集客、WEB広告、ソーシャルメディア、外部サイトなど。
入り口を多くし、効率よく集客をする必要があります。
WEB集客で必死のスキル「SEO対策」については、下の記事にて詳しく解説しています。
関連記事:【保存版】サイト構成の設計完璧ガイド!SEOに強いサイトを作ろう!
4.無料コンテンツを提供する
フリーミアム(Freemium)という言葉をご存じでしょうか。
フリーミアムとは基本的なコンテンツを無料で提供し、高度な機能やオプションは「課金」を行うビジネスモデルのことです。
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンアプリ、PCの無料ツールなどをイメージすると「フリーミアム」の仕組みがより良く理解できるでしょう。
無料コンテンツを提供することは、コンテンツの告知、販売促進につながる重要なマーケティング手法です。
ツールやアプリなど提供できるコンテンツがあれば、有料だけでなく「無料枠」を設けマーケティングに活用しましょう。
5.情報は鮮度が命、コンテンツはこまめに更新!
コンテンツをリリースした後は、こまめに情報やコンテンツの更新をしましょう。
コラムの場合は、記事中のデータを最新のものに置き換えたり、アプリなどの場合は使用されるOSやユーザーのリクエストに応じて、アップデートを行ってください。
コンテンツビジネスにおいて「情報の鮮度」は重視されます。
また、Googleなどの検索エンジンも「情報の新しさ、信憑性」を重視しています。
コンテンツをつくったら放置するのではなく、ユーザーのニーズに応えて(コンテンツは)こまめに更新しください。
コンテンツマーケティングの種類
コンテンツビジネスモデル(コンテンツマーケティング)には、次のような種類があります。
- 記事(コラム)、資料
- 映像、動画配信
- 音楽、音声配信
- アプリの配信
- 漫画コンテンツの配信
- ゲーム配信
- メールマガジン(メルマガ)配信
- ツール提供
本記事の前半でも「事例」を紹介しましたが、企業はひとつのコンテンツに限定せず、複数のコンテンツと自社メディアを組み合わせ、効果的にコンテンツマーケティングを進めています。
上記で紹介したコンテンツ提供の配信方法を具体的にすると、下記のようなコンテンツのモデルになります。
- ブログコンテンツ
- 電子書籍の販売
- 動画配信(YouTubeなど)
- 音声配信
- Webセミナー
- オンラインサロン
- プロフサイト
- コンテンツを広げるためのマーケティング
これら8つのコンテンツモデルを紹介します。
1.ブログコンテンツ
ブログ(blog)とは、もともとをWEB上でログ(データ記録する)weblogを略したもので、覚え書きや評論、コラムなどを記すWEBサイトのことです。
ブログは単なる日記や記録の手段ではありません。
ブログは個人が執筆することもあれば、企業がビジネス目的で執筆・ブログメディアを運営するケースも多いです。
実際に、大手企業もブログを使い、プロダクトやサービスを知ってもらう「手段」としていますし、ブログコンテンツが「情報発信」の手段として幅広く活用されています。
個人の中にも「プロブロガー」として、ブログを収益化し生計を立てている人がいます。
関連記事:アフィリエイトブログの作り方を分かりやすく解説【初心者向け】
また、フリーランス、個人事業主、中小企業の間でも、オウンドメディアを活用する事例も多く、ブログメディアの可能性は無限大に広がっています。
ブログコンテンツ(ブログメディア)
スマートフォンの普及率がPCの普及率を超えた今(※)SNSやブログメディアは従来よりも重要な役割を担っています。
<中略>LINE、X(旧Twitter)、Facebook、InstagramなどのSNSアプリは、私たちの生活に欠かせないツールとなっています。 また、SNSの各ツールはフィンテック分野をはじめ、教育、医療、公共サービスへの導入が進められており「Xテックの時代」は現実のものとなりました。
出典元:ブログの始め方と人気ブログの作り方を完全初心者向けに解説(ユニコブログ)より一部抜粋
2.電子書籍の販売
特にブログコンテンツは(ある程度記事がまとまれば)書籍化、電子書籍販売にもつなげられるメリットがあります。
関連記事:電子書籍とは?電子書籍の作成方法とリリースの仕方を分かりやすく解説
例えば、筆者の書籍も、印刷版と合わせて電子書籍になっています。
売上を向上させるための「YouTube活用術」|発売日 : 2021年02月01日 著者 : 小林 玲王奈 出版・発行 : 近代中小企業研究会 マップアソシエーツ -AMAZON
書籍化をすれば、書店やAmazonなどのマーケットを通じ、ブログを読まない層にも効果的に情報発信が行えます。
例えば、本記事の前半で紹介した「良品計画」では、自社メディアの人気コラム「ぜんぶ無印良品で暮らしています」を書籍化。
新たなユーザー獲得と自社で販売する「無印良品の家」の販売促進を成功させました。
いまや、起業家にとってブログメディアは事業を成功させるために必須のツールになっています。
ブログの具体的なノウハウについては、実際にブログサイトを立ち上げてから読んでいく方がインプットされる情報量が格段に上がります。
ブログを立ち上げつつプロダクトを進めていくのは結構大変ですが、プロダクトローンチを成功させるためには、どれだけブログが育っているのかは結構重要なポイントです。
関連記事:起業に役立つブログ術!独学でもブログでプロダクトやサービスを広める方法
自社ブランディングを構築していくために、積極的に活用していきましょう。
なお、ブログの始め方と人気ブログの作り方の記事にても詳しく解説しています。
ぜひ、ブログメディア運用【ガイド】としてご活用ください。
3.動画配信(YouTubeなど)コンテンツへの応用
動画配信(YouTubeなど)も、コンテンツマーケティングには欠かせない、有効な「情報発信手段」のひとつです。
活字を読むのが苦手な方でも「YouTubeは視ている」というケースは多いですし、世界情勢、国内のニュースは動画でチェックしている方も珍しくありません。
また、著名人がつぎつぎとYouTubeチャンネルを開設し、自己プロモーションだけでなく企業とのタイアップ。
商品やサービスを「売る」手段として、動画配信を活用しています。
動画を使ったプロモーションは【イメージでモノを買う】消費社会にマッチした手段と言えるでしょう。
YouTubeチャンネルのコンセプト設定、動画の制作には一定のコツが必要です。
このためYouTubeなど動画コンテンツを使ったマーケティング手法は、下の記事にて詳しく解説しています。
関連記事:起業家必見!動画(YouTube)を使ったマーケティング手法
なお、当ブログ(ユニコブログ®)では、YouTubeを活用したプロモーションテクニックも詳しく解説しています。
4.音声配信
音声配信とは、別名を「音声メディア」と言います。
ネットを介して音声を届けるメディアのことで、具体的には
- インターネットラジオ
- 音声配信サービス
- ポッドキャスト
- オーディオブック
などの種類があります。
ここで、主要な音声コンテンツ配信サービスと、音声メディアを紹介します。
音声コンテンツのメリットは、「ながら聴き」ができることです。
家事をしながら、通勤をしながら、ジョギングなどの運動をしながら、スキマ時間を利用して情報収集できるのが、音声コンテンツ最大の魅力です。
Google ポッドキャスト
Googleポッドキャストは、無料で世界中のポッドキャストを検索して楽しむことの出来るアプリです。
Google ポッドキャスト|Google LLC
ご利用のOSに応じて選択してください。
Spotify
Spotifyや世界中の楽曲やポッドキャストが楽しめるアプリです。
自分の好きな楽曲を集めたプレイリストなども作成することが出来ます。
Spotify: 最新の音楽や人気の音声配信が聴き放題|Spotify
ご利用のOSに応じて選択してください。
Apple Podcasts
Apple Podcastsも世界中のポッドキャストを楽しむことが出来るApple純正のポッドキャストアプリです。
Apple Podcasts|Apple
Voicy
Voicyでは、個性的な500以上のチャンネルが運営されているボイスメディアです。
2021年から、再生回数に応じて収入を得ることが出来る仕組みの提供も始まります。
Voicy [ボイシー] – 音声プラットフォーム|Voicy, Inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
himalaya(ヒマラヤ)
himarayaは国内最大級の音声プラットフォームです。
多くのカテゴリーから自分好みの音声チャンネルをすぐに探して楽しむことが出来る素敵なサービスです。
himalaya 音声配信、オーディオブック、ヒマラヤ|Himalaya Media Inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
Spoon(スプーン)
Spoonは現在、日本でユーザー数を伸ばしているオーディオライブストリーミングサービスです。
すでに多くの収益システムを確立しており、これから期待される音声配信アプリです。
Spoon(スプーン) : 声でライブ配信、雑談で友達作り|Spoon Radio
ご利用のOSに応じて選択してください。
Radiotalk(ラジオトーク)
Radiotalkは、誰でも簡単に音声配信を始めることのできる無料のアプリです。
声のブログを配信する手段として便利な発信手段として利用できます。
Radiotalk-音声配信を今すぐできるラジオトーク|Radiotalk Inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
LINE LIVE(ラインライブ)|2023年3月31日にサービス終了となりました
LINE LIVEは、日々多くのタレントや人気のアーティストが配信しており、無料で利用することの出来るアプリです。
個人がライブ配信することも可能で、LINEのプラットフォームにあるだけに、今後の展開について注目されています。
現在はサービス終了となってしまいましたが、アプリのLINEカテゴリの中でまた復活して皆を楽しませてくれたら素敵だと考えています。
audiobook(オーディオブック)
オーディオブックは、ナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」という体験を提供する新しいサービスです。
ながら聴きができる中でも、高い体験価値を提供してくれる素敵なアプリです。
小説からビジネスまで、幅広いジャンルを扱っているので、これからも注目のサービスです。
Amazonオーディオブック – オーディブル|Audible, Inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
こえのブログ by Ameba
声で気軽に投稿できる声のブログです。
テキストだけでは伝わらないブログコンテンツ内の「感情」までを表現してくれる、ながら聴きに適したコンテンツを提供してくれます。
こえのブログ by Ameba|CyberAgent, Inc.
stand.fm
stand.fmは、だれでも気軽に音声収録配信やLive配信を行う事ができる素敵なサービスです。
収益化システムも確立されてきており、今後注目される音声配信アプリです。
stand.fm スタンドエフエム 音声配信プラットフォーム|stand.fm, inc.
ご利用のOSに応じて選択してください。
Audiostart
Audiostaratは、ブログ記事やWebメディアのコンテンツを無料で音声化してマルチプラットフォーム配信が出来るサービスです。
メディア運営者の場合、広告配信による収益化も支援してくれます。
Audiostart
また、インターネットが発達した現代においても、ラジオに一定の視聴者(リスナー)がいるのには訳(理由)があります。
音声コンテンツには、発信側とリスナーに独特の距離感が生まれること。
音声を聴くことで視聴者のイメージが広がるなど「聴覚」を楽しむ感覚が、幅広い層に受けているからです。
音声メディアで大きく成功した著名人は数多く存在します。
しかし、個人で音声配信(ポッドキャスト)の分野までメディアを連携している人は少ないです。
関連記事:音声配信の簡単な始め方!始める前に知っておきたいこと
作成したポッドキャストを収益化する方法は、下の記事が参考になります。
上の記事と合わせて参考にしてください。
5.Webセミナー展開
Webセミナーとは、別名を「ウェビナー」とも言いますが、その名の通りWEB上で開催されるセミナーのことです。
2020年からは色々と影響もあって、会場で開催されるセミナーは減り、WEBセミナーが開催される機会が増えました。
WEBセミナーの活用事例としては、インストラクターやコンサルタント、講師のセミナー開催が主流ですが、社内においては
- 自社のサービスや商品の説明
- 新卒、中途採用者への説明会
- 社内研修
- 役員挨拶
- 株主総会
などの場で、配信ツールが活用されています。
WEBセミナーの配信方法は、ライブ配信のほか、オンデマンド配信がどなあります。
ここで、主要なライブ配信・オンデマンド配信ツールをまとめてみました。
各ツールの使用方法は、上のライブ配信・オンデマンド配信ツール「公式サイト」にて詳しく解説されています。
なお、WEBセミナーは個人でも開催できますが、企業もビジネスツールとして幅広く活用しています。
みなさんも起業の際、ライブ配信・オンデマンド配信ツールを使い、セミナー開催や、ビジネス、製品のプレスリリースに活用してください。
WEBセミナーの開催方法、配信に役立つツールや収益化の流れは以下の記事が参考になります。
関連記事:セミナーの始め方!配信方法やツール、収益化する方法を解説
6.オンラインサロン運営
オンラインサロンとは、オンライン上の会員制コミュニティのことです。
オンラインサロンは月額会費を支払うことで、著名人や有名人、特殊なスキルを持った人のコンテンツ(例:コラム、動画、オフ会参加資格など)が利用できます。
有名なコンテンツとして、堀江貴文氏、西野亮廣(キングコング)氏、落合陽一氏、やまもとりゅうけん氏などの、オンラインサロンがあります。
オンラインサロンは、個人でも開催できます。また、セミナー開催と同時にオンラインサロンを開催し、月額会費でビジネスを成功させる個人・小規模企業も多いです。
専用のプラットフォーム以外にも、以下のツールを使用しオンラインサロンが開催できます。
この中で、最も取り組みやすいのは「LINE」を利用したオンラインサロンです。
実際にはLINEの「オープンチャット」を使用するのですが、サロンメンバーが5,000人まで登録できる点や、プライベートチャットが使用できるなど。
LINEには、オンラインサロンで役立つツールが揃っています。
参考リンク:LINE OpenChat公式ブログ
なお、オンラインサロンを運営する際、収益化には「決済システム」が必要です。
- 銀行振込
- Paypal(ペイパル)
などの決済方法を利用し、課金をしてくれたサロン会員に「ID、パスワード」を付与し課金システムを構築しましょう。
オンラインサロンを運用すること自体は複雑なことではありません。
オンラインサロンを開設&運営する方法は下の記事にて詳しく解説しています。
サロン運営に興味のある方はぜひ参考にしてください。
関連記事:オンラインサロンの始め方!サロン開設から収益化まで徹底解説!
7.プロフサイト
プロフサイトとは、プロフィールサイトの略称で、別名を「モバイルサイト」と言います。
名前の通り、モバイル上で自己紹介文を作成するサービスのことで、利用者の大半は女性ユーザーで占められています。
プロフサイトのメリットは、スマートフォンから気軽にアクセスできる「手軽さ」にあります。
企業がビジネスとして活用する場合は、プロフサイトへの広告出稿がメインですが、最近ではInstagramをプロフサイト代わりにするユーザーが増えていることから、Instagramへの広告出稿事例も増えています。
またInstagramの場合、インフルエンサーとのコラボによって「自社サイトへの誘導」を行うビジネスモデルも増えており、ビジネスの可能性は広がりを見せています。
関連記事:SNSのプロフィールで役立つプロフサイト作成Webサービスを紹介
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、拡散性の高さ、情報伝達のスピードを目当てに、ビジネスで活用されやすいツールの一つです。
実際に大手企業は、公式アカウントを取得し、自社サービスや製品の紹介、オウンドメディアの告知に活用しています。
なお、X(旧Twitter)公式サイトでも、企業や個人の「ブランド構築」法について解説しています。
コンテンツビジネスの拡散にぜひ、活用してください。
参考リンク:Twitterビジネスの基本
Facebook(フェイスブック)
Facebook(フェイスブック)は「実名登録」を原則としており、顔の見える相手同時で情報共有できる「安心感」があります。
また、Facebookでやり取りされる情報は、知り合いや親しい友人がメインであり、知り合いの中で、情報拡散されやすいというメリットがあります。
また、知り合いの間でも特に「一般に受け入れられやすい情報」は、ネットワークで全体に伝播されやすく、コンテンツビジネスの拡散においても大きな効果が期待できます。
Facebook(フェイスブック)を使ったビジネスの可能性、具体的方法は、Facebook公式サイトがわかりやすく解説しています。
参考リンク:Facebook for Business(フェイスブック公式サイト)
Instagram(インスタグラム)
Instagram(インスタグラム)は、コンテンツマーケティングにおいて外すことのできない重要なツールの一つです。
2018年の時点で月間アクティブユーザーは8億人を突破。Instagram上に掲載されるビジネスプロフィールの数は2,500万件を超えています。
Instagramが、他のSNSと異なるのは【画像と動画】を通じてイメージを提供することです。
実際にInstagramを使っていると、魅力有る動画や美しい写真が次と表れ、クリックをすると「企業プロモーションだった」というケースも珍しくありません。
また、Instagramは、女性ユーザーからのエンゲージメント(成約率)が高く、自社コンテンツの告知はもちろん、女性向けサービスや商品の販売促進にも活用できます。
参考リンク:Instagram(インスタグラム)
LinkedIn(リンクトイン)
LinkedIn(リンクトイン)は、世界最大級の規模を誇る、Business特化型SNSです。
LinkedInは、ビジネス上で関係のあるユーザーと繋がることができ、顧客開拓、新たなビジネスの提案、企業の採用情報や募集要項の掲載にも活用できます。
LinkedInもFacebookと似ている部分があり、知り合いからの情報発信、情報共有が伝播されやすい特徴があります。
LinkedInの使い方、ビジネスへの展開方法は、LinkedIn公式サイトでも解説しています。
参考リンク:LinkedIn(リンクトイン)
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterest(ピンタレスト)とは、写真共有型のSNSです。
(Pinterestは)Instagram同様、写真や動画を使ってイメージを伝えることができますが、Instagramとの違いは「写真や動画はWEB上で集めてくる」という点です。
Instagramは自らが撮影した写真や動画がメインなのに対し、PinterestではWEB上で見つけた写真や動画を自らのアカウント(ボードと呼ばれるピンボード風の機能)に収集する点に違いがあるのです。
もちろん、Pinterestにも、自社コンテンツの写真や動画をピンすることができ、Pinterestを活用したプロモーションも広く行われています。
参考リンク:Pinterest(ピンタレスト)
LINE(LINE公式アカウント)
LINE(ライン)は、メッセージや通話などの機能ばかりがクローズアップされていますが、ビジネスシーンにおいても欠かせないツールとなっています。
LINE(LINE公式アカウント)は、LINEが提供するビジネス向けサービスの名称で『日常に溶け込みながらユーザーと企業・店舗との接点を創出するサービス』をモットーにリリースが行われました。
参考リンク:LINE公式アカウント
例えば、LINEのアプリ上で「企業名」を検索すると、沢山のLINE公式アカウントが表示されます。
筆者自身も、実例としてユニコスタンプ®LINE公式アカウントを解説して、現在は17,500人ほどの友だち数になり、新しい商品やサービスなどがリリースされたときに活用させてもらっています。
企業キャンペーンでも、応募条件を「LINE公式アカウントの登録」としていたり、企業とユーザーの接点としてLINEのサービスが使われているのです。
2020年3月末の時点で、LINEの月間利用者数(国内)は8,400万人を突破。
LINE(LINE公式アカウント)を使用することは、膨大なユーザーを自社コンテンツやサイトへ「送客」する結果に結びつきます。
気になるLINE(LINE公式アカウント)の料金ですが、月額固定費は無料です。
無料メッセージ数1,000通を超える部分には課金がされますが、初期コストなしで導入できるのは、起業家にとって大きな魅力と言えるでしょう。
提供されている環境とSNSを活かして、つくったコンテンツを広めましょう。
なおコンテンツを広げていく(拡散する)方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:コンテンツを拡散する方法!コンテンツマーケティングの成功法則
このほか本項で紹介した各SNSの特徴や仕組みは、下の記事にて詳しく解説しています。
コンテンツの拡散やビジネスの拡大に活用してください。
関連記事:SNSとは?SNSの種類と仕組みを初心者に分かりやすく解説!
8.コンテンツを広げるためのマーケティング
ここまで、WEBコンテンツの種類を紹介しましたが、コンテンツビジネスを成功させるには「広げるためのマーケティング戦略」が必要です。
具体的には、今回紹介したような
- ブログ
- Webサイト
- プロフサイト
- X(旧Twitter)
- LINE(LINE公式アカウント)
上のツールを使用し、コンテンツの情報を広げていきましょう。
商品、プロダクト、サービスによって各SNSプラットフォームやマーケットに存在するユーザー層が違うので、まずは、自分の展開しやすいマーケットがSNS上のどこにあるのか見極めていきましょう。
Webサイト
筆者が1番活用しているメディアの種類です。
Webサイトはブログメディアと並び、コンテンツを広げる「ハブ」として機能します。
WEBサイトで新たなコンテンツの告知と絡め、自社製品やサービスの紹介を行うことで、マーケティングの効果(拡散のスピード)はより一層加速されます。
例えば、当ブログも現在は月10万PV〜20万PVですが、一時は月50万PVまで記録したこともあります。
それだけのPV数になると、多くの問い合わせを得ることが可能になります。
レンタルサーバーを借りて、コンテンツ管理システムはWordPressを選択します。
あとは、素敵なWordPress用のデザインが豊富に用意されているので、それでサイトデザインを済ませ、あとはコンテンツ制作に集中するだけです。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
Webサイト内には、SNS(X(旧Twitter)、Facebook、LINE)のほか、動画コンテンツ(YouTubeなど)、記事コンテンツ(コラム、リリース文)などを組み込み、複数のコンテンツをリンクさせてください。
関連記事:WEBサイト制作やホームページ作成サービスで初心者向けのおすすめツールを紹介
コンテンツビジネスモデルの注意点
最後に、コンテンツビジネスモデルで、注意したいポイントをまとめてみました。
- SEOの結果が出るまでに時間がかかる
- 成果が見えにくい
- 定期的に更新する必要がある
コンテンツビジネスを「SEO」だけに頼った場合、結果が出るまでに時間がかかります。
ビジネスを加速化させるには、ここまでに紹介したSNSなどを活用し、拡散・広げるための戦略を立てましょう。
なお、コンテンツビジネスは結果が出ているのか「成果が見えにくい」部分があります。
見える化するためには、SNSやGoogleのアナリティクス機能を使用しましょう。
例えば、Googleアナリティクスを使用すれば、ユーザーの基本属性、ユーザーの流入元、ユーザーの動き、リアルタイムの利用状況、Webサイトの成果がデータ化されるのでコンテンツマーケティングの「成果」が見えてきます。
参考リンク:Googleアナリティクス – Google Analytics
なお、本記事の中盤でも紹介しましたが、WEB上の情報は「鮮度が命」です。
例えば、本記事で紹介している事例が、2000年3月のデータだったとしたら、情報が古すぎてユーザーの役に立ちません。
できれば一週間に一回、できれば月に数回、自社コンテンツはこまめに更新しましょう。
起業家に必要なコンテンツビジネスの基礎知識を身につける
ここまで、さまざまなコンテンツビジネス(コンテンツマーケティング)の事例、活用方法、種類を説明しましたが、WEBでのビジネス主軸となった今、起業家には「コンテンツビジネスの基礎知識」が必要です。
本記事で紹介した、コンテンツビジネスの仕組みを参考に、あなたのビジネス(サービス、製品)を拡散・拡大させましょう。
興味が持てるか色々な事を少しずつやってみる
起業とコンテンツビジネス(コンテンツマーケティング)を結びつけると、資金調達からプロダクト開発まで一気にやっていくイメージが強いですが、実際には、起業した全ての人がそうして会社を経営しているわけではありません。
自分のペースで、少しずつ2つか3つ、それくらいでも良いので事業の柱となりそうなモノを見つけていくのが良いと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。