YouTube動画制作で俯瞰撮影する方法を解説

YouTube動画制作で俯瞰撮影する方法を解説

YouTube動画では、顔出しなどをしないで、手元だけを映す俯瞰撮影の方法を知っておくと動画制作で役立つ場面が多いです。

例えば、日本よりも大きな英語圏のマーケットに向けて、日本文化に関連した動画コンテンツとして、下記のような種類です。

  • 折り紙を折るところ
  • 手芸や美術分野を含めた工芸品を作っているところ
  • アナログのイラストメイキング
  • 漫画制作の俯瞰動画制作
  • 鍵盤楽器を演奏しているところ

などを紹介する動画を海外向けに制作すると、国内マーケットだけにコンテンツ展開するよりも、リーチがスゴく広がります。

というか、最初から英語圏チャンネルとして特化させてしまったほうが今は良いかもです。

YouTubeを多言語化する方法に使用されている地球を優しく包み込む手

この記事では、YouTubeで俯瞰撮影するための基本、適切な機材の選び方、そして撮影テクニックについて詳しく解説していきます。

この記事の内容
  • 俯瞰撮影による動画コンテンツでYouTubeチャンネルを成長させる
  • 俯瞰撮影するための三脚の選び方
  • YouTube動画制作で俯瞰撮影コンテンツを制作するノウハウ

俯瞰撮影とは?

俯瞰撮影とは?

俯瞰撮影とは例えば、動画制作をするときにカメラを真下に向けて、手元だけを映すような撮影方法の1つです。

実例として、筆者のユニコチャンネル®︎(YouTubeチャンネル)に、YouTube用の俯瞰動画でイラストメイキングを撮影したので参考になれば幸いです。

このブログ記事用に思いつくままに俯瞰撮影をしたので、照明周りの調整についてはご容赦くださいませ。

アナログイラストメイキング|YouTube(ユニコチャンネル®︎)

最近は、カメラのレンズを真下に向けた俯瞰撮影までいかなくとも、手元だけを写した動画などが多くなってきているので、撮影する被写体とテーマに応じて使い分けると良いと考えています。

実際に、筆者のYouTubeチャンネルでも、俯瞰撮影ではなくて、斜め上から見下ろしてみるような角度でアクセサリーを作る動画(YouTube)を制作したこともあるので、そちらも参考になれば幸いです。

俯瞰撮影された動画コンテンツの魅力とは?

俯瞰撮影の場合、撮影される画面内に余計なものが映ることがないため、動画視聴者は動画コンテンツ内で作られる被写体だけに集中できます。

俯瞰撮影動画のメリット
  • 顔出しをしなくて良い
  • ナレーションを入れなくても良い
  • 被写体となる制作物に集中できる

ナレーションは自分の声で入れる必要はありません。

今は、商用で使える合成音声は多くの言語で用意されているので、文章から声を起こしてナレーション制作をすることができます。

むしろ、ナレーションは最初から英語で制作してしまう方が良いかもです。

筆者の場合、日本語のナレーションや朗読コンテンツには『VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット』を利用しています。

また、ナレーションやBGMを入れなくても、最低限、字幕だけで動画内容をフォローするように、書き言葉で構成しても問題ありません。*1

俯瞰撮影で動画コンテンツを作る場合には、個人を特定できる情報がほとんどなくなるので、その点はメリットがスゴく大きいといえます。

俯瞰撮影が適している動画とは?

俯瞰撮影による動画コンテンツ制作が適しているのは、基本は固定カメラで真上からカメラレンズは真下にして撮影するので、そこに映せる範囲内で被写体全体を写せるものが理想です。

ずっと真上からの俯瞰撮影だけではつまらないかも、と感じる場合は、2個以上のカメラを使うか、カメラを固定する場所を増やして撮影するなど、何らかの工夫をすることになります。

中には、何回も撮影を重ねて、

  • 俯瞰映像の固定バージョン
  • 斜め上から手元をドリーさせて撮影
  • 上から下にカメラをパンさせていく

などのショット(シーン)を撮影し、動画編集でスイッチングさせるくらい作り込んだ動画制作をする人もいますが、それは、YouTubeチャンネルが成長して収益化できた時に、カメラマンや、撮影のできるディレクターの方にお願いをしたほうがやり方に悩むこともないので良いと考えます。

俯瞰撮影のための準備

俯瞰撮影をするには、最低でも俯瞰映像を撮るためにカメラを固定する準備をする必要があります。

予算があれば、THANKO 一脚にもなる「俯瞰三脚」スマートフォンホルダー付きなどがよいです。

ただ、最初は低予算で、加えてスマホで完結させたいという場合もあると考えます。

その場合は、手頃なスマホ用のフレキシブルアームスタンドなどを利用するものありです。

筆者の場合は、以前から所有している三脚の先端固定部に、90度向きを変えられる拡張カメラスタンドが付いているタイプを利用して、スマホでも一眼レフカメラのどちらでも使えるようにしています。*2

利用している三脚の見本
環境音を収録したりライブ配信で弾き語りをするときにも使える三脚の利用例

最初は、あまり費用のかからないアームスタンドなどで俯瞰映像を撮るのが良いと考えます。

スマホで俯瞰撮影をするように三脚の天面アジャスタ部分をスマホリグを付け替えた
スマホで俯瞰撮影をするように三脚の天面アジャスタ部分をスマホリグを付け替えた

または、三脚にフレキシブルアームスタンドを装着して撮影をする方法もあり、下記の構成であれば、三脚とアームスタンドの費用を合わせても、数千円で俯瞰撮影環境が整えられます。

三脚とカメラ固定リグを使ったシンプルな俯瞰ショットの場面写真
三脚にフレキシブルアームスタンドを取り付けた構成
俯瞰撮影をする時に三脚のバランスが悪くなりませんか?

俯瞰撮影をする時に三脚が傾いてしまう場合には、三脚部分の隙間にペットボトルを置いたり、脚部分にテープで貼り付けることでバランスを調整することが可能です。

俯瞰撮影時のテクニックについて

俯瞰撮影に関しては色々なテクニックがあるのですが、ここでは、あまりお金をかけずに気軽に活用することのできるノウハウを紹介します。

照明について

俯瞰撮影時の照明について

俯瞰撮影をする時に難しいのが照明です。

明るさが欲しくて照明器具を追加する時には、特に影には気をつけてください。

筆者の場合、照明器具を追加する場合には、さらに段ボールにアルミ箔を貼ったボードを周りにたてて、動画編集の時に諸々調整ができるようにしています。

段ボールにアルミ箔を貼ったボードは、お金もかからず追加照明の場所も工夫できるので、いろいろ試してみることをオススメします。

背景について

俯瞰撮影の場合、背景となるのは被写体の後ろになる部分、例えばテーブルの上などになると思います。

被写体の色などによって、背景の色と被ると見えなくなってしまうことがあるので、注意が必要です。

撮影用シートを何種類か持っていると、この辺りの工夫ができるようになるので、いろいろ試してみてください。

俯瞰撮影をした動画編集やアップロード時のポイント

俯瞰撮影をした動画編集でのポイントは、制作工程などのプロセスの「分かりやすさ」です。

本記事の前半でも紹介したように、俯瞰撮影する動画コンテンツはジャンルやテーマを特化させることができるのが大きなメリットになります。

視聴者も、俯瞰映像を見ながら同じものを作るかもしれないことを想定して、何か作り物である場合や、イラストメイキングなどで利用している道具などを、YouTube動画の説明欄に記載しておきましょう。

動画の編集では、なるべく細かく字幕などで視聴者に分かりやすく映像の内容が伝わるように情報を追加してあげてください。

字幕はどの段階で入れるのが良いですか?

動画編集の時に字幕データを作成してYouTubeに字幕を読み込ませることもできますが、YouTube Studio内でアップロードした動画に後から簡単に字幕を付けることが可能です。

YouTubeの動画にチャプター(タイムスタンプ)はどうやればつけることができますか?

動画の説明欄に所定の入力ルールでタイプスタンプを入れていくことでチャプター分けが可能です。

関連記事:YouTubeの動画にタイムスタンプでチャプターを追加して区切りや目次を設定する

Webでブログサイトを開設して収益化の間口を広げる

俯瞰撮影で作成した動画コンテンツを埋め込んだブログ記事を作成して、Webサイト運営もできるとマルチメディア展開しやすくなるのでオススメです。

この時のポイントとしては

  • ブログ記事のタイトルにテーマのキーワードを入れる
  • ブログ記事内にYouTube動画を埋め込む
  • 書き言葉で詳細な制作プロセスを書いていく

などのポイントを押さえておけば、Googleアドセンスによる収益化などでさらに間口を広げることが可能です。

Googleアドセンスの収益はどれくらいになるのか実例を紹介

ブログ始め方や、どんなレンタルサーバーを選んでWebサイト運営をすれば良いのかなどについては、下記の記事がお役に立てば幸いです。

実際に利用しているレンタルサーバーを徹底比較してオススメできるサービスを解説

YouTubeチャンネルで俯瞰撮影コンテンツを運用する

YouTubeチャンネルで俯瞰撮影コンテンツを運用する

俯瞰撮影された動画コンテンツを扱ったYouTubeチャンネルは、テーマを特化させるとチャンネル成長しやすい傾向にあります。

もしも、動画コンテンツのテーマが2種類になりそうでしたら、1つのチャンネルではなく、テーマごとにチャンネルを分けて展開したほうが、チャンネル登録をしてくれた人達のリピート視聴率が上がります。

日本では、今からYouTubeのチャンネル運営をしても遅いという意見が出てきていますが、テーマを特化させた海外向けの動画コンテンツは、まだまだニッチな分野で成功するチャンスが残っています。

またニッチな分野についても、展開するマーケットを英語圏にして展開すると、そもそもの市場規模が10倍以上は変わってくる*3のでコンテンツを積み上げてみる価値は十分にあります。

また、そこからブログサイトなどと合わせて収益化していけば、ブログメディアをハブとして色々な展開に繋げていくアイデアも見えてきます。

何か、俯瞰撮影に向いていそうな得意なジャンルがあったら、ぜひ試してみてください。

YouTubeの始め方を基本から応用まで初心者用にわかりやすく解説

最後まで読んでいただきありがとうございました。

に関する脚注や出典および参考情報の一覧

  1. 海外だと英語を利用する国や地域によってはクローズドキャプション(CC)と言って、字幕の表示・非表示のあることが前提になっているところもあります。 ↩︎
  2. テーマによってYouTubeチャンネルを変えていて、あえて撮影環境も変えています。 ↩︎
  3. YouTubeのチャンネルや動画を多言語化して設定する方法についても別記事で開設しています。 ↩︎
ABOUT US
ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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