「ようやくできたハンドメイド作品を流行りのネットで売ってみたい」
「自分のハンドメイド作品を、どのサイトで販売したら良いか分からない!」
このように、ハンドメイドやハンドクラフトで自分が作成した作品や商品をネット上で「販売」してみるなどのチャレンジしてみたいと思ったことがあると思います。
今やEC市場は「巨大なマーケット」に成長し、実際多くのハンドメイド作品が多く扱われています。
※ECサイトとは、ネット上で商品を販売するwebサイトのことを指します。
- おすすめECサイトの紹介
- 各ECサイトの特徴
- 費用や手数料
目次
ハンドメイドで制作した作品を販売するには?
昔と違い、今は簡単に自分用のECサイトを構築することが可能です。
予め構築された決済システムに、素敵なストアデザインテンプレートが豊富に用意されています。
制作した作品を販売するには下記の手順で行うことができます。
- 作品を制作する
- ECサイトに登録する
- 作品の写真等を登録する
- 商品概要を入力する
- 価格を設定する
これだけのステップで簡単にECサイトを始めて運営することが可能になっています。
ECサイトでの販売開始は本当に簡単
ほとんどのものは無料で利用開始が可能です。
そのほか、販売実績に応じた手数料で運営が可能となっています。
ECサイトシステムの立ち上げや管理・保守を行う必要はほとんどなく、創作活動に専念する事が可能な環境が整っています。
おすすめのECサイト6つ
今回はハンドメイド作品が販売できる「おすすめのECサイト6つ」をご紹介します。
1.minne(ミンネ)
まずは「ハンドメイド・手作り・クラフト作品のマーケットminne(ミンネ)」をご紹介します。
1-1.サイトの特徴
国内最大のハンドメイドマーケットと言われているminne。
54万人以上の作家が登録しており、1,000万点以上の作品が販売・展示されています。
出展者も購入利用者も多いことが特徴です。
アクセサリーや雑貨類が中心ですが、アート作品やベビーグッズなどあらゆる分野のものが幅広く販売されています。申請が通れば、食べ物の販売をすることもできます。
アプリ上でも売買でき、ダウンロード数は1,000万。20代~30代女性のユーザー層が多いのも特徴です。
1-2.費用
登録費用:無料
月額費用:無料
販売手数料:約10%
振込手数料:220円
1-3.使い方の特徴
スマホアプリがあるため、パソコンがなくても販売開始することができます。
画像表示枚数は5枚で、画像ごとにコメントを入れることが可能です。(1枚目の画像は除く)
InstagramやYouTubeの動画を貼ることができるため、制作過程や作品の詳細を伝えることができます。
1-4.こんな方におすすめ
ハンドメイドを始めたばかりの方・若い女性向け商品を販売したい方におすすめです。
minne独自のイベント開催や雑誌発行など作家を支援する活動も多く行っているため、ステップアップしたい方にもぴったりでしょう。
認知度が高いECサイトなので、幅広く知ってもらいたい場合にもおすすめですが、出展数(ライバル)も多いため、差別化や特化で特徴を出すなどの工夫をして、埋もれてしまわないようにしましょう。
minne(ミンネ)の会員登録から作品販売までの方法については、こちらの記事でまとめていますので、お役に立てば幸いです。
2.Creema(クリーマ)
次に、「ハンドメイド・手作り・クラフト作品の通販、販売サイトCreema(クリーマ)」をご紹介します。
2-1.サイトの特徴
登録作家15万人・アプリダウンロード数800万と、minneに次いで利用者数が多いハンドメイドECサイトです。
ユーザー層は20代~40代女性が多く、アクセサリーなどの小物類に並び服やバッグなどのファッション類も多く売買され、申請が通れば、食品やお酒・飲物も販売できます。
2週間ごとに作家の作品が入れ替わるリアルショップ「Creema store」が東京・北海道・熊本にあることも特徴です。
2-2.費用
登録費用:無料
月額費用:無料
成約手数料: 約10%、フードの場合約14%、台湾・香港サイトでの販売の場合20%+40円の決済手数料
振込手数料:(3万円未満)176円、(3万円以上)275円※ジャパンネット銀行あての場合は55円
2-3.使い方の特徴
スマホアプリがあるため、パソコンがなくても販売開始できます。アプリには画像補正機能が搭載されているため、簡単に綺麗な画像を載せることができます。
画像表示枚数は10枚まで可能。あらゆる角度の写真を載せたり使用例を載せたりするなど、作品の魅力を存分に伝えることができます。
海外サイトにもつながっており、台湾・香港に向けて販売することも可能です。
2-4.こんな方におすすめ
大人の女性向け商品を扱っている方や、ECサイト出展に慣れていない方におすすめです。
各地でイベントを開催していたり作家同士のコラボをサポートする活動も行っていたりするため、ネットの枠を飛び出して活躍したい方にもおすすめです。
Creemaの会員登録から作品販売までの方法については、こちらの記事でまとめています。
3.iichi(いいち)
続いて、「ハンドメイド・クラフト作品・手仕事品の通販 iichi(いいち)」をご紹介します。
3-1.サイトの特徴
木工・陶器・ガラス・皮革・染織など、職人による本格的な作品が多いハンドメイドECサイトです。
こだわった作品が多いことから、他ECサイトと比べて男性ユーザーが多いことが特徴です。
作品だけでなく、作品をつくるための道具や素材も販売されていることから、作家同士のやり取りもあります。
作品の質だけでなく作品を紹介する画像のクオリティも高いため、サイト全体が洗練された雰囲気です。
3-2.費用
登録費用:無料
月額費用:無料
成約手数料:20%
振込手数料:(3万円未満)176円、(3万円以上)275円※ジャパンネット銀行あての場合は55円
3-3.使い方の特徴
個展やワークショップなど、自分自身のイベントを告知する機能(イベントお知らせ機能)があるため、集客としても活用できます。
「お気に入り」機能や「再出品リクエスト」機能により、ユーザーがどのような作品を求めているのか分かることも特徴です。
3-4.こんな方におすすめ
本格的な作品を出品したい方や男性向け作品を販売したい方におすすめ。
イベントお知らせ機能の他に、iichiと関わりのあるクラフトフェアへの出展や雑誌掲載のチャンスもあるため、セルフブランディングしたい方にもおすすめです。
4.STORES(ストアーズ)
続いて、「自分でつくれる、本格的なネットショップSTORES(ストアーズ)」についてご紹介します。
4-1.サイトの特徴
自分のECサイトをつくることができるサイトです。
48種のデザインテンプレートから好みのデザインを選ぶことができ、カスタマイズ機能も豊富なため、オリジナルに近いECサイトが実現します。
フリープランとスタンダードプランがあることも特徴で、プランによって使える機能と、かかる費用が異なります。
毎月20万円以上の売上げが見込める場合は、スタンダードプランの方がお得になっています。
4-2.費用
【フリープラン】
登録費用:無料
月額費用:無料
決済手数料:5%
振込手数料:275円
【スタンダードプラン】
登録費用:無料
月額費用:1,980円(初月0円)
決済手数料:3.6%
振込手数料:275円
4-3.使い方の特徴
スタンダードプランの場合、アクセス解析機能があったり独自ドメインを持つことができたりします。
決済手段も豊富で、楽天ペイやAmazon Pay(スタンダードプランのみ)などにも対応しているため、ユーザーにとって購入しやすいことも特徴です。
4-4.こんな方におすすめ
自分自身で集客することができる方・独自のECサイトを持ちたい方におすすめです。
「Instagram販売連携機能」によりInstagramからの購入が短ステップで行えるため、現在Instagramで集客・ブランディング活動をしている方にもおすすめ。
他にも引っ越しサポートをしてくれるため、別ECサイトから移行を考えている方にも向いているでしょう。
5.BASE(ベイス)
続いて、「ネットショップを無料で簡単に作成 BASE(ベイス)」についてご紹介します。
5-1.サイトの特徴
90万ショップ以上の開設実績があり、フリーランスから芸能人・法人まで幅広く利用されています。
ファッションやフード・雑貨など、あらゆる分野に対応できるデザインが豊富に用意されています。
その中から気に入ったテーマを選び、カスタマイズすることで、自分好みのECサイトをつくることができます。
BASEショップを集めてショッピングモールとして利用できるアプリ(600万ユーザーが利用)もあります。
他にもリアルショップがあるなど、集客や販促のサポートをしてくれることも特徴です。
5-2.費用
登録費用:無料
月額費用:無料
サービス利用料:3%
決済手数料:3.6%+40円
振込申請費用:(2万円未満)振込手数料250円+事務手数料500円、(2万円以上)振込手数料250円
5-3.使い方の特徴
HTML編集ができるため、デザインの微調整やショップの世界観を明確に出したい場合にも対応が可能です。
また、お名前.comなどで取得した、独自ドメインを取得することもできます。
クーポンやメルマガなどを発行したり、顧客管理ができたりする拡張機能が豊富にあります。
その他にも、デザインをアップロードするだけでTシャツやスマホケースなどを販売できる機能があることも特徴です。
受発注方式で在庫リスクがないことも嬉しいポイントです。
5-4.こんな方におすすめ
ショップの世界観を出したい方・ビジネスとして本格的に取り組んでいきたい方におすすめです。
全国各地で定期的にセミナーが開催されているため、初心者の方でも利用できます。
リアルショップやリアルイベントへの出展チャンスもあるため、オフラインでの販売に興味がある方にもおすすめです。
また、BASEでは会員制のコミュニティを作って会員を募ったり、そのコミュニティで会員だけが購入できる限定商品の販売を行ったり、会員だけが閲覧できるページを提供することができる「コミュニティ APP」が、BASEの拡張機能「BASE Apps」で利用できるようになりましたね。
6.MUUU(ムー)
最後に、「UUUM公式オンラインストア MUUU(ムー)」についてご紹介します。
サイトの特徴
You Tuberやクリエイターが数多く所属しているUUUM株式会社の公式オンラインストアです。
Tシャツ・スマホケース・イベントグッズなど、クリエイターこだわりの作品が販売されているECサイトです。
MUUUでしか買えない限定アイテムやお得なキャンペーンがあることも特徴で、アプリでのショッピングも可能です。
特定商取引法に準拠しながらECサイトの運営をしていく
ECサイトの運営で二の足を踏んでしまう理由の1つに、この特定商取引法に準拠するために住所や電話番号などの運営者情報を記載することに躊躇してしまう部分があります。
オフィスなど、自宅と別の住所記載が可能であれば良いのですが、中々そうは簡単にはいきません。
特定商取引法とECサイト運営は、1セットで運営していかないと行けないモノなので、不特定多数の消費者のために記載して公開しなければいけない情報には非常に気を遣いますが何とか対応していかないといけないところでもあります。
ECショップを通じて自分のブランドを育てて行く
ハンドメイド作品は「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマサイトで販売するという方法もあります。
しかし、自分の作品のブランディングや、販売点数を増やしたりなど、少しずつでも展開を広げていきたい場合には自分のストアサイトをまずはひとつでも立ち上げていくほうが良いです。
まずはひとつでも開設してみる
ECサイトの運営は1つだけに絞っても複数サイト利用してもOKです。
慣れていない最初のうちは1つに決めて運営を始め、運営になれてきたら各ECサイトの特徴をい把握していくのが良いでしょう。
各ECサイトの特徴を活かしながら複数サイト展開をしていくことも可能です。
最近は、世界中に作品を展開できるプラットフォームが数多く出てきて勢いもあります。
自分のハンドメイド作品のテイストや、今後どうしていきたいのかを踏まえて、どのECサイトを利用するか決められると良いですね。
いろいろなハンドメイドECサイトを調べてみると、クリエイターランキングなどを確認することもできます。
ハンドメイド作品販売の参考にしましょう。
ただ、後述しますが、最近はStripe Payment Linksという、URLを貼るだけで決済を行う事ができるサービスなども出てきているので、自分でECサイトを所有するのも趣味から事業へ展開していく上での環境も揃っています。
イラストが得意な方はこちらも
イラストが得意な方には、
- LINEクリエイターズマーケットでのLINEスタンプ制作の販売
- SUZURIなどでの販売
- 各素材販売サイト用のイラスト制作と販売
LINEスタンプでキャラクターを生み出し、LINE公式アカウントでファンと交流し、イラストデータはそのままグッズ制作用のデータとして使用することが可能です。
筆者の場合は、家族でハンドメイド作品を作ったりする以外にも、SUZURI(ユニコスタンプ®ショップ)でというグッズショップなどを展開しています。
関連記事:SUZURIを実際に使ってみて売上を伸ばす方法などを解説
今は、デザインデータの場合は製造から在庫管理、発送などを自分でやらなくてもグッズの販売が可能になっているのでとても便利です。
また、あなたの作品をより多くの人に知ってもらうためには、制作過程を通じて素材のこと、作り方など、全てがファンを獲得するためのコンテンツになります。
ブログサイトを開設して、検索からでもファンの獲得が出来るように活動を広げていきましょう。
動画配信を活用してハンドメイド作品を知ってもらおう
ハンドメイド作品を制作していく工程は、ハンドメイドに興味がある人にとってはものすごく価値の高いコンテンツになります。
ハンドメイドのメイキング映像を通じて作品を知ってもらい、ファン作りの仕組みを作っていきましょう。
ファンが増えてくればハンドメイド作品の販売だけでなく、ワークショップなどの開催で収入に繋ぐこともできます。
ハンドメイド制作動画は、必ずしも顔出しして動画を作成する必要はありません。
- 手元だけを撮影する
- タイムラプス動画(早送り動画)を活用する
- 写真を動画にして、テロップや字幕で説明を入れる
- デザイン系の場合は画面キャプチャを利用する
- 翻訳ソフトを使って世界中に配信すれば海外販売も!!
実際に、筆者のチャンネルで手元だけを写して撮影した動画を紹介します。
動画コンテンツを積み上げていくことで、宣伝集客効果は少しずつ確実に上がっていきます。
まずは顔を出さないで手元だけを映す撮影映像でも良いのでチャレンジしてみましょう。
ライブ配信でハンドメイド作品を知ってもらう
ライブ配信といっても、これも顔を出して配信する必要はありません。
現在は、配信プラットフォームが3Dアバターを用意してくれているところもあり、実名や顔出しをしなくても自分の作品を知ってもらうことや、ハンドメイド作品の作り方を知ってもらうなど、様々な情報発信の仕方が可能です。
ブログを開設してコンテンツを積み上げていく
繰り返しになりますが、ブログ用のサイト運営環境には、外部コンテンツを埋め込む機能が豊富に備わっています。
立ち上げたECサイト、作品をアップしたInstagram、制作過程を録画してアップしたYouTube映像。
これらのコンテンツを組み合わせて文章を加えて上げることで素敵なブログコンテンツになっていきます。
ブログサイトの運用に適したWordPressの構築は以前に比べてとても簡単になっています。
レンタルサーバーを借りてから10~15分くらいでセットできるので、ちょっと時間が空いたときにブログ開設をしてみましょう。
当ブログ(ユニコブログ®)では、ハンドメイド作品を広げるためのノウハウをブログ記事形式で数多く解説しています。
それぞれの向き不向きはありますが、自分に合うやり方が見つかって、それらの記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。