筆者は、会社員としての働き方を辞めてから起業して、割とすぐに会社を設立して法人化しました。
具体的には2019年の11月に会社員としては退職して、なんやかんや営業はしながらも、すぐに法人設立の動きをとりました。
創業時のメンバー(6人)と、いくつかのプロダクトを考えている中で、当時はライブ配信用スタジオの設営を中心に、いくつかのWebアプリ開発、この他にも映像業界系の経営コンサルティング等もやっており、創業メンバーそれぞれが会社設立して事業をしていたり、個人事業主としてやっていたりとバラバラな中で、それらをまとめてプロダクト開発していくには、筆者の場合、
「やはり法人化した方が良いよね。」
という感じくらいの、かなりアバウトな感じで法人化するながれにしたのを覚えています。
このブログ記事では、具体的な会社設立の方法等については、他のブログ記事でたくさん書いてきているので、そちらをご覧になっていただき、何かのお役に立てば幸いと考えています。
当ブログ(ユニコブログ®)には、起業カテゴリーがあって、20記事近く起業に関することや事業アイデアなどを書いているブログサイトです。
本記事では下記の3つを中心に書いていきたいと考えています。
これらの情報や実例が何か少しでも役に立てば幸いです。
会社の設立自体はそれほど難しくない
まず、会社の設立(法人設立)については、本当に難しい事ではありません。
筆者の場合は、現在も顧問税理士になっていただいている匠税理士事務所の先生から紹介いただき、司法書士の先生に法人設立の全てをお願いをしました。
基本的に独立するときは、顧問税理士の先生を中心に、各専門家のパートナーシップメンバーにお願いすることで、
- 創業融資等の会社設立直後の資金調達
- 給与計算や税務と会計
- 資格や免許及び、必要知的財産の手配や準備
と、会社設立初期でつまづきやすい上記3つの部分の解決をしやすい環境を整えています。
ここは、2024年分の追記事項になりますが、特にインボイスに関連する部分については、やはり専門士業の先生を味方につけることで、経営と営業、そして、クリエイティブに集中できるというメリットを得ることができます。
資本金や資金調達について
筆者が手伝ってきた企業では、有名な個人投資家、VC(ベンチャーキャピタル)、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、この他、様々な組成方法で作られた投資事業組合などから多くの資金提供を受けて、一気に事業の垂直立ち上げを実行し、その当時はマザーズ市場(現:グロース市場)での上場を目指して事業拡大をするという一連の流れをやってきました。
けれど、筆者自身は元々マイペースで、自分の会社を設立したときには
「マイペースでのんびりやっていきたい。」
という思いがあったので、会社を設立してバシバシ事業を成長させていくような方向性ではやっていません。
ゆっくりだけど確実に、そして着実にやっていくための資本金と、開発、運営に必要な資金を熱くするための日本政策金融公庫の創業融資などを活用して会社を法人化しました。
関連Webサイト:ユニコーンコンサルティング株式会社の公式Webサイト
会社の資本金に必要な資金はどうすれば良いのか?
会社の運転資金を厚くしていくために、会社設立の前に運転資金用貯蓄を事前にして準備しておく事、これ自体はとても良い事だと思っています。
けれど、ビジネスには、その時、その瞬間に輝くようなチャンスがあります。
また、経営者となる本人の決意や熱意、それを支えてくれる仲間、これにはたくさんの縁などのタイミングがあります。
なので、会社設立時や資本政策、事業計画はしっかり考えるとしても、会社の設立タイミングについては、基本的には思い立ったときがタイミングだと思っています。
そして、それを第3者として冷静に外側から判断してもらうために、長く付き合っていくことの出来る顧問税理士のパートナーを見つけることから始めましょう。
その時、自分がもつ手持ち資金と、可能性のある資金調達方法について、かなり現実的にアドバイスをもらうことが出来ます。
人脈によっては、個人投資家(アントレプレナーを含む)やVCに相談(壁打ちとも言います。)したり、自分のアイデア一本で勝負するピッチデック(ピッチイベント)で資金を集めたり等、色々な方法があります。
けれど、会社の資本政策(株式)は容易に元には戻せません。
なので、自分が常に会社の株式の半分以上で過半数(可能な限り3/2以上)を所有できる状態にしておかないと、せっかく自分のアイデアで会社を設立して事業を興しても、自分の目指す方向に向かって自由に舵を切ることが難しいことも出てきます。
なので、特別、事業を成長させるためのマイルストーンに、会社を上場させて更に事業成長のスピードアップをしていきたいとか、社会的にこの事業をすぐに最大化させなければいけない。
などの大きな目的がなければ、先ほど記した自分がもつ手持ち資金と、可能性のある資金調達方法を中心に、会社の設立を考えていくことになります。
会社の設立は専門家にお願いするのが1番良い
これは、実際に自分でやってみるパターンと司法書士の先生など、専門家にお願いするパターンの両方をやってみると分かりますが、正直なところ、お金が掛かったとしても、色々と相談しながら会社の設立手続きを行ってくれる専門家と進めていった方が、間違いもないし、一番重要なのは事業に集中できる環境作りを手に入れることが出来ることです。
この会社設立を行っている間に
- 顧問税理士
- 社会保険労務士
- 顧問弁護士
小さい会社とはいえ、3つの専門家と顧問契約を結び、事業に集中できる環境作りを整えておきます。
費用などについてですが、日本政策金融公庫の創業融資においてどのように含められるか、顧問税理士と相談することで、会社設立時の諸費用は相談できます。
会社経営実務で実際に行っていること
会社経営は実際の所、会社設立をすると株主として経営を任せる人を選任しても良いし、自分自身が会社の代表取締役として経営していくことも両方選択できます。
しかし、一部のパターンを除いてほとんどの場合は、自分が代表取締役として経営をおこなうことになります。
1人で会社を経営していく場合
1人で会社を経営していく場合、実際の業務として事業に集中できる環境さえ作る事ができれば、会社員経験がある場合は分かると思いますが、それほど仕事自体は変わりません。
決定的な違いと言えば、全てにおいて自分の決断になるという事だけです。
業界・業態によってここから先で書く事には大きく違いが出てくるかもしれないのですが
- 日別集計含む売上管理と把握
- 請求処理と支払い処理
- 実業部分の運営
上記3つ以外、ほとんどやることはありません。
※ 会社員時代には感じることのなかった総務的な処理や経理などについては感謝を感じることが出来るようになる思います 笑
とはいえ、事業規模が大きくなるまでは、顧問税理士の先生方に経理処理を合わせてお願いすることも出来ますし、給与計算や諸々の税務についても社会保険労務士の先生にお願いすることで、かなりの負担軽減が可能です。
会社を設立したら商標登録や特許まわりを固めておくこと
会社設立をしたら、まず会社名の商標登録をすることをオススメします。
しつこいですが、本当にオススメします。
特に、アフィリエイトでも何でもなく、筆者の場合、現在、顧問弁護士事務所としてお願いしている先生方に商標申請も全て頼んでいます。
顧問弁護士事務所|FAST法律事務所
筆者の場合、特にコンテンツ制作に関わる事が多かったので、この辺りの知的財産権の重要性をスゴく感じています。
なので、筆者の場合は会社を設立してすぐに
- 会社名
- プロダクト
この2つは商標登録申請を行いました。
1人でゆっくりやっていく場合、知的財産はビジネスの住所になります。
知的財産を得て、しっかりとビジネスの住所を得ておくことで、自分のペースで事業を成長させながら、その役務を生業としてやっていくことが出来ます。
会社を設立したら事業に集中する
ここまでの事ができたら、あとは自分の考えた事業や開発するプロダクトのローンチを目指して集中して進めていくだけです。
会社の設立をして、製品やサービス、何かを提供できるプロダクトを作って行かないと、基本的には会社は長く続けられません。
※会社の設立・存在意義や目的は様々なので、あくまでも一例です。
本記事に書いた諸々の準備が出来たら、会社の運営に必要な売上を得ていく行動に集中するだけです。
会社の設立と自由について
ちょっと大胆な見出しになってしまいましたが、会社を設立して、1人で会社経営が出来る流れが組めるようになると、事業に掛ける自分の時間以外は当然ですが自由時間になります。
この間、ある意味、自分の好きな時間に使うことが出来るようになります。
この時間をどのように使うかは、人によって様々だと思います。
例えば筆者の場合は
- Webに関するボランティアサポート
- 取得したかった資格関連の勉強
- 研究してみたかった色々な事
上記みたいな感じで自由時間を使っています。
結果的に、それらが自分の事業に繋がってしまうので休んでいる感覚はあまりないのですが、ほんの一例です。
ちゃんとキャッシュベースで会社の預金が増える状況であれば、いつでも自由に遊びに行ったって良いと思いますし、とにかく自分で全てやることを決めることが出来ます。
会社を設立して実際に1人でやっていけるのか?
筆者の場合、会社自体は筆者1名の会社ですが、プロダクト開発やその他のサービス開発などで、結果的には創業時に色々手伝ってくれたメンバー数名のリソースを割いて運営していました。
創業メンバーの中からは、本格的に「ある事業」を成長させていきたいという所から別途、法人化して起業したメンバーもいます。
「1人で会社経営をする」となっても、会社自体の事業には影響ないですし、創業メンバーの事業を手伝ったりとかして、。事業成長のサポートを第三者として行ったりしています。
また、会社を設立して安定した黒字化が達成出来ると、様々なことに無償で協力できる余裕が出てきます。
自分が1番楽なペースは崩さずに、少しずつ出てくる余裕には何か社会貢献という形で役に立てるようにしつつ、何かキツい事が発生したときは、顧問弁護士に頼ったり、創業メンバーに頼ったりと、実際には1人の会社ではあるけれど、完璧に1人というのはあまりないのかもしれないと考えています。
筆者も、フルリモートで基本的に打ち合わせはwebベースでやっていますが、やはり、完全に誰とも関わらずに1人きりでやれるというふうには鳴っていないのが現状です。
会社を設立して事業を運営しながら自由時間を得る
会社を設立して、会社の経営を自由に行える持ち株比率で代表取締役となり、事業を運営する。
判断と決断は全て自分にかかってきます。
けれど、事業が安定してきたときに、誰かに任せるなり、自分がその事業に掛ける時間を少し減らして自分の自由時間にすることが出来たときには、すごく充実した時間を過ごせるようになります。
筆者自身、20年近くずっと会社員として、ほぼ休みなく働いていたこともあり、興味はあったけど時間がなくて全然勉強出来なかった事が今はできています。
まだ少しだけ…。
けれど、いつかは自分の興した事業を引き継いだり、小さい事業だとしても売上を上げて利益を出せる仕組みの再現性を高めてノウハウを公開していき、誰かの役に立てれば良いなと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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これらの記事がお役に立てば幸いです。
※1人会社の場合