会社に行きたくない時というのは、誰もが経験する心情です。
むしろ、会社に行きたくない状態をずっと続けている方のほうが多いのではないでしょうか。
会社に行きたくない状態を長く続けていると、確実に体調を崩し始めていきます。
体調を崩し始めると、それが影響してますます会社に行きたくない状態を作り上げていってしまいます。
筆者も会社にいくのがとても辛い時期が何回もありました。その時は何とか解決をしてきましたが、正直、体も精神状態もボロボロになっていました。
このような状態を会社の人に相談しても、どの目が出るのかコントロールすることはできません。
筆者は今年独立して起業したのですが、以前から付き合いのあった方々から、このような相談が来たりします。
そんな時に話すことをブログにまとめておきたいと思います。
逃げても何も問題は無い
会社に行きたくない状態になると、「休みたい」けど「休んでいいのか…」という思考がずっと頭の中をぐるぐるする状態になります。
結論からいうと、休んでしまったほうがいいです。
人間関係
会社に勤めていると避けて通れないのが人間関係ですね。
良い流れの時は互いに喜び合い、悪い流れの時は協力し合ってやっていきたいところですが、従業員が増えれば増えるほど、その関係は難しくなってきます。
人数の大小に関係なく、中心にいる人間とうまが合わないととても辛いですよね。
基本的に過去と他人は変えられないので、性格が合わないとかなりキツいです。
筆者にも経験がありますが、顔を合わせると思うだけで体調が悪くなるくらいの事って本当にあります。
そんな時に無理をすると、どんどん微妙なボタンの掛け違いがおきます。
コミュニケーションの距離感を間違えたりして状況を悪化させます。
人によっては、会社に居場所がないようにしてくる立ち回りをしてくる嫌な人間もいます。
一度、心身を落ち着けるためにも大事をとって休みをとりましょう。
業務量が多い
環境によっては抱えている仕事量が多すぎて辛くなってしまう場合があります。
担当している職種によっては中々簡単に負担を分け合うことは難しいことでしょう。
ただ、あまりに多くの業務を抱えて、常に100%以上の状態を続けていると必ず体を壊します。
休むとさらに多くの業務量を抱えることになるのかもしれないですが、それを続けていると業務効率自体が落ちてきます。無理をせずにたまには休みをとりましょう。
朝が辛い
単純に朝が辛いということもありますが、そんな時も無理をする必要はまったくありません。
仕事がうまくいっているときは割と朝も苦にならないことがあります。
しかし、心に引っ掛かる仕事の悩みがあると、本当に夜は眠れないですよね。
そして、もやもやしているうちにどんどんと深夜になっていきます。
不摂生による生活の乱れでなければ、朝が辛いのには必ず理由があります。
思い当たる節がないのであれば、それは他にも何か体から健康に関するサインが出ているのかもしれません。
大事をとって休みを取得しましょう。
会社に行きたくないときの対処法
仕事で大きな失敗があったか、大変な業務を抱えてしまっているか、人間関係か、多くの原因があるかと思いますが、「会社に行きたくない」という状況は、自分の体にとってはかなりの危険信号のはずです。
体や心の危険信号は、基本的に本人にしか理解できません。
まず、そのような状態になっていると自分で気づいたら、会社は休んでしまいましょう。
休暇の連絡だけは忘れずに
会社に行きたくないとなった時に、何も連絡をせずに休んでしまう方がいますが、これだけはやめておきましょう。
無断で休むのと、休みを伝えるのでは大きく周りに対する影響が違います。
休みを伝える手段
休みを伝える手段を改めて考えてみましょう。
- 電話
- メール
- ビジネスチャット
- ショートメール
休もうと思っても、そもそもが休みを取りづらい状況だからその状態になっていると思います。
休みを伝える手段は4つあります。
一番キツいのが、古い体質で休暇や遅刻は「電話」で上長に伝えること。
みたいなルールになっている会社ですね。
会社に行きたくない原因が上長にある場合は一番キツいパターンです。
電話で負荷がかかるようであれば、メール、ショートメールだけでも充分です。
ビジネスチャット環境がある会社の場合は、ビジネスチャットで済ませましょう。
ちょっとしつこいですが、休みや遅刻は絶対「電話」で伝えよ。
みたいになっている会社や上司の場合は、そもそも転職を考えた方が良いかもです…。
また、ちょっと堅苦しい言い方になりますが、休む理由を説明する必要も義務ありません。
休みの理由を必ず伝えないと休んではいけないみたいなことを言う会社や上司は、管理職なのにそもそも労基法をちゃんと勉強していないような人なので、これも長く在席してもあまり良い運びにならない会社と考えて良いでしょう。
理由がないとや、休みたい理由を言わないと休むことができない会社やその状況は、そもそも異常な状態です。
休みの理由を言わなければいけないときの対処法
休みの理由を言わなければいけないときの対処法はシンプルです。
まずは高熱があると言いましょう。
大体、理由を言わなければならないような会社の場合は、温度計の写真を送れとか、あまり意味の無い根拠を求めてきたり、いろいろ言ってくる場合があります。
その時に、簡単に高熱を出す方法としては、なんかのゲームを起動してスマホの横に温度計を当てましょう。
手軽に温度計に高熱結果を出せるやり方です。
すでに出社していてキツくなった場合には、特に有効な方法です。
それでも根性で出てこいと言われるような場合
実際に根性で会社に出社するかは別として、そんなこと言う上司や、そんな体制を許している会社からは、そもそも早く転職した方が良いとお薦めします。
このレベルまでになってくると、退職時に揉め事になる可能性も高くなります。
本記事の後半では、退職代行サービスの紹介もしているので参考になれば幸いです。
参考 : 退職しづらい場合は退職代行サービスがある
休みの体制を作る
せっかく休みをとっても、果てしなく会社携帯などの通知が気になるようでは体も心も休まりません。
- 会社携帯の電源を切る
- 業務で利用しているアプリの通知を止めておく
- 可能であれば、メールの自動返信に休暇用の返信設定をしておく
などの設定をおこなっておきましょう。
「緊急の時の連絡手段」は断った方がいい
筆者が受けた相談の中で多かったのが、休みの時に「緊急の連絡手段」として結局何らかの連絡で行動を縛られる人がいることです。
緊急事態を放っておくことをいいとは思いませんが、緊急事態にその人しか分からない状態になるような業務体制で続けていることが問題だと考えています。
普段からの報告業務系は何のためだと…。
なので、万が一、休んでいる間に本当に緊急事態があったとしても、それは、その時に対応してくれた方に感謝をして、逆にその方が休んでいるときに緊急事態が発生したときにサポートしてあげましょう。
会社に行きたくなくて遅刻するくらいなら休みにしたほうが良い
周りに理解者が多くいれば、遅刻したときのフォローをしてもらえることも、互いに支え合いの空気感がある職場もあるかも知れません。
けれど、遅刻を伝える上司やそのまた上の役職の人達は分かりません。
大きな会社の場合は別かも知れないですが、中小企業の場合は、すぐに目立ちます。
それくらいなら、何か、休みの理由を作って休んでしまった方が良いと考えています。
遅刻で心が休まるのでしたら、思い切ってそのまま休んでしまいましょう。
会社に行きたくない状態を改善するには
会社に行きたくない状態を改善するには、何がその原因になっているかによります。
また、その問題が自分で解決できることなのか、他の人のサポート、業務体制的な問題、一時的なトラブルによる状態なのかによって大きく変わります。
会社に行きたくない状態に効果的な方法は以下の3つがあります。
- 転職をする
- 付き合いを変える
- 住む場所を変える
それでは、ひとつずつ解説していきます。
①転職は逃げる行為ではない
どのようなことが原因で会社に行きたくない状態になっているのかは、あなた自身が1番分かっています。
いま抱えている状況が体制的で複雑なものであれば、転職をしたほうが解決が早いです。
業務プロセスや組織体制などによるものが原因の場合、自分1人で会社を変えるのは至極大変です。
筆者の場合は当時役職者だったので、数々起きていた問題の共通項を出して根本的な必須解決次項を見出して体制を変えることができました。
でも、これはとてもたまたまうまくできたレアケースだと考えています。
会社の体制や業務内容を変えようとすると、協力者にも大きな負荷がかかり、またその後に色々な事が起きたりして、当事者、協力者含めて別のことでいろいろ消耗したりします。
設立年数が積み重なっている会社やこの傾向が強くなっていきます。さらに会社オーナーの性格も大きくこのあたり影響してきます。
筆者は色々な会社と出会ってきましたが、仕事に集中できる環境を持っている会社はたくさんありますし、訪問してそこに参加している人たちの自然な表情を見せてくれる会社を見つけることはそう難しくありません。
「会社の雰囲気をよく知りたい」と言ってオープンに対応してくれる会社は比較的安心できますよ。
転職は逃げる行為ではありません。現状をよくするためのプラスの手段です。
現状を変えて体調を整える時間も含め、動いてみることが重要です。
②付き合いを変える
大きく現状を変える方法として、今までの付き合いを変えるのも有効な手段です。
会議では何も言わないのに、その後の飲み屋で本音を話すというような状況に陥ったりはしていませんか?
自分に余裕があるときはいくらか良いのですが、余裕のないときに会社内の愚痴不満を、時間とお金を浪費して過ごすのはかなり辛いと思います。
それが上司や役職だったりすると目も当てられません。
仕事が終わった後は完全に自分のプライベートの時間です。
できることなら、自分が成長できる学びの時間や自分の好きなことに時間を使いたいですよね。
人生は本当に1度きりです。時間は戻らないし、自分の納得のいく過ごし方が長い期間できなかったことに気づくと本当に後悔します。
③住む場所を変える
最近は、リモートワークやテレワークも増えてきたのですが、筆者の周りでは、「会社はオフィスに来て働くもの」という固定概念がある会社がまだまだ多いです。
確かに、書類やデータの保全上、オフィスでやらなければならないことも多いですが、今あるサービスで場所に捕らわれていたかなりのことは解決できます。
このような体制に変化できる価値観があるのかはとても重要です。
変化に対応できる文化なのか、この部分については今年は特によくわかる1年でした。
また、会社に行きたくない大きな要因が、通勤時間が片道1〜2時間掛かっての負担であれば思いきって会社の近くに引っ越すことも重要です。
筆者の場合、労働時間が1日15~16時間くらいになることが多くて、自宅までが片道2時間でした。
さすがに体がおかしくなったのですが、持ち家だったために、さすがに簡単には引っ越せなかったので当時は近くに1ルームを借りていました。
1度でも体が限界までおかしくなると、なかなか元の体調に戻ることはできません。
決定的に体調を崩すまえに、可能であれば引っ越してみることもおすすめします。
趣味や強みをコンテンツにしてメディアで育てておく
今は個人も、ブログサイトなどを開設してメディアになれる時代です。
筆者は、会社に行きたくない状況が続いている相談を受けた場合、すぐに先ほど紹介した3つの手段が実行できそうでなければ自分のメディアを持つ事を進めています。
その理由は3つです。
- メディアを育てるスキルは転職で有利に働く
- 自分の考えを発信することができる
- メディアが育てば新たな収入にもなる
当ブログも、本記事の執筆時点で月間30万PV以上になっています。
筆者の会社が万が一潰れてしまっても、「その時は」と声をかけてくれる方もいます。
また、メディアが育つと、色々な方法で収益化することができます。
収入が増えると、ピンチの時に選べる選択肢を大きく広げてくれます。
● 転職活動のためのブログ開設【ブログが有名になったらそのまま独立も有り】
Webに関する知識を身に付けると、多くの事に関連してスキルアップをすることが可能です。
もしかしたら今の会社に大きなイノベーションを生む機会になるかもしれません。
会社に行きたくない時にやってはいけないこと
会社に行きたくない時にやってはいけないことが3つあります。
- 新しい趣味を見つける
- 社内の人との付き合いを深める
- 仕事にやりがいを見つける
それでは、ひとつずつ解説していきます。
①新しい趣味を見つける
ちょっと極端かもしれませんが、結構重要なことです。
限界まで来ている会社へのストレス反応に対して、趣味や新しい事などでストレス発散をしようとするのは避けましょう。
何故なら、そこまでの状態になっている根本は「会社に行きたくない原因」にあるので、会社に行きたくない状況までになっている現状で最優先すべきは、原因の解決か転職などによる大きな状況や環境変化だからです。
根本原因の解決を図らずに代替手段で過ごそうと考えるのはかなり危険な状態です。
趣味や新しい事を始める前に、まずは変えるものを変えていきましょう。
②社内の人との付き合いを深める
意外とやってはいけないことにこれがあります。
産業医がきちんと設置されている会社の場合と、そうでないような50名未満の会社など、会社の人数によってこの辺りの意見は変わります。
けれど、日本国内の99.7%は中小企業です。
ほとんどの人が、きちんとしたカウンセリング環境や、第3者がきちんとフォローしてくれるような環境は皆無といってよいでしょう。
働くの実際は、10~20人くらいの小さなグループの中で進んでいきます。
会社に行きたくない原因をうかつに誰かに話したりすると、かなりの高確率で漏れるのが実情です。
少なくとも、現在の会社とは全く関係のないカウンセリング環境などを利用した方が得策です。
③仕事にやりがいを見つける
これは1番思考停止状態になって身体を壊す典型パターンです。
筆者もこのパターンでした。
無理矢理仕事にやりがいを見つけても、会社に行きたくなくなる状況を作るような会社でやりがいを見出しても、また試練至難が無慈悲に降りかかってきます。
仕事のやりがいを見つけるのはとても素敵な事です。
けれど、それは違う会社に移って見出しましょう。
リモートワークで働くことも考える
昨今のような状況でも出社が強制されるような状況などの環境で、会社に行きたくない気持ちを抱えたまま日々を過ごすことは身体のことを考えるとあまり良い状況とは言えません。
環境を変えるために、リモートワークだけで働ける環境を探してみるのも1つの方法です。
リモートワークだけの案件を扱っている会社としては、株式会社クワウドワークスが運営しているクラウドテックなどがあります。
エンジニア職や、Web周りの案件主体になりますが、自分に合う内容の求人や案件があるかもしれないので調べてみましょう。
退職しづらい場合は退職代行サービスがある
退職は次の就職先が決まってから行うのが確実に良い方法なのですが、会社に行きたくないくらい、辛い状況を助けてもらえない状況を続けているとますます身体を壊していきます。
筆者の経験上、会社に行きたくないくらいの状況に追い込まれる会社の場合、退職をするときも無駄な消耗戦をすることが多くあります。
このような場合、今は退職代行サービスがあるので、そのようなサービスを利用してしっかりと退職できるように味方を付けることも効果的です。
弁護士による退職代行サービスを利用する
退職代行は、精神的な負担をこれ以上かけないようにケアされたサービスを提供できるようにされています。
退職代行サービス会社は、お願いをすればすぐに相談者に寄り添ってくれる退職連絡の準備を行ってくれます。
増えてきている退職代行サービス
退職については筆者自身が何回も経験もしましたし、退職される方が出たときの対応も多く経験したのですが、退職日までの日程や金銭面についても、退職となると結構もめる事ありますよね…。
ただし、泣き寝入りは絶対に良くないので、しっかりと準備して退職代行サービスの方と進めていきましょう。
また、「退職」や「転職」が頭に浮かぶくらいまでに来ていると、相当いろいろな事が起きている場合がほとんどです。
自分の待遇に関する打ち合わせや、個別の何か会話がある場合は防衛手段として全て録音をしておきましょう。
基本的に雇用側は多くの情報をたくさん持てますが、従業員側は不当な対応をされたときの証拠となる情報を持てることはあまり出来ないのが実情です。
企業規模に限らず、この辺りのことは唐突に呼ばれて色々言われるとが多いです。
辞めさせてくれないパターンもあるので難しいところですが、逆にパニックって自分からいきなり「辞めます」ってなってもかなり不利になります。
焦らずにまずはしっかりと言われたことを上記で紹介したサービスや、弁護士に相談して対応策を練りましょう。
スマホアプリで自分の市場価値を見てみる
最近は、スマホのアプリでも気軽に転職活動が出来るようにもなってきました。
転職が頭をよぎるときは、情報集めはかなり重要になります。
そのなかでも便利なのがミイダスというアプリです。
ミイダスの特徴は簡単に解説すると5つです。
- 5分くらいで簡単に登録できる
- オファーは基本、面接確定
- 企業から直接アプローチが来る
- 自分と似ている経歴の転職データが確認できる
- 氏名、住所の入力が不要なセキュリティ対策
別記事でミイダスの活用方法を書いたので、お役立てば幸いです。
とりあえずという感じで、どんなところからオファーが来るのか試してみるにはとても便利なアプリですね。
補足|会社に行きたくない気持ちは放ってはいけない
会社にいきたくない気持ちは、本当に放っておいてはいけません。
筆者はそれでも長い期間無理して頑張りましたが、結果として心停止を2回経験するほどの体調になってしまいました。
また、設立したての成長を目指していく企業なら別ですが、どれだけ頑張ってもそれほど大きな収入アップにはなりません。
給料を上げるというのは、経営者の視点から見ると、いろいろと手間の掛かる計算が必要だったり社労士の先生にお願いする費用など色々なものが掛かります。
また、人数がそこそこ増えてくると、あなただけの給料を上げるということは、周りにその情報が漏れたときの影響を経営者は考えるので、中々できないでしょう。
もし、今の会社で頑張るという前提でいくのであれば、頑張る方向軸を見直して、そこに頑張る力を注いでいくようにしましょう。
● 会社に依存しない生き方を実現するための方法を分かりやすく解説
ただ、それで本当に会社に行きたくない気持ちが解決するのか、真剣に心と体に向き合うことをしてください。
体を壊しても誰も保証してくれません。
むしろどんどん自分の環境は悪化していきます。
そうなる前に当ブログがお役に立てれば幸いです。