LINE公式カウントは地域密着型のビジネスを成功させるための素敵なビジネス集客ツールです。
また、Webサイトや業種、業態と相性の良いSNSと合わせて運用することで、大きな集客効果が期待できます。
本記事では、LINE公式アカウントの開設から友だちを集めて集客をする運用方法について解説します。
- LINE公式アカウントの開設と運用方法
- WebサイトやSNSとのコンテンツを連携させる方法
- 友だちを増やす方法
美容室の集客を成功させるために
日本における美容室の店舗数は25万件を超え、全国にあるコンビニエンスストアが5万件と考えると地域密着型ビジネスとしてはものすごい競争の中にあることが想像できます。
しかし、個々の美容室が行っているWebマーケティングの状況を調べてみると、大手の美容室やフランチャイズを除いては、積極的にWebやSNSを利用して集客を行っている美容室はそれほど多くない印象です。
地域密着を意識したWebマーケティングを活用することで集客を成功させるために、本記事を読み進めつつWebサイトやSNSでのコンテンツを積み重ねていきながら、集客を成功させましょう。
LINE公式アカウントの開設をする
地域密着型のビジネスを成功させるなら、これからはLINE公式アカウントの運用が必須とも言えます。
LINEは日本で最も利用者数の多いSNSアプリと同時に、ビジネス利用では対象地域を意識した集客施策を実行するのに適した機能が多く盛り込まれています。
LINE検索を利用したことがあるでしょうか?
LINEで検索するときにサービス名を検索すると、その地域に合わせたサービス提供者が表示される仕組みになっています。
LINE社はYahooとの経営統合で大きな事業変革を推進しており、その中でも「検索」に関する機能はこれからさらに進化を遂げていきます。
LINE公式アカウントの運用をしておくことで、まだまだ先行者利益を獲得することができる今のうちにLINE公式アカウントの運用を覚えてしまい、集客の活用を行いましょう。
まずはLINE公式アカウントの開設です。
関連記事:LINE公式アカウントの作り方を分かりやすく解説 : LINE公式アカウントの始め方
以前と違い、LINE公式アカウントは無料で運用することが可能になりました。
友だちが集まって有料プランに移行できる頃には、LINE公式アカウントからの集客にもある程度は成功しているはずです。
LINE公式アカウントの運用を進めていき、有料プランに移行できる用にすることを目標にしていきましょう。
LINE公式アカウントを開設できたら、ログインして管理画面に移りましょう。
認証済みアカウントに移行する
LINE公式アカウントを開設したら、後述していくコンテンツの設定を行っていきながら、アカウントを「認証済みアカウント」にしていきましょう。
LINE公式アカウントの「基本設定」や「登録情報」をしっかりと入力していきます。
すぐに、LINE公式アカウントの各設定に着手できそうでしたら、基本情報を登録したら認証済みアカウントへの移行を早く進めるために、認証動作を行いましょう。
下記の記事では、LINE公式アカウントを認証済みアカウントにするためのステップを解説しています。
関連記事:LINE公式アカウントを認証済みアカウントにする方法を解説
LINE公式アカウントの管理ツールを導入する
必然ではないのですが、美容室の予約管理やスタッフのシフト管理、顧客情報に関する情報の管理はLINE公式アカウント内の機能だけだと管理しきれない部分があります。
そんな時に、コネクター・ジャパンが提供するリピッテという素敵なツールがあります。
リピッテは、最近展開されているLINEマーケットプレイスに対応している管理システムなので、集客・管理まで、LINE公式アカウント内で一括で管理できるので便利です。
詳しくは、下記の公式サイトで確認できます。
プロフィール欄を充実させる
LINE公式アカウントの情報入力で最も重要なのが「プロフィール欄」です。プロフィール欄は、友だちになる前のユーザーも見ることのできるWebサイトで言えばTOPページの部分です。
この部分に、美容室の特徴を盛り込むことが重要になります。
アイコンに特徴を持たせる
アイコンは特徴のある、目立つものにしましょう。
筆者が手伝いをさせていただいている美容室のアイコンでは、店舗ロゴにLinkRingmeを使用してもらいました。
アイコンのデザインはココナラに登録しているプロのイラストレーターにお願いをすれば、1,000円くらいから素敵なアイコンをデザインしてくれます。
LINE利用者は、普段の友だちとのコミュニケーションに加えて、多くのLINE公式アカウントをひとつの画面で利用しています。
この中に埋もれないように、アイコンにアクセントを付けて目立つようにしています。
関連記事:アイコンメーカーのリンクリングミー®でアイコン加工をしてSNSアイコンにリングデザインをつける方法
プロフィールの背景に店舗入り口の画像を設定する
LINE公式アカウントのプロフィール欄には、アイコンの後ろに画像を設定することが可能です。
店舗の入り口を撮影して、友だちが来店するときに分かるようにするためにも店舗外側の画像を設定しましょう。
プロフィール欄に店舗の特徴を入力する
筆者がお手伝いをさせていただいている美容室のコンセプトは、「親子で楽しめる個室美容室」が特徴になっています。
また、内装環境やシャンプー台にもこだわっています。
参考までに下記にお手伝いさせていただいている美容室のLINE公式アカウントを紹介します。
店舗までの道案内を入力する
LINE公式アカウントは、登録住所からGoogleマップを呼び出して表示することができますが、道のりの案内までは同時に表示できません。
別途、プロフィール内に道のり案内を「テキスト」で設定しましょう。
サービス情報について
LINE公式アカウントのプロフィール欄では、「コレクション」機能を利用してサービス一覧やスタイリスト一覧を作成することも可能です。
しかし、いままでの経験から有名なスタイリストは、そもそもスタイリスト名で検索されて店舗来店になるのであまりこのあたりの情報を詰め込む必要はないと考えています。
プロフィール欄の「基本情報」に店舗情報を入力する
LINE公式アカウントには、プロフィール設定のプラグインにも基本情報を入力する場所があります。
ここには、営業時間、支払い情報、設備などの情報が入力できるので、しっかりと設定をしておきましょう。
タイムラインへの画像設定
LINE公式アカウント内のタイムラインには、背景画像が設定できます。筆者がお手伝いをする場合は、店舗入り口を設定しています。
あいさつメッセージを設定する
ユーザーが検索をして、LINE公式アカウントのプロフィール画面を確認し、その次は「友だち登録」の段階になります。
友だち登録をしてもらった時の、「挨拶メッセージ」を必ず設定しておきましょう。
あいさつメッセージには特典を付ける
リッチメッセージを活用した挨拶メッセージには、なるべく特典を付けるようにしましょう。
また、特典は2種類がベストです。
- 必ずもらえる特典(画像左下のプレゼント)
- 当たったらもらえる特典(画像右下のプレゼント)
美容院の場合は、プレゼント特典¥を「来店限定」にしておくことが重要です。
LINE公式アカウントは、地域密着でマーケティングできるので大丈夫です。
必ずもらえる特典は「クーポン」を使用します。
当たったら特典は「クーポン」の「抽選機能」を使用します。
クーポン機能の設定方法は、下の記事で紹介しています。
関連記事:LINE公式アカウントのクーポン抽選機能を使う方法を解説
挨拶メッセージは、多くのメッセージ設定を行う事が可能です。
友だちになってくれた人に向けて、「初めまして」のメリットを最大限に活用しましょう。
カルーセル表示を活用する
美容室の場合はカットしたりカラーリングしたイメージを、挨拶メッセージの次に「カルーセル方式」で画像表示したりしてあげると効果的です。
関連記事:LINE公式アカウントで使うカードタイプメッセージの作り方を解説
美容室の場合は、どのようなサービスを提供できるのか、どう予約をすればいいのか情報提供をする必要があります。
挨拶メッセージには、友だちに対してどのようなことを聞きたいのか、どうすれば予約をできるのか、挨拶メッセージに入力しておきましょう。
※ LINE公式アカウントでは、様々な外部予約サービスシステムとの連携も可能です。
チャットモードで対応する
LINE公式アカウントは、様々な予約サービスツールと連携をすることも可能ですが、最初はチャットモードで運用して予約などを行ってみましょう。
集客に成功して売上があがり、複数店舗などの運営になってきたときでも予約サービスの導入は遅くありません。
開設直後に色々な外部サービスを連携すると、運用難易度が上がってしまい、放置状態になってしまうことがあるので、まずは最小限の機能を使いこなしてLINE公式アカウントを育てていきます。
関連記事:LINE公式アカウントのチャット機能の使い方を分かりやすく解説
友だち追加広告を利用する
LINE公式アカウントが認証済みアカウントになると、「友だち追加広告」が利用可能になります。
友だち追加広告はその名のとおり、「友だち追加」が目的なので、友だちを短期間で大きく増やしてくれます。
LINE公式アカウント開設直後の集客効果を大きく引き上げてくれます。
友だち追加広告は、地域をかなり絞ることができるので、営業エリアに集中して広告を展開しましょう。
関連記事:友だち追加広告をLINE公式アカウントで利用するやり方を解説
タイムライン投稿を行う
美容室の場合は、可能な限りカットやカラーリング、縮毛矯正の事例など、得意な分野のタイムライン投稿を行っていきましょう。
友だちが多くなると、事例とニーズがどんどん一致してくるので効果的です。
タイムライン投稿は友だちの好きなタイミングで見ることができるので、できる限り細かい頻度で投稿をしていきましょう。
また、投稿の際には店舗の名前、地域、サービス名称をハッシュタグで最下部に入力しておきます。
関連記事:LINE公式アカウントに使うタイムラインの作り方を解説
メッセージ配信をする
メッセージ配信は、友だちに一斉に情報を届けることができる強力な発信ツールです。
年代を絞って配信することもできるので、1年間の中で多くの集客を見込む事が可能な卒業式・卒園式・入学式・入社式などの多くのライフイベント時期に活用が可能です。
メッセージ配信はプッシュ通知で友だちに届くので、メッセージの開封率がとても高いです。
あまりに頻繁に送るとブロック率が上がってしまいますが、ここぞというときにメッセージ配信を活用しましょう。
美容室の場合は繁忙期と閑散期が大きいので、それらの記事に合わせた年間の配信計画を計画して実行できるとベストです。
関連記事:LINE公式アカウントに使うリッチメッセージの作成方法を解説
リッチメニューを設置する
LINE公式アカウントにはリッチメニューを設置することが可能です。
リッチメニューには、最大6個のリンクメニューや機能を持たせることが可能です。
筆者が公式アカウントの運用で手伝っている美容室では、リッチメニューにはメニューとクーポン発行の機能だけを付加しています。
関連記事:LINE公式アカウントに使うリッチメニューの作り方を解説
WebやSNSとの連携で友だちを増やす
LINE公式アカウントの友だちを増やすために、WebやSNSを活用しましょう。スタイリスト個人のアカウントでもいいのですが、店舗名アカウントでの運用をお薦めします。
この章で薦めている方法を全部行えば、検索で表示される店舗名の露出がかなり向上すると考えます。
開設した新しいSNSやWebサイトのアカウント部分全てに、LINE公式アカウントの友だち登録アドレスを必ず入力してください。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスに登録している店舗はすでに多いかと思います。
Googleマイビジネスでは、投稿や最新情報にLINE公式アカウントを開設している情報カードを作成して投稿をしておきましょう。
検索で投稿情報が表示されるようになります。
プロフィールサイトを作成する
Webには多くのプロフィールサイトを設置することができます。
SNSで店舗アカウントを作成して、多くのプロフィールサイトでプロフサイトを作成しておきましょう。
この時に、全てのプロフィールサイトに地域名や店舗名を入れておくことが重要です。
プロフィールサイト作成サービスを行っているWebサイトを下記の記事にまとめましたので、参考になれば幸いです。
関連記事:SNSのプロフィールで役立つプロフサイト作成Webサービスを紹介
Pinterestを活用する
美容室のターゲットや年代によっては、Pinterestの運用も効果的です。
店舗名でアカウントを作成し、Webリンクの場所にはLINE公式アカウントの友だち登録のリンクを設置しましょう。
コンテンツについてですが、SNSごとにコンテンツを作成していくと大変なので、LINE公式アカウントのタイムラインで使用したカットやカラーリング事例をアップします。
この時、Pinterestで「ボード」を作成して、サービスごとのボードに分類してアップをしましょう。
Instagramを活用する
Instagramもカット事例やカラーリング事例の画像を、LINE公式アカウントのタイムラインに投稿する画像でアップしていきましょう。
この時、ハッシュタグには店舗名、サービス名、地域などの重要な項目を必ず入力しておきましょう。
YouTubeを活用する
現在、動画作成はスマホでもかなり品質の高い動画を作成することができます。
美容室の場合は、「おうちでできるお役立ちカット方法」などのお役立ちカテゴリーで動画コンテンツを作成し、発信ができるとベストです。
チャンネル概要欄には、必ずLINE公式アカウントの友だち登録リンクを入力してください。
動画のハッシュタグも重要です。他のSNSと同様、地域、店舗名、サービス名、カラー名などを必ず含んで投稿するようにします。
YouTubeのチャンネル開設から、SEOで重要なチャンネルの情報設定などのノウハウをまとめた記事を作成してあります。
下記の記事が参考になれば幸いです。
関連記事:YouTubeの始め方を基本から応用まで初心者用にわかりやすく解説
地域キーワードを意識したWebマーケティング
WebサイトやSNSなど、新たに開設したアカウントもあるかと思います。
この時に地域、業種、サービス名をしつこいくらいにハッシュタグやキーワードで入れておくことが重要になります。
また、必ずLINE公式アカウントの友だち登録リンクを貼っておくことが重要です。
Webといっても営業範囲に当たる「地域」を意識して様々なSNSでコンテンツを増やしていきましょう。
コンテンツの露出が増えると認知度が上がっていきます。
認知度が上がってくると登録してくれる友だちも自然と増えていきます。
ブログの運営も重要
もし、少しWebに詳しい人が近くにいたら、ブログの開設も検討してみてください。
筆者のブログも、LINE公式アカウントに多くの友だちを呼んでくれています。
また、ブログも続けているとGoogle検索などで上位に表示されるものが出てきます。
そのような記事に、LINE公式アカウントの友だち登録のリンクが貼ってあると効果的です。
- 個人ブログの始め方を分かりやすく解説【ドメインの取得からブログサイト開設まで】
- ブログの始め方と人気ブログの作り方を完全初心者向けに解説
- レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
筆者のLINE公式アカウントも、上記のステップでブログ開設し、運用をして多くの友だちができました。
友だちと予約のやりとりをして完了した際に、LINEスタンプで「ありがとうございます」などの感謝のメッセージをいれるととても親近感が湧きますね。
関連リンク:LINE公式アカウント : ユニコスタンプ®
LINE公式アカウントの運用方法をまとめました
下記の記事では、LINE公式アカウントで行える様々な施策をまとめたノウハウが詰まっています。
結構大きなボリュームですが、少しずつでも読み進めていただきながらLINE公式アカウントを一緒に成長させていければ幸いです。
予約システムやサブスクリプションサービスを導入する
筆者もお手伝いしたのですが、最近はシャンプーのサブスクなども始める美容院が出てきています。
LINE公式アカウント登録で割引特典などを付けるなどしつつ、シャンプーサブスクを展開することで、固定客を掴む機会を得ることが出来ます。
また、LINE公式アカウントの仕様にあわせた予約システムなどを導入することで、効率的な予約管理も可能になります。
最近だと、記事の前半でも紹介したコネクター・ジャパンが提供するリピッテなども便利です。
新しい仕組みを積極的に取り入れて、地域No.1の美容室を目指しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。