今回は、YouTubeチャンネルを収益化する方法について、実例を用いて解説していきます。
かなり前からユニコチャンネル®|YouTube自体は開設していたのですが、検証用に制作した動画や、参考用に試しで制作した動画などがメインで「主軸となるメインコンテンツ」が定まっていないことから、このチャンネルではYouTubeチャンネル自体をを収益化する条件を満たすまでの検証や記録などの経過をコンテンツ化していませんでした。
とはいえ、そのような全く知名度のないYouTubeチャンネルでも、「YouTubeチャンネルを収益化する条件を達成できる」ということを知ってもらえれば、何かのきっかけになるかと考え、今回、そのプロセスについて、この実例を用いて解説していきます。
YouTubeチャンネルの収益化条件
ここで、まずはYouTubeで開設したチャンネルを収益化する条件を確認しておきます。
- チャンネル登録者数
- 公開動画の総再生時間(②と③はどちらかの条件を達成すればOKです。)
- 公開ショート動画の視聴回数
達成すると緑のチェックマークが付いたりするので嬉しいです。
1.チャンネル登録者数
YouTubeチャンネルを収益化するために、必ず必要な条件としてチャンネル登録者数を1,000人以上にする必要があります。
筆者の場合は、約2ヵ月で達成しました。
実例として、どんな風に達成したのかを後ほど解説していきます。
2.公開動画の総再生時間
YouTubeチャンネルに公開している動画の視聴時間が過去365日間の間に4,000時間以上にする必要があります。
3.公開ショート動画の視聴回数
YouTubeチャンネルに公開したショート動画が、過去90日間で1,000万回以上再生される必要があります。
ショート動画で再生された再生時間は、総再生時間の4,000時間にカウントされないことに注意が必要です。
通常動画の4,000時間の総再生時間かショート動画の1,000万回再生か?
YouTubeのチャンネルを収益化するには、チャンネル登録者数を1,000人以上にしたうえで、通常動画で4,000時間を再生するか、ショート動画で1,000万回再生を達成する必要があります。
実際、全く無名のYouTubeチャンネルから、この条件を達成するのは難しいと感じるかも知れませんが、引き続き読み進めていただけたらヒントになる部分がいくつもあると考えています。
2023年に緩和された収益化条件について
2023年6月にはYouTubeチャンネルの収益化条件が緩和され、収益化の方法について限定的になるとはいえ、ファングッズの販売などが可能になるなど、テーマやジャンルによってはかなり敷居が低くなった条件でチャンネルを収益化できるようになりました。
収益化の中には、グッズ販売ECと繋げることができる機能が実装されていて、筆者のようにイラストメイキング動画などをアップしている場合には、そのイラストをグッズ化して販売しているECストア(筆者の場合はSUZURI)と連携をさせることが可能になっています。
具体的なYouTube動画の事例としては
上記の動画では、キャラクターグッズを販売しているECと繋げているので、動画再生画面にグッズ販売情報も表示されています。
YouTubeチャンネルを収益化することが出来た後のこと
筆者の公開しているYouTubeチャンネルでは守れていないのですが、YouTubeチャンネルが収益化した後のことを考えて、事前に決めておいたほうが良いことが3つあります。
- チャンネルのテーマや内容がブレないようにすること
- 動画は定期的にアップしていくこと
- 過激な動画になっていかないように独自のポリシーを決めておくこと
上記の3つは、収益化されたYouTubeチャンネルを長く運用するために大事な3つの事になるので、YouTubeチャンネルを開設して収益化するまでに運用の方向性として固めておきましょう。
特に3番については、YouTubeチャンネルが収益化されると、再生回数を稼ぐために、段々と内容が過激になっていく方向になる場合が多いので注意が必要です。
YouTubeチャンネルが収益化されていく過程の中でチャンネル運営のペースを掴み、そのまま自分のペースで長く運用していけるように習慣づけをしておきましょう。
YouTubeチャンネルの登録者数を増やす方法
本記事では、実際の実例で書いていくので、それが最前の方法とは限らないのですが、筆者が所有するサブチャンネルなどでも同じ方法でYouTubeチャンネルの収益化をしているので、ある程度の再現性はあると考えています。
YouTubeチャンネルの登録者数を増やす方法ですが、今回の、ユニコチャンネル®【公式】の場合は下記の方法で登録者数を増やしていきました。
- ショート動画の投稿(特にコレが有効です)
- 公開動画をGoogle Adsで宣伝する
本記事で、Google Adsを宣伝で利用するとどうなるのか?についても少し書きたかったので、今回のユニコチャンネル®【公式】では公開動画の宣伝も利用しています。
YouTubeのチャンネル登録者数を増やすにはショート動画が有効です
昨今、ショート動画でのチャンネル展開がすごく活発ですが、これは、チャンネル登録者数が0人からでの場合でも有効な方法です。
YouTubeのショート動画には、動画の再生回数に影響する、視聴者がこのショート動画を見つけた方法で確認出来る「ショートフィード」からの視聴者流入が見込めます。
開設したYouTubeチャンネルのテーマに沿った内容で、ショート動画を投稿すると、その動画の内容を気に入ってもらえたりした場合に、気軽にワンクリックで「チャンネル登録」をしてもらえるので、チャンネル登録者数を増やすための施策としてかなり有効な方法となります。
ユニコチャンネル®【公式】の場合は、Google Adsで宣伝する以外の方法として以下のテーマとジャンルで、再生リストにある内容で約1,000人の登録者数を達成しました。
ひたすら「猫さん」をテーマに動画を作り続けたので、内容と言うより「猫さん」の力を借りた部分が大きいと言うのが正直なところですが、これも実例として、これらをテーマにしたことによるYouTubeチャンネルを収益化の実例として紹介しておきます。
Google Adsの宣伝によるチャンネル登録者数の増加
ショート動画ではなく、通常の動画だと、公開した動画からのオプション(設定)で「宣伝」を選ぶことで、Google Adsでの広告出稿が気軽に出来るようになっています。
基本的に「動画再生回数を増やし、チャンネルへのエンゲージメントを促す」という基本項目を選んで気軽に広告が出稿できるのですが、コチラについては、投稿する動画の内容によって、チャンネル登録者数の増加には、かなりの幅が出るので、よく検討する必要があります。
また、広告による動画の再生時間は、YouTubeの収益化条件にある1つの4,000時間には含まれないので注意が必要です。
とはいえ、「あと少しでチャンネル登録者数が1,000人になる」という時には時短の方法の1つとして利用できるほうほうでもあります。
また、よく広告出稿の審査について、土日に出稿設定をしても広告が出ない。というのをよく見かけるのですが、土日に広告出稿の設定をしても、早ければ当日に広告出稿ができます。
基本的にはショート動画からの導線を設計したほうが良い
ショート動画は、25秒以上の動画で投稿すれば、「終了画面」の設定で、自分のチャンネルの次の動画で見てほしいもの、または、ショート動画でイントロダクション(動画の序盤紹介)を作成して、通常の動画本編を見てもらうためのサムネイルを表示することが出来るので、テーマや運用方針を決めて、ショート動画の扱い方を統一すると運用も習慣化しやすく出来るので良いと考えています。
ショート動画でチャンネル動画や通常動画の再生数を増やしたりするための施策効果は、ジャンルによってかなり変わるので、色々な方法を試しながら、各動画で確認出来る「アナリティクス」機能を用いて改善していきましょう。
公開動画の総再生時間を増やす方法
本記事の場合は、実例を基にして書いていくので、コチラについても最良の方法はYouTubeチャンネルのテーマやジャンルによって変わることはご了承ください。
とは言え、無名のチャンネルでも収益化出来る事例として、参考になれば幸いです。
基本的には以下の3つの方法で4,000時間の達成を目指します。
- 長時間再生できるジャンルの動画を作る
- ノンバーバルコンテンツで海外向けに発信
- タイムラプス系動画などの活用
上記3つの方法が、YouTubeチャンネルの収益化条件の1つ、「総再生時間を4,000時間以上にする」という条件を達成しやすいほうほうの1つになるので解説していきます。
1.長時間再生できるジャンルの動画を作る
運営するYouTubeチャンネルのテーマやジャンルによって難しい場合もあるかもしれないのですが、1つは、この長時間再生できる動画を制作するというのが方法の1つになります。
筆者のユニコチャンネル®|YouTubeの場合だと、動画1本が約8時間になる、自然音や環境音の動画です。
自然音|再生リスト|YouTubeチャンネル
海外向けのサブチャンネルも、このような動画を中心に展開しています。
この他にも、例えば、日本語の単語がそのまま英語になったモノを中心に長時間動画を構成していくことで多くの視聴をしてもらえることが可能になります。
例えば
- 50種類の「origami」作品を紹介
- 「kimono」の基本を一気に紹介
- 今日の「haiku」まとめ
のように、スゴくベタですが、海外向けに配信している数十種類の動画を、定期的に改めて纏め動画にして1本の動画にすることで、一気に再生時間を得られるパターンもあります。
また、9:16の縦長アスペクト比で構成されたショート動画を「まとめ動画」にして通常動画投稿し、予めショート動画で構成された再生リストの中に入れておきます。
2.ノンバーバルコンテンツで海外向けに発信
ノンバーバルコンテンツとは、「言語」に頼らないコンテンツです。
最近だとVlogなどでも、このノンバーバルコンテンツをみかけたりします。
例えば、旅行系であれば、ホテルのサービスや食事の紹介以外にも、観光できるところを歩いたりする動画などです。
3.タイムラプス系動画などの活用
タイムラプス動画とは、長時間撮影した動画を早送りのように再生して、動画の尺(動画の時間)を短くした物を指します。
よく、夜空の星を一晩中撮影して、それを30秒くらいにした動画などを見たことがあるかもしれないですが、そのような動画です。
作るのに結構な労力がいるのですが、アイデア次第で家の中でもタイムラプス動画に向いている動画を制作することが可能です。
タイムラプス系の動画は、特に海外の場合、バズった時の再生回数がスゴいので、日本ならではの文化系ジャンルでタイムラプスに出来そうなものがあったら是非、チャレンジしてみてください。
YouTubeチャンネルを収益化するコツ
チャンネル運営者がSNS運営の経験があったり、スゴくセンスの良い人、または芸能人や有名人で、予め見込めるチャンネル登録者のリードがあったり、スキルがあれば、すぐにYouTubeチャンネルの収益化が出来ますが、YouTubeチャンネル開設も初めてで、SNSや動画の制作スキルもこれからと言う場合には、YouTubeチャンネルの収益化条件達成は、とても難しい内容に感じるかも知れません。
しかし、YouTubeチャンネルの運営は、広告収入が減っている話題も出てきてはいますが。それでも、筆者のように一般人からしたらYouTubeチャンネルが収益か出来て、ある程度の再生回数が回るようになれば、十分に支えてくれる金額にしていくことも可能です。
筆者の場合、実際に収益化が出来ているサブチャンネルで共通していることとして
- Youtubeチャンネルのテーマは1つに絞る
- 過激な方向に進まないように淡々と定期的に動画をアップしていく
- 海外向けに発信できるものにする
上記の3つを守るようにしてます。
日本向けに動画を配信するのも全然有りだと思います。
ただ、筆者の場合は、国内向けの動画コンテンツ制作でバズったものがなく、あまり得意ではないので、海外向けに日本の文化や、デザインツール系の紹介を海外向けにするのが、良かったという結果なのでそうしています。
当然に、人によって、相性の良いテーマやジャンルがあると考えるので、最初はその辺りを手探りで探しながら、無理をしないで続けられるテーマのコンテンツを探していくことをオススメします。
また、YouTubeチャンネルの登録者数が増えてきて、「#PR」系も出来るようになった時に、別のメディア媒体などがあると便利なので、ブログサイトを開設しておいたりして、別の収益化にも対応できるようにしておくと尚、収益化しやすくなるのでオススメです。
海外向けの情報発信が可能なら即座に日本語以外で構成したコンテンツ制作にする
2023年の後半から、YouTubeチャンネルを収益化するサポートをしているのですが、明らかに体感するのが、日本国内向けより、例えば、英語で全世界に向けて最初から全て英語でYouTubeチャンネルを運営するスタイルです。
対象マーケットを最初から、日本国内ではなく英語で世界中に向けて発信することを前提に動画制作の企画を考えていくと、YouTubeチャンネルを収益化するまでのスピード感が全然違います。
筆者の手伝っている中でも、収益化までのスピードが早いのは、やはり国内向けに限定したものではない情報発信チャンネルです。
YouTubeで収益化できない動画コンテンツになる内容の典型例
YouTubeを収益化した後に、ありがちなトラブルなどを解説します。
動画の内容自体に対するガイドラインについては、収益化を目指すにあたり、よく確認はされていると思いますので大丈夫かと思うのですが、とくにありがちなのは、動画内で利用している「BGM」が著作権関連のチェックで引っかかって、個別に設定できる「収益化」の項目が「利用不可」になってしまうという事態です。
よく利用されるフリー素材の音楽ファイル(オーディオやBGM等)でも、いざ動画を収益化した時に、「収益化」の項目が「利用不可」と表示されてしまいます。
今現在も、相談された時に見てみると、有名な素材販売プラットフォームのオーディオファイルだとしても、この問題が頻繁に起きるのを見かけます。
YouTubeチャンネルが収益化できた時にBGMなどで問題が起きないようにするには?
この解決方法は、主に3つあるのですが、最初からチャンネル収益化を計画して動画制作をしていく場合は下記のパターンで進めていきます。
より、簡単で費用がかからないものから紹介していきます。
- YouTubeオーディオライブラリだけを使用する
- 自分で作曲する
- 著作権者と交渉する
上記の3つになります。
とはいえ、自分で作曲したり、著作権者と交渉して自分のチャンネルの動画収益化に関するアプルーバル処理(許諾業務)を進めるのは、簡単にできることではないので、基本的には上記のうち、「YouTubeオーディオライブラリだけを使用する」というやり方で進めていきましょう。
実際の問題としてよく、楽曲に関して、「全て自由にご利用ください」と書いてある場合がありますが、突然に利用規約や楽曲利用についての管理がシステム化されて、ある日突然、収益化できなくなると言うことがあります。
したがって、動画内容と雰囲気のあった理想のBGMを組み込みたい時は、自分で作曲するか、商用利用で問題のない条件で個別に楽曲(BGM等)を製作して、動画内でオリジナルの楽曲を利用できるようにしておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。