ブログ記事を書くときに気になるのが文字数です。
当ブログも、1記事の文字数が1,000字~1,500字くらいで検索結果で1位をとれているものが多くあります。
文字数だけで言えば、多いものだと1記事で20,000字を超えるものがありますが、検索結果で1位とは限りません。
後ほど、その情報源の1つとなっている、Googleのジョン・ミューラー氏のTweetなども紹介するのですが、ブログ記事の文字数で重要なのは、ブログ記事の「キーワード」を軸に検索したユーザーの検索意図をカバーできる内容がどれくらいあるかで決まってきます。
正確に、網羅的に書こうとした場合に、どれくらいのボリュームが必要なのか、1記事に書いた方が良いのか、関連キーワードによって複数の記事で1つの記事を支えて上げつつ、内部リンクで1つのまとめ的な記事にした方が良いのか?
書こうとしている記事の内容と、検索者が求める意図の範囲を基準にするのが最適なアプローチの方法です。
筆者の場合は、それを以下の3つに分けています。
- ビッグキーワード(月間検索数が1,000以上になるキーワード)
- ミドルキーワード(月間検索数が100~1,000未満になるキーワード)
- スモールキーワード(月間検索数が10~100未満になるキーワード)
筆者の場合、ビッグキーワードの月間検索数の閾値は低いです。
※閾値とは数字での境目や境界線などを意味します。
他のサイトのブログ記事では、「ビッグキーワードは検索数が10,000以上ある場合」とか書いてありますが、この辺りは特にきちんとした定義はなく、人それぞれで良いかなと考えます。
筆者の場合、いつもサイトやコンテンツの設計をして書いているわけではないのですが、特に、テーマ特化したブログサイトを構築したり、ブログ記事に関するSEO関連の検証をするときには、キーワードからの検索意図を考えて、文字数やブログ記事の構成を意識します。
ブログの記事数は、全てがそうなっているわけではないのですが、
- ビッグキーワード(8,000~10,000文字以上)
- ミドルキーワード(4,000~8,000文字未満)
- スモールキーワード(1,000~4,000文字未満)
くらいで書いています。
キーワードボリュームが多いモノは、1ワードで構成されていることが多いため、SEO(検索エンジン最適化)ノウハウをもとにして、2〜3ワードで書いた記事を、まとめ記事的に要約したページコンテンツを作る時に必要があるので、実際には文字数だけでなく、ブログ記事を書いていくプロセスも考えて行く必要があります。
このブログの運営成績についてですが、リアルタイムで確認する場合、アクセス数だけで言えば無料でも使えるシミラーウェブでWebサイトのURLを入れてみれば、対象サイトの成績表が出てきます。
少しだけ、このユニコブログ®の概要を書いておきます。
ブログサイトの開設日 | 2020年01月 |
利用しているレンタルサーバー | ConoHa WING |
利用しているCMS | WordPress |
WordPressテーマ | STORK19 |
最高月間PV数 | 49.9万PV(2020年03月) |
最高月間収益 | 1,217,403円(2021年05月)|ブログ収益の公開記事 |
収益化の方式 | メインはASP経由のアフィリエイト |
記事数 | ブログ記事数は600記事 |
それでは、ブログ記事の文字数はどれくらいにすれば良いのかについて、解説していきます。
ブログ記事で目安になる文字数
ブログ記事の文字数は多くても少なくても、検索エンジンに内容が良いと判断されると検索で上位表示されます。
Googleでの検索においては、Googleのジョン・ミューラーが文字数と検索順位について興味深い発言をX(旧Twitter)でしています。
参考ツイート:I agree with~|@JohnMu(X 「旧 Twitter」)
文字数が全てではない
ジョン・ミューラー氏は、Tiwtterのやりとりの中で、文字数(単語数)は必ずしも品質を示すものではないと言っています。
とはいえ、キーワードごとのブログの文字数は、選定したキーワードで文字数が変わるのが正直なところです。
実際にランキング上位の記事は文字数が多い
また、検索順位の上位に表示されるサイトは、相応の文字数(単語数)で構成されたページであることが多いことも事実です。
このブログも、そこそこボリュームのあるキーワードで10位以内の記事が多くありますが、そのような記事は最低でも5,000文字はあり、10,000文字を超えている記事も多くあります。
情報の網羅性を重視している?
先ほどのツイート内容に「Word count is not indicative of quality.」とあるように、単語数自体で検索ランキングが決まることはない。とあります。
となると、重要なのは単語数ではなくて、記事が「ユーザーの検索クエリに対して答えがあるであろう」と、Googleに思ってもらえる記事の内容であるかが重要になってきます。
この場合、そのキーワードに関連する重要な内容が、該当する記事の中で網羅的に示されているかがポイントの1つになります。
そう考えると、キーワードに関連する検索意図の範囲が大きい検索キーワードの場合、文字数が多い記事が検索ランキングの上位になっているのも頷けます。
選定したキーワードでブログ記事の文字数がどれくらい必要なのかを知る
抽出したキーワードをテーマにブログ記事を書くときに役立つツールを紹介していきます。
キーワードやそれに関連するキーワードを表示してくれる便利な無料ツールがたくさんあるので活用していきましょう。
ブログ記事のキーワードに必要な文字数を知りたい場合
選定したキーワードを入れると、上位表示されているサイトの文字数を知ることが出来るWebツールがあります。
このツールを使うと3つの事について情報を抽出してくれます。
- タイトル/見出しに入れるべきキーワード
- 文章内に入れるべき重要なキーワード
- 上位サイトの平均文字数と最大文字数
この3つは、ブログ記事のタイトルや、文章内の見出しを設計する上で非常に役立つ情報です。
例えば、この記事で設定しているキーワードは
ブログ記事+文字数です。
上位表示サイトの平均文字数は約6,000文字。
最大文字数は約11,000文字と出ていました。
これはかなりの文字数ですね…。
長文SEOに効果があることを信じて書いていかないと、途中でくじけるかもってほどの文字量です。
他のサイトの見出し構成を調査する
必要な文字数がある程度分かったら、書こうとしているブログ記事の見出しを他のWebサイトがどのように設計しているかを調べてみましょう。
これは、キーワードに関連するブログ記事の構成を、ある程度把握するために必要な作業です。
どの部分にオリジナル性の高い文章を入れているかなど、他のサイトのコンテンツ構成も知りつつ、自分のオリジナル部分も考えていきます。
それらの情報を基に見出し構成などを整えていくと、文章の品質も上がっていきます。
ブログの文字数が多いキーワードで上位を狙っていく場合は、このような作業が欠かせません。
細かい部分まで見出し設計をしておけば、10,000文字近いボリュームになっても、ブログ記事を書いていく「間」を作れるので、時間が掛かったとしても、長文のブログ記事が書けるようになります。
見出しレベルを決める
他サイトの見出し構成まで調査をして、見出しの再設計が出来たら、見出しレベルを作っていきましょう。
見出しのレベルとは?
見出しのレベルというのは、H2,H3,H4などのタグで構成される章や節を区切るためのやり方です。
見出しレベルに応じて文章のボリュームを整える
ブログの内容に応じて、見出しレベルに応じた文章のボリュームをある程度決めると、文章を書いていくときに役立ちます。
特に商品やサービスの比較などの場合は、ブログ記事で作成する表などを作成しておくと、より整うようになります。
細かく見出しを設定するとSEOで役立ちます
ブログ内の文章をしっかりと見出しで区切ることで、検索結果で抽出されるようになります。
今書いているこの「見出しレベル」の解説部分も、あえて見出しを細かく設定して書いています。
このように書いていくことで、必ずしも大量の文字数は必要なく、キーワードに対して重要な情報が整理して書かれていると、設定したキーワードに対して、ユーザーが検索する多くの関連クエリでも検索で上位表示される可能性が上がってきます。
ブログ記事の文字数を多くするためのコツ
正直、最近は文字数が多ければ良いという事ではないのですが、選定したキーワードに必要だと思った項目をどれだけ抽出できるかは重要です。
そのためには、見出しをどれだけ多く、そして整理しながら増やせるようにするか。
なのですが、この調査も結構時間がかかる作業になります。
そんな時に役立つのが下記のWebツールです。
無料で使える素敵なツールです。
キーワードを入れると検索のサジェスト機能をベースに見出しに使えそうなキーワードを抽出してくれるので役立ちます。
また、OMUSUBIを使うコツとしては、なるべくキーワードボリュームが大きい物にすると良いです。
理由は、細かい記事を多く作っていくよりも、1記事の中で多くの情報を網羅的に詰め込めた方がSEO的には良い傾向になります。
したがって、OMUSUBIを使うと、書こうとしていた記事は、さらに上位キーワードの中に含まれる1見出しのレベルだったことにも気づけます。
例えば、この「ブログ記事+文字数」で設定したこの記事も、OMUSUBIを使うと「ブログ記事」の中に他のキーワードを合わさって組み込まれて表示されます。
なので、この記事は本来、「ブログ記事の書き方」というタイトルのブログ記事のH2レベルの内容になると言うことも分かります。
けれど、ここまで書いてしまったので、この記事は他の記事の内部リンクで繋げていきます。
文字数とキーワードボリューム
キーワードボリュームによって、ブログ記事に必要な文字数も大きく変わってきます。
例えば、3語のキーワードで「ブログ記事+書き方+文字数」までキーワードを絞ると、検索ボリュームは10~100くらいまで小さくなります。
その場合で先ほど紹介したezorisu-seoなどで調べると、上位表示されているWebサイトの文字数が随分かわってくる場合があります。
サイト設計によってボリュームを変える
必要な文字数というのは、検索ユーザーの検索意図をどこまで絞り込むかによって変わります。
例えば、ブログサイトを収益化する場合、商品やサービスを紹介してユーザーの課題を解決する方法を提案します。
この場合、ブログ記事のボリュームがすごく大きくて網羅的に書かれている場合、コレが最適と、厳選して提案をするのが難しくなってきます。
なので、検索順位で上位表示して読者を集める「集客記事」と、収益化を考えている場合は「収益記事」とで、文字数の優先度は変えていく必要があります。
比較記事やランキング記事などは、文字数の多いモノが上位表示されている事が多いので、コンテンツ内容によっては文字数も重要になりますが、ほとんど20,000文字とかになっています…。
- 検索意図を絞っていく
- ブログ記事に適切な文字数(例)
- ブログ記事の文字数は内容の細分化で少なくなっていく
- アフィリエイトの場合は文字数よりもキーワード
①〜④を解説していきます。
① 検索意図を絞っていく
「ブログ 始め方」であれば、ブログを始めるのにどんな情報が役に立つのか、コンテンツの内容を絞っていくことが可能です。
当ブログの場合、「ブログ 始め方」に関する内容を詰めていった結果、ブログ記事は10,000字くらいになりました。
検索結果としては、5位〜10位くらいを行き来しています。
「ブログ 始め方」は、毎月何万回も検索されるビッグキーワードなので、関連記事も含めて多くの文字量をブログ記事に組み込んでいます。
② ブログ記事に適切な文字数(例)
定めるキーワードを「ブログ 始め方」から、更に検索意図を絞っていき「ブログ 始め方 スマホ」までいくとします。
この場合、「スマホでもできるブログの始め方」くらいまで内容を絞ることが出来るようになります。
検索ボリュームは、月間検索数が100~1,000くらいのボリュームになってきます。
ここまで検索意図が絞れると、コンテンツの見出しは
- スマホでブログ運営は出来る
- スマホで可能なブログサービス
- スマホでのブログの書き方
- スマホで画像を加工する方法
- スマホで書いたブログを広げていく方法
みたいな感じにして書いていき、文字数も3,000字〜5,000字くらいになります。
③ ブログ記事の文字数は内容の細分化で少なくなっていく
先ほど紹介した、「スマホでもできるブログの始め方」の5つの見出しに対して、さらに細分化した記事を補完していきます。
この場合、1つの見出しに補完する情報記事も1つになるので、文字数は1,000字〜2,000字くらいまで減っていきます。
このような感じで、検索意図を絞っていくことによって必要な文字数はだんだんと少なくなっていきます。
ブログを始めて最初のうちは、文字数を気にしないで検索で訪れてくれたユーザーにどんなコンテンツを用意すれば満足してくれるのかを考えながら書いていきましょう。
④ アフィリエイトの場合は文字数よりもキーワード
セールスライティング主体のアフィリエイトブログで文字数を考えている場合は、少し文字数に対する考え方は変わってきます。
例えば
- アドアフィリエイト向けブログ記事で作成する
- 検索エンジンからの流入向けにブログ記事を作成する
- SNSからの集客でブログ記事を作成する
また、上記3つの用よに加えて、ブログ記事の書き方として、ランキング形式や比較系の記事の場合、紹介する商品やサービスをいくつ紹介するのか、それによって文字数が多くなる場合もあるし、宣伝したい物によって、記事を細かく分けて、多くの情報量を分ける場合もあります。
特に、ランキング形式や比較系の記事の場合は、必然的に文量が多くなるかもしれません。
しかし、アフィリエイトの場合はPV数よりも、
購買意欲が高い検索キーワードで上位表示できるか?
が重要になります。
この場合は、文字数よりも購買意欲が高いユーザーが検索するためのキーワード抽出の方が大事な作業になります。
キーワードで検索意図が絞られれば、それに答えるための情報量(網羅性)も必然的に絞られてきます。
文字数よりも見出し構成が大事
繰り返しになりますが、検索意図を読み取り、記事の見出し構成をどこまで作り込むかが重要です。
- キーワードの抽出
- キーワードボリュームの調査
- 見出し要素の仮設計
- 他サイトの調査
- 見出し要素の決定
見出しの構成まで設計できれば、あとは文章を書いていくだけです。
すべての見出しに対して文章が書ければ、それが最適な文字数と考えて大丈夫です。
キーワードが適切に入っているか確認
文字数よりも大事なのは、設定したキーワードが適切に入りながら、検索意図に対する答えが盛り込まれているかです。
キーワードを入れる場所は3つだけを意識すれば良いので、文章を書きつつ意識していきましょう。
参考リンク : ブログでキーワードを入れる場所は3ヶ所だけ【初心者向け】
余計な内容は省きつつ足りないところを足していく
見出し構成に応じて文章が書けたら、余計な情報がないか、または足りないところがないか再度チェックすると良い感じになります。
参考リンク : 記事の書き方完全ガイド!タイトルや目次、記事構成の作り方を徹底解説
文字数を増やしたいとき
文字数を増やしたいときは、検索意図を無視しないような文章作成を意識しましょう。
ラッコキーワードなどを使って、増やそうとしている見出しや内容が、設定したキーワードと関連しているか調べておいてから追記するのがベストです。
文字数を減らしたいとき
余計な文章が多くあった場合に、余計な文章が多くあったときには減らしたくなることもあります。
ただ、単純に削除することをするのではなくて、
- リスト化する
- テーブル化(表)にする
- 関連記事の内部リンクで保管する
などの対処が出来そうか考えてみましょう。
関連記事の内部リンクにしたくても、それがない場合は逆にもう1記事書けるブログネタになって良いですね。
ブログ記事を投稿するときに気をつけること
完成した記事を投稿するときに最低限の気をつけておきたいチェックポイントを解説します。
- タイトルのチェック
- 記事本文の誤字・脱字チェック
- 見出し(hタグ)関係のチェック
- 画像のチェック
- Webリンクのチェック
- URLの設定
- ディスクリプションの作成
- カテゴリーやタグのチェック
詳細は、下記の記事でもまとめているので参考になれば幸いです。
関連記事:ブログ記事を投稿するときに確認することをわかりやすく解説
このような形で進めていくと、必要な文字数がどれくらいなのかではなく、記事が検索意図に必要なコンテンツを満たすための文章作成だけに意識を絞ることが出来ます。
文字数はあまり気にせず、検索意図を満たすだけの情報をブログ記事に入れていくことだけを意識していきましょう。
ブログ記事のリライトでコンテンツの品質を上げる
ブログ記事はリライトすることで記事の品質を上げていくことが可能です。
ブログ記事を書いてみて、自分の狙ったキーワードで検索上位に来ているのかなどを確認しましょう。
検索順位を上げていくためには、ブログ記事のリライトが重要です。
本記事で何度も紹介しているezorisu-seoを使用して、リライトの参考情報として活かしていきましょう。
ブログ記事を初めから品質の高いボリューム満点で書いていくことはかなり難しいです。
まずは、タイトルや目次、記事構成の作り方を学びつつアップしてみて、検索結果でどのように表示されるかを確認してみましょう。
確認後、ブログ記事のリライトでボリュームや追加すべき見出しを書き足して、検索の上位表示を目指しましょう。