WordPress(ワードプレス)とは、ブログやWebサイトの作成に使用されているCMSのことをいいます。
さらにCMSを解説すると、その正式名称は、Contents Management Systemといい、日本語で「Webコンテンツの管理システム」のことを指しています。
分析レポートなどでよく知られているW3Techsなどを確認すると、常にいくつかのCMSが伸びて生きているとはいえ、それでも全体の50%以上は、普段、私たちが目にしているブログやWebサイトの大半がWordPressで作成されています。
このため、CMSやWebサイトを事を制作する上で、最初に知っておくと便利なのが「WordPressの仕組み」です。
そこで、この記事ではWebサイト制作で知っておきたい代表的なCMS「WordPress(ワードプレス)」について解説します。
- WordPressとは何か?
- そもそもCMSとは何か?
- CMSがWebサイト制作に欠かせない理由
この記事を読むことで、CMS(WordPress)の基礎知識が身に付くほか、Webサイト制作を始める時にWordPressを取り入れるメリットがわかります。
また、記事の最後にはWordPressと並んで、Webサイト制作で役立つ各社のCMSも紹介します。
本記事を参考に、便利なWordPressや他のCMSをインストールして、ブログやWebサイトを作成してみましょう。
- 1 WordPressとは何か?
- 2 WordPressというCMSとノーコードの違いは?
- 3 WordPressのようなCMSの役割とは?
- 4 WordPressのようなCMSを導入しているサイトと導入していないサイトの違い
- 5 WordPress以外にもあるCMSの種類
- 6 WordPressでWebサイト制作をするのがおすすめの理由
- 7 Webサイト制作でWordPressを導入する方法
- 8 WordPressでおすすめのサーバーの特徴は?
- 9 WordPressの導入事例
- 10 WordPressと比較したいCMSの代表的なサービスを紹介
- 10.1 WordPress(ワードプレス)
- 10.2 Drupal(ドゥルーパル)
- 10.3 Joomla(ジュームラ)
- 10.4 Sharewith(シェアウィズ)
- 10.5 Movable Type(モーバブルタイプ)
- 10.6 Blue Monkey(ブルーモンキー)
- 10.7 NOREN(コーレン)
- 10.8 RCMS(アールシーエムエス)
- 10.9 a-blog cms(エイブログシーエムエス)
- 10.10 はてなブログMedia(メディア)
- 10.11 EC-CUBE(イーシーキューブ)
- 10.12 CS-Cart(シーエスカート)
- 10.13 CREAM(クリーム)
- 10.14 ALAYA(アライア)
- 10.15 Jimdo(ジンドゥー)
- 10.16 HeartCore(ハートコア)
- 10.17 COMPANY CLOUD(カンパニークラウド)
- 10.18 nfoCMS(インフォシーエムエス)
- 10.19 Kuroco(クロコ)
- 10.20 microCMS(マイクロシーエムエス)
- 11 WordPressをベースにCMSの基本を学ぶ
- 12 WordPressとCMSに関連した記事
WordPressとは何か?
WordPress(ワードプレス)とは、ブログやWebサイトを管理したり、更新するコンテンツマネジメントシステム(CMS)の名称のことです。
Web制作に全く縁がない方でも「WordPress」という言葉だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。
2023年にWordPressはリリースから20周年を迎え、民間団体各社の調査で、国内全サイトの約80%以上がWordPressで作成されていることが判明しており、WordPressの利用は、ブログやWebサイト制作において必須のツールとして重要なポジションを得ています。
WordPressの仕組み
WordPressの仕組みは簡単です。
イメージとしては、複雑なコードなしでサイト制作ができる「Webサイト制作」や「ブログ作成ツール」を想像してみてください。
WordPress(ワードプレス)とは?
“WordPressとは、Automattic社より提供されているブログソフトウェア(ブログを作成・管理するためのソフトウェア)である。 2003年に初めて公開された。 WordPressはPHPで書かれており、データベースとしてMySQLが採用されている。”
出典:WordPress(Weblio辞書)
難しいことはわからないけれど、とにかく「Webサイトを作ってみたい」という方にとって、WordPressはまさに救世主のような存在です。
さて、そんな中でWordPressはどのようにしてできているのか。
WordPressを構成する主要な言語
という点ですが、WordPressの大部分はPHPと呼ばれるプログラミング言語で構成されています。
PHPは、Webアプリケーションの開発でよく使われているのですが、そもそもWebサイトは、HTMLと呼ばれるマークアップ言語(記述をするための言語)が使われています。
HTMLは固定の内容が表示される「静的なWebページ 」を作るために使われているのですが、先ほど紹介したPHPを組み合わせて使うことで、表示条件によって内容が変わる「動的ページ」が開発できるようになります。
関連記事:静的サイトジェネレータについて初心者向けに分かりやすく解説
WordPressはプログラミングの知識がなくても利用できる
この部分については、WordPressを利用してWebサイトやブログサイトを制作していく上で、専門的に掘り下げなくても大丈夫です。
今回は、このような複雑な知識が必要なくても利用できる、CMSについて解説をしているので、基本的な部分だけ覚えていただくだけで大丈夫です。
CMSの利用は、このように誰にでもWebサイト制作に取り組めるよう、プログラミングというプロセスの複雑さを排除したシンプルな仕組みによって、「プログラミングの知識なしでWebサイトが開発できる」というメリットを得ることが可能になります。
WordPressというCMSとノーコードの違いは?
プログラミング言語を自分で直接打ち込むことなく、Webサービスやアプリケーションを開発する環境をノーコードツールといいます。
ですが、WordPress=ノーコードとは言い切れない部分があります。
なぜなら、利用者はWordPressを利用する中でコードを使わずにWebサイトを作れるものの、完全にコードなしで自由にサイトをカスタマイズして作れるという訳ではないからです。
例えば、WordPressを自在にカスタマイズするには、HTMLやPHP、CSS、JavaScriptといった言語でコーディングすることが必要です。
実際、開発者はこのように開発したプラグインや、簡単にWebサイトデザインを完成させることが出来る、多機能で洗練されたWordPressテーマを私たちに販売することで、ビジネスを成り立たせています。
CMSにおけるノーコードとローコードの違い
ノーコードに似た言葉に「ローコード」というものがあります。
CMSとノーコード、ローコードそれぞれの違いを見てみましょう。
CMSとノーコードやローコードの違い |
---|
CMS |
プログラミングは必要としないが、管理画面内での操作に範囲は限定される |
ノーコード |
コードの知識なしでソフトやアプリが開発できるが、開発の自由度は低い |
ローコード |
自分で書いた必要最低限のプログラムやコードと組み合わせて、ソフトやアプリが開発する手法やサービスのこと |
このように微妙な違いではありますが、CMS、ノーコードとローコードには、上記のような特徴があります。
CMSはプログラミングの知識なしでも利用できます。
ノーコード開発については、ノーコードでも開発できる仕組みではあるものの、技術的な仕組み(例:Web APIやWebhookなど)について最低限の知識が必要になります。
また、ローコードについては、必要最低限のプログラムを自分で書きつつ、コードも使用しながら、つなぎ方を自分で決めていくので、CMSやノーコードに比べて自由度の高い開発が行えます。
ただ、Webサイトを作成するだけならば、この辺りについても深く学ぶ必要はありません。
基本的な部分だけ、内容を押さえておけば大丈夫です。
WordPressのようなCMSによる補助で開発を加速化するノーコードツールの魅力
実際のところ、何の言語でもプログラミングを習得しての知識を身につけるのは、とても大変なことです。
ITやWeb関連業界は、何をするにもプログラミング知識がプロセス上のどこかで担当する人が必要で、Webアプリ開発やWebサービスの開発は、IT人材の不足も常に続いている状況です。
このため、WebサイトやWebサービスの開発や生産性の効率化を目指し、開発されてから活用されているのが、ここまでに紹介した、ノーコードツール環境です。
この記事では、CMSの中でもWordPressについて解説をするため詳細は省きますが、下記にノーコード開発環境に関連したブログ記事を紹介します。
関連記事:ノーコード開発環境のbubble(バブル)でミニアプリを作りまくってみた話
WordPressのようなCMSの役割とは?
記事の冒頭でも軽く触れましたが、WordPressのようなCMS(シーエムエス)は、Webサイトやブログを管理したり、更新するためのシステムやソフトウェアのことをいいます。
シー‐エム‐エス【CMS】とは?
“《content management system》ウェブサイトのコンテンツを統合的に管理・保守・更新するためのシステム、またはソフトウエアの総称。 HTMLなどの知識がなくてもウェブページを構成する文書や画像などを作成・配置できるよう、あらかじめ雛型が用意されているものが多い。”
出典:CMS(Weblio辞書)
CMSの代表的なツールには、ここまで書いてきたように、私たちがよく知っているWordPress(ワードプレス)があります。
WordPressがここまで普及したのは、「無料」かつ、誰もが簡単に導入できるという点が大きいです。
WordPressに欠かせないテーマの存在
オリジナリティのあるWebサイトやブログサイトのデザインにするには、テンプレートのような役割を果たす「WordPressテーマ」が必要になります。
このようなWordPressテーマも有料のものだけでなく、無料の物がリリースされています。
有料WordPressテーマが人気の理由
WordPressテーマには無料と有料の二種類がありますが、一部のカスタマイズしやすいテーマを除いて、Webサイト制作やブログでは、有料テーマを使用する方が大半を占めます。
なぜなら、有料のWordPressテーマは無料のものと違って、より初心者でも扱いやすいよう工夫されたものが多いからです。
さらに有料のWordPressテーマはSEOに強く、機能性の高さからビジネスでも十分対応できる内容のテーマが多いです。
実際、ブログアフィリエイトやWebサイトでアドセンス広告やアフィリエイトを導入する場合には、無料のWordPressテーマでは手間が掛かる不十分な点が多々あります。
なお、WordPressテーマの正しい選び方については、以下の記事でも詳しく解説しているので、お役に立てば幸いです。
関連記事:WordPressテーマでおすすめできる有料版と無料版を比較しながら実例を用いて紹介
WordPressのようなCMSを導入しているサイトと導入していないサイトの違い
CMSの基本的な部分になるのですが、「CMSを導入しないと、どのような不便や不都合があるのか」という点について解説していきます。
WordPressなどのCMSは更新や編集のしやすさが魅力
CMSを導入しているサイトは、データベース上にあるWebサイトのデータを必要に応じて自動的に取り出し、Webページを生成する特徴があります。
その一方で、CMSを導入していないWebサイトは、1枚ずつWebサイトのデータ(テキスト・画像など)を保存・管理しているため、例えば1行の文章を変更するだけでも、HTMLが記述されたファイルを直接編集する必要があります。
これに対し、CMSを導入しているサイトは、1行の文章であれば、エディターから文章部分のみ記述を更新すれば、それだけでページのテキストは新しく更新されます。
このような点で、CMSの導入をするかしないかで、両者には大きな違いが生まれます。
実際、CMSが導入されていないと更新だけでも膨大な時間がかかりますし、なによりHTMLを扱う知識が必須となるので、ブログやWebサイト作成のハードルが一気に上がってしまい、素人には手が出せなくなってしまいます。
wordPressのようなCMSを導入していれば今すぐ仕組みをマスターできる
前章でも説明をしましたが、CMSの導入がWebサイト制作において重要なのは、サイト制作のハードルを下げて、初心者にも使いやすいという「便利さ」にあります。
繰り返しになってしまいますが、CMSを導入している時点で、複雑なコードの知識も不要です。
極端な話をすれば、Web制作の経験がない方でも、数時間のレクチャーを受ければある程度、WordPressをはじめとしたCMSの基本的な操作をマスターすることも可能です。
関連記事:ブログのCMSにはWordPressを利用してサイト構築をサクッと済ませる
WordPress以外にもあるCMSの種類
WordPress以外にも、Webサイトやブログを管理するためのCMSは、数多く存在しています。
例えば、CMでもよく目にするWix(ウィックス)もCMSです。
最近はペライチといったツールでWebサイトを作る方も増えていますが、これもCMSのツールであり、ブログやWebサイトのコンテンツ制作やサイト管理に使われています。
また「CMS=ブログ・Webサイト制作」というイメージで捉えがちですが、ブログやWebサイト以外の部分でもCMSが利用できます。
膨大な数が存在するCMSサービスですが、その種類自体はシンプルで、大きく分けて三つに分類することができます。
- オープンソース型
- 商用型
- クラウド型
それぞれ、どのような特徴があるのか順に解説します。
オープンソース型のCMS
オープンソース型は、一般にプログラムソースが公開されているCMSのことです。
一般に公開されているということは、つまり誰もが自由に利用したり、プログラムソースを改編できるという柔軟さを備えています。
私たちがよく知っているWordPressも、オープンソース型のCMSです。
このため、WordPressのコードを改変した、さまざまなプログラムが世界中でリリースされており、私たちは他の人が開発したサービスを利用できます。
また、オープンソース型のCMSは「一般に情報がシェアされている」という特徴から、インターネット上で多くの情報が共有されています。
例えばWordPressの場合、カスタマイズに関する情報について、誰もが簡単に収集することができます。
WordPress以外にも、Drupal、Joomlaといったサービスもオープンソース型に分類されます。
なお本章で紹介した「オープンソース型CMS」の各サービスは、本記事の後半で詳しく解説しているので、お役に立てば幸いです。
商用型のCMS
商用型は、無料ではなく有料で提供されるCMSのサービスです。
有料というだけあって無料版にはない、多彩な機能を搭載しています。
また、万が一の不具合についてもアップデート機能が利用できるほか、サポートサービスも充実しています。
このため、商用CMSは、業務で担当になったIT初級者の方にもおすすめですし、機能性の高さから、法人サイトやビジネスでWebサイトやブログを運用するのにも向いています。
本章で紹介した「商用型CMS」の各サービスは、本記事後半で詳しく解説しているので、合わせてこちらもお役に立てば幸いです。
クラウド型のCMS
クラウド型のCMSとは、クラウド上で利用できるCMSサービスのことをいいます。
クラウド型CMSで有名なサービスには、GoogleChromeやSafariがあります。
またWebサイト制作では
- BiNDup(バインドアップ)
- Movable Type(ムーバブルタイプ)
- ferret One(フェレットワン)
といったサービスも「クラウド型CMS」に含まれます。
クラウド型のCMSの特徴の1つとして、Webブラウザ上で簡単に操作して利用できることがあります。
クラウド型CMSであれば、自社内でサーバーを用意する必要がなく、すぐに導入できるので時間のない方や、初心者の方にもおすすめです。
本章で紹介した「クラウド型CMS」の各サービスについても、先ほど同じく、本記事の後半で詳しく解説していますので、お役に立てば幸いです。
WordPressでWebサイト制作をするのがおすすめの理由
今や、Webサイトやブログを作る上で、CMSの導入は欠かせません。
パソコンを利用するユーザーにも言えることですが、「自作パソコンを一から作って使いたい」という方は、全体から考えれば少ないです。
どちらかといえば、すでに開発・リリースされた機器を使ってサクサク操作しながら利用したい。
という考えの方が大半を占めるのではないでしょうか。
WordPressのようなCMSも同じです。
わざわざ、プログラミングの知識を使って複雑かつ、管理しにくいシステムで運用しようとは大半の方は考えないはずです。
実際、複雑な仕組みでブログやWebサイトを管理するのは、時間もかかりますし骨の折れる仕事です。
複雑で厄介な作業をしなくても、CMSのようにすでに完成した管理システムを使う方が、Webサイトやブログのコンテンツ制作に専念できます。
全て手作りで作り上げて構築することに「喜びを見出す」という考えも素敵なのですが、効率よく快適にWebサイト制作するためには、WordPressのようなオープンソース型のCMSの利用がおすすめです。
また、運営するサイトの内容によっては、機能が充実した商用CMSのようなサービスを利用する方が、Webサイトやブログサイトを制作する上では時短になるので便利です。
Webサイト制作でWordPressを導入する方法
WordPressの導入方法はスゴく簡単です。
インストールをするのに、特別な知識や必要なものは特にありません。
結論から言えば、レンタルサーバーサービスを利用すれば、WordPressはすぐに導入できます。
WordPressを導入する流れですが、大きく二種類の方法があります。
- WordPress公式サイトからインストール
- レンタルサーバーサービスからインストール
どちらから導入しても同じように思えますが、便利なのは後者の「レンタルサーバーからインストール」する方法です。
本章では、より分かりやすくそれぞれの違いを紹介します。
WordPress公式サイトからインストール
WordPress公式サイトからインストールする方法ですが、「WordPress.org 日本語」というサイトがあるので、ここから導入する方法もあります。
ただし、この方法は初心者向けとしては、一般的ではありません。
ブログやWebサイト制作においては、後述するレンタルサーバー経由でインストールするのが簡単で一般的になってきています。
WordPressはレンタルサーバーのコントロールパネルからインストールすると簡単
レンタルサーバーからインストールする方法ですが、これはレンタルサーバーのコントロールパネルから設定する方法です。
レンタルサーバー会社によっては、契約と同時にWordPressがインストールできるので便利です。
このほか、他社のレンタルサーバーから、新しいレンタルサーバーへの引っ越しも、現在では両社のコントロールパネルから簡単に操作してWebサイトのお引っ越しが出来るようになっていたりします。
関連記事:ブログの引っ越し方法!WordPressやサーバー移行完全ガイド
公式サイトと大手レンタルサーバーサービスのどちらを選べばいい?
本章で、WordPressの公式サイトからインストールする方法と、レンタルサーバー会社経由でインストールする方法の二種類を紹介しましたが、実際に1つ目の公式サイトからインストールする人は少ないです。
大半の方が2つ目の方法「レンタルサーバーからインストール」を選択しています。
なぜなら、1の方法でインストールをしても結局は、WordPressを運用するためのサーバーが必要になるからです。
厳密に言えば、WordPressはレンタルサーバーなしで使える《WordPress.com》と呼ばれるサービスもあります。
これもレンタル型のブログサービスであり、実質的にはサーバーを借りて利用する方式になります。
しかし、「WordPress.com」のほうを利用する人は、あまり多くありません。
なぜなら、SEO(検索エンジン最適化)をするためのツールを利用することを前提にすると、月々数千選円程度の費用がかかるので、一般的なレンタルサーバーより割高になってしまいます。
このため、長期的にみても費用が安く、コストパフォーマンスに優れた日本の大手レンタルサーバーを利用する方が多いという状況になっています。
【メモ】WordPress公式サイトはどっち?
本章で紹介した、WordPress公式サイトからのインストールですが、実は同じ公式サイトでも、WordPressには2つの類似したサイトがあるのをご存じでしょうか。
WordPress.orgは、自分でWordPressをインストールするブログのことです。
一方のWordPress.comは、有料のブログサービスを指しています。
WordPress.comは、レンタルサーバー込みで利用できる利点はありますが、他のレンタルサービスと比べても内容的に割高と感じる内容です。
ブログやWebサイトの運営に欠かせないGoogleアナリティクスを使うサービスは、月額数千円にもなるので、現在となっては、あまり一般的ではありません。
WordPressをよりお得に利用するのであれば、一般的な大手レンタルサーバーを利用する流れになってしまうのです。
WordPressでおすすめのサーバーの特徴は?
WordPressを導入する上で、どうしても必要になるのがサーバーです。
サーバーがなければ、せっかく作ったWebサイトもブログも、ユーザーに閲覧してもらうことができないからです。
WordPressを使う上で、おすすめのサーバーには、以下のように共通する特徴があります。
- レンタルサーバーとセットになっている
- ワンクリックで導入できる
- WordPressテーマが導入しやすい
このような特徴のあるレンタルサーバーであれば、初心者の方も安心ですし、ブログやWebサイトの開設を急いでいる方にもおすすめです。
ここで、上記の条件を満たしたレンタルサーバーを6つ紹介します。
ここで上げたレンタルサーバーは、筆者自身も全て使用しており、そして、全てWordPressに最適化されています。
ここでの最適化とは、レンタルサーバーを利用することで、WordPressがワンクリックでインストールできるほか、ブログやWebサイト運営に役立つ機能が多数搭載されているということを意味しています。
なお、WordPressに最適なレンタルサーバーは、以下の記事でも詳しく解説しています。
レンタルサーバーサーバーによっては
- 初期費用が無料
- 独自ドメインが無料
- WordPressテーマの割引特典
などの特典も充実しています。
利用するタイミングによっては、更にお得な特典もあるので、WordPressをはじめる前に、ぜひ一度チェックしてみてください。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
WordPressの導入事例
WordPressの導入事例ですが、ここでは、当ブログ(ユニコブログ®)、そして、筆者が実際に運用しているブログやサイトを例に、どのようにしてWordPressやWordPressテーマを使用しているのか、その導入事例を紹介します。
ユニコブログ®の導入事例
ユニコブログ®では、STORK19というWordPressテーマを使用しています。
サイトの表示も高速など、基本的なサイトデザインの要素もそうなのですが、ブログを書くときのブロックエディターが快適なので、執筆作業に集中することができています。
STORK19の公式サイトでは「誰が使っても美しいサイトが作れる」ことを打ち出しており、実際に使ってみるとわかるのですが、デザイン性の高さはもちろん、モバイルファーストも重視しており、スマートフォンやタブレットで見た時の美しさも群を抜いています。
STORK19|公式サイト
新しいサイトの導入事例
ユニコブログ®以外にも、最近では新しいWebサイトを作る際によく導入しているのがSWELLというWordPressテーマです。
シンプルなデザイン、ダイナミックなデザインの両方に切り替えができるので、個人のブログだけでなく、企業用のWebサイトデザインとしても十分利用できるクオリティの高さが気に入っています。
SWELLの特徴ですが、実際にSWELL公式サイトでも「最高の使い心地を追求」していることを売りにしており、マウスのみで直感的に操作しながら、高品質なWebサイトを作ることができます。
SWELL|公式サイト
関連記事:WordPressテーマでおすすめできる有料版と無料版を比較しながら実例を用いて紹介
ミニサイトの導入事例
また、最近のミニサイト作成では、NOMADというWordPressテーマを使うこともあります。
NOMADも、他のWordPressテーマ同様、Webサイトやブログが簡単に作れますし、シンプルでありながら、優しい雰囲気のデザインを特徴としています。
NOMAD|公式サイト
このように、最近はこれら3つのWordPressテーマを、サイトごとに使い分けをしてWebサイトの運営をしています。
実際に、どのようにWebサイトに導入したのかは、以下の記事にて詳しく紹介しています。
これらの情報がお役立てば幸いです。
関連記事:WordPressテーマでシンプルなサイトデザインが出来るお気に入りのテーマについて実例を交えて紹介
WordPressと比較したいCMSの代表的なサービスを紹介
最後に、本記事で紹介した代表的なCMSサービスについて、WordPressを含めたよく知られている代表的なサービスを紹介します。
WordPress(ワードプレス)
WordPress(公式サイト)は、CMSを代表するオープンソース型CMSであり、ブログやWebサイト制作において必須のツールです。
WordPressの導入は、大手レンタルサーバーサービスの簡単インストール機能経由で設定されることがほとんどです。
WordPressに最適化されたレンタルサーバーであれば、ワンクリックでWordPressが導入でき、すぐにブログやWebサイトが作成できるので便利です。
WordPressの詳細は、以下のブログ記事にて詳しく解説していますのでお役立てば幸いです。
関連記事:レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
Drupal(ドゥルーパル)
Drupal(ドゥルーパル)は、WordPressと同じくオープンソース型のCMSですが、セキュリティの信頼度の高さで人気があります。
このため、WordPressに比べてより、機密性の高いサイトで使われている点に特徴があり、実際にNASAや各国の金融機関、日本では経済産業省の一部システムにもDrupalが導入されています。
Drupalの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
Joomla(ジュームラ)
Joomla(ジュームラ)も、オープンソース型のCMSで、WordPressに比べると若干操作性に癖はありますが、デザイン性やカスタマイズのしやすさでは人気が高いです。
なお、Joomlaは法人向けに強いことでも知られており、小規模〜大規模のコーポデートサイトにまで幅広く導入されています。Joomlaの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
Sharewith(シェアウィズ)
Sharewith(シェアウィズ)は、国内の上場企業で多く導入されている、ビジネスに強い商用CMSです。
一例を挙げると、サントリーやAJINOMOTO、富士フイルム、MUFG、Gakkenなど大手企業がSharewithを導入しています。
Sharewithの特徴は、ワンパッケージで組織のサイトがスマートに導入できる点にあります。
Sharewithの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
Movable Type(モーバブルタイプ)
Movable Type(ムーバブルタイプ)は、コンテンツを構造化しブログ形式で簡単に管理・更新ができる商用型CMSです。
Movable Typeはセキュリティの信頼性が高く、各国の大企業や官公庁にも広く導入されています。
Movable Typeは商用CMSでありながらサイトやビジネスの規模に合わせたパッケージが用意されており、個人からスモールビジネス、中小企業、大手企業のWebサイトにまで幅広く対応しています。
Movable Typeの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
Blue Monkey(ブルーモンキー)
Blue Monkey(ブルーモンキー)は、日本で開発された商用CMSです。
シンプルな管理画面と複数人で使用できる運用機能、SEO設定など企業サイトが求める機能をぎゅっと詰め込んだツールとして人気があります。
実際にBlue Monkeyは、リクルート社やJAL ABC、クレディセゾンなどのサイトにも導入されています。
Blue Monkeyの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
NOREN(コーレン)
NOREN(コーレン)は、国内で開発された商用CMSで企業サイトに強いことで知られています。
NORENの導入パートナーは国内に100社以上あり、SIerやWeb制作会社など、多種多様なパートナーがサイト制作をサポートします。
また自社でサイト運営できるよう、学習効率の高いツールを提供するほか、導入時のトレーニングやサポート体制も充実しています。
NORENの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
RCMS(アールシーエムエス)
RCMS(アールシーエムエス)は、は国内で開発された商用CMSで、サイバーエージェントやマイナビ、日本ハム、富士通など金融機関・商社・メーカーなど上場企業が多く導入しています。
RCMS高いセキュリティ性を保ちながら、外部システムや他社クラウドサービスとの連携のしやすさを兼ね備えている点にあります。
また、クラウドでもカスタマイズ開発ができ、Webサイト構築からカスタマイズまで、全てRCMSがサポートを行なっています。
RCMSの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
a-blog cms(エイブログシーエムエス)
a-blog cms(エイブログシーエムエス)は、国産の商用CMSです。
製作者には開発とメンテナンスのしやすさを提供し、サイト運営においては更新のしやすさを重視したツールです。
公式サイトでは国内668件の導入事例を紹介しており、スモールビジネスから大規模サイトまで、それぞれの目的や規模に合ったサイト制作が行えます。
a-blog cmsの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
はてなブログMedia(メディア)
はてなブログMediaは、オウンドメディア運営に必要な全ての機能を搭載した「ブログに強い」商用CMSです。
はてなブログで培われた使用感と作成されたサイトは、はてなブログに集客がしやすいという特徴を持っています。
またセキュリティにも強く、LINEレコードやメルカリ、キャノン、Rakuten、オリックスなど大手企業の多くがはてなブログMediaを利用して、ブログの運用を行なっています。
はてなブログMediaの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
EC-CUBE(イーシーキューブ)
EC-CUBE(イーシーキューブ)は、ネットショップ運用で国内トップクラスの人気を誇る商用CMSです。
EC-CUBEは、インターネット販売に必要な全ての機能が搭載されており、ドトール、カステラの文明堂、国立美術館、ユーハイムなど、全国35,000店舗を超える、多彩な業種や業界のECサイトに導入されています。
EC-CUBEの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
CS-Cart(シーエスカート)
CS-Cart(シーエスカート)は、75を超えるアドオン機能を搭載するなど、オンライン販売に必要な全ての機能を備えた商用型CMSです。
CS-Cartはすでに50,000サイト以上で導入されており、対応言語も27か国語あるので越境ECにも最適なツールとして人気があります。
CS-Cartの種類は、モール型、マーケットプレイス型、費用対効果を重視したスタンダード版の3種類があります。
CS-Cart(シーエスカート)の詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
CREAM(クリーム)
CREAM(クリーム)は、SEOに強い、モバイルフレンドリー、記事作成のしやすさを売りにした商用型CMSです。
CREAMを導入した企業の中は、自然検索だけで多くのアクセスを集めている実績があります。
このため企業のSEO施策だけでなく、個人のアフィリエイトサイトやブログ運営にも導入されており、「SEOでどのような結果が出ているのか」CREAM公式サイトでも数多くの事例が紹介されています。
CREAMの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
ALAYA(アライア)
ALAYA(アライア)は、セキュリティの信頼性が高いことで人気の商用CMSです。
企業の戦略策定・設計・構築を目的に国内で開発され2002年よりサービスを提供しており、シンプルで使いやすい操作画面、管理のしやすい運用ツール、導入から運用まで一貫したサポート体制を提供しています。
ALAYAの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
Jimdo(ジンドゥー)
Jimdo(ジンドゥー)は、世界3,200万以上のサイトで導入されている商用CMSです。
スモールビジネスや個人事業主、個人の運営に必要な機能を搭載しており、デザインが苦手な方でも簡単かつスピーディーにサイトが作れる手軽さが人気の秘密です。
基本の機能は無料ですが、独自ドメインを使用したプランは月額費用が掛かります。
ビジネス向けのプランも用意されていますので、Jimdoの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
HeartCore(ハートコア)
HeartCore(ハートコア)は、セキュリティの高さで実績が高い国産CMSで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券や西武鉄道株式会社など、大手企業をはじめとする3,500以上で導入されています。
Webサイトの運用だけでなく、他のシステムとも連携ができる柔軟さを含め、リアルタイム性や運用性の高さでも人気があります。ただし、ライセンス料金はかなり高額です。
また、年間の保守費用から、ヘルプサポート機能も多くのかかるため、個人での導入ではなく、ある程度の予算が組める大手企業や高いセキュリティを必要とする業種に向いています。
HeartCoreの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
COMPANY CLOUD(カンパニークラウド)
COMPANY CLOUD(カンパニークラウド)は、コンテンツを軸にしたコーポレートサイトの作成ツール(クラウド型CMS)です。
セキュリティ性能の高さはもちろんのこと、マーケティングを意識した企業サイトの制作に強く、リード獲得、ブランディング、リクルート活動など企業活動に必要な機能を搭載しています。
COMPANY CLOUDの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
nfoCMS(インフォシーエムエス)
infoCMS(インフォシーエムエス)は、Webサイト制作に特化した法人向けクラウド型CMSです。
IT担当者のいない企業においても、直感的に操作できる管理画面によって、サイトの編集や更新、メンテナンスも簡単に行えます。
またセキュリティの信頼性も高く、大規模サイトのコンテンツ移行にも対応していることから、株式会社ジェイアール東日本マネジメントサービス、株式会社パソナ、NTT印刷株式会社など、多くの企業がinfoCMSのCMSを導入しています。
infoCMSの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
Kuroco(クロコ)
Kuroco(クロコ)は、API(Application Programming Interface)と言って、アプリケーション同士を繋ぐプログラミングをするためのインターフェースの名称です。
APIを使うことで、ソフトウェア同士を繋げ、複数のソフトウェアやサービスで情報を共有することができるのですが、Kurocoを使うことで、API経由でデータを出力し、外部とのデータ共有や連携、既存Webサイトからの導入や置き換えが自由自在に行えます。
このような機能性の高さから、サーバーエージェントやマイナビ、富士通、TBS、トウキョウダイガク、朝日新聞、DMMGAMES、JTBなど多くの企業にKurocoが導入されています。
Kurocoの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
microCMS(マイクロシーエムエス)
microCMS(マイクロシーエムエス)は、WebサイトやシステムをAPI経由で管理できる、国産のクラウドCMSです。
microCMSは、ヘッドレスCMSというのですが、「ヘッドレス」とは表示画面と裏側のシステムが分離していることを示しており、コンテンツ管理のみに特化していることから、プログラム言語を気にすることなく自由に開発できるというメリットがあります。
microCMSが導入されている事例として
- ホットペッパービューティー
- バンダイナムコオンライン
- ZOZOTOWN
- クラウドワークス
- 小田急電鉄
- 丸亀製麺
など数多くの有名企業に利用されていることで知られています。
microCMSの詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
WordPressをベースにCMSの基本を学ぶ
今回はWordPressを中心に、CMSとは何か。
Webサイトに必須のCMSの仕組みについて解説しました。
- CMSはコードの知識なしで、Webサイトの管理ができる
- CMSの代表的存在がワードプレス
- CMSにはオープンソース、商用、クラウド型の三種類がある
- CMSを導入することで編集や管理が簡単になった
- WordPress以外にも便利なCMSは多数存在する
CMSがあることで、プログラミングやコーディングの事で悩まずに済むことが出来ます。
しかも、システム的にサイト運営を学びながら、サイト制作やブログ記事の文章執筆などに専念できるのは、すごく素敵なことで嬉しいです。
また企業の方も、コーポレートサイトや自社メディアの管理に時間や手間をかけることなく、簡単にWebサイトを運用できるCMS導入のメリットは大きいです。
これからWebサイトやブログを制作される方は、CMSを上手に取り入れて、管理がしやすくセキュリティやSEOに強いサイトを作っていきましょう。
WordPressとCMSに関連した記事
ユニコブログ®では、ブログ型のWebサイトを含む、サイト運営に関連した様々な情報をブログ記事形式で公開しています。
下記のブログ記事も、サイト運営のお役に立てば幸いです。
- WordPressの初期設定でやっておくと良いことを分かりやすく解説
- WordPressブログのおすすめプラグイン10選!各プラグイン機能を徹底解説
- 初心者がブログを始めるならどこ?【答えはWordPressです】
- WordPress(ワードプレス)のコメント欄が消えないときの対処法
- ブログのCMSにはWordPressを利用してサイト構築をサクッと済ませる
最後まで読んでいただきありがとうございました。