「副業」というと、基本は本業があってのダブルワークとして用いられる用語ですが、筆者自身も起業してからの数年、特に創業メンバーを含め、筆者の周りでは副業がそのまま本業になっていき、個人事業主(フリーランス)を経て法人成りという経路を辿る事例が多くありました。
そのプロセスも色々と共通点があり、その中でも特にスポット案件という形でどうやって上手く案件を受けていくのかが重要なポイントの1つでした。
本記事では、副業から起業(法人成りを含む)しやすい副業の仕方を中心に書いていき、具体的な副業として利用できるサービスなどの実例を交えながら紹介して行きたいと思います。
スポットで時間を区切って受けられる副業を選ぶ
まずは、スポットで受けられる副業を選ぶことが重要になります。
具体的には、30分や1時間などのスポット案件として仕事を受けられる形態を用意しているプラットフォーム(Webサービス)に登録して仕事(案件)を受けることが重要です。
具体的に筆者のメンバーや周りで利用していたのは下記の3つのサービスでした。
上記で紹介したどのサービスも「時間を区切って提供するサービス」として提供しやすいプラットフォームになっているので、自分がどんなサービスを提供するのかを設計しやすいことが特徴です。
1.各業界などで高い専門スキルなどがあるならビザスク
自身に何か高い専門領域や得意分野があるのであれば、ビザスクはとくにオススメです。特に自分がいる市場に関する情報のレポーティングなどは、すごく高い単価で案件を受けられる可能性が高いので、トライしてみる価値はスゴくあります。
2.イラストやデザインで気軽に副業をしてみるならココナラ
イラストやデザインで気軽に副業を体験してみるならココナラがオススメです。
- YouTubeチャンネルなどのロゴデザイン
- アイコン
- 配信コンテンツ用のサムネイル(カバー画像)
などは、打ち合わせに必要な要素が少なく、こちら側でどんなテイストのデザインが出来るのかサンプルを多く提示しておけば、少ない往復のやりとりで案件を受けることが可能です。
やりとりに慣れてきたら、「お願いをする側」から見える「出品者ランク」に応じて単価を上げていけば、デザインの場合、中々同じ時間で一律な生産性…。とまではいかないですが、副業から本業にして行くまでの十分な経験を積めるプラットフォームとして利用できるし、ある程度の時間見積もりができると考えているのでオススメです。
Vtuberなどのイラストや3Dアバターを利用した配信者の方々も増えてきているので、筆者の周りでは3DCGデザイナーとして案件を受けているメンバーもいます。
- YouTubeの始め方を基本から応用まで初心者用にわかりやすく解説
- ライブ配信ができるアプリの始め方と収益化する方法を分かりやすく解説
- アイコンのイラストをお願いしてみたら素敵なアイコンがたくさん出来たという話【体験談】
もちろん、デザイン系だけに限らず、ココナラでも30分〜1時間で区切って、何らかのアドバイスをするなどのサービス設計をして時間単位の案件設計にすることも可能です。
3.Webでの通話やビデオ通話を中心に副業するならタイムチケット
タイムチケットの場合は、Web経由での通話やビデオ通話で、何かアドバイスをして副業をしたりするのに向いているプラットフォームです。
サービス名のとおり、自分の経験してきたことやスキルを30分〜1時間単位で提供できるように最適化されているので、副業として活用しやすいプラットフォームです。
副業として大きなスキルプラットフォームを利用するメリットとデメリット
大きなスキルプラットフォーム(スキルシェアサービス)を利用するにもメリットとデメリットはあります。
副業として大きなスキルプラットフォームを利用するメリット
1番のメリットは「集客力」です。
いきなり起業しても、充分に本業としてやっていくまでの売上を上げていくのはけっこう大変です。
そんな時に、先ほど紹介したようなスキルを提供できるサービスプラットフォームでスタートすると
- スタート時は自分で集客をするより比較的楽になる
- サービス設計のやり方を身につけることが出来る
- ビジネスプロフィールの書き方が分かるようになる
という、集客以外の経験に関するメリットも数多くあります。
副業として大きなスキルプラットフォームを利用するデメリット
1番のメリットで「集客」があるように、逆に利用者同士で自社のプラットフォームから抜けることがないように、「直接の案件依頼や受注の禁止」を禁止しているところがほとんどです。
ここを制限しないと、そもそもスキルマーケットの事業価値が無くなってしまうので、ココについてはちゃんと理解する必要があります。
なので、筆者の創業メンバーも、最終目標として法人を設立して事業を作るのが目標だったので、本業にした時にプラットフォームからの集客だけに依存しなように、同時に準備もしていきました。
副業をしながら自分のWebメディアやSNSを育てる
筆者の周りでは、X(旧Twitter)などフロー情報系のSNSだけで大きく事業化出来ている人がいないので分からないのですが、最低限、自分のWebメディアを作成して育てておくという手法については、皆共通して進めていきました。
Webメディアは、作成して育てて行くのに時間が掛かるので、最初は大きなスキルプラットフォームの集客力を活用しながら、自分で集客出来るようにする準備もしていきます。
おそらく、ココをやるかどうかが、副業にしておくのか、近い将来には本業にして独立するまでを目標にするのかの分岐点になると考えています。
筆者の周りでは基本的にWebサイトにはWordPressというCMSを用いてWebサイトを簡単に解説できるようにしていました。
Webサイトデザインは、プロのブロガーやエンジニアの方々が作成した、素敵なサイトデザインをすぐに作成できるWordPressテーマを導入して、すぐにWebサイトコンテンツの作成に集中できる環境を作ります。
最近の、実際に利用してオススメできるレンタルサーバーは、クリック感覚でWebサイトが簡単に開設できるように配慮されているので、Webのことが分からない人でも自分だけの集客用Webサイトを簡単に作れるようにできています。
副業から本業へ進めていくときのステップ
副業から本業へ切り替えて行くときには
の利用によって縁の出来た顧客とは、直接案件をやりとりすることは禁止されているので、十分に自分のWebメディアが「集客力」を付けているか冷静に売上比率を分析することが重要です。
実際、今でも上記の大手スキルマーケットプラットフォームからの売上と、自分の集客用メディアの両方で案件を獲得して売上を増やしているメンバーもいます。
Webサイトのコンテンツを増やしてアクセス数を増やす
Webサイトは、自分が事業として案件を獲得するための「検索キーワード」を抽出してWebサイト内のコンテンツを増やしていくようにして行きます。
筆者のように、ブログサイトごとに独自ドメインを取得して、丸っとWebサイトの環境を分ける方法ありますし、取得したメインの独自ドメインをベースに、サブドメインやサブディレクトリを活用してブログコンテンツとしてWebサイトのコンテンツを積み上げていく方法があります。
自分のスキルや事業にするキーワードを押さえていく
この時に、例えばCDクリエイターや3DCGデザイナーとしてやっていく場合には
- 3DCGで使う●●の使い方 + ●●(より詳細な機能など)
- 簡単に●●を3DCGで作る方法
- 3DCGで役立つノウハウ●●
などのブログタイトルで、Webサイト内のコンテンツを増やしていきます。
こうしておけば、「3DCG」に関する様々な検索結果で、自分のWebサイトが表示されるようになるので、しっかりコンテンツを積み上げていけば少しずつ「集客力」が育っていきます。
副業から本業に切り替えて起業するときのノウハウ
下記の記事では、まずは小さく起業するときのノウハウや筆者自身の起業体験などを交えてブログ記事形式で起業や会社設立に関するノウハウを紹介しています。
これらのブログ記事がお役に立てば幸いです。
無理に会社を設立する必要はない
とはいえ、副業から本業にしたときに必ずしも会社を設立する必要はありません。
筆者の創業メンバーの中でも、個人事業主(フリーランス)として事業をされているかたもいます。
ただ、副業から本業にできるレベルまで案件を受注出来るようにしたりするには、実績を紹介するためのWebサイトを作成してサイトコンテンツを積み上げていったり、相応の準備をしていく必要があります。
最初は時間を区切って受けられる副業で「副業」として管理しやすい状況を作り、将来の方針を考えつつ、決めた方向性で売上の大きさを調整していくのが良いと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。