シン・レンタルサーバーは、X SERVER(エックスサーバー)を提供しているエックスサーバー株式会社から2024年2月1日にサービス移管がされて運用されているレンタルサーバーです。
エックスサーバー株式会社のグループ企業として運用されていますがWordPressの表示スピードを上げるための技術的なアプローチや、料金体系が異なります。
- X SERVER(エックスサーバー)は2003年から運用開始。
- シン・レンタルサーバーは、2021年5月にリリースされたばかりの新サービスです。
当ブログでは下記のように、実際に利用している多くのレンタルサーバーサービスを比較している総合的なブログ記事があるのですが、その中でも、本記事では、より詳細に本記事で2つサービスについて解説しています。
多くの方が知りたいシン・レンタルサーバーとX SERVER(エックスサーバー)の違いを詳しく解説しますので、レンタルサーバー選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:シン・レンタルサーバーの契約からブログを作る手順を分かりやすく解説
目次
シン・レンタルサーバーとは?
シン・レンタルサーバーは、2021年5月に誕生した新しいレンタルサーバーサービスです。
エックスサーバー株式会社はこれまで、Webサイトの高速化に関して、サービスの運営会社を別会社にしたり、サービス内容の改善をしながら、高速化を追求してサービスを展開しています。
- エックスサーバー
- wpX Speed
- シン・レンタルサーバー
その中で筆者も、副サイトで毎日が記念日ブログ®を作成してシン・レンタルサーバーを利用しています。
2024年に入ってからは、有料WordPressテーマも変更しました。
シン・レンタルサーバー内でも購入できるXWRITEを利用しています。
X SERVER(エックスサーバー)とは?
X SERVER(エックスサーバー)のレンタルサーバーサービスは、大きく分けて三種類あります。
- シン・レンタルサーバー
- wpX Speed
- エックスサーバー
このほか法人向けサービスでX serverビジネス等もありますが、今回は、主に個人向けレンタルサーバーとしても提供されている3種類に絞って、それぞれの機能や料金体系をみていきたいと思います。
シン・レンタルサーバー
シン・レンタルサーバーは、2021年5月に登場したエックスサーバー最新のレンタルサーバーです。
後述するエックスサーバーのシステムをベースに、高速性化技術KUSANAGI(くさなぎ)をはじめ、処理速度と耐障害性に強いオールNVMe RAID10を搭載しています。
なおエックスサーバー株式会社の実施したスピードテストでは、エックスサーバー内で最も速いサーバー速度を記録しました。
このほかにも、シン・レンタルサーバーには以下の最新技術やサービスが提供されています。
- NVMe RAID10
- Xアクセラレータ Ver.2
- 第2世代「AMD EPYCTM」
- 48コアCPU&512GBメモリ
- nginx(エンジンエックス)
- 国内最大級のバックボーン回線に10Gbpsで直結
- アカウントごとにCPUやメモリなどサーバーリソースを確保
- WEB、メール、MySQLデータの自動バックアップ
- 不正アクセスからサイトを保護するWAF
- セコムセキュリティ診断
- 無料で使えるシン・レンタルサーバーのSSL
特に好きな特典
- 独自ドメインが永久無料(全9種)
- 独自ドメインが1年間無料(全16種類)
高速化技術のほかにも、アカウントごとにCPUやメモリなどサーバーリソースを厳格に管理しており、アクセスが集中した時にも常に安定した環境が利用できます。
シン・レンタルサーバーの機能についてはは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
どのような機能が使えるのか、スペックを確認してみてください。
wpX Speed
wpX Speedは、2019年9月に提供を開始した、WordPress専用クラウド型レンタルサーバーです。
シン・レンタルサーバーと同じくNVMe RAID10構成を採用。
オールSSDやピュアSSDと呼ばれる従来のサーバーよりも、最大16倍の読み込み速度を記録しています。
またwpX Speedでは、WEBサイトのアクセスが急増した場合も、リソースの多いプランに自動変更する「オートスケール機能」を搭載しており、動作や表示が常に安定するという特徴を持っています。
このほか、アカウント毎にCPUやメモリなどサーバーリソースを確保する機能を搭載し、アクセスが集中しても高速性が損なわれないようチューニングされています(※ 同機能は、シン・レンタルサーバーにも採用されています)。
以下、wpX Speedで搭載されている主要な機能をまとめてみました。
- NVMe RAID10
- 一定の負荷検知でプラン変更する「オートスケール」機能
- アカウントごとにCPUやメモリなどサーバーリソースを確保
- PHP-FPM(サイトを高速・安定化させるための機能)
- 規模やアクセス状況に合わせたプラン構成
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)設定機能
wpX Speedは1時間あたり「数円〜」の時間課金制のプラン構成で、他のサービスのような月額料金制ではありません。
ただプランの予算は任意設定でき、一カ月あたりの最大料金は各プラン毎に固定されているので、使いすぎる心配はありません。
ただ最も安いプラン「W1」の上限が月額費用は千円台から、シン・レンタルサーバーより料金はやや高めの設定です。
X SERVER(エックスサーバー)
エックスサーバーは、エックスサーバー株式会社がはじめにリリースしたレンタルサーバーで、2021年で 18周年目を迎えました。
エックスサーバーも独自の進化を遂げており、サーバースペックもオールNVMe RAID10や、48コアCPU&512GBメモリなど、新しい機能と新たなハードウェアを次々に搭載し続けています。
X SERVER(エックスサーバー)に搭載されている主な機能をまとめてみました。
- NVMe RAID10
- 48コアCPU&512GBメモリ
- Xアクセラレータ Ver.2
- nginx
- 国内最大級のバックボーン回線に10Gbpsで直結
- 無料独自SSL
- FastCGI・HTTP/2(サイトを高速・安定化させるための機能)
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)設定機能ほか
エックスサーバーの月額料金は、最も安いプラン(X10、容量300GB)で月額1,000円前後から利用可能です。
関連記事:エックスサーバーの料金プランと使える機能を徹底解説
全サービスに共通するWordPress簡単インストール機能
エックスサーバーの全レンタルサーバーには、WordPress簡単インストール機能、WordPress簡単移行など。
ワンクリックでWordPressがインストールできる機能や、他社レンタルサーバーから、引っ越しできる便利な移管機能が搭載されています。
X SERVER(エックスサーバー)系のレンタルサーバーサービス
ここで改めて、エックスサーバーがリリースしている3種類のサービス
- シン・レンタルサーバー
- wpX Speed
- X SERVER
について、それぞれ紹介します。
エックスサーバー系レンタルサーバーサービスの料金
シン・レンタルサーバー、wpX Speed、X SERVER(エックスサーバー)の月額料金は次の通りです。
料金体系 |
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シン・レンタルサーバー |
月額539円(税込)から、グレード別に全4種類のコースを提供 |
wpX Speed |
1時間あたり2.2円(月額上限1,320円)から、グレード別に全7種類のコースを提供 |
X SERVER(エックスサーバー) |
月額990円(税込)から、グレード別に全3種類のコースを提供 |
この中で最も月額料金が安いのは、シン・レンタルサーバーでした。
容量について
次に各サービスの容量(ディスクスペース|SSD)を一覧にしてみました。
ディスクスペース(SSD)の一覧 |
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シン・レンタルサーバー |
300GB / 400GB / 500GB / 600GBまで、4段階のプランで対応 |
wpX Speed |
200GB(W1)〜1TB(W7)まで 7段階のプランで対応 |
X SERVER(エックスサーバー) |
300GB / 400GB / 500GBまで、3段階のプランで対応 |
wpX Speedは最大1TBのプラン(W7、月額最大88,000円)も使えますが、ここまで大きなプランを個人で使う機会は、ほとんどありません。
通常のWEBサイトやブログ運営であれば、表中の青い文字で示した300GB(ベーシック)のプランで十分対応できます。
料金、容量で総合的に判断しても、シン・レンタルサーバーは非常に魅力のあるサービスと言えますね。
目的別レンタルサーバーの選び方
- シン・レンタルサーバー
- wpX Speed
- X SERVER(エックスサーバー)
の中から、目的別にレンタルサーバーを選ぶ方法を紹介します。
WordPressのプラグイン、WordPressテーマの変化に強い
WordPressのプラグインや、WordPressテーマのアップデートなどに強いのが、上の二種類です。
シン・レンタルサーバーでも特に問題はありませんが最新のサービスなので、まだWordPressテーマの一部の機能や、対応していない可能性がゼロではないので、このようなチョイスになりました。
WordPressの表示スピードで選ぶ
wpXシン・レンタルサーバーは、高速化技術KUSANAGIを搭載していること。
またシン・レンタルサーバー、wpX SpeedともにWordPressの表示速度を売りにしたレンタルサーバーなので、このような結果となりました。
料金が安く、高性能なレンタルサーバー
これは「シン・レンタルサーバー」一択となりました。
三つのプランを比べても、シン・レンタルサーバーは初期費用無料、月額料金は数百円台からと圧倒的に安いです。
総合的にはシン・レンタルサーバーが使いやすい
ここまで、WordPressとの相性、表示スピード、料金と三つの側面からみて、最も使いやすいのは、シン・レンタルサーバーとの結果になりました。
進化し続けるレンタルサーバーであるX SERVER(エックスサーバー)の機能をベースに、最新の高速化技術や機能を搭載し、月額料金もグッと抑えてくれているのも好感が持てますね。
シン・レンタルサーバーはおすすめできるレンタルサーバー
エックスサーバー株式会社とグループ会社が運営するシンクラウド株式会社の【シン・レンタルサーバー、wpX Speed、X SERVER】について紹介しました。
それぞれを比べても、個人的に評価したのは、最新の技術を搭載しWordPressの表示速度が早いと感じた シン・レンタルサーバーでした。
いままでエックスサーバーを使ってきた方も、他社レンタルサーバーをお使いの方も「WordPress高速化技術KUSANAGIとは、どのような特徴があるのか」ぜひ体験してみてください。
シン・レンタルサーバー|公式サイト
また、ユニコブログ®︎では、本記事の冒頭でも紹介したように、実際に利用しているレンタルサーバーや、そのレンタルサーバーを運用して利用しているWebサイトを公開しています。
これらの情報も、お役立てば幸いです。