教室運営でLINE公式アカウントを活用していくには、業種や業態などによって、その運用手法が大きく変わります。
今回は、LINE公式アカウントを含む集客のお手伝いをしている実例の中から、ピアノ教室の集客に関して書いていきます。
ピアノ教室のような習い事に関連した事業では、教室でピアノを教えながら、生徒数を増やすためにピアノ演奏に興味を持ってもらえる情報発信をして集客を行いながら、定期的なピアノ発表会などの企画と、また、多くの人に参加してもらえるようなメッセージの発信を計画することが必要です。
以前、ブログ記事で美容室の集客を成功させるLINE公式アカウントを活用した実例なども書いて、この数年間で事例紹介や実例を書ける業種がだいぶ増えてきました。
このあたりの分野は、教育ビジネスのフランチャイズの中でも教室事業に分類されていて、Web集客をしようと考えたときにどこから手を付ければ良いのか悩みます。
どのようにすれば、WebやLINE公式アカウントで検索された時に、自分の教室が上位に表示される可能性が上がるのか、なるべく実際に行動に移して運用し、実感できるところまで書いていきます。
ピアノ教室のLINE公式アカウントを開設する
まずは、LINE公式アカウントを開設しないと始まりません。
現在、LINE公式アカウントの開設はスゴく簡単です。
筆者自身は、できればラップトップ(ノートパソコン)で運用しているほうなのですが、スマホでも、下記から無料で開設が可能です。
LINE公式アカウントをはじめる|LINE for Business公式サイト
LINEを利用していれば、そのアカウントを管理者アカウントとして利用できます。またメールアドレスの登録が必要になります。
今回は、ピアノ教室のLINE公式アカウント開設になるので
- アカウント名はピアノ教室の名称
- 大業種は教育・習い事
- 小業種はピアノ教室
という内容を選択します。
ピアノ教室のLINE公式アカウントを開設したらすぐにやること
LINE公式アカウントを開設して、最低限、まずは最初に進めておきたい項目があります。
- 歯車マークの設定からステータスメッセージを設定する
- 歯車マークの設定からピアノ教室の位置情報を設定する
- ホーム:挨拶メッセージの設定
- プロフィールページの設定
- チャットの応答時間を設定
取り急ぎ、まずは上記の5つを済ませてしまいましょう。
デザイン素材などが必要??という部分については、上記の5つの設定に関する解説を交えながら後述します。
1 ステータスメッセージの設定
LINE公式アカウントを開設したら、まずはステータスメッセージを設定しましょう。
入力できる文字数が限られているのですが、ここで重要なポイントとして
- 市区町村レベルの地域名を入れる
- ピアノ教室という単語入れる
- 特徴を1つ入れる
ステータスメッセージは、LINE公式アカウントのプロフィールページのアカウント下に目立って表示される「友だち」へのメッセージになります。
今回、ピアノ教室は特徴として地域密着型の業態になるので、改めてここでも地域とピアノ教室というメッセージを強調しておきます。
2 ピアノ教室の位置情報を設定する
ピアノ教室の具体的な場所を入力します。
この部分は、プロフィールページだけでなく、検索結果にも影響してくる部分なのでしっかり入力しておきましょう。
3 挨拶メッセージの設定
LINE公式アカウントでは、自分が運営するLINE公式アカウントの「友だち」になってくれた人へ、1番最初、自動的にカスタマイズした挨拶メッセージを送ることが可能です。
第一印象はとても大事なので、まずはテキストで丁寧な挨拶文を入力しましょう。
運用に慣れてくれば、この部分でより集客効果を高める初回クーポンなどの設定が出来るようになるので、少しずつ使い方を覚えていきましょう。
4 プロフィールページの設定
まずは、プロフィールページで、ピアノ教室の情報として、ピアノ教室を開いている時間などのテキストで済む情報を入力していきましょう。
プロフィールページは、「プロフィールタブ」の「+パーツを追加」から入力が可能です。
もし、少しでもデザインなどをしたことがあれば、この時点からカバーデザインなども作ってしまうことは可能です。
自分でデザインをするのが苦手と感じる場合は、ココナラでプロのデザイナーやイラストレーターの方に
- LINE公式アカウントのアイコン
- LINE公式アカウントの背景画像
- LINE公式アカウントのリッチメニュー
というオーダー内容でお願いをして作ってもらえば、すぐに素敵なデザインで統一することも可能です。
注意点として、合わせてLINE公式アカウントの運営代行もセールスで入っている場合があるのですが、自分で発信内容や情報発信が出来るようにならないと、出ていくお金ばかりが多くなるので、まずは自分でやり方を覚えて、集客が出来てから検討しましょう。
最初からLINE公式アカウントの運営代行を頼んでしまうと、急用や調子が悪いときに対応設定を変更したりするやり方が分からなくなって辛いときがあります。
最初は自分で試し運用することをお薦めします。
※ 「リッチメニュー」は、後でイベント情報など何を載せるか決めてからの動きでも大丈夫です。
5 ピアノ教室の営業時間やチャットに対応できる時間を設定する
次に、ピアノ教室として対応できる、チャットの対応時間を設定しましょう。
24時間の集客対応も可能ですが、現実、日中の時間だけ個別対応して、朝と夜は自動応答チャットにすることが可能なので、早めに設定しておきましょう。
まずは、「チャット」から「チャット設定」に移り、「応答時間」で、自分が返信できる時間帯を設定しましょう。
それができたら、「ホーム」に戻り、「自動応答メッセージ」に移ります。
そこで、自動応答の場合のメッセージが設定出来ます。
のようなイメージで自動応答できるように設定しておけば大丈夫です。
ピアノ教室のLINE公式アカウントで集客に繋げる運用とは?
LINE公式アカウントでの集客は、広告を出したり、検索から来てもらったり、このほかにも、Webサイトやブログサイトからの「友だち」登録など、色々なWebメディアやSNSから集客導線を作ることが可能です。
この章では、まずLINE公式アカウントのプロフィールページに記載しておくと良いことが6つあるので解説します。
- ピアノ教室の講座内容やコース紹介をテキストで入力する
- ピアノ教室の講師情報をテキストで入力する
- ピアノ教室を紹介する画像の用意をする
- ピアノ教室の初回レッスンに関する情報を入れる
- リッチメニューに入れておくと良い情報
- ピアノ教室の集客でLINEVOOMを活用する
このほかにも、集客に役立つことが分かったらリライトして追記していきます。
1 ピアノ教室の講座内容やコース紹介をテキストで入力する
コースや月謝をシンプルに入力しておきましょう。
入会前の公開情報と、入会後の情報は分けてしまって全然かまいません。
2 ピアノ教室の講師情報をテキストで入力する
この辺りから、講師として自分の写真を載せなければいけないのか?等の疑問が出てくると考えます。
しかし、顔出しでアイコンを作ったり自身のプロフィール写真を載せる必要は有りません。
あまり詳細は避けますが、顔出しでプロフィール写真を載せなくても、ちゃんとした問い合わせは来ます。
3 ピアノ教室を紹介する画像の用意をする
LINE公式アカウントのプロフィールページには、最低でも1枚、ピアノ教室でレッスンを受けるイメージができる写真などがあると良いです。
イラストデザインを統一して、全部イラストなどの絵で揃えてしまうのも有りです。
4 ピアノ教室の初回レッスンに関する情報を入れる
ピアノ教室の場合、初回レッスンに関する情報を、プロフィールの上部に入れて置くことをオススメします。
初回レッスンを無料にする必要は有りませんでした。
LINE公式アカウントや、この後、出来る範囲で可能ならオススメするWebサイトやブログサイトとの連携。
またYouTubeでの発信も併せて考えている場合、集客出来るようになってくると、この「初回レッスン無料」の負荷は、ものすごく大きくなってきます。
本当にピアノ教室でレッスンを受けることを真剣に検討している場合は、無料でなくてもちゃんと来てくれるので、レッスン料を記載しましょう。
5 リッチメニューに入れておくと良い情報
LINE公式アカウントには、リッチメニューという、チャット欄に表示させるメニューを設定することが出来ます。
筆者のLINE公式アカウント(ユニコスタンプ®)でも、リッチメニューを設定していますので、参考になれば幸いです。
リッチメニューは、後でいつでも付けることが可能です。
理想は、LINE公式アカウント内で、ピアノ教室に通っている人達に対して、イベント情報や講師の出演情報など、最新情報を表示出来るように入れ替えが出来るとベストなのですが、慣れるまでは、取り急ぎ、ピアノ教室のレッスン風景をサムネイルメニューにして、画像の入れ替え練習にするのが良いと考えます。
6 ピアノ教室の集客でLINEVOOMを活用する
LINEVOOMとは、「友だち」になってくれた人達に、テキスト、画像、動画などをダイレクトに送れる便利な機能なのですが、「友だち」になっていない人にも、LINE内の検索結果で、LINEVOOMに投稿した内容が表示されることもある貴重なアピールになります。
検索結果で目立つ様に表示されるので、「一言」だけでも良いので、「ピアノ教室日記」みたいに更新することをお薦めします。
ピアノ教室の集客でYouTubeチャンネルを開設する
必ずしもピアノ教室のYouTubeチャンネルを開設する必要はないです。
ただ、動画での情報があると様々なメリットがあることも事実です。
また、例えばYouTube動画を制作するときに、顔出しして動画を作る必要はありません。
併せて下記は、ハンドメイド作品を紹介するときの事例で書いたブログ記事なので、参考になれば幸いです。
YouTubeチャンネルを開設して動画をアップしていくメリットは以下の3つです。
- YouTubeからLINE公式アカウントへの集客導線を作る事ができる
- 「友だち」にピアノ教室の追加情報を動画で見てもらえる
- Webサイトやブログサイトと繋ぐことで集客の相乗効果を図れる
それでは、1つずつ解説していきます。
1 YouTubeからLINE公式アカウントへの集客導線を作る事ができる
理想ではありますが、出来る範囲で、YouTube動画として発信していきたい動画は以下の3種類です。
- ピアノ教室の簡単な説明動画(入り口になる動画)
- 講師の方が演奏している動画
- レッスンを受けている方の上達前とレッスンで上達した動画
ピアノ教室の簡単な説明動画(入り口になる動画)
可能であれば、ピアノ教室を紹介する入り口動画を1本だけ作成できると便利です。
最初は大変ですが、LINE公式アカウント以外にも、ピアノ教室のWebサイトやブログサイトまで運用できる体制が出来て連携が取れると、WebやSNSからのかなり集客効果は大きくなってきます。
その時に、ピアノ教室の紹介動画が1本でもあると、各メディアで使い回しが出来るのでかなり便利です。
講師の方が演奏している動画
ピアノ教室なので、やはり講師の方がピアノを演奏している動画はアップしていきたいところです。
ただし、ここで何かバズらせる必要はなく、集客している地域に届くことを重視していきます。
TilTokなどでも良いのですが、現在の親御さん世代は、やはりYouTubeを利用している人数が多く、また、YouTubeでの検索では、「地域名」と「ピアノ教室」の2語で検索されています。
従って、YouTubeのハッシュタグや動画の説明欄など、テキストで情報が入力できるところには、この「地域名」と「ピアノ教室」というキーワードをしっかりと入れていきます。
ハッシュタグは3つまで表示されるので、あと1つは演奏しているピアノの曲名や、何かユニークな企画名を入れると良い感じになります。
ハッシュタグをどうやって入れれば良いのか、動画説明欄にどのような情報を入れれば良いのか、参考動画を作りました。
参考になれば幸いです。
ピアノで演奏する曲については、インスピレーションで弾いてみたり、例えば、「3つのコードだけで、ここまで楽しく弾ける!」みたいな動画タイトルにした方が良いです。
レッスンを受けている方の上達前とレッスンで上達した動画
ピアノ教室でレッスンを受けている方の肖像権に関連してくるので、「ピアノ教室で配信している動画チャンネル全体で利用しても良い」という同意が得られればベストです。
WebサイトやSNSで、テキストによるクチコミに関した文章はたくさんありますが、レッスンを受けた本人が映った、その成長過程や結果が出た動画は、ピアノレッスンを受けている人にとって確かな有益情報となります。
1~2分、或いは1分未満のショート動画でも良いので、「レッスン実績」や「生徒様のレッスン動画」という再生リストを作成して、積み上げていきたい部分の動画です。
YouTubeからLINE公式アカウントへのリンクをしておく
YouTubeに、集客に繋がる様々なパターンの動画をアップして積み上げていきながらチャンネルを育てることによって、結果的にピアノレッスンを検討してくれる人が増えて、LINE公式アカウントの「友だち」になってくれる可能性を高めることが可能になります。
2 「友だち」にピアノ教室の追加情報を動画で見てもらえる
動画コンテンツの企画として、レッスン前の準備、レッスン中の動画など、Vlogのような、ピアノ教室の日常を少しだけ切り取った動画をアップする運用の仕方も効果的です。
YouTubeに動画をアップし、それをLINE公式アカウントのLINEVOOMなどに投稿するなどしてコンテンツ化することで、ピアノ教室のLINE公式アカウントで「友だち」になったけれど、レッスンを申し込んでいない人へリーチさせてアクションを起こしてもらう機会を作ることもできます。
YouTubeチャンネルの開設についても、最初のチャンネル作成は少し大変ですが、一度、チャンネルのデザインなど、体裁を整えてしまえば、後は動画コンテンツを積み上げていくことに集中出来るのでやってみる価値は有りです。
また、目的としては再生回数ではなく、ピアノ教室のレッスンを受けてもらえる地域の人に届くかが重要です。
YouTubeでは、アナリティクス機能があるので、「地域・都市」での視聴者数などの分析が可能になっています。
チャンネルのデザインなども、LINE公式アカウントで作成したアイコンなどは使い回しが出来るので、是非、LINE公式アカウントと合わせて運用していきたい媒体です。
3 Webサイトやブログサイトと繋ぐことで集客の相乗効果を図れる
まずは自分で運用できる範囲で無理せずに進める事が前提ですが、LINE公式アカウントとYouTubeへの動画アップ、これに加えて、ピアノ教室のWebサイトを簡単に作成し、そして、そのサイト内でブログコンテンツを積み重ねていくことによって、GoogleやYahoo検索などに対して広く、地域性を重視した集客をすることが可能になります。
特に、ブログコンテンツは、YouTubeにアップした動画と連動させて日記のように積み上げていけば、色々な検索用語でインデックスされるようになり、長く運用していけば大きな集客力を持ってくれる心強い集客メディアとして育ってくれるようになります。
一気にそこまで準備をするにはかなり大変な事でもありますが、直接営業でレッスンを受けてくれる人達を集めていくよりも、長い目で見れば色々なWebメディアなどと連携してLINE公式アカウントを運営した方が集客に繋がります。
宣伝活動の時間を、Web関連のメディア作りに置き替えて進めていき、ピアノ教室運営の発信コンテンツを積み上げていきましょう。
ピアノ教室のLINE公式アカウントを認証済みアカウントにする
ピアノ教室のLINE公式アカウントで、一通りの準備が出来たら、「認証済みアカウント」の申請をしましょう。
LINE公式アカウントが認証済みアカウントになると、様々な特典を使えるようになります。
LINE公式アカウントを認証済みアカウントにする方法
認証済みアカウントの具体的な申請方法やメリット、特典については下記の記事で詳しく解説しています。
先ほど紹介した筆者のユニコスタンプ®LINE公式アカウントも、認証済みアカウントになっています。
1回の申請で「認証済みアカウント」になれるは分からない部分がありますが、認証済みアカウントになるように、正確な運営情報を、消費者に対して正確に、十分に揃えてLINE公式アカウントを育てていきましょう。
LINE公式アカウントでプレミアムIDを活用する
これは、LINE公式アカウントの運用で、多少なりとも費用が掛かってしまう部分になります。
LINE公式アカウントでは、通常はランダムにIDが割り当てられるのですが、プレミアムIDの利用をすると、早い者勝ちでは有りますが、短くて覚えやすいIDを自分で選ぶことが出来ます。
筆者の場合は、「@blog」や、「@unico.jp」などの、覚えやすいプレミアムIDを所有しています。
プレミアムIDを独自のモノにして、LINE公式アカウントなどのグッズを作成すると、プレミアムIDをベースにポスターや案内ガイドなどのグッズを作成できるので、外に出て営業活動をするときには、プレミアムIDにした上でチラシと合わせて配布したりした方が記憶に残る営業活動が実現できます。
ピアノ教室のLINE公式アカウントとWebサイトを集客のゴールにする
ここまで、実際の運営経験から、ピアノ教室で集客を成功させるための運用ノウハウを解説してきたのですが、集客のゴールについて解説します。
ピアノ教室の集客方法は、LINE公式アカウント1本だと、万が一の事もあるので、できれば、紹介したように、最低限でもWebサイトでピアノ教室の情報だけ作成し、そこから、状況に応じてYouTubeやブログ記事を積み上げていけるような主客体制を整えておくのがベストだと考えます。
集客導線の先になるメインの媒体を、LINE公式アカウントにもWebサイトにも動かせるようにしておくことで、万が一の柔軟性を上げることが出来ます。
集客用のWebメディアや媒体の準備をするのはスゴく大変ですが、コンテンツが積み上がっていった時の集客力は本当に頼もしい物になっていくので、是非、進めていってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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