法人で使えるレンタルサーバーのサービスを分かりやすく解説

法人レンタルサーバー5選!ビジネスでおすすめのサービス徹底比較

以前は、法人向けレンタルサーバーというと、一般的なレンタルサーバーとは異なり、基本的なサーバーのスペックは高く、提供されるサービス、サポート体制など、料金体系も細かく複雑に構成されていていることが多かったです。

法人向けということもあり、月額料金はやや高めの設定であることが多く、一般的なレンタルサーバーでは情報量の少ない『帯域』についてもオプションが設定されていて、大量のアクセスにも動じない稼働率の高さや高速表示、加えて強固なセキュリティ対策が整えられているのが『法人レンタルサーバー』の大きな特徴です。

この記事では、法人の間で人気のレンタルサーバーで実際に利用しているサービスを紹介します。

この記事の内容
  1. 法人向けレンタルサーバーとは?
  2. 法人向けレンタルサーバーの特徴
  3. 法人に人気のレンタルサーバー

ビジネス向けのサーバー導入を検討中の方々のお役立てば幸いです。

実際に利用しているレンタルサーバーを徹底比較してオススメできるサービスを解説

法人向けサーバーの特徴

法人向けサーバーの特徴

法人向けサーバーは、自社のコーポレートサイトやECサイト、社員の管理システムを運用するなど、単に外向けのWebサイトのシステムだけではなく、社内向けの管理システムなど実装されたりなど、様々な目的で活用されています。

記事の冒頭で「法人サーバーは高い」と言いましたが、法人サーバーにも

  1. 共用サーバー
  2. 専用サーバー
  3. VPS

といった様々なレンタルサーバーの種類があり、これ以外にもサーバー貸与の方式や、構築の仕方は色々あります。

共用サーバーは、安価でサービスによってと変わらない価格で利用できるものもあります。

また、VPSは専用サーバーより安価で自由なシステム構成が組めることから、「専用サーバーに近い環境」が得られるとあって人気です。

筆者自身も

  1. Webサービスやアプリは専用サーバー
  2. Webサイトは共用サーバー
  3. チケットやイベント予約用のWebサイトはVPSを利用する。

というように、利用目的によって使用するWebインフラを分けて利用していました。

法人向けの専用レンタルサーバーと共用レンタルサーバーについて

レンタルサーバー法人版と個人版の違い

法人向けのレンタルサーバーには、特に機能や稼働率に違いがあると説明しましたが、具体的にどのような点に「差」があるのか、基準となるスペックの違いが分からなければ、導入するかどうかの見極めが難しいです。

そこで本項では、レンタルサーバー「法人版」として特徴が出てくる

  1. 料金
  2. サポート体制
  3. 安定性
  4. セキュリティ体制
  5. バックアップ体制

などの面で共用レンタルサーバーと専用レンタルサーバーで比べてみました。

まず、共用レンタルサーバーの特徴を見てみます。

共用レンタルサーバーの特徴
料金の相場
500円〜1,000円前後が主流、利用するプランに合わせて数千円のプランもある
サポート体制
メール、チャットサポートなど(一部電話サポートもあり)
サーバーの速度
普通〜速い
サーバーの安定性
安定している(最近は転送容量も無制限になっているところが増えてきた)
セキュリティ体制
基本的なセキュリティ機能
バックアップ体制
〇(ただし、有料オプションにするサーバー会社も多い)

共用レンタルサーバーの特徴は、料金が安くシンプルで構成も限定的なので「とにかく導入しやすい」点にあります。

また、最近では高速技術を搭載するサーバーも多く、ビジネス用途にも耐えうる速度やスペックを備えているサーバー機器を導入しているレンタルサーバー企業も増えています。

次に、法人サーバーの特徴を見てみましょう。

法人版レンタルサーバーの特徴
料金の相場
専用サーバーは数万円以上することが多い
サポート体制
リアルタイムで電話対応してもらえるなど、法人専用の手厚いサポートが受けられる
サーバーの強度
高速表示、同時アクセスに強い
サーバーの安定性
大変安定している(一部稼働率の保証あり)
セキュリティ体制
強固なセキュリティ機能とセキュリティーに関する最新知識の共有をしてもらえるなどのサポートもある
バックアップ体制
〇(自動バックアップ機能、何世代も前のデータを記録することも可能)

法人サーバーは高速で、稼働率が高く、安定した運用ができるという点でメリットは大きいのですが、「料金が高い」のが導入のハードルを高くしています。

特にサーバー1台まるっと専有する専用サーバープランは、月額数万円以上かかりますし、別途初期費用に数十万円程度かかる場合があり、価格帯から小規模事業者やスモールビジネスでは、導入するには慎重になる価格帯となっていることが多いです。

しかし、法人サーバーでも安く導入する方法があります。

レンタルサーバーには、先ほど比較した共有サーバーといって、1つのサーバーを複数のユーザーとシェアして使う方法があるのですが、共有サーバーであれば導入コストを抑えてレンタルサーバーが利用できます。

また、最近ではVPSサービスを手ごろな値段で提供するサーバー会社も増えてきました。

料金の安いVPSサービスであれば、なんと月額1,000円前後からの定額で利用できます。

2000年頃から色々と導入費用を聞いてきた筆者にとっては、かなり驚くべき導入費用にまで下がっています。

  1. 共用サーバー
  2. 専用サーバー
  3. VPS(仮想)サーバー

ビジネス向けの各レンタルサーバーの違いを、さらに詳しく解説しているブログ記事もあるので参考になれば幸いです。

ビジネスに必要なレンタルサーバーのスペックとおすすめサービスを徹底調査

法人用のレンタルサーバーを導入するかどうかの見極め

法人用のレンタルサーバーを導入するかどうかの見極め

法人サーバーを導入するかの見極めですが、どのようなサイトを作るのか。

サイトの用途を中心に、サイトの規模や大きさ、サーバーに求める機能によって変わります。

例えば、スモールビジネスでスタート時からスペックの高いサーバーを導入しても、ある程度、事業やサービスが成長して行くまで運用コストばかりかかってしまうオーバースペックとなり、使いこなせない可能性も出てきます。

また、アクセスの大きなサイトを運営するのに、大きな規模になると特に同時アクセス時の挙動で共用レンタルサーバーでは対応できない可能性もあり、ビジネスの目的に応じた仕様を把握するための「サーバーの見極め」が必要です。

法人サーバーにするかどうかのチェック

法人サーバーにするかどうか「チェック項目」をまとめてみました。

「はい」の数がいくつあるかチェックしてみてください。

あなたに会社に合うレンタルサーバーは?
□ ページ数の多い企業サイトをつくる予定
□ 商品数の多い、ECサイトの運営で使用する
□ 多数の同時接続がされるWEBサービスの構築に使用する予定だ
□ 社員のメールアドレスが多数必要
□ アクセス数の大きなサイトになりそう
□ 様々な情報を広く扱うので、セキュリティ対策を万全にしたい
□ 法人向けサポートサービスは必須
□ メディアなどで取り上げられる機会が多くなりそう
□ 高速と安定性を何よりも重視している
□ バックアップ機能が万全なサービスを利用したい

上のチェック項目で「はい」が5つ以上の方は、会社のサイトやサービスとして利用する場合に法人サーバーの利用がオススメです。

「はい」の項目が多い方は、ぜひ法人サーバーの導入を検討しましょう。

共用レンタルサーバーでも対応できる項目は多々ありますが、特に、同時接続数に関する帯域の情報など、共用レンタルサーバーでは通常、対応できない部分もあります。

レンタルサーバーサービスによっては法人版の違いが無い場合も

レンタルサーバーサービスによっては個人版・法人版の違いが無い場合も

レンタルサーバー会社によっては、法人用という区分が無い場合があります。

例えば、GMOグループが運営しているConoHa WING(コノハウィング)などは、法人用のプランなどを明確に分けてはいません。

共用レンタルサーバーなので、メンテナンスの時間など、こちらで調整ができない部分がありますが、正直、今のレンタルサーバーのスペックは高くて、単にWebサイトを運営するくらいなら何の問題も起きないのが筆者の今の感覚です。

また、エックスサーバー株式会社が提供する新世代レンタルサーバーサービスのシン・レンタルサーバーのように、プランの最上位に「ビジネス向け」サービスを展開するケースもありますが、最近では共用レンタルサーバーと法人向けのレンタルサーバーの垣根が無くなりつつある方向性もあるようには感じます。

実例として、ユニコブログ®は共用サーバーなのですが、同時接続数が瞬間的に1,000単位で増加しても落ちないですし、Webサイトの表示スピードについても全く問題ないのが現実です。

現在は、ユニコブログ®︎にもCDNを導入してしまったので、純粋な共用サーバーとしてのスペックとは、また違ってしまうのですが、CDNの導入がなくても十分に高速で安定しています。

当ブログ(ユニコブログ®)は、1番アクセス数が多かった時には月間49.9万PVまで行ったことがあり、また同時アクセス数が瞬間的に数千単位になったこともありました。

ConoHaWingレンタルサーバーの2020年03月のアクセス解析画像
月間約50万PVになったときも安定して稼働していました。

とはいえ、一般的な共用レンタルサーバーと法人サーバーの違いが無くなっているのは、あくまでも速度や安定性の部分だけで、個別のセキュリティ面やサポート体制については法人向けサーバーサービスに及ばないところもあると考えています。

WordPressなどのCMSに関する設定方法は基本的に同じ

WordPressなどのCMSに関する設定方法は基本的に同じ

法人でもWebサイト制作及びWebサービスのフロントとして多く利用されるCMSに「WordPress」などがありますが、設定の部分は基本的に同じです。

初心者向けに最適化されたレンタルサーバーでブログ運営を始める方法を分かりやすく解説

法人に人気のレンタルサーバーには何がある?

法人に人気のレンタルサーバー比較

ビジネスで人気の「法人レンタルサーバー」をいくつかピックアップしてみました。

新しいレンタルサーバーサービスも含めて、下記で紹介しているレンタルサーバーは、企業がWebサイトやWebアプリなどを運営する時の手伝いで筆者自身も利用しています。

特に下記のレンタルサーバーは、法人のコーポレートサイトや、多くのECサイトなどで広く導入されているレンタルサーバーサービスです。

上記の各サービスの特徴や料金等、サーバースペックを比較してオススメできるレンタルサーバーをまとめているので、お役に立てば幸いです。

実際に利用しているレンタルサーバーを徹底比較してオススメできるサービスを解説

このほかにも利用していた法人向けレンタルサーバー

現在は利用できていませんが、コレまで紹介してきた法人向けレンタルサーバーで利用してきたレンタルサーバーとしては、富士通グループが運営するニフクラレンタルサーバーと言うものがあったのですが、2024年03月31日でサービスが終了ということになりました。

複数人数でECサービスを運用するのに、手厚いサポートを受けながらサービスを運営するためのインフラを提供していてもらっていたので少し寂しい感じでした。

自社に合った「良い法人サーバー」の選び方

自社に合った「良い法人サーバー」の選び方

企業の場合、たまたまの機会による営業で、おすすめされた法人サーバーを利用する方も多いのではないでしょうか。

特にオフィスを構えていると、営業の飛び込みから「レンタルサーバーを契約しませんか」といった声も掛かることがあるはずです。

しかし、言われるがままにWebサイト制作まで任せてしまうと、ちょっと何かを変えたい時でも、その度に何かと費用が掛かる状況になってしまいます。

それが色んな形の声となって、「操作が難しい」「自社で操作できない仕様になっていて不便」といった後悔の声になったりしているのだと考えます。

実際に、筆者が会社員だったときもそのような感じで、最初は会社紹介や事業事のドメインで何かを変更する度に費用が掛かる状態でした。

なので、会社のWebサイト制作以外にも、事業やサービスごとにWebサイトを再構築をしていきました。

以下に、法人が避けたいレンタルサーバーの特徴をまとめてみました。

できるだけ避けたい法人サーバーの特徴
  1. 自社で操作がしにくい(または、操作できない仕様)
  2. 費用の内訳が曖昧、料金体系が複雑
  3. 稼働率の保証などが無い
  4. 有料オプションの項目が多い
  5. サポートが受けにくい、電話が繋がりにくい

法人がレンタルサーバーを選ぶ場合は、営業の売り込みで即決するのではなく、自社の運営サイトや目的にあったプランを自分で選ぶようにしましょう。

また、以前に比べると、コーポレートサイトとしての利用でも有料のWordPressテーマを利用することで、コーディングができなくても素敵なWebサイトデザインが完成するような環境が揃っていいます。

法人向けの企業紹介Webサイトデザインの更新や、自社のサービスの紹介Webサイトまで含めて、以前に比べると期間的にも費用的にもかなり検討しやすい環境にあるtぽいうのが現状です。

しかも、プロが考えた洗練されたサイトデザインに加えて、検索エンジンにも優しい仕様にもなっており、内容によっては、外部へサイト制作をお願いするよりも、社内のリソースで素敵なWebサイトやECサイトが完成します。

また、企業の規模、とくに小規模事業者の場合は、コーポレートサイト刷新の刷新やメールアドレス周りの管理をきっかけに、専業的にWeb周りの担当をできる機会を得られる可能性もあるので、ぜひチャレンジしてもらいたいと考えている分野です。

メールアドレスの作り方を分かりやすく解説

口コミ評価が高い法人レンタルサーバー

口コミ評価が高い法人レンタルサーバー

法人サーバーは複数ありますが、どのサーバーやサービスが合うかはWebサイトを管理する担当者の好みや「相性」もあります。

法人におすすめのレンタルサーバーは、やはり、実際にレンタルサーバーを使用しているユーザーの声を参考にするのが一番かな?と考えています。

レンタルサーバー選びでお困りの方は、ぜひチェックしてみてください。

口コミ評価が良く【料金・機能・安定性】の高い法人サーバーが見つかれば幸いです。

ビジネスで利用しやすい法人向けレンタルサーバー

ビジネスでおすすめの法人レンタルサーバー

今回は、法人(企業)で利用しやすいレンタルサーバーを紹介しました。

本記事のまとめ
  1. 法人サーバーは高額なので稟議書も絡むため見極めが必要
  2. リーズナブルな共用レンタルサーバーサービスでもスペックは向上している
  3. 即決せずに自社で長く使っていけそうな会社のルールと相性の良さげなものを選ぶ

法人サーバーは高額なサービスも多いのですが、セキュリティ対策やサポートサービスの手厚さという面では、一般的な共用レンタルサーバーに勝るところが多くあります。

関連記事:法人向けレンタルサーバー徹底比較!セキュリティ対策からみたサーバー5選

また、安定性の部分やスペックの高さでも、法人向けのレンタルサーバーサービスは充実していると考えます。

ビジネスで利用しやすい法人レンタルサーバーの関連情報

ビジネスでおすすめの法人レンタルサーバーの関連情報

当ブログ(ユニコブログ®)では、法人向けのWebサイトの開設や運営について、様々なアプローチで解説をしています。

これらのブログ記事がお役に立てば幸いです。

  1. レンタルサーバー徹底比較!WordPressおすすめサーバーを解説
  2. WordPressテーマでおすすめできる有料版と無料版を比較しながら実例を用いて紹介
  3. 企業用のWebサイトを簡単に作成する方法
  4. 初心者向けに最適化されたレンタルサーバーでブログ運営を始める方法
  5. 画像素材サイト10選!各サービスの料金と特徴を徹底比較
  6. 法人に人気のコノハウィング!ビジネスでおすすめのプランを徹底比較
  7. 法人版エックスサーバーとは?法人プランの特徴や料金を徹底解説!
  8. 法人にも人気!お名前ドットコムレンタルサーバービジネス利用時のメリットや注意点
  9. 法人向けレンタルサーバー徹底比較!セキュリティ対策からみたサーバー5選
  10. 法人のレンタルサーバーで口コミ評価が高いおすすめサービスは?
  11. ビジネスに必要なレンタルサーバーのスペックとおすすめサービスを徹底調査
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ユニコブログの執筆者である小林玲王奈のアイコン
小林 玲王奈ユニコーンコンサルティング株式会社 代表取締役

放送業界や映画業界で映像制作や新規事業の立ち上げを中心に16年間働いて2019年に独立。2020年1月にユニコーンコンサルティング株式会社を設立しました。現在は、国内・海外向けのWebメディアを複数サイト運営しながら、経営コンサルタントとして数社の技術顧問、及び複数の教育機関で特別講義をおこなったり、Web講演をしています。|BBT経営塾(旧:大前経営塾)第10期生 卒塾

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