最近は、海外向けに運用していたサブチャンネルの環境音や自然音を、ユニコチャンネル®【公式】(YouTube)の再生リストの1つとして動画をアップしたり、ポッドキャストやYouTubeミュージックで聴くことができるようにしています。
制作環境は、YouTubeに動画をアップするときに入力できる動画の説明欄に記載してあるのですが、もう少し詳しく書いて公開してほしいという要望をいただいたので、本記事を書いています。
ユニコチャンネル®【公式】(YouTube)にアップした動画の数は、執筆時点ですでに500本を越してしまっているので、本記事を書き終わった後は、この記事のURLと、もう少し詳細を予め、動画説明欄に書いておこうかなと考えています。
環境音や自然音とは?
環境音や自然音とは、日々の中で聞こえてくる自然の音、風の音や天気で言えば雨の音など、この他にも、地域の個別の自然音など、多くのコンテンツがYouTubeなどの動画配信プラットフォームにアップされています。
環境音とは?
環境音と自然音に関するキーワードを調べてみると、環境音は作る側の人が検索している人が多くて、自然音は、何か集中をするのに聴きたいシチュエーションを探している人の検索クエリとして出てきます。
自然音とは?
自然音とは、雨や風、川の流れや森の中にいる鳥の鳴き声など、自然の中で聞こえてくる自然の音を指します。
先ほど、環境音の解説部分で少し書きましたが、音の作り手は環境音、聞き手は自然音に関連した検索クエリでした。
このあたりは環境音を作成したときのキーワードで参考になるかと考えています。
ASMRとは?
最近は、環境音や自然音に関連した動画のタイトルにASMR(autonomous sensory meridian response)という単語も入っているコンテンツが多くなってきました。
例えば、一例としては
- 山の中を歩いている足音
- 雨の中を歩いている時の水のはじけ音
- 雪の中を歩く音
上記の音を、環境音に加えて環境音や自然音のASMR動画として投稿されていたりします。
このあたりは企画次第で、たくさんのバリエーションをコンテンツとして作る事ができるので作り手が楽しめる部分だと考えています。
環境音や自然音を録音する機器
環境音や自然音は、ハイスペックの機器を揃えようとすると果てしない投資金額が掛かってしまいますが、現在は数万円でもハイレゾクラスの録音ができる機器が出てきているので、以前と比べると、録音機器を揃えるのはスゴく楽になっています。
環境音や自然音を録音するときの機器を紹介
筆者の場合は、PCM-A10という機器で環境音や自然音を録音しています。
この録音機器は、96kHz24bitのハイレゾ録音が気軽に出来るので、最終的な配信先がどのようなフォーマットになっても、ミキシングやマスタリング書き出しをハイレゾ音源から出力できるようにしておけば、色んなプラットフォームに音源を提供できる汎用性の高いデータになるので重宝します。
ちなみに、ブログで使う写真を上記のような写真背景紙(バックペーパー)と、何か紙粘土で作ったキャラクターと合わせて撮影するとオリジナル感が強まるのでオススメです。
環境音や自然音を録音するときの環境
環境音や自然音を録音するときは、そのままPCM-A10を置いて録音するのでも大丈夫です。
筆者の場合は、スマホ用の小さな三脚を置いたり、雨の音を録る時などは、地面に雨粒が落ちたときの音などを、どのように録音するかによって三脚の高さを決めて録音しています。
PCM-A10には、予め本体の裏面に、三脚などに固定するためのネジ穴が着いているので、一般的な撮影カメラを三脚に固定すると同じ要領で扱えます。
また、環境音を収録・録音する時の環境によっては、試し録音して確認をしたときの状況によって、リフレクションフィルターを活用するのがおすすめです。
筆者の場合は、ライブ配信スタジオで利用している吸音クッションや防振シートなどの部材を使い捨てになっても良いような感じで手作りして、録音時に振動音や過度な反射音等のノイズ軽減をしています。
環境音や自然音を録音するときに必要になる物
上記以外に必要になる物としては、どのような環境音や自然音を録音するかによって変わってきます。
例えば、雨の時は、機材が濡れないように被せ物をするのですが、その時に、被せたカバーの音が入らないように、厚手のスポンジタイプのカバーを自作して、ミキシングの時に低音域を調整するようにしたり、色々なやり方をしています。
後ほど紹介しますが、逆にその音を利用してソフトウェアシンセサイザーで独自の音を作ったりしています。
録音した環境音や自然音をミックスする環境
環境音や自然音を録音できたら、次はそれらの音をミックスする作業に入ります。
筆者の場合は、Logic Proという、AppleのOSで動作する楽曲編集ソフトを利用しています。
かなり前は、Windows環境で作業をするときもあって、Cubaseを利用していたのですが、当時はUSBドングルと言うのがあって、それがないと動作しないという仕様になっており、USBドングルが無くなってしまってからは、ずっとLogic Proのほうを利用しています。
環境音や自然音から新しい音を作る
録音した環境音や自然音をそのままマスタリングまで行うプロセスでも良いのですが、筆者の場合は、主にSpectrasonicsのOmnisphereを利用して、オリジナルの音を調整して作ったりしています。
SpectrasonicsのOmnisphereは、Granularシンセシス(グラニュラーシンセシス)という機能が搭載されていて、自分の音源をアップロードして、その機能を使うことによって簡単に新しい音を作る事ができるという便利な機能があります。
これ以外にもたくさんの機能があるのですが、このような環境を利用して複数の録音データを組み合わせて環境音や自然音のミックスをしています。
環境音は自然音はハイレゾで録音しておく
録音からマスタリングまで、アウトプット先がYouTubeなどでも、録音時の音声データ自体は、最低でも96kHzの24bit(リニアPCM)でハイレゾ仕様で録音しています。
マスタリングまで終わったときの書き出しも同じく、ハイレゾ仕様で書き出しています。
あとは出し先のプラットフォームで公開されているオーディオフォーマットを確認して、実際に変換したりダウンサンプリングして書き出したときの音をQC(クオリティチェック)して、問題がなさそうであれば、そこから、筆者の場合は動画と繋げていく作業に入っていきます。
環境音や自然音で動画コンテンツを制作するための背景画像制作
事例として、筆者の場合は日本向けと海外向けのYouTubeチャンネルを分けていて、海外向けのYouTubeチャンネルとブログサイトで連携して、環境音や自然音の動画コンテンツ、そのほかにも言葉やテキストを必要としないノンバーバル系コンテンツの動画配信をしています。
文章やテキストによる説明などの補間は、YouTubeのテロップではなくてブログ記事の中でコンテキストとして内容を連携させています。
そして、サブチャンネルで環境音や自然音系の動画を配信するときは、日本の風景に自然環境系の画像やエフェクトを付けてループ動画にしています。
本記事で紹介したユニコチャンネル®【公式】(YouTube)では、Blenderという無料で使える3DCGソフトとUnreal Engineという3D制作ツールを利用して猫のキャラクターの生活を背景画像に使用して動画を作成しています。
- Blender
- Adobe CC
- Unreal Engine
最近は、AIで生成したコンテンツの制作方法もブログ記事で書いて、それでループ動画を作るやり方などもあるのですが、まだ、しばらくはオリジナルで背景画像を制作していきます。
環境音や自然音を無料で利用できるWebサービス
ここまで、作り手の視点で書いてきたのですが、現在は、環境音や自然音を、無料で聴くことのできるWebサービスが増えてきました。
例えば、ambient-mixerというWebサービスは、無料で自然音をずっとループで聴くことができたり、Web上で色々な環境音や自然をミックスすることの出来るサービスです。
このあたりのサービスは、今後、今以上に増えてくると考えています。
環境音や自然音の動画作成や楽曲作りだけのビジネスモデルにとどまらない
しかし、現在のWebアプリケーション開発では、ノーコード開発といって、プログラミングができない人でも、アプリケーション開発をする環境が整っています。
より良い音源を収録したり録音して、自分の音色で固めた環境音や自然音のWebサービスを提供して広告を付けたりすることも可能です。
また、ChatGPTという、LLM(大規模言語モデル)のAI生成コンテンツで、録音した色々な自然音を織り交ぜるためのシーケンス設定のプログラミングを任せることも可能です。
また、Webアプリケーション内の操作画面に必要な、ボリュームのつまみ等の画像は、ココナラなどでアイコンやボタンをデザインしてくれるプロのUI/UXデザイナーの方にお願いすれば、希望する形で素敵なWebアプリケーションのパーツを作成してくれます。
環境音や自然音を録音して活用している実例
下記は、筆者のユニコチャンネル®【公式】(YouTube)内にある、環境音や自然音の再生リストです。
ポッドキャストやYopuTube Musicなどでも聞けるようになっています。
聞き手としても作り手としても、環境音や自然音で音作りをしたり、それを聞いて和んだりするのはとても楽しい時間を過ごすための1つの手段になるので、是非、色々試してみることをオススメします。
環境音や自然音をアップしたらWebサイトやブログで紹介する
環境音や自然音のコンテンツが増えてきたら、配信しているプラットフォームとWebサイトやブログサイトで繋ぐと、検索流入などからも自分の作った音を聞いてもらえる機会が増えます。
また、環境音や自然音は、リピーターがつきやすいコンテンツなので、他にも作曲活動や音楽関連でブランディングしていくために有効なコンテンツの1つにもなります。
最近のレンタルサーバーは格納できるできる容量が多いので、YouTubeではなくて、自然音や環境音を、音勢データだけで直接、自分のWebサイトから再生できるようにしても良いし、YouTube以外に音源を収益化できるプラットフォームはたくさんあるので、Webサイトやブログ型のサイトにプレイヤーを埋め込むこともできます。
人気が出てくると、広告費だけで、それなりの収益化をすることも可能になります。
是非、Webサイトやブログサイトの開設なども含めて、コンテンツ展開をしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。