VlogとはVideo log、Video blogを略した言葉です。
Blogのように文章や画像をベースにした日々の記録を、動画を中心に発信していく方法です。
今回は、Vlogを始めたい人やVlogの作り方を知りたい初心者に向けて、その制作方法を解説していきます。
本記事の後半では、Vlogコンテンツをブログと連動させて収益化する方法も解説しています。
本記事の後半へ:ブログでVlogコンテンツの認知度を上げつつ収益化する
- Vlogを始めるための準備内容がわかる
- Vlogの作り方がわかる
- Vlogの視聴者を増やす方法が分かる
目次
Vlogの始め方
Vlogの始め方はとても簡単です。下記の手順で行うことができます。
- YouTubeなどのアカウントを開設する
- チャンネルページを整える
- Vlogのテーマを決める
- コンテンツ制作に必要な機材を揃える
- テーマに沿ってコンテンツを日々アップする
これだけの動作で完了です。
日々の日常をコンテンツに
Vlogを始めるには、日々の日常をどのようにコンテンツにして発信していくかが重要です。
いきなり高い品質を目指すと途中で疲れてしまうので、簡単にVlogを始めて、続けて発信していくための最小限の準備を本記事で紹介していきます。
Vlogとは?
Vlogとは、日常を動画で切りとった物をソーシャルメディアで発信する個人メディアです。
海外では、かなり前からVloggerが誕生しており、動画コンテンツのカテゴリーとして確立しています。
本記事での執筆時点では、まだあまりVlogという言葉が認知されていないようですが、これから日本でもかなりの人気になるカテゴリーと考えています。
Vlogは全世界向けに発信しやすい
Vlogは、Blogよりも圧倒的に全世界向けのコンテンツにしやすいというのが特徴です。
Blogは、文字が情報伝達のベースになるので作成者の言語がベースになります。
私は日本人ですから、この記事のように日本語でブログ記事を書いています。
しかし、この記事を全世界に発信しようと英語に翻訳して書いたり、Webサイトの翻訳APIを用いて更新していこうとすると、手間がかなり増えてくることになります。
その点、Vlogは文字情報を必要としない表現ができるので、コンテンツの制作を工夫することによって世界中の人達に視聴して気に入ってもらえるチャンスがあります。
Vlogはどんな内容?
Vlogは、企画を練り込むというよりは日々の時間の切りとりをどう表現するか?に近いです。
なので、「どんな企画だったら再生数が上がるか…」という事を主体においた企画準備よりも比較的に構成を考えるのが簡単です。
自分の日々過ごしている日常を少しだけコンテンツにするだけなのですから。
ここでひとつ、Vlogコンテンツの参考動画を紹介します。
Jun’sKitchen
いきなりここまでクオリティーの高いコンテンツを作ることは難しいかもしれないのですが、ひとつのゴール設定として、とても参考になる素敵なチャンネルのコンテンツです。
関連動画:流木でキャットツリーを作る|JunsKitchen(YouTube)
猫達と過ごす日々の生活の中から、その一部を記録して公開している素敵なチャンネルです。
日常の一部を少しだけ記録してコンテンツにする
Vlogは日々の日常を少しだけ記録して、それを発信するコンテンツです。
あなたがいつも過ごしている日常にも、Vlogで発信することで誰かに喜んでもらえるコンテンツが隠れているかもしれません。
また、すでにYouTubeなどで発信を始めている方は、自然とそれがVlogコンテンツ向けになっている事もあります。
すでにアップしたコンテンツを再加工して、全世界様向けのVlogコンテンツとしてリメイクしてみることもお薦めします。
Vlogを始める準備
ここでは、YouTubeを中心にVlogの始め方を開設していきます。
まずは、発信するためにYouTubeチャンネルの開設をしないと発信する場所がないのでそこから始めましょう。
YouTubeでチャンネル開設をして、きちんと設定やデザインの準備をする方法は下記の記事で紹介しています。
関連記事:YouTubeの始め方を基本から応用まで初心者用にわかりやすく解説
Vlogを始めるための準備
Vlogを始めるのには、YouTubeで普通に配信をするためのコンテンツを作るのとあまり違いはありません。
ただ、普通にYouTubeで配信するのとは別に、少しだけ工夫をします。
構図を簡単に決めておく
日々の日常からコンテンツを作り出していくので、自分の日常を書き出してみる事をお薦めします。
例えば、お子さんやペット飼っている人、趣味で何かを作っている人を想定してコンテンツになりそうな部分を書き出していきます。
- 「朝」起きる
- 「料理」する
- 「食事」する
- 「子供」と「遊ぶ」
- 「ペット」と「遊ぶ」
- 「何か」を「作る」
- 「寝る」
細かく書き出していくとキリがないですが、その中から構成を組み立てていきます。
上記に書き出した内容でも3つの構成を組むことが可能です。
- ある動作部分の記録をする特化パターン
- 一日の日常をまんべんなく組みこむパターン
- 「遊び」などの共通ワードを組みこむジャンル決めパターン
このように日常を書き出していきながら、どの部分を発信するためのコンテンツにするかを考えていくと、たくさんのアイデアが出てきます。
他にも、様々なライフイベントの経過をあなたの再生リストに追加していくのもいいですね。
機材の準備
YouTubeチャンネルの準備ができたら、次は機材の準備です。
もちろん、気軽に始めるのはとても重要なことですから、最初はスマホと100均ストアで購入できるような物を工夫して始めていきましょう。
撮影機材や撮影環境は凝りだすとキリがないので、ここでは私たちが軽めに撮影する際に使用している収録環境を紹介します。
- カメラ : iPhone X
- マイク : RODE VideoMic GO ビデオカメラ用マイク/ショットガンマイク
- スマホとマイクの端子接続 : BELKIN 変換アダプタ MFi認証 RockStar F8J212btWHT[F8J212BTWHT]
- 三脚・三脚ヘッド兼用(短い三脚)0 : KOZIRO MINI TRIPOD KIT (ミニ三脚キット)(BLACK)
- 三脚(長い三脚) : KOZIRO MINI TRIPOD KIT (ミニ三脚キット)ブラック
の5つを使用しています。
この内、私たちのYouTubeチャンネルでアップしているタイムラプス収録のイラストメイキング動画で使用している機材のほとんどは、上記のリストにある1番、4番、5番しか使用していません。
イラストメイキングはタイムラプス仕様なので、マイクも必要ありません。
私たちは、VlogコンテンツとしてLINEスタンプ制作の日々をイラストメイキング動画で紹介しています。
それをきっかけに、LINEスタンプを始めてみたいという方のために、まとめ記事も用意してあります。
Vlogに必要な機材は、自分が撮影対象になるか、どこを撮影対象にするかによってもだいぶ違います。
いきなり色々な機材は揃えようとはせずに、撮影で記録していく過程の中で必要になったものだけ購入していけばそれほど費用はかかりません。
(続けていれば、ちょいバズで機材代くらいすぐに出てしまうかもしれませんが…)
Vlog用コンテンツ制作の工夫
ここで紹介するやり方は、全世界に向けて視聴者をつかめるようにするものです。
現在流行っている、色調の強い目立つ文字入れの仕方などの工夫とは違う事をご了承ください。
グローバル仕様にするために
ここでは、世界共通仕様で準備をそれほどしなくても良いようにするための工夫を紹介していきます。
サムネイルは文字無しの写真かロゴを入れる程度にする。
最近はサムネイルを目立たせるために視認性の高いビビット調の色を盛り込んで目立つサムネイルが増えています。
しかし、人気のVloggerは英語のタイトルだけを入れたわりとスッキリしたサムネイルか、あるいは綺麗に撮影した写真画像のみにしています。
タイトルに「Vlog」と入れておく
まだ、「Vlog」のキーワードを入れているコンテンツは少ないのでココは押さえておきましょう。
概要欄のハッシュやタグ欄
ここにも「Vlog」や「Vlogs」と入れておきましょう。
人気のVloggerやYouTuberはわざわざVlogと入れなくても見つけてもらえますが、最初はキーワードをしっかり押さえておくことが重要です。
編集でテロップを付けない
編集で動画そのものに文字情報を入れてしまうと視聴者属性を絞ってしまうことになります。
映像自体にテロップ(文字情報)を入れないようにしましょう。
字幕を挿入しよう
説明テロップや、話している内容のテキスト化は、YouTubeの字幕機能を使用して多国言語対応しやすい状況にしておきましょう。
また、動画の概要欄に字幕表示でテキストが表示されることを明記しておくと親切です。
動画を多言語化対応させる方法については、下記の2つの記事で解説していますので参考になれば幸いです。
動画編集でアクセントを加える
ただ単に日常を切りとったコンテンツは、有名人以外は退屈になってしまうことが多くあります。
そのためには、コンテンツにアクセントを付けるための手法のひとつとして「タイムラプス」などを盛り込むとメリハリがつきます。
iPhoneでしたらデフォルトでタイムラプス機能がついています。
現在のiPhoneにデフォルトで搭載されているタイムラプスの仕様では、どんなに長い時間のタイムラプス収録をしても25秒から30秒に纏められてしまうので、タイムラプスで長尺コンテンツやカットを作りたい場合には注意してください。
タイムラプスの表現については、簡単に収録できる様々なアプリがすでにあるので、それを使用してもいいかもしれません。
私たちがタイムラプス収録を行う際に使用しているiPhone用アプリのひとつを紹介しておきます。
iPhoneで簡単にインターバル撮影(タイムラプス動画)をすることが可能なアプリです。さらっと撮影を始めることもできますし、細かい撮影条件の設定も可能です。
収録時でも、タイムラプス動画の書き出し時にも速度調整が可能で、4K映像にも対応し、出力コーデックはH.265/HEVCにも対応しています。
タイムラプス映像をコンテンツの中に組み込む以外にも、フェード(ディゾルブ)やクロスフェード(クロスディゾルブ)などのエフェクトをシーンの中に織り交ぜてあげることで魅力のあるVlogコンテンツに仕上げることが可能です。
Vlog動画の編集について学ぶ
Vlogコンテンツを制作したら、色々な映像調整や編集がありますが、例えば、Adobe CCなどを利用していなくても、映像制作に関する多くのノウハウなどを学ぶことが出来るWebサイトとしてPremiere Proチュートリアルというのがあります。
登録したりしなくても無料で映像制作のTipsを学ぶことが出来るので、参考になると考えています。
スマホだけでも編集できる
先ほど紹介したタイムラプスやディゾルブ、フェードなどの加工も含めて、appleから無料で提供されているアプリ「iMovie」で十分に編集ができます。
Adobe社からはスマホ用のアプリで「Premiere Rush」も出ているので、簡単にアップロードするまでの編集作業が可能です。
BGMはYouTube音源を利用するのが簡単
チャンネル運用者に対しては著作権の管理がしっかりと求められます。
コンテンツ制作でBGMなど著作権の管理が難しいようでしたらYouTubeから音源をダウンローすることも可能です。
最初は用意された音源でコンテンツを制作していく事をお薦めします。
Vlog(Video Blog)の開始
本記事を参考にしていただきながら、YouTubeにVlogコンテンツをアップロードする準備ができたと思います。
Vlogコンテンツを始めたら、ブログなどで制作の裏側などで、映像では見えない部分について小話などをいれると、特典コンテンツのようになって付加価値を上げることが可能です。
そのような構成でX(旧Twitter)などでの投稿時には、YouTubeの動画更新ツイートの後に、次の動画更新までにブログ記事の案内を発信しつつ、次の更新日時などの案内を入れて、コンテンツがきれないようにしていくことも重要です。
noteなどでしたら、YouTubeの動画とブログの連動記事をまとめて上げてアップしておくと良いです。
この時、noteに付けるタイトルは、検索キーワードを意識して投稿しましょう。
この記事をきっかけに、素敵なVlogコンテンツが増えてくれれば幸いです。
VlogをYouTubeで発信する
当ブログでは、YouTubeのチャンネル開設で重要なチャンネル設定から動画のアップまで、多くのノウハウを公開しています。
音声配信でVlog視聴者とコミュニケーションを図る
Vlogコンテンツで人気が出てきたら、音声配信アプリを使って視聴者やファンとコミュニケーションをとることも可能です。
Vlogを見ていて気づいたことや、動画内で使っているものなど、質問を抱く視聴者も出てきます。
音声配信アプリは、リスナーからの質問をチャットベースで行う事ができるので、トークに自信が無くても、気軽にコミュニケーションが出来るようになっています。
ブログでVlogコンテンツの認知度を上げつつ収益化する
YouTubeなどでのVlog発信を、ブログ記事として切り取っていくことで、コンテンツの発信力を更に上げていきつつ、収益化することも可能になります。
動画では語りきれない部分をテキスト化する
動画の中で語りきれない部分をブログでテキスト化してあげるだけで、さらにYouTubeへの導線を作ることが可能になります。
映画やドラマの副音声的な感じでやると良いかもですね。
VlogとBlogの連動コンテンツイメージ
VlogをYouTubeにアップした後に制作する、ブログ記事の作成イメージです。
- タイトル(YouTube用のVlogタイトルとちょっとだ変える)
- リード文(YouTubeの動画説明文を入れると楽)
- YouTubeリンクを埋め込む
- 見出し(H2)
- 本文
このような感じでブログコンテンツを構成していきます。
基本的には、Vlogの映像と連動させてテキスト化(文章)にしていきます。
文章の構成
文章の途中では、動画から適時スクリーンショットの静止画像を書き出して
- 見出し
- 画像
- 文章
の3つを1セットにして行きながら、繰り返していきます。
文章のボリューム感
ブログの記事ボリュームの感覚としては動画1分あたり、自然と画像2~3枚と400~500文字くらいのテキストになると思います。
なので、5~6分のVlogをブログ記事にするとSEOに適したボリューム感になってきます。
収益化のイメージ
せっかくVlogコンテンツをブログ記事にするので、収益化もしていきたいところです。
ブログ記事を収益化するために、いくつかのASPと提携をして起きましょう。
Vlogコンテンツをテキストにして収益化をするので、ブログ記事で出てくる商品やサービスが、アフィリエイト広告で利用可能か探しておきましょう。
商品やサービスが見つかったら、下記の画像のようにして、文章内にアンカーテキスト(外部リンク)を入れていきます。
上の画像にある、テキストに下線が引かれている部分がアンカーテキストです。
この部分がアフィリエイト広告のリンクになります。
関連記事:YouTubeチャンネルを収益化する方法について実例を基に分かりやすく解説
ブログサイトは簡単に立ち上げられる
ブログの運営はWordPressというWebサイト管理システムによる運用がベストです。
WordPressのインストールや立ち上げは難しい印象がありましたが、現在はレンタルサーバー会社が提供しているWordPressの簡単インストールサービスがあるので、もの凄く簡単にブログサイトが立ち上げられるようになっています。
動画コンテンツは様々な配信メディアへの展開が可能なので、工夫しながら少しずつ発信力と収益力を高めていきましょう。