運営しているWebメディアやブログメディアに掲載する予定のキーワード選定がある程度出来上がったら、次は書こうとしている記事コンテンツのタイトル作成や、それらに関連する記事の一覧とキーワードのボリュームを調べてみましょう。
筆者の場合、自分が運営しているWebメディアやブログメディア、そしてブログサポートをしている方のWebサイトも含めて、いつも、できるだけ自由に書きながら、長い期間を掛けてWebメディアを育てていく方向性で進めていくことが多いです。
しかし、一気に多くの情報コンテンツを制作してWebメディアを育てたいという時には、下記3つの要素を重要なポイントとして、予めWebサイトのコンテンツに関する内部リンク(コンテンツ同士の関連性)の設計をしてから、記事コンテンツを制作していくステップに入ります。
- メインとなる記事とキーワードの選定
- メイン記事に関連する小記事の設計とキーワード選定
- 記事として独立させるか見出しレベルにするかの設計
上記の3つを進めていく上で重要なポイントの1つになるのがキーワードの検索量を表す検索ボリュームです。
それらの情報を把握するために必要なのがキーワードボリューム情報やキーワードのトレンド状況などを一覧で表示してくれる機能を実装しているツールになります。
本記事では、キーワードボリュームに関する情報を見やすく出力してくれる機能を持つツールの紹介と、検索ボリュームごとの扱い方や考え方について解説していきます。
キーワードボリュームとは?
キーワードボリュームとは、ユーザーが検索するときに利用する「単語」の頻度を表す単語です。
例えば、ある特定のキーワードで月に10,000回検索される様な「単語」はビックキーワードと言われることが多いです。
正確なキーワードボリュームを計測することは難しい
ただし、キーワードボリュームは正確に計測できるモノではないので、本記事でも紹介するキーワードボリュームの調査ツールも、「おおよそこれくらい」という目安としての計測結果という点に注意が必要です。
また、キーワードボリュームでビックキーワードと定義されるときの数字に規定はないので、各々が「これくらいのキーワードボリュームだったらビックキーワード」と言っている点も注意が必要です。
キーワードボリュームはコンテンツ制作をするときの目安の1つ
キーワードボリュームは、Web サイトやブログサイトの運営社側が、制作するコンテンツに対してユーザーがどのような「検索」をしたときに検索結果として表示されることが望ましいのか?という設計の中で検討される項目の1つです。
ユーザーが検索するときの単語や文章は「検索クエリ」と呼ばれ、検索意図が同じでも利用する単語や文章に違いがあります。
これら全てに対してキーワードを対応させることはすごく難しいことなので、コンテンツ制作側として
- キーワード
- キーワードボリューム
- 関連キーワードや利用されているサジェスト
などを参考に文章構成などを設計しています。
キーワードボリュームやキーワードの位置づけを決めていく
せっかくブログを書いていくなら、そのブログ記事に関連する各キーワードを可能な限りシンプルに、そして、キーワードボリュームも洗い出して調べておき、記録しておくのも重要です。
例えば、このブログ(ユニコブログ®)では、2020年01月に開設してから最高月間PV数は50万PV、現在は月で15万PV〜20万PVほどになっており、記事数も約600記事になりますが、ブログ記事を書くときにはキーワードボリュームを
- メインキーワード
- メインキーワード+サブキーワード
- メインキーワード+サブキーワード+アクセントキーワード
のように3つに分類したキーワードから、キーワードボリュームを洗い出して精査しています。
なので、時にはメインキーワードとするものと、サブキーワードを入れ替えて文章を書くなどの修正もあったりします。
Webサイトやブログサイトで最初に勢いを付け、大きなアクセス数を出してサイト成長させて行くには、キーワードボリュームが大きいキーワードを中心に据えて、ブログ記事を書いていくことが重要になっていきます。
このあたりは、「好きに書く」という部分を、少し抑える必要も出てくる部分でもあるので、ブログの運営スタイルによってはバランスをとるのが難しいかも知れません。
なので、ブログの運営目的を何にしているのかによって、キーワードボリュームの重要性はバラバラとも言えます。
キーワードボリュームの扱い方における具体的な事例
先ほどと同じく、筆者の場合は、キーワードの検索ボリュームが10,000以上になっている場合をビッグキーワードとして扱っています。
当然のことながら、このビッグキーワードで検索結果の上位表示を獲得できれば多くのアクセス増が見込めますが、これには周到で綿密な設計をした上で、検索ユーザーに役立つ、適切なコンテンツ記事の提供が出来なければいけません。
なので、予めキーワード、キーワードボリューム等によるコンテンツ設計までは難しいとしても、キーワードボリュームが1,000~5,000くらいの近辺にある関連ブログ記事を積み上げていき、あとで、それらの関連記事をまとめた「まとめ記事やテーマのメインとなる記事」を作成することが重要になります。。
この時の「まとめ記事」でビッグキーワードを狙うような感じにすると、アクセスアップに繋がる可能性を高めていくことが出来るようになります。
関連記事:ブログ記事が100記事になってもアクセスが増えない場合の対処法を分かりやすく解説
それでは、次の章ではキーワードボリュームを調べるためのツールを紹介します。
キーワードボリュームを調べるためのツールには何があるのか?
この章では、会社でも個人としても利用している、キーワードボリュームを調べるためのツールを紹介していきます。
また、新しく利用してみたツールが出てきた場合は都度、追記しています。
キーワードボリュームを調べられるツール
キーワードボリュームを調べることが可能なツールは多種多様、様々なものがあります。
なかには、Webサイトやブログサイトの運営初期であれば、無料版でも十分に役立つキーワードツールを紹介していますので、お役に立てれば幸いです。
以上の5つを紹介していきます。
これらのツールが実装しているキーワードボリュームを調査して出力してくれる機能は、ツール全体の一部の機能です。
実際に利用すると、キーワードボリュームだけではなくSEOを含めたコンテンツ制作に役立つ様々な機能を数多く提供してくれます。
1 Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
現在、筆者がキーワードボリュームを調べるのに1番多く利用しているのが、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)です。
1日の調べられる量に制限はありますが、無料版でもリアルタイムで検索ボリュームを調べたりすることが出来るので有効活用できます。
1日の利用限度を大きく上げて、ストレスなく利用していく場合には有料版の登録が必要です。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、キーワードリサーチから検索ボリュームだけでなく、SEOに対して幅広い機能を持っています。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)があれば、他のツールはあまり必要ないかも…という感じです。
簡単に使いこなせるように見やすい画面にもなっているので、無料版でまずは利用してみることをお薦めします。
2 Keyword Tool
Keyword Toolも、無料で利用し続けることが出来る便利なキーワードツールです。
最初にお試し感覚でキーワードボリュームなどを調べてみたいときにお薦めできるツールです。
Keyword Toolは、Google検索以外の検索エンジンプラットフォームや、主要なSNSのキーワードを調査することも可能なツールです。
利用するプラットフォームによって、キーワードボリュームが大きく異なるようなキーワードを見つけた場合はチャンスの1つでもあるので、Webサイトやブログサイト以外に連携するSNSを選定する時にも役立ちます。
3 Ahrefs
Ahrefsも無料体験期間があって、キーワードボリュームだけではなく、コンテンツ制作にスゴく役立つ機能を提供してくれているツールです。
有料版での利用となると少し高くはありますが、Webサイトやブログサイト内を適切なキーワードやリンクで構成していきたいときに役立つので、しっかりと収益化していきたいときには導入を検討すべきキーワードツールの1つです。
4 Semrush
Semrushも、ここまで紹介してきたツールと同じく、コンテンツ制作全体において役立つSEOオールインワンツールです。
本記事で紹介している中では高い費用が掛かる部類に入りますが、SNSアカウントの情報と連携出来たり多くの機能を提供してくれています。
また、外部のWebメディアを手伝うときやコンサルティングを行うときの調査ツーつ結果をまとめるレポートなどのスタイル編集機能が付いていてPDFで扱うことが出来るので、BtoB向けにSEO及びWeb広告関連事業を行う時に向いているツールです。
5 ラッコキーワード
キーワードボリューム以外にも、キーワードに関連する様々な調査や、コンテンツ制作でブログ記事などを構成するために必要な関連キーワードを抽出するための作業が簡単で見やすいツールの1つが、このラッコキーワードです。
キーワードボリュームまでを調査する場合は有料版を利用する必要がありますが、毎月1,000円未満で利用できるプランもあるので、キーワード調査関連に特化した内容であれば、このツールで十分に機能します。
また、ラッコWebサービスでは、WordPressブログが簡単に始められるラッコサーバー等も用意されており、ラッコWebサービス内だけでも、Webサイトの収益化から最終的にラッコM&AでWebサイトの売却をするところまで、ワンストップサービスで提供されて居るところが魅力的です。
キーワードツールを活用しながらコンテンツ制作をしていくほうがサイト成長させやすい
これらのツールで検索ボリュームを把握していけるようになると、「1,000から5,000くらいのキーワードボリューム」になっているキーワードの記事を積み上げていき、ある程度の記事ボリュームになったら「まとめ記事を作成していく」という流れを覚えていくことが出来るので、進んでいくうちにビッグキーワードも検索上位も獲得することが可能になってきます。
キーワードボリュームを調べるコツ
キーワードボリュームを調べるためのちょっとしたコツを紹介します。
メインキーワードから調べる
具体的なタイトルが先に決まっているときはいいのですが、基本的にはメインキーワードの1語から検索してみましょう。
例えば
- ブログ
- SNS
- デザイン
- 配信
などのキーワードを入れると、かなり大きなキーワードボリュームが出てきます。
今回紹介したキーワードリサーチツールを使えば、同時に関連キーワードも出してくれるので、1記事にするか、記事の中の見出しにするかなどの参考にもなります。
サブキーワードを入れてみる
メインキーワードを入れて、粗方の関連キーワードも調べられたら、次にメインキーワード+サブキーワードの2語まで入れて調べてみましょう。
ブログ開設から間もないときは、最初に100~1,000くらいのボリュームで抽出されるキーワードをブログ記事のタイトルにしていくと、検索上位も達成できる記事になってきます。
アクセントキーワードまで入れてみる
次に、3語目のアクセントキーワードまで入れて調査してみましょう。
ここで出てくるキーワードは、主に記事の見出しで利用できる事があるので、メインキーワード+サブキーワードを補完できる見出しなのか、別記事で内部リンク構造にするか、記事の設計に活かしていきましょう。
収益化が目的なら3語構成のキーワードも丁寧に記事にしていく
特に、アフィリエイトで収益化する場合は、「メインキーワード+サブキーワード+アクセントキーワード」まで絞ったキーワードは、ユーザーにも役立ち、そして収益化が可能なコンテンツ制作が可能になってくるので、なるべく丁寧に記事としてコンテンツ制作をしていきましょう。
3語くらいまでキーワードを絞れば、課題やニーズもだいぶ具体的になります。
サイトや記事設計によっても書き方は変わるのですが、
- ニッチキーワードで収益化ページのアクセスを期待する
- 収益化されたページへの集客ページにする
- ニーズを分解するための分岐記事にする
3パターンでブログ記事を意味づけすることができます。
ニッチキーワードでも良い理由
ビッグキーワードで検索上位に入れたら嬉しいですが、成果に繋がるかは別の話になります。
ビッグキーワードの特徴
ビッグキーワードの特徴は以下の通りです。
- 検索上位になればアクセス数が多く見込める
- 検索目的はとても曖昧
ビッグキーワードだけの場合は、検索意図が読み取りづらいので、アクセスがたくさんあっても成果には繋がりづらい傾向があります。
なので、ビッグキーワードを狙っていく場合はまとめ記事の方が向いています。
スモールキーワードの特徴
ニッチなスモールキーワードの場合は
- 検索上位でも検索流入は少ない
- 検索目的が絞られているので成果に結びつけやすい
という特徴があります。
なので、ドンピシャでニーズに答えられる内容をコンテンツにすることで成果に結び付けることが可能になっていきますね。
キーワードの大きさで内容を変える
ビッグキーワードとスモールキーワードの特徴から、キーワードに対してどんな内容の記事を書いていけば良いのか少し検討は付いたでしょうか。
ニーズを具体的にしていけば、より答えが明確なブログ記事を書いていくことが可能になります。
それらの記事をまとめたまとめ記事を作成していくことで、だんだんと大きなキーワードで検索上位表示も近づいてきます。
キーワードボリュームを調べてビッグキーワードで検索上位を目指す
数百から数千程度の検索ボリュームに関する記事を何本も積み上げていき、まとめ記事を作成していくとビッグキーワードでも検索で上位表示されるようになっていきます。
コツコツと積み上げていく努力がかなり必要になりますが、検索ボリュームの大きいキーワードで1位がとれたときは、とても大きな達成感を得ることができます。
ビッグキーワードの検索上位を目指すための施策記事
キーワードボリュームを調査して把握し、コンテンツ制作にまで落とし込めるスキルが身に付くと、いよいよビックキーワードでの上位表示も視野に入ってきます。
下記は、そのために必要なコンテンツ制作に役立てることが可能なブログ記事です。
効率よくブログ記事を増やしていきながら、検索順位の向上とアクセスアップを目指してどんどんブログ記事を書いていきましょう。
検索結果での上位表示を後押ししてくれるサーバー環境
ユーザーの検索クエリに対して役立つ情報として検索結果の上位に表示されたとき、重要になるのがWebサイトの表示スピードや、それが少ない情報量でユーザーに負担をかけずに表示できるようにしておけるかは重要なポイントの1つです。
自分の所有するWebサイトやブログサイトとして運用を始めるのであれば、を今のうちに、高速のサーバにバージョンアップしたり、ブログのテーマ変更で高速表示を実現できる準備を整えておくことも重要です。
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キーワードボリュームと関連キーワードなどの要素を活用する
Webサイトのコンテンツやブログ記事などで大きなアクセスアップを望んで、闇雲にビックキーワードに関するコンテンツ記事を書いても中々アクセスアップには繋がりません。
メインとして扱うキーワードのキーワードボリュームは大事ですが、それ以外にも検索結果から来たユーザーの疑問や問題を解決する、または自分の経験をコンテンツに組み込んで、ユーザーに新しい気づきなどを与えられるようにしていくなどの付加価値を提供していく必要があります。
キーワードに基づいた記事群の構成を、あとでリライトする形でも良いので、丁寧に関連キーワードも抽出していきながらコンテンツ構成を整えてコンテンツを制作していきましょう。
Webサイトの運営社側がマーケティングで利用する時の「単語」の呼び方
検索サービスを利用するユーザーが入力した「単語」のこと
ユーザーに役立つWebサイト構成やコンテンツを設計するために用いる調査ツールのこと
関連記事:キーワードと検索クエリの違いとは?各用語の扱い方と活用方法を含めて解説