ブログ運営を始めると、「ブログを100記事書く」系の目標が掲げられていたり、「ブログは100記事書いてから」というような内容を様々な場面を見かけるようになります。
「ブログを100記事書く事を目標にする」のは、目標地点の1つとして設定するのにスゴくよいと考えています。
実際に、筆者自身も100記を書く度に、このブログ(ユニコブログ®)で、ブログの運営記録として1記事書いて備忘録的に記録を残したりしています。
そんな中、皆と同じようにブログ運営を始めて、ブログ記事を書き始めてやっと100記事を達成、そしてブログサイトの収益化まで見込んでいたのに、全く収益にならなかったという相談を受けていた事がありました。
今回のブログ記事では、ブログで100記事を書いたけど全然稼げないという人に向けて、なるべく今まで書いたブログ記事を温存して残したまま、収益化に向けて動けるように解説していきます。
なぜブログで100記事を書いても稼げないのか?

主に、100記事という単位でブログ記事を書いても稼げない場合で多いのが、雑記ブログの中に分類される日記ブログなどの類いです。
日記ブログなどの雑記ブログ系で稼ぎたい場合の工夫
別記事の「日記ブログは本当に稼げないのか?収益を増やすコツを3つ紹介します」でも紹介しているのですが、このジャンルでブログサイトを収益化していくには少し工夫が必要です。
- 売り込み感のない書き方を工夫する
- キーワードでは「購入」に直結するタイトルなどにする
- テキストリンクで商品やサービスを紹介する
など、詳細は上記で書いた別記事で解説していますが、そのような工夫が必要なことも確かです。
特化したテーマで稼げていない場合はサイト構成全体に改善が必要な場合もあります
特化ブログで100記事ほど書いて収益が上がらない場合は、根本的にそのテーマに関する記事構成や記事同士の繋がり、内部リングやキーワードの優先順位など、SEOに関する情報やノウハウを更に掘り下げて改善する必要があります。
関連記事:特化ブログの作り方や制作例も入れて収益化の方法をわかりやすく解説
ただ、この辺りになると散文的に自由に書いたブログサイトから稼げるようになる本来の目的からずれてしまって、ビジネスブログみたいになってしまうというデメリットもあるので、同じサイトで新しい記事を加えていきながら長く続けていくとなると、少し難しくなってくる部分でもあります。
どんな検索クエリで検索されてクリックされているのかを把握する
「キーワードと検索クエリの違いとは?各用語の扱い方と活用方法を含めて解説」というブログ記事で詳しく解説をしているのですが、現在の自分のブログサイトが、どのような検索クエリによる検査流入でブログサイトに訪問してもらっているのかを把握することも大切です。
ブログサイトの収益化を優先するのであれば、その100記事のブログ記事をGoogle Search Consoleで、全体と、1記事ずつを分析することが、収益化のヒントになります。
少し面倒な作業ではありますが、一度でも分析してみて、その傾向を何となく把握するだけでも、その後のブログサイト運営をして行くうえで役に立つ情報になります。
ブログで100記事書いたコンテンツを活用する準備を始める

アクセスが全然無かったり、収益化には難しいブログ記事を消すというパターンもあります。
けれど、筆者の場合は、いつも温存する方向性で上手く改善出来るか検討します。
100記事目以降のブログ記事を保管するコンテンツとして温存可能かを模索します。
そして、ペースは自分なりで大丈夫なので、具体的には100記事目までのブログ記事に以下の改善を施します。
- 基本的に100記事目までの分類しにくいものは、特定の「カテゴリー」には入れない[1]
- memoなどに各ブログ記事に関連したメインキーワードを割り当てておく
- 各ブログ記事に割り当てたキーワード寄りのリライトで、100文字や200文字でも足す感じでコンテンツ(文章)を修正していく
- 散文でも可能な限りメインのテーマを決めて修正していく
- 101記事目以降は、関連する100記事目までのブログ記事があったら、「割り当てたメインキーワード」で内部リンクとして繋げられるように意識する[2]
100記事目までに書いたブログ記事で収益化できる部分を整理する
ブログ記事が100記事くらい書けていると、最初の1記事目を再度読むと、直したいところが沢山出てくることが多いと考えています。
なので、先ほどの①から⑤までの改善を100記事目までのブログ記事に施していきます。
そして、収益化するための準備をしましょう。
クリック報酬型の広告は正直厳しいと考えています。
「Googleアドセンスの収益はどれくらいになるのか実例を紹介」というブログ記事で詳細を書いているのですが、筆者の場合、1PV当たりで考えると大体0.25円くらいでした。
これについては、クリック型報酬の広告を運用するのが上手い人が手を施せば、きっと0.5円から1円くらいまでいけるようなのですが、筆者の場合は、やはり0.25円くらいです。
そう考えると、ブログサイトで月25万円を稼ぐのに、単純に毎月100万PVが必要になります。
別記事の「ブログ記事が100記事になってもアクセスが増えない場合の対処法を分かりやすく解説」でも書いているのですが、100記事前後のブログサイトで100万PVにしていくには、有名人でもない限り、さすがにブログ記事の全てを自由奔放に書いて達成するには無理が出てきます。
なので、ブログサイトで売上を上げる手法を、AMAZONアソシエイトのような物販アフィリエイトと、主要なASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)から、今まで書いた100記事の中で出てきている商品(製品)やサービスなどの広告で提携出来ないかを模索します。
関連記事:アフィリエイトとは?収益化できるおすすめASPと運営方法を解説【独自AFPの紹介付き】
広告の種類と配置場所について
ここについても、ジャンルやテーマ、経験から色々な意見があると考えていますが、筆者がサポートしてきた方々に関しては以下のような広告配置で統一してアドバイスしてきました。
基本的には、コンテンツを読む上で広告が邪魔にならないように配慮した構成です。
- 基本的に、本文中に出てくる商品名やサービス名のテキストリンク広告
- メインコンテンツの下にテキストコンテンツかバナー広告を1つか2つ程度
- 2カラム構成の場合は、サイドバーには「追尾する目次」の機能とテキストリンク1つか、バナー広告を1つくらい
これくらいまでにしておきます。
ブログサイトというか、情報メディアサイトでジャンルによっては、がっつり広告ばかりで埋め尽くしても一定のアクセスが見込める分野やジャンルはあるのですが、それはとても限定的です。
物販アフィリエイトを管理するプラグインについて
WordPressには、日本でも有名な物販アフィリエイト管理ツールがあって、筆者も、このユニコブログ®で時々利用しています。
他のサイトでも、このジャンルのプラグインを複数利用していて、それぞれの特徴がどのように出るのか検証しています。
ただ、最近は、ジャンルによってよく使われるECモールに偏りがあるものも分かってきたので、その場合にはテキストリンクのみにしているWebサイトもあります。
ブログで広告やプロモーションに参加していることを明示する

これについては、令和5年10月1日からは景品表示法第5条第3号の規定に基づき、ステルスマーケティングは景品表示法違反になり、気をつけないと事業者(広告主)に迷惑がかかってしまいます。
なので記事ごとに「広告コンテンツで有ることやプロモーションの明記」をするか、サイト全体のファーストビュー[3]にその旨を明記します。
筆者の管理しているWebサイトに関しては、ブログ記事数もコンテンツページの数も膨大な数になってしまっているので、一律、WebサイトTOPの部分や、サイトのアンカーリンクメニューを強制表示にしてプロモーションコンテンツの明示をしています。
ブログ記事のメインコンテンツ下にアフィリエイトのバナーリンクを貼っているので、一律ひょうじなってしまってもしょうがないと考えています。
WordPressテーマによっては今後、広告に関するリンクがブログ記事内にある場合は、その旨を自動で表記してくれる便利機能が付いているものなどが増えてくるかも知れません。
各WPテーマで対応の仕方は様々なので、現在使っているWordPressテーマにコミュニティーや個別サポートが付いていれば聞いてみると良いです。
関連記事:WordPressテーマでおすすめできる有料版と無料版を比較しながら実例を用いて紹介
ブログの効率化と自動化について
ブログ記事そのもの全てを、文章生成に任せてそのままアップしたりするのは、あまりお薦めできないのですが、例えば、このあたりで役立つ1つの方法としてはブログ記事の「要約」です。
例えば、SNSを億劫でやっていない場合でも、ブログ用アカウントだけを開設しておいて、
- ChatGPTなどでSNS用に要約した文章
- ブログ記事のURL
- ハッシュタグに対応しているSNSの場合はハッシュタグ付き
投稿する内容を上記3つの構成にして、SNSにアップするなどのアクションは良いと考えています。
100記事分のストックがある状態なので、試しながらやっていくだけのコンテンツ量が有るので、要約などの作業効率化であれば、検討して見る価値は有りだと考えています。
関連記事:AIで生成したコンテンツ制作の始め方や作り方を分かりやすく解説
100記事目以降は「カテゴリー」で分類していけるように書いていく

100記事目以降をどのように書いていけば良いのか?
という部分ですが、100記事目以降は「カテゴリー」で分類できるレベルで、ブログ記事のタイトルや見出しを意識して書いていくようにして行くのがお薦めです。
「タグ」まで分ける必要は有りません。
ブログ記事の文章内で、「何がメインのテーマになっているブログなのか?」だけはハッキリさせておきます。
その上で、先ほど振り分けておいたブログ100記事までのストックを有効活用できれば、良い感じです。
そうして、ある程度、ブログに何らかの特化性が見えてくるので、たまに、コンテンツの増え方を自分自身で観察しながら、「この分野のブログ記事なら、沢山書ける」というものがみつけられたらラッキーです。
今度は、日記っぽくても、その分野に特化していって書いていくが良いと考えています。
稼げるブログにするために実名にしたほうが良いのか匿名のままでも良いのか?

別記事で、「ブログは実名と匿名のどちらが良いのか?分かりやすく解説」という中でも書いたのですが、ブログサイトは匿名のまま運用し続けても、特定商取引法に該当しないWebサイト運用方式であれば、何の問題もありません。
つまり、アフィリエイト広告などのテキストリンクやバナー、クリックボタンがあっても、そのWebサイトで直接、何か情報商材や物品販売、オンラインサロン入会などの勧誘を直接行っていなければ大丈夫です。
筆者自身、これまでは新しく開設したブログサイトなどを公開していましたが、最近は検証用などで開設しているサイトで実名公表の必要性がないものは全て匿名の運用に切り替わっています。
むしろ、同じジャンルでも、匿名で書いている方が毎月の広告収益が良好なWebサイトさえ有ります。
検索エンジンのコアアップデートなどがあったとき、実名運用をしているWebサイトより、影響が少ないとは言い難い部分がありますが、Webサイトが予定していたところまで大きく成長して有名になり、確固たるポジションができるまでは、実名で運用するよりはメリットが大きいと考えています。
内容やテーマによっては海外ブログの方が収益化できることもあります

雑記や日記系のジャンルなどでも、特に日本文化の特色が出ているブログ記事コンテンツを書いている場合、もしかしたら、日本語で公開するよりも英語で公開したほうが、アクセス数が増えて、その結果、収益化ができるようになるジャンルもあります。
この場合、元々メインで所有しているメインのドメインから、サブドメインやサブディレクトリで英語版を作成して試してみることなどができるので、海外向けのコンテンツになりそうか、検討してみる価値はあります。
少し極端な事例ですが、日本語よりも利用人数が多い言語で話せる人が、その言語で「英語」を教えた方がアクセス数が多くなっていく場合もありえます。
海外向けの場合、扱うアフィリエイト広告やASPも海外向けのモノにあわせる必要があります。
その場合は、直接その製品やサービスの公式サイトを確認して、アフィリエイトパートナーを探しているか確認してみましょう。
関連記事:海外向けのブログを始める方法と収益化について実例で分かりやすく解説
思い切って複数のWebサイトを運用するのは有効なのか?

筆者が過去にブログサポートをしてきた中であった事例としては、「もう200記事以上書いてきてしまって、収益化が上手くいっていないブログサイトは、このまま日記ブログで息抜き用に自由に書いていって、特定ジャンルの特化ブログを別途作成して運営する」
という形で進めていった事例もあります。
稼げるポイントが、かなり明確になっているジャンルも有るにはあるので、その情報Webサイト兼特化ブログという構成で、もう1つWebサイトを作成していきました。
特定ジャンル用のWebサイト運営に最適化しているレンタルサーバープランを持っているレンタルサーバー会社もあるので、そのサイト専用のレンタルサーバーを改めて用意しました。
関連記事:WordPressで人気のレンタルサーバーを紹介 – ColorfulBox(カラフルボックス)について
特定のジャンルを運営する場合には、metaタグ等をどのように扱えば良いのかなどの情報リンクも記載しているので参考になれば幸いです。
関連記事:ブログサイトやWebサイトを複数運営する時の方法について実例をもとに分かりやすく解説
ブログで100記事も書いていると色んなスキルが身に付いている

テーマにしているジャンルによって、ブログ記事の収益にも大きな違いは出てきますが、それでも、全く稼げないというジャンルは多くありません。
Webサイトを収益化する構成などは、ある程度はテンプレート化できる部分もあるので、収益化しやすいように改善していくことで全く稼げないということは減らすことが可能です。
また、ブログを100記事書いてきた中で、多くのブログ運営に関わる情報に触れ、そして試し、それがレベルアップに繋がっていると考えられます。
- 新しくレンタルサーバーを用意する方法
- 専用のメールアドレスを作成する方法
- WordPressのテーマを設定する方法
- サイトジャンルで扱う「キーワード」のボリューム把握や選定方法
- 情報サイトコンテンツやブログ記事の書き方
上記5つのスキルが身に付いていると考えると、場合によっては新しくWebサイトを開設して、もっと市場が大きくて広告単価が高いジャンルを思い切ってチャレンジしてみるのも良いかも知れません。
実際に稼げるようになるブログサイトジャンルなどは、そもそも匿名でやっているし、運営者もどのサイトをやっているか、参入障壁が高くない情報サイトのジャンルや方法は公開しません。
そんなことから、どのジャンルや分野が稼げるブログになるテーマに使えるのか探すのは難しい部分がありますが、扱うなら匿名にしておきたいジャンルってなんだろうということを基点に考察していくと、とくに、雑記で日記用に描いていくブログサイトと、稼ぐための情報Webサイトの2つを運営していくのに役立つと考えています。
ブログ記事を100記事書いても稼げない場合の対処に関する脚注
- 一旦は「その他」や「備忘録」などの特定テーマに属さないカテゴリーに入れておくイメージです。 ↩︎
- 例えば、「休憩をするときに欠かせない物」というようなテキストを書いた場合は、「5記事目のブログ記事にある3番目の見出し」等を内部リンクで繋げられるようにサイト内リンクの改善をする。 ↩︎
- Webサイトの訪問者が最初に見る画面の範囲のことです。 ↩︎
本記事によって、みんなが稼げるようになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。